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◎最新記事

2017年

10月

14日

着想は眠らない展 2

聴こえるかしら?ちいさなちいさな鈴の声。

先日、2記事に渡って吊り下げ型の「冬鈴」のご紹介をしましたが、今回は据え置き型「冬鈴2」。自分でコロコロ鳴らすタイプです。据え置き型は、時をさがのぼり15年ほど前の作品。フラワーアーティスト迫田 憲祐氏とのコラボレーション作品。お祝いの鉢植えの花に添えたり、植物のあいだに埋もれさせたりしてお花屋さんで展開していました。お花屋さんは九州に移転してしまい残念ながらプロジェクトも休止。そんなことから、オマージュ作品として今回の出展にふみきりました。

決して派手な音がする鈴ではありません。カラカラコロコロくらい静かに鳴く鈴。よく耳にを澄ませてみれば彼らの言葉が聞こえてくるかもしれません。「冬の支度をしてくださいな」「雪がふるまえに実をかくしてくださいな」と。せめても森の動物たちに話しかけてくれればいいなと願い…。

うちの庭にも万年放置してある作品もあります。彼らには苔が生していたり、あまりにも土色になり、芝生を刈る植木屋さんにやられちゃったり。今回も、撮影のため少しのあいだ庭に放置していたら、すぐに鈴の声を聴いた小さな生き物がやってきました。小さな小さな尺とり虫です。作家冥利にかなうしあわせなとき。これこそ、自然が生み出すアートのひとコマなのでしょう。

「冬鈴2」と鈴の声を聴いてやってきた尺とり虫
「冬鈴2」と鈴の声を聴いてやってきた尺とり虫

2017年

10月

13日

着想は眠らない展

「つみきの街」2013年出展作品
「つみきの街」2013年出展作品
第一回出展2013の作品が思い出記事のような形でSNSにあがってきました。陶のつみきで街をつくり規定された額縁に入れた作品。以後、毎年出展させていただいている公募展イベント。そのあいだには、賞をいただいてギャラリーで「おめんちゃん」という特別展をさせていただいた経緯もあり、感慨深い公募展。
 
本日より第五回「着想は眠らない展2017」(公募展)スタート。蓼科の森のギャラリー&オーベルジュ 忘我亭にて。作品は雨に濡れて歌うのをやめ静かにだんまりを決めているかな。それも頑固でよろしい。
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イベント詳細 →★https://www.facebook.com/events/1465475613529068??ti=ia

2017年

10月

11日

イタリア人のターボエンジンはすごい

ミラノの夏2017
ミラノの夏2017

百貨店の展覧会後、18年ぶりに高熱を出し何もできない状態を数日過ごしていました。病院知らずの元気者のスケジュール計算がたちまち狂いました。

「ムリしすぎ」「がんばりすぎ」「飛ばしすぎ」
この言葉は真摯に耳に入れ受け止め、浴びる洗礼として受けてきましたが。「ものをつくる」「売る」「つづける」ということを仕事にすると、例の3つの洗礼なんか浴びては弾くくらいのオイリーなヤツにならないと。今回は、ちょっとかさついた。

モノは完成してもひとりでは動かない。こちらが飛ばさないとモノに加速なんてつかずすぐ止まってしまう。休もう!ゆっくりいこう!と言葉にするイタリア人をみていても、実は休んだぶん、ゆっくりしたぶん顔を赤らめて、つまりはムリをして最後がんばってターボをかけて飛ばす。なにを言われても弾かせる「オイリー」体質、とにかく「スタミナ」があるのです。自身もスタミナは誰よりもあると自負していましたが、明らかに今回はスタミナ切れだ。スタミナの借金をしてきたにちがいない。

12月に迫る個展の制作を、数の多さや、新しさの多さで見せるのはやめよう。数でなくひとつにすべてをつぎ込むくらいの真剣勝負。10日ほど制作日をロスして焦りに満ちていますが、イタリア人のようなスタミナで挽回する所存。百貨店でいただいたオーダーは回想などメランコリックなことを拭い取り迷いなくまっすぐぶれずにいこうと思います。

そしてもうひとつ。「土鍋と旅」の本。12月におひろめできると展覧会やここでも宣言したけれど、デザイナーのSさんにも今後相談してみよう。発行日を伸ばすとか、展覧会とは独立させて、ポップアップショップのようなお披露目会などもデザイナーさんと話しています。

関係者のみなさま、ご迷惑をおかけいたします。
そいうことで、まだ本調子ではないですが、今からイタリア人のごとく「ムリして」「がんばって」「飛ばす」この3つでターボエンジンを始動させようと思います。

2017年

10月

10日

公募展に参加します

スポ根だけが「根性」でなくて。
歯を食いしばって頑固に耐えるアレじゃなくて。

「根性」の本意とは、「ある機会に応じて伸ばせる根っこみたいな素質をもってるか」。陶芸家という立場の作品展でなく、生きとし生けるものとして、自分に隠されたものを見つけるために、さまざまな作家に刺激を受けるのもよし、そんな楽しみを含むアートイベント。

継続の根性っていう「根っこ」が磨ける魅力的な場ということもあって、年に数ヵ所ギャラリーや街が運営するアートイベントに参加させていただいています。この公募展もそのひとつ。そして、ギャラリーや街がイベントを「継続させる」というエネルギーは並大抵のものではないということを、アートには漲る循環機能が必要であることを想います。

どんなイベントも、5回を越えると見えてくる自分の本性も楽しみたいですね。

冬鈴
冬鈴

出展作品:冬鈴(据え置き型・吊るし型)
立冬に白息カラン鈴の風。

夏の涼を呼ぶだけが風鈴ではありません。立冬までに吹く風の音を聴いて冬支度をしましょう。白い息の音、氷の粒を準備している音、どんな冬の音が聴こえますか?

まずは吊るし型の「冬鈴」をご紹介。次回は据え置き型をご紹介する予定です。
「着想は眠らない2」
「着想は眠らない1」

「第5回着想は眠らない展2017」に参加します。

テーマ:オト

2017年10月13日~11月5日(金土日・祝 開催)
Gallery 忘我亭 open 11:00 -17:00

長野県の蓼科にある作家の器で創作フレンチがたのしめるオーベルジュギャラリー。
週末公開のギャラリーには数十名の作家作品が並びます。

※在廊の予定はありません

2017年

10月

05日

「土鍋と旅」書き下ろし

リグーリア湾の街CHIAVARIの市場
リグーリア湾の街CHIAVARIの市場

今回の展覧会で「旅する土鍋本がほしいです」と声をかけてくださったかたが数名いらっしゃって、ああ今回まにあわず失礼いたしましたとお詫びしました。さっそく今日から、工房しごとの前、早朝に時間をつくって書きおろしをようやくスタートさせました。メインは2017年の旅を記事ですが、この3年の土鍋の旅も印象深かったものは入れて行こうかと思っています。

本の構成をしてくださるデザイナーさんに早く記事と写真を差し出さないと完成しないぞ!と、さしせまる次の個展制作と、今回いただいたオーダー制作とのはざまで、あいかわらず緊張の糸はゆるめられない状態。とにかく何千枚も写真があるので、まずは写真選びから。



◎次回の展示は、蓼科の「ギャラリー忘我亭」の公募展に作品を1点出します。
◎その後、12月半ばに横浜元町で、新作を含む作品展(個展)があります。

どうぞよろしくお見守りくださいませ。

2017年

10月

03日

-食を楽しむ展- 終了いたしました

土鍋でパン ボローニャ2017
土鍋でパン ボローニャ2017

分身が離れるときのインパクトと感謝

新宿高島屋での展示、無事に終了。毎回たくさんのお客さまが会いにきてくださり、毎回あふれでる感動を覚えます。今回も、とぎれることなく大勢のお客様にご来店いただき、ありがとうございました。本日のみ強制休養日とさせていただき、明日からオーダー品と、次回個展のための制作に突入いたします。

 

制作に注ぐエネルギーを100とすると、販売のそれは10〜100倍。なぜなら作家から分身が離れるときのインパクトは強烈だから。窯から出て展示する段階で、もはや客観的な視点で作品をみることができエネルギーも半分以下になり一見平穏ですが、しかし作品には隕石のようなエネルギーが宿っているわけで。

展示風景/新宿高島屋「ギャラリー暮らしの工芸」にて
展示風景/新宿高島屋「ギャラリー暮らしの工芸」にて

風に耳をすます

こちらの不定期なHPのブログ更新を読んでくださっている方、インスタグラムFBツイッターなどの情報を追って読んでくださっている方、その数の多さにいつも感謝してもしきれないほど。知人、友人にも大そう筆不精(連絡不精)であるのに長年応援してくださり…。お仕事でお休みが取れなかったり、ご家族のご都合でお出かけできない方の前で、こんな好き勝手に大土鍋を持ってとびまわる姿や青い空や海を他愛なくお見せするなんて、これでいいのだろうか?と、ふと考えたりするのですが。しかしながら、展示会場で直接みなさまとお会いするたびに“ブレずに進みなさい”という声や背中を押されるような追い風を心が感じるのです。

指をピッとひとなめし空に立て、追い風が吹く限り、風を切って走って行こうと思います。もしも向かい風を感じたとき加速や減速を調整するために、ひそやかにブレーキが劣化しないよう磨いてくれている家族や親友がいることにも感謝しています。

たくさんのお客さまと、風の調整をしてくれている親友や家族に感謝して。姿がみえなくとも見守ってくれている人の風の声にみみをすませながら。ありがとうございました。

2017年

10月

03日

最終日 -見えない道を歩くとき-

本日最終日17:00まで

本日とうとう最終日を迎えます。百貨店での展示は10:00スタート20:00または20:30クローズと長丁場の毎日でした。乾燥した現場で、ありがたくも絶え間なくお客さまにお会いしていたので、とうとう声は全くでない朝を迎えました。健康でタフな反面、ノドだけは弱いようです。まだまだ自己管理が足りないなあと反省する最終日。

人の道にはきらびやかな毎日ばかりでなく、悲しみに暮れる日や、塞がれた道に困ったり、立ちはだかる壁があったり。ひとつの作品と向き合う時間はかなり長いです。向き合いながらいろいろなことを想います。特に、作品に線刻を入れるとき、わたし自身の、この作品の道を想います。見えない道をあるくとき、先を往く人の足あとは見えないけれど、大切なだれかが必ず灯りを照らしてくれて先に進めるのだと。そして、わたしたちが残す足あとも、きっと誰かのためになりますように。

コッチョリーノの土鍋は、自然と人が集まる広場をイメージしています。そして、線刻の一部には「足あと」と「根っこ」を意味する模様を刻んでいます。

どこかに残してきた「足あと」とこれから歩く道。そして自由に伸びる「根っこ」を器に刻むことで大切な想いを広く伝えていけたらと思っています。(土鍋ガイドブックより)

うつわ展―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木.日 10:00-20:00
最終日 10:00-17:00
新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/…/shinju…/topics/syousai.html…

2017年

10月

02日

お茶にドルチェに、そして花。

展覧会は残すところ2日となりました。
この週末も、「はじめまして」のお客さま、「とってもお久しぶり」のお客さま、「いつもありがとうございます」のお客さまにお会いすることができました。おひとりさまずつゆっくりご説明したいところが、接客が重なったりで、ままならず申し訳ないです。

そして、とうとう声がかれてしまい、歌いすぎたカナリアか、はたまた渋いバーのママのような声になってしまいました。今朝起きて自身の無声に驚きいそいでロイヤルゼリー入りのはちみつをたっぷりなめ、COCCIORINOのココットでほうじ茶を飲み、いただいたナポリのお菓子SFOGLIATELLA(スフォリアテッラ)を食べました。いただいたお花もココットに乾山を入れてプチアレンジ。

ココット
ココット

上の写真は「カネ十農園」さんのほうじ茶。百貨店の展示スペースでの飲食は無論できないので、絶え間なくご説明をしていると異様にノドが枯れるのですが、すぐとなりのブースでカネ十さんが展開販売なさっており試飲の冷茶を接客待ちのお客さまやわたしたちに持ってきてくださるのです。もうもう命の水という感じでカラダに沁みています。ビタミンCもたっぷり、緑茶の渋みで口内もさっぱり、助かっています。カフェイン抜きの柚子煎茶もおいしかった!今後は煎茶GINというアルコール入り煎茶を出されるようです。⇒カネ十農園さんクラウドファンディグ

Pasticceria MazzeiにてFrancescoさんと 2017.8
Pasticceria MazzeiにてFrancescoさんと 2017.8

 

写真のナポリ菓子「SFOGLIATELLA(スフォリアテッラ)」は、たまたまこの夏訪れたサレルノで誕生した焼き菓子。ナポリ出身のフランチェスコさんが営む店「MAZZAI」(カラブリアにあるお店)でつくりたてのそれをいただいたのですが、貝殻の形をした何層もあるパイはカリカリと中のリコッタチーズやアーモンドクリームやチョコと絶妙なバランス。今回は、ちょうど同時期に開催されている伊勢丹のイタリア展で、知人が買ってきてくださったものをいただきました。

さて、日伊の味をたのしむ朝食をたっぷりとり、本日も元気にいってまいります!が、しかし、声が出ないのであまりしゃべれないかもしれませんが、どうぞお許しくださいませ。

残すところあと2日。どうぞお気づかいなく、お気軽にお立ち寄りくださいませ!

 

うつわ展―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木.日 10:00-20:00
最終日 10:00-17:00
新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/…/shinju…/topics/syousai.html…

2017年

10月

01日

展覧会のタイトル「食を楽しむ」に想う

10月になりました。朝晩の風はすっかり秋のにおいがします。

今回の展覧会のタイトルは「食を楽しむ」。おかげさまで、月末と週末が重なった昨日も、たくさんのお客さまがいらしてくださいました。手をとり目に涙をいっぱいにして喜んでくださるお客さまや、ずっとSNSという媒体で作品をおいかけてくださっていたお客さま、会いたいのだけれどなかなか会えなかった友人、そして、百貨店にお買い物にいらして偶然COCCIORINOの作品に出会われたお客さまなどなど。回想するだけでまた目頭があつくなり、そんな中、どうしてあんなふうに、みなさまと楽しい会話ができるのだろうと考える。

器というものは不思議なおしゃべりを引き出すコビトなんじゃないかと思うのです。器の前で、みなさんが、おいしい料理やお酒のはなしが花を咲かせる。食いしん坊なコビトは、ちいさくて見えないけれど、きっと器の中にいるのです。

 

ココット
ココット

ちなみに、長らく定番品となっている写真の「ココット」は、オーブン料理にも使える上、冷凍庫に入れてキンキンに冷やしてアイスクリームを食べたり。もちろん小鉢としてお惣菜を入れたり、おそばやお素麺を食べてもよし、これからの季節のお鍋料理の取り小鉢としても使えます。そして意外にも、お茶のコップとしても口当たりがなんとも言えない心地よさ。

ココットひとつで、こんなにおいしい話ができるのです。

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/sp/shinjuku/topics/syousai.html?id=93441
 

2017年

9月

30日

折り返しの週末

ココット
ココット

新宿高島屋の展示、いよいよ百貨店が華やぐ週末の朝。初日から絶え間なくお客さまに来店いただき、貴重なお時間をつかって作品をお選びいただいており、感謝申し上げます。

COCCIORINOの作品は、コップ、お茶碗など、ひとつのアイテムにたくさんのカラーがお選びいただけるので、みなさまを混乱させ悩ませるわけです。いやいや、沈むような混乱ではありません。みなさま笑顔で悩まれているお姿は、子どものような笑顔。目移りするようなお菓子をみるようなやさしい目、夢にあふれた目。そんなお姿を見ることこそ、作家冥利に尽きるのだと思います。

スープカップ
スープカップ

わたしが何時間も見つめた土。窯に入るときは「ここからは自立いたします」というようなまなざしを飛ばします。そして作品は、ケロッとした顔で窯から出てきます。今度はお客さまを見つめる眼を持って生まれてくるのだと思います。そんな作品は、展覧会会場で、すてきなお客さまを見つけてまなざしを飛ばします。お客様がふり返るときは、ビビビッとそのまなざしが届いたときだと思います。

展覧会会場に毎日立つ。なにをかくそう体力的にはハードでありますが、そんな「みえない交信」というチカラが見られるのは、展覧会でこそ。これがネットショップを開設しない理由のひとつなのかもしれません。お客さまにはご不便をおかけしますが、可能なかぎり、展覧会会場での出会いをしばしお楽しみくださいませ。

取り急ぎ、たくさんのお客さまへのお礼まで。

そして、遠方またはご多忙ゆえにご来店できないお客さまへのお詫びまで。

https://www.takashimaya.co.jp/sp/shinjuku/topics/syousai.html?id=93441

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/sp/shinjuku/topics/syousai.html?id=93441
 

ご購入いただいたお客さまに、写真の「土鍋ガイドブック2017リニュアル版」をおつけいたします。豆本的なかわいらしさ。なお、イタリアで撮りためた「土鍋と旅(仮名)」は、年末完成の予定です。

2017年

9月

27日

初日を迎えます

土鍋ガイドブック(2017リニュアル版)
土鍋ガイドブック(2017リニュアル版)

昨晩、百貨店内に閉店をしらせる音楽が流れるのを半分聞きながら、また半分は展示作業に夢中になりながら遅くまで作業をした。陶芸道とは「苦楽」の一言に尽きるのではないか。追いつめて作陶して窯をたき、たきあがった作品を猛烈なエネルギーで梱包し、すぐさま現地で梱包をとく。エネルギーの往来だ。これ、正直なことをいうと、本当に辛い、これでもかというくらい辛いのだけれど、それがやめられない面白味につながるようで。陶芸道とは。

苦労は花になり実になる。だから面白いし、ずっとずっとそう信じて道を歩いているのだが。みなさまにお見せする作品は、百貨店のギャラリーにて「すまし顔」になり、いま蕾をつけ始めたようだ。

百貨店での展覧会なので、展示即売のスタイルを取っております。受注についても、展覧会のみの受付とさせていただいております。どうぞこの機会におでかけくださいませ。

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

ご購入いただいたお客さまに、写真の「土鍋ガイドブック2017リニュアル版」をおつけいたします。豆本的なかわいらしさ。なお、イタリアで撮りためた「土鍋と旅(仮名)」は、年末完成の予定です。

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2017年

9月

23日

高島屋での二人展はじまります

EXHIBITION INFORMATION #1

お知らせがすっかり遅くなりご迷惑をおかけしております。

9月27日(水曜日)から10月3日(火曜日)まで、下記の通り展示会をいたします。
どうぞお気軽に、お立ち寄りくださいませ。毎日の在廊を予定しておりますので、ぜひお声かけていただければと思います。

7・8月とイタリアを一緒にまわった「旅する土鍋」(実物)の展示も致します。一部の作品(限定数あり)ではありますが、この機会に大小さまざまな土鍋の受注をうけたまわります。なお展示ギャラリーにおいて即売いたしますので、欠品が発生することもございます。ご了承くださいませ。

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

Cocciorino ミニミニ土鍋
Cocciorino ミニミニ土鍋

展覧会のたびにミニ土鍋をコレクションしてくださるお客さまが増えてきたことに感謝し、ミニ土鍋も多数そろえてお待ちしております。赤ちゃんやご高齢者のかたへのやさしいお食事を作るのにも便利なサイズです。



写真は、ミラノ在住のお料理家の入交啓子さん宅にて撮影。離乳食のレシピ開発の試作日にお邪魔してミニミニ土鍋の使い方を拝見させていただき、おいしい離乳食も試食させていただきました。(写真のミニ土鍋すべて啓子さんの所有物)

These pots avable for baby food prepairing.
Food by Keiko Irimajiri (Cooking expert)

 

※次回の個展(および受注)は12月横浜元町CROCO ART FACTORYさんを予定しております。

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2017年

9月

01日

「旅する土鍋プロジェクト2017」終了

旅する大土鍋 lungomare di Schiavonea in Calavria Ago.2017
旅する大土鍋 lungomare di Schiavonea in Calavria Ago.2017

ていねいに歩こう

幸いながら2013年より毎年ひとりこつこつ活動を進めている「旅する土鍋プロジェクト2017」を終え、1ヶ月半弱のイタリア滞在から昨晩帰国した。いつも2ヶ月ちょっと滞在するので今回は大変短く感じたのと、今年は移動の旅が多かったので自己の力量(言語力や体力やほんの少しの知力)が試された試練の旅だった。

今年もありがとうございました。みなさんの協力があってこそ、試練が感動的で楽しい旅に変わったのが事実で。一歩一歩ていねいに歩いた。
体力や瞬発力は確実に落ちているので、過信せず、今まで以上に慎重にていねいに動きミスを防ぐよう心がけたが、今なら語れるミスもいろいろと。幸いなことに盗難や大きな紛失は今まで何十年とないが、今回は老眼鏡を2つ、どうでもいいヘアピンを1つ落とした。それだけ。

その代わりに、ちいさなちいさな足あとをたくさん残した。

作品に刻印する「根っこ」と「足あと」

作品に刻む「足あと」(左)と「根っこ」(右)
作品に刻む「足あと」(左)と「根っこ」(右)

人生を2回くりかえすことや、自身が2人になること…。人は輪廻をくりかえすのだからきっと叶うだろうが、記憶は1回と1人。それならば今ふたつの道を、逸れながら戻りながら歩く。肉体も魂も離脱しては剥がれカラダは引きちぎれそうになるけれど、それが作品に刻印する「根っこ」の気持ちであり残すべき「足あと」だと思っている。

おしらせ

滞在中は、あいかわらずなかなかブログ更新ができなかった上、これらの旅を綴る第二弾「旅する土鍋小冊子」の制作はまったく進まずだった。各地に身を移動させるだけで精一杯だったし、写真や必要単語を確実に残そうと欲張らず暮らした。次なる小冊子の本格的なご紹介は12月を予定している。監修は、前回同様、坂元夏樹さんにお願いしており、彼は着々とロゴデザインやレイアウトなど考えてくださっている。

また9月末からは新宿高島屋で2人展を予定しており、サンプル程度に少しでも写真などお見せできたらいいなと考えている。展覧会の詳細はまた後日。

取り急ぎ帰国のご報告まで。

2017年

8月

05日

今年も、あなたがいてわたしがいる、そして土鍋がいる

ミラノの師匠宅を拠点に土鍋と旅しているが、暑さはマックス、時の速さは光陰のごとしマッハ。リグーリア海、ローマ、一度ミラノに戻って荷物の中身を変えて、今度はフィレンツェを軸にヴィンチ、ヴァーリアをまわっている。

日に日に腕には筋肉がつき、足には青あざができ、お腹には良質な脂肪が蓄えられる。そんな旅。100キロの荷物はベースキャンプとさせていただいているミラノの師匠宅に一度置き、大きなタネから小さなタネまで蒔き歩いているのでどんどん減っているが、まだ30キロだか35キロある大土鍋入りの荷物はとにかくひとり移動には足かせ。わかってはいるが仕方ない。陶芸家はとにかく何をしても重いのだ。

アントネッラさんのビオたまごの美味しさに感動!
アントネッラさんのビオたまごの美味しさに感動!

たましいの分かち合い

今年も「旅する土鍋プロジェクト」をはじめ、会いたい友人を訪ねる旅に際しては、例年以上にたくさんの方々にお世話になっている。わたしは東京で、果たしてこのような愛にあふれたおもてなしが果たしてできるだろうか。仕事おわりの足で街を案内してくれたり、貴重な仕事の休日に、朝から最高においしいお茶を、そしてレストランでは味わえないような落ち着いた夕食とお酒でもてなすことができるだろうか。お客さまが眠るお布団さえ与えられるだろうか手狭な東京。

そんな慈愛とたましいの分かち合いをこの国では深く感じ、目をつむればつむるほど、ありがとう、グラッツィエ、サンキュー、言葉にこめられるたましいの量にはリミットがあることを知る。

実を寄せていただくみなさまと、そして、出発前、プロジェクトに際して応援の手をさしのべてくださった日本の友人にも深く感謝している。トップ写真の土鍋の下に敷いたふろしきは、i-craftのアヤコさんがオリジナルデザインでつくってくださったもの。⇒「旅する土鍋のためのふろしき」

袋にとじこめた小さな恩おくり2017版

そして、こちらは「旅する土鍋のためのPartⅡ」-たび袋-。
去年の -たい袋-(たい焼きイラスト)につづく第二弾。土鍋プロジェクトにご協力いただいたかたへの小さな小さな袋に込めた恩おくり。イラストレータさんMICANOさんが一枚一枚筆をとり、袋に直筆に描いてくださった作品。

以前、大土鍋のための木のスプーン(木のおしゃもじ)をつくってくださったアントネッロ&千穂さんのお宅には、スズメがアントネッロのおしゃもじを持っている絵を描き加えてくれている。なんとも、オリジナルでわたしも大感激だった。今年も彼らには大変お世話になっている。この小さな小さな恩おくりがイタリアのみなさまに、そして日本のみなさまに、その喜びと輝きをどうやって恩おくりしようか旅のあいだ、ずっとずっと考える。

恩をおくりおくられ、そうやって地球はまわるのだろう。MICANOさんの「土鍋プロジェクト」に関する作品はもう一点。また後日ご紹介させていただくことにして。

心からみなさまに感謝。

2017年

7月

25日

イルポのいる風景

瞬く間の風景

ミラノに到着して、はや2週間。
このあいだに、ギャラリーさまにご納品すべく師匠グイド・デ・ザンの作品をセレクトし梱包をいっしょにした。そのあとは、ご注文いただいた作品の引き渡し。それら大切なことをまず済ませて、そのあと居候している師匠宅から2時間半ほどのリグーリアの海で体を休ませた。

20年前からの伊友人に誘われて、彼女が住むローマにも行ってきた。突然のスケジュールにブログの更新も進まない。明日から本格的な「旅する土鍋プロジェクト」がはじまる前に、一筆執らねば。

イルポのいる風景

渡伊する機会を与えてくださっている人がたくさんいて、噛みしめれば噛みしめるほど嬉しくて涙が出てくる。「旅する土鍋」プロジェクトは自主的に行うもののお招き(勝手に訪問ともいえる)がなければ成立しない。このほか、資金面で隠れたスポンサー的なお客様がいるから来伊できるし、身を寄せ第二の我が家のように迎えてくれる師匠やエアポートまで送迎してくれたり夕食に招いてくれたりする古くからの友がいる。拠点とするミラノはまさしく「第二の故郷」なのだ。目を瞑ればすぐに20年前までの在伊を思い出す。このあいだには、それぞれが色々なことを経験し、遠い「空の旅」に出た者やペットもいる。

 

滞在の折りに作品をご注文くださるお客様がいることに感謝。それはそれは深く。今回もミラノについて早々にご注文品のいくつかを無事ミラノで完了した。昨年2016年師匠と2人展を行った際にいただいたご注文。「待ちますから来年いらしてください」と言ってくださり、本音をいうと、これがなければ、色々と困難である「旅する土鍋」プロジェクトも諦めていたかもしれない。


写真は、「旅する土鍋」と同じ一番大きなサイズ。去年サイズを間違えて持ってきたので、おわびに彼女の愛犬のイルポをおつくりして蓋につけましょうという話をしたのが去年の9月。1年間おまたせしてようやくご納品。イルポにそっくり!と喜んでいただき、安堵をこえてなんだかとても大切な運命を甘受したかのごとく涙が出てきた。

あきらめず、かみしめればそこに

そして、おまけな話だが、ご納品の日に彼女がしていた指輪を見て驚いた。師匠Guido De Zanの古くからの友人作家Natsuko Toyofukuさんの作品だったのだ。まさに2日前に彼女の工房を訪ねたばかりだったし、弟子として工房にいたとき、師匠は彼女とコラボ作品をつくったりしていたので、そのフォルムに気づいた。指輪の持ち主、つまり土鍋の所有者さまは、プレゼントでいただいたということで作者不明のまま…しかしながら20年経って判明した作家名。そして小さな世界から時が解かれ出会うということを思い知る。

なんでもあきらめられない。つまりは「あきらめたくない」。
「あきらめ/諦」という漢字は、本来「つまびらかにする」「明らかにする」を意味する。わたしの在伊も、プロジェクトも、つまびらかにするまでは諦めない。機会を与えてくれている人がたくさんいるということは、こうやって明らかにして、大切な記憶として残してゆきたい(写真上「白い土鍋」:今回この土鍋ですてきなランチをいただいた。料理家Keikoさんに感謝。追って記事にしてご紹介したいと思う)



明日から、とうとう「旅する土鍋vol.2」プロジェクトが本格的にスタートする。朝早いイタリア新幹線(Freccia Rossa)に乗ってヴィンチ村に行き、トスカーナ2か所、ボローニャ、そしてマルケ、カラブリアを訪ねる予定。

ちなみに、今回のvol.2として予定している
冊子のグラフィックデザインは前回同様に坂元夏樹さん。出発前に打ち合わせをしてある。さて、これからは記事をどんどん書いて彼に送らねば!

2017年

7月

23日

旅する土鍋2017 プロローグ

春雨サラダ insalata di vermicelli
春雨サラダ insalata di vermicelli

到着して早くも4日目。
土鍋の旅がはじまる前にやるべきことがたくさんあるので、ミラノを拠点にしてよかった。

 
ミラノの街はこの時期まったく不思議な状態で、ドゥオーモなど観光名所は人でいっぱいだが、10分、15分も歩けば、ああ夏休みはじまってるなぁと感じる静かな夏の住宅地に入る。店も「じゃあね!夏季休暇をいただきます!」的なことが扉に書いてあったりなかったり。人が去ったその期間を狙って「秋オープン!」と告知し改装や移転する残念な閉まり方も多い。さて、そんなわけで、この時期の週末はとても静かだ。すでに長い休みに入った家族もいる。

 

そんな日曜日。師匠の友だちが5人来ることになった。わたしが帰ってきたので会いに来てくれるのだ。うれしいなぁ。暑いので料理をする気にも、熱い料理を食べる気にもならない。火を使わない料理でいこう。「おおげさな料理はしないよ、いいね」と、人をお招きするときに師匠が口癖のように言うセリフ。これは夏だけでなく冬であっても。元弟子できたえられたのは工房仕事だけでない。食事会や展覧会のパーティが多い国だからこそ、ある意味きたえられた手順は今も忘れていないわけで。

さて、加熱しない料理。この国であれば、喜ぶべきハムやチーズが美味しくて手頃なので、それを並べれば充分だ。日本食だって美味しい明太子と大根おろしがあれば、それを出せば嬉しいおつまみになるし、何よりお刺身を並べれば、いやいやお豆腐を切って薬味を加えたものなら最高な夏の一品になる。多くの店が閉まっている日曜日、材料がないのだからさて。

毎度日本から当座つかいそうな材料を持参する。日本食が恋しくなるということはないけれど、食に関する土鍋の仕事をしていると、どうしても気の利いた日本食をつくる機会が増える。もちろんミラノなら今やたくさんのアジアン食材屋さんがあるけれど、このように急な来客や日曜日ということに備えなければならない。

そこで今回は「春雨サラダ」。

タマゴを薄く焼いて、おみやげにあげた木屋の型ぬきで飾りにする。師匠の器に入れれば、いつもの「なんちゃってごはん」が異国の光にて豪華になるのね。

2017年

7月

18日

うまく共存したいのに

まずは下の動画をご覧くだされ。わが家の庭のサツキの木の中に巣をつくられたアシナガバチ。おいしそうな虫肉団子をじょうずにこねて、巣の中の幼虫に、一部屋ずつ分け与えている献身な姿にがんばれ!と言ってしまうだろう。…が、しかし悲劇はいかに。

出発前の貴重な時間。焚いた窯が冷める間をつかって諸々の買い出しに出かけた。我が家は大きなハブステーションから数十分の私鉄沿線上にある。ラッシュで有名な沿線。毎日のように人身事故が発生しているが、これはどういう時代を示唆するのだろうか。電車に缶詰めになりながら、おかしな状況に慣れてしまっている人間たちについて考えながら帰宅した。



夕食の支度を家族で分担し、わたしは夜になっても30℃を切らない庭の植物を心配し、暑さでぐったりした植物に水をあげようと、暗がりのベランダでサンダルを履いた。チクッと、いやビリビリーッと激痛が。大声を上げて飛び上がりサンダルを吹っ飛ばして家の中に入った。気が遠のくような激痛。久しぶりに痛みに泣いた。なぜか瞬間的に「ヒアリ?」と脳裏をよぎったが、すぐにああ洗脳されているニュースにと撤回。

 

 

左足おやゆびの付け。とにかく絞って毒を出した。みるみるうち腫れ、針で刺したあともどこだか分かってきた。「ハチだ!」そうだ、我が家に同居なさっているアシナガバチさんだ。ヒアリをすぐに疑ったくせに、身近な危険がすぐに出てこなかったのは、信じていたから彼らを。去年も一昨年も、駆除してしまい、なんだかやるせない気分になっていたので、今年こそうまく共存しようと誓ったのに。なぜアシナガバチ母さんとその娘たちよ。

アシナガバチさんの過去記事「ワンオペアシナガバチ母さん」

あまりの激痛に少し眠り、腫れがひどくなったので夜間救急病院に行った。1時間半経過したがアレルギー症状などは出ていないので大丈夫。抗ヒスタミン剤とアレルギー剤が処方され、ここ10年以上病院に行っていなかった私の記録は同志アシナガバチの裏切りにより崩された。そして、出発前の1時間でも狂わせることができない仕事プログラムは大幅に狂った。いまだにスーツケース3つの支度は手つかず。出発できるのか。

 


家族は静かにわたしをたしなめた。「虫たちの命はちょっとかわいそうでやりきれないけど、もうあそこまで育ったのだからいいでしょ彼らの人生におわりがきても」と。


なぜうまく共存できないのか?なぜうまく列車が走らないのか?それは過密な都会の環境が原因なのだろうと思った。でも東京は大好きだ。なぜなら共存しようとする互いのエネルギーで熱いからだ。


(追記)今朝、明るくなってからベランダを見たら、わたしを刺しただろうアシナガバチさん(娘/働き蜂)がスリッパの横でコロンと前足を組んで命を終えていた。

2017年

7月

14日

旅する土鍋のための-「ふろしき」part 1

旅する土鍋のためのふろしき
旅する土鍋のためのふろしき

「旅する土鍋プロジェクト」出発まで1週間を切ったが、まだ窯たきや制作に追われ工房にしがみついている。あともう一回窯を焚かなければならない。


暑く狭く汚い工房で疲労と睡魔にまみれ落ちる涙は、苦ではなく創造につながるのねと己を鼓舞する。すべてに感謝しながら。「旅する土鍋プロジェクト」への応援はさまざまな形でいただいている。プロジェクト資金調達は、みなさまが作品に注いでくださった大切なお代。新しいこと、より新鮮な仕事に向かえるのは、お客さま、友人、チャンスをくださるギャラリーという「ご縁」、そして黙って見守る家族のおかげだと心から想っている。少額、いやお金だけでなく、小さな経験を、こつこつためて創造のチカラにする。

30年作陶したってまだまだひよっこ、いやいや一生ひよこなんだろうと思う、ぴよぴよ。

ふろしきに込められた縁(えにし)

旅する土鍋のためのふろしき
旅する土鍋のためのふろしき

出発にあたり「旅する土鍋」のために応援くださる作品を紹介しよう。ひとつめのご紹介は「旅する土鍋のためのふろしき」。
 
デザインはi-craft/Aya工房のAyaさん。彼女が「旅する土鍋」のためのふろしきをデザインして贈ってくれた。彼女には今月1歳になったばかりの愛らしいベビーがいる。最も大変な時期のなかで彼女が注いでくれたアイディアと費やした時間と、そして作品にも表れている「まごころ」が嬉しかった。涙がでたもの。

Ayaさんのふろしきコンセプトは「縁(えにし)」。
“ふろしきの絵柄にはちょっとしたストーリーをこめていますがタマさんのご想像にお任せします”と、感情をふるわせるニクイメモも同封されていた。飛行機に列車、スプーンにお箸、空想上のアニマルかな?それに、もうひとつのプロジェクト「たねさん」「土鍋」。ネームも入っている!そして「ふろしきといったら唐草模様!」をもじるようにモダンなプランツ模様は、イタリアの自然と東京の庭の草木を想像させる。色だって、昔のふろしきによくあった深緑色。獅子舞をも想像させるようなあの色にはレトロ感もあって『にほんの炊事』を彷彿させる。


現在Ayaさんのi-craft/デザイン工房は「育児休暇中」で、ぼちぼち再開を試みていらっしゃるところ。今後はベビー関係のあれこれも登場するのでは?という新世界にも期待したいところ。18年前の自分を重ね、新しいことに向かっている彼女のエネルギーをかみしめ、大きな感謝を込めて。ふろしきに包んで「旅する土鍋」いってまいります。

※実はAyaさん「行くぜっ!解凍少女」の育児マンガでブレイク中のいぬはらアヤコさん!実に楽しいマンガなのでこちらもぜひ!

次回の「旅する土鍋のための〇〇」予告

Tシャツと帆布バッグが登場!
出発前に記事が書けるのか、はたまた到着後の投稿になるのか?

2017年

7月

09日

ピンク色のドレッシング

赤キャベツや赤タマネギや赤大根が好き。頻繁につくる超簡単サラダを紹介しよう。

暑くて消化機能もぐうたらするときはジアスターゼを多く含む野菜を食べよう!大根に多く含まれるイメージがあるが、実はキャベツの方が多いのだと。加えて赤キャベツには葡萄酒で有名なポリフェノールの一種アントシアニン入り。紫外線から守るための成分でもあり抗酸化作用があるとか。太陽ぐんぐんな夏にゴー!という感じ。

ピンク色のドレッシングをつくろう!

いつもの「数字のないなんちってレシピ」!!

①キャベツを千切りし塩もみして水分を出す。好みで赤タマネギのスライス(水にさらしよく水を切る)を加えても良い。
②オリーブオイル、ヨーグルト、ホワイトビネガー(またはレモン汁)を①に入れ、塩こしょうで味を整える。
③キャベツから水分が出て②と混ざり合いすてきなピンク色のドレッシングが自然にできるので、別容器に取る。それぞれを冷蔵庫で冷やす。
④召し上がる前にミントを添え③のピンク色ドレッシングをかけて召し上がれ!

2017年

7月

03日

どくだみジンジャーティ

陶芸のシゴトは肉体労働ではあるが、座位での姿勢がほとんどなので足があきれるほどむくむ。これから脱水になりがちな仕事場と、むくみの関係をうまく平均的につなげるべく自作の「ドクダミ茶」の使い方をいろいろ実験中。

「どくだみジンジャーティ」 しのぎの ひとくちコップ Cocciorino
「どくだみジンジャーティ」 しのぎの ひとくちコップ Cocciorino

ドクダミ茶はホットでも常温でもアイスでもおいしい

もろもろのドクダミ効果を期待するなら65℃くらいで飲むのが理想なんだそう。熱いお茶として飲むのも最高だが、蒸した暑さがつづくので、ひとまず濃いめに煮出したドクダミに氷を入れる。ここにすりおろしショウガ(なければチューブでも)、ひどく疲れていたので玄米ハチミツ(なければハチミツ)を小さじ1入れた。ハチミツはなくても平気。

みなさまご周知、ショウガは体の芯から温める。一方のドクダミは、カラダの中にこもった余分な熱を取り去る。そして利尿作用を導く。相反する効果があるものを組み合わせてみた。ニオイで敬遠されがちだちなドクダミだが、そんなことはないし、逆に鎮静効果があるのでは?と思うほど爽やか。それがそれが、美味しい。そこにショウガが入ると、ほんのり甘くなるような気がする。

午前中いっぱいこのお茶を飲んだが、最初は利尿作用がうまくいかず足は通常よりむくんだ。が、しかし翌朝なんともすっきりとすべてのむくみが取れていた。人間のカラダって、本当に面白い。

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2017年

7月

01日

次回の展示ギャラリーへ

蝉の声はまだしないが本格的な夏はすぐそこに

いよいよ本格的な夏がカラダにまとわりついてきた。
暑かったけれど爽やかだった理想の夏は遠ざかり、そうだったこれだったと、ダラけた声でボヤく季節。蝉の声がまだしない。いやいやまだこれからだよと暗示している。

陶芸家にとって、いや暑さに危機をおぼえるご職業に就いていらっしゃるかたは大勢いる。水分をたくさんとり、睡眠不足を極力減らしていきたいものだが、やれやれそうにもいかないわけで。

関根昭太郎さんの豆皿と我妻珠美のミニ土鍋で朝ごはん
関根昭太郎さんの豆皿と我妻珠美のミニ土鍋で朝ごはん

9月の展示

次回展示を行う新宿高島屋10階「ギャラリー暮らしの工芸」に顔を出してきた。

開催中の展覧会は「関根昭太郎 色絵磁器展」。カラフルな絵付けで大胆な作品もあれば、小さな絵付けで魅力をじわり訴える作品もある。磁器という真っ白な素材は、成形および窯の炊き方までなかなかどうして難しい。それをさらりと美しい色で仕上げている作品群。同業者の作品でも、魅力を感じたら、払える範囲を懸命に考えて家に連れて帰る。


*  *  *

わたしが連れてきた作品は豆皿。成形も焼成もとても丁寧で美しい。絵付けもチカラが抜けた画なのに感心するほど線は丁寧で背筋が伸びる。裏のサインもとても気に入った。豆皿の重量や、深みなど、ちょっとした魅力に気づくのは、見るだけでは得られないこと。実際に使ってみてわかること。

関心した作品を手に取り、自作と並べて気をひきしめる。背筋が伸びるのは確かで、加えて、己の「初心」や「希望」が冷静に戻ってくるか試す。ブーメランのように戻ってくればモチベーションが上がり効果大。戻ってこなければ、もう少し体幹を鍛え直さねばならない。

関根氏の豆皿の絵付けは、食品に負けない。やさしく助長しながら体幹の強さを感じる。奥の方でCocciorinoのミニ土鍋も訴えている。よし、これでよろしいのだ。いただいたおいしいお庭の枇杷を抱えているだけで、よろしいのだ。

その前に、旅する土鍋取材に行って参ります!

水玉グラタン皿  我妻珠美 Cocciorino
水玉グラタン皿 我妻珠美 Cocciorino

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展 
-食を楽しむ-

2017.9.27-10.3

新宿高島屋10階 
ギャラリー「暮らしの工芸」にて


1年中ご利用いただいております土鍋からココットなど
各色そろえて展示販売予定です。
これから取材に向かう「旅する土鍋vol.4」
最新報告もできたらいいなと思っております。

2017年

6月

27日

夏の江戸野菜 -白瓜-

「江戸大越瓜白瓜の塩昆布漬け」 小皿Cocciorino
「江戸大越瓜白瓜の塩昆布漬け」 小皿Cocciorino

江戸白瓜の塩昆布漬け

夏は夏らしいものを食べよう。夏もあたたかいものを食べよう。このふたつを心がけて梅雨を、そして暑い夏を今年も乗り越える。夏はウリ科の野菜が元気である。

野菜はここ10数年、応援している山梨の農家から取り寄せているが、その他はできるだけ地元野菜や、災害などで応援すべき産地のものを見つけて買うようにしている。中野は江戸時代から白瓜の特産地だったとかで、先日お手頃な価格で入手した大きな「江戸大越瓜」をどう料理しようか考えた。

ひとつめは、簡単に白瓜を輪切りにして、塩昆布を和えて1時間ほど冷蔵庫に入れて味を落ち着かせたもの。夏の清涼感あふれる副菜!ごはんもお酒も進む。

「白瓜と鶏肉団子のとろとろスープ」 土鍋Cocciorino
「白瓜と鶏肉団子のとろとろスープ」 土鍋Cocciorino

白瓜と鶏肉団子のとろとろスープ

ふたつめは夏でも一汁をこころがける生活のなかで、やはりスープへのトライでしょう。めんどくさがり屋なのでレシピをあまり見ないわたしは、作陶にならび料理も創作の日々がほとんどで、家族は実験につきあう相手である。

結論からいうと、このスープはまだまだ改良の余地あり。わたしはこの雑味が好きだったが、男性陣は、あれもこれもと入れた調味料や食材、つまりは私の迷いをズバリ言い当てた!すごい!手抜き料理でも品数少ない献立でもちょっと失敗した料理でも、おいしいおいしいとポジティブに食べてくれるので助かる毎日だが、実は味覚は鋭かったりするのだ。

要は、中華なのかエスニックなのか、はたまた和なのかよくわからない国籍の坩堝となってしまったということで。以下は反省をこめて、恒例の超アバウトな記録メモ。

恒例の「数字のないなんちってレシピ」(5つの赤字に反省をこめて)

1.鶏ひき肉にゴボウのみじん切り(※)塩を和えて丸める。
2.白瓜は縦半分、タネ部分をくりぬき、1cm厚くらいに切る。
3.湯だった鍋にオキアミ(桜えび可)と中華帆立出汁をひとつまみ入れ、1の団子を投下。
4.団子の色が変わってきたら2の白瓜を投下。もやしも投下。
5.塩で味を整え、水で溶いた片栗粉でとろみをつけ、最後にを入れる。
6.パクチーを添えて。

※ごぼうは良く洗いピーラーで薄切りにして、さらにみじん切りにする。水にさらし灰汁をぬく。
※5つの赤字部分は、次回は入れない。

2017年

6月

26日

あじさいの咲くころ終わるころ

庭の額あじさい
庭の額あじさい

庭のすみっこに今や立派に咲くあじさいは、20代のころからお世話になったかたが旅立たれたとき、戒名に「紫陽花」の文字が入っていた彼女を偲ぶ花として買った鉢植え。もうかれこれ10年ほど前だろうか。その後、庭の配置プランもなしに、すみっこに地植えしたのがぐんぐん茂っているわけで。

梅雨入りのころ、薄い青紫の花が咲くと彼女を想い、あじさい色の日々を過ごす。梅雨の中休み、すみっこのあじさいを見ると、もう色あせた花の中に一本の凛としたあじさいを見つけた。いつもこの最後の一本を見逃さないように心がけ、最後の一本は花ばさみで切って自作の器に飾ることにしている。

今年の彼女は、誰よりも自信ありげに背筋を伸ばしたプリマドンナのようだった。

「我妻珠美・五十嵐貴子 陶芸家2人展」
2017.9.27-6.3

新宿高島屋10階 
ギャラリー「暮らしの工芸」にて

おかげさまで1年中便利に使えると
ご好評いただいていますココットも
各色そろえて展示販売予定です。
よろしくお願いいたします。

2017年

6月

22日

夏至と「土鍋ガスパチョ」

「ガスパチョ」 ミニミニ土鍋cocciorino
「ガスパチョ」 ミニミニ土鍋cocciorino

太陽暦(二十四節季)では、春分、夏至、秋分、冬至と一年はめぐりめぐる。夏至をすぎると、気温や天気などとは関係なく、カラダのなかから「夏だよ」という声が聞こえてくる。食べたいものがくるっと変わってくるというか。

今年は「ガスパチョ」が無性に食べたくなった。それもそのはず、去年トスカーナの山の家でいただいたそれがよみがえる記事「畑の野菜のガスパチョ」が千穂さん(フィレンツェ田舎生活だより)からあがったから!一昨年、去年とお邪魔している山の家は、語り出したら奥が深すぎて長くなる。その魅力は、彼女のブログを追っていただくことにして、きょうは「ガスパチョ」について。

(写真上:本日Cocciorino作「ガスパチョ」2017)
(写真下:去夏アントネッロ作「ガスパチョ」2016)

当家の料理はどこのレストランよりもおいしい。去年の夏おじゃましたときにアントネッロがつくってくれた「ガスパチョ」は今や忘れられない味。冷えた白葡萄酒とどれだけ合うかなんて野暮すぎて語れない。心が荒みそうになってきたときにスーッと晴れた魔法の味だった。

千穂さんの家の前には大きな自家菜園があり、もぎたてキュウリにトマト、もちろんハーブを使う。アントネッロの「ガスパチョ」にたっぷり入るもぎたてキュウリは見とれるようなきれいな黄緑色。

アントネッロの絶品「ガスパチョ」 firenze 2016.summer
アントネッロの絶品「ガスパチョ」 firenze 2016.summer

本日は、アントネッロタイプの「A:キュウリたっぷりガスパチョ」(写真右:ミニミニ土鍋青)と、「B:トマトたっぷりガスパチョ」(写真左:ミニミニ土鍋水色)の2タイプをつくった。

現地でじーっと見て覚えたアントネッロのそれと、千穂さんがブログに書いていた材料で再現したが、同じ野菜でも、あの太陽の下で育った野菜ではないので味が異なる。それは承知の上で、日本でおいしくできるよう少しアレンジした「なんちってレシピ」をいつものように数字なしで載せておこう。

「ガスパチョ」数字のないなんちってレシピ
ーアントネッロ、千穂さん情報より日本風にアレンジー

①キュウリ、ニンニク、ホールトマト(缶詰め★)をミキサーにかけてポタージュ状に。
②オリーブオイルと塩、レモン汁(ビネガーでも可)で味を整える。
③庭のハーブ(オレンジミント、ペパーミント、クールミント、バジル、セロリの葉、フェンネルの葉など★)、トマトの角切り、水にさらした赤いタマネギを乗せてめしあがれ。

 

 


★日本のトマトは味が薄いのと湯むきの手間を省き、汁まで甘いイタリアのホールトマトを使用。
★A「キュウリたっぷり」にはミントとフェンネルをふんだんに乗せて。
★B:「トマトたっぷり」にはバジルとミントを乗せて。

「フィレンツェ田舎生活便り」★「元気が出るスープ」
「La casa mia」★フィンツェすてきなアパートや旅のご相談サイト

2017年

6月

20日

ワンオペあしなが蜂かあさん

あしなが蜂かあさん
あしなが蜂かあさん

我が家の庭には、あしなが蜂が毎年帰省なさる。ツバメは「福をもたらす」と喜ばれるものだが、蜂は真逆で[危険をもたらす」ものとされる。しかし、両者ともに≪この場所を選びました≫と言われているのは同じで、それゆえに、なんとなくウェルカム感で微笑んでしまうのだ。

この数年は、小さな巣をみつけては殺虫剤と棒で駆除したものだが、駆除してもすぐにまた庭のどこかに巣をつくる。今年はどうするか。どこからか湧くように蜂が大発生する時季があるので拠点がどこだか探す必要があるのだが、今年の巣は、早い時季に、毎朝、桑の実とりをするすぐ近くに発見された。すでにある程度の完成した巣を、毎日辛抱づよく抱えるように守っている写真のあしなが蜂かあさん。
こんな姿を毎日みてしまうと、これから羽化するだろう子どもたちを駆除することができなくなってしまった。

あしなが蜂は「女王蜂」一匹で巣作りと子育てをするといわれている。毎年帰省なさるようになってから調べたら、彼らには驚くべき生態があった。結論からいうと女系社会。

一匹の「女王蜂」が最初に生む子どもはすべて娘(メス)であり、これらを「働き蜂」(卵巣未発達で生まれ交尾をしないメスらしい)と呼ぶ。母子家庭の一家は巣を増築し、整ったところでワンシーズンで一匹だけ子々孫々のために「女王蜂」を、数匹だけ「オス蜂」を生む。「オス蜂」は交尾という役目を果たしたら命を終える。大多数の「働き蜂」も越冬せず寒中で死を待つのだとか。冬眠できるのは交尾済みの「女王蜂」のみ。ああ切ない…。

そこから考えると、5月の連休少し前に庭にぶんぶんとやってくるのは冬眠から覚めた唯一の妊婦「女王蜂」。こんなことを知ってしまったから、どうも駆除できなくなってしまった。ここから彼女の巣作りから子育てが始まるのだ。労働形態を示す言葉であり、近ごろでは育児に対しても使われている「ワンオペ」(ワンオペレーション)という言葉は、この女王蜂こそまさに適正ワード。しかし辛抱の甲斐あり、生まれたすべての娘は母を助ける「働き蜂」となるわけだ。姉たちは一匹の妹「新女王蜂」のために尽くということか。これまた切ない…。

そんな子孫繁栄ストーリーを考えながら巣を観察していると、あれ?きょうは巣に母親にそっくりなもう一匹の蜂が巣を守っているじゃないの。しかも交代で飛んでどこかに行ってる。「働き蜂」はもっとずんぐりむっくりだと読んだが…。「働き蜂」の前に「女王蜂」が生まれるの?このかたどなた?

ええ?それとも父親つきの「新あしなが蜂 理想的家族のかたち」?

2017年

6月

16日

よくみてごらん みんなの顔

「みんなの顔カップ」Cocciorino
「みんなの顔カップ」Cocciorino

東奔西走!

併走していた大口の納品を終え、次期の展覧会にむけて東奔西走中!つくる、つくる、つくる。あちこちの制作を同時期にしていると、どうしても気が散る。一本に集中してぐいっと進もう。

時間と体力は限られているとつくづく思う。近ごろの体力は目にあまる。2倍のバタ足をしていたらゴール前に燃え尽きるでしょう。こうなったら1回のキックで、あるいはひとかきで2倍の距離を進むスタイルでいかねばゴールは臨めない。それにはうつくしいフォームと精神力!鏡にうつる自分の姿だけでなく、みんなの顔、佇まい、心づかいを、尊重という呼吸で参考にしたいと思う。

来月は恒例の「旅する土鍋イタリア」に旅立つ。そこまでの1ヶ月間、わたしの足にはぺらっとフィンが、わたしの手にはぐいっとひとかきできる水かきが生えているといいなと願っている。

しのぎのカップ「みんなの顔」は、裏と表で表情が異なる。右手持ちは「めざめ」、左持ちは「「まどろみ」。

Cocciorino(コッチョリーノ)の器は、デザイン性だけでなく、持ちやすさとスタッキングの良さを心がけている。スタッキングすればみんな大集合!

2017.9.27水-10.3火
新宿高島屋 10F ギャラリー暮らしの工芸

*よろしくお願いいたします*

2017年

6月

15日

さっぱり夏の大根サラダ

「夏の大根サラダ」 グラタン皿 Cocciorino
「夏の大根サラダ」 グラタン皿 Cocciorino

あわてて夕食をつくらなければならないことほぼ毎日。
夕暮れはなぜだかそわそわして、太陽がじゃあまたねという頃、あきらめたかのように今度は自分の集中力が昇ってくるようで、仕事が乗ってくるのが夕食前。空腹という追い込まれた状態というのもニンゲンにとって有効なのだろう。

しかし、同じ屋根の下には、お腹がすいた仲間が思い切り体をうごかしてぺったんこの胃袋をゆらして帰ってくる。つくらねばならない。仕事にキリをつけねばならない。

ひさしぶりの「数字のないなんちってレシピ」。
忙しいときの相棒は「サバ缶」だ。大根をつれてきて、庭からはミントをつんでこよう。

「夏の大根サラダ」ー数字のないなんちってレシピー

①大根を細切りにする。
②サバの水煮缶、塩、酢、豆乳マヨネーズ(or普通のマヨ)、魚醤(or普通の醤油)と①を和える。
③ミント、ウイキョウの葉などを入れて、あればナンプラーをたらして召し上がれ。

※ミントとサバ缶が妙にさわやかにマッチするのでおすすめ!

2017年

6月

11日

サルビアの薬効と魔法

イタリア語でサルビア、英語でセージ。わが家の庭でぐんぐん成長しているのは、友人がおみやげで小笠原諸島の父島からどんぶら運んできてくれたものだが、高温多湿に弱いので、東京の梅雨時は注意が必要だ。イタリアなどヨーロッパでは道端や原っぱにごっそり生えている。それだけ湿気がなくたっぷりおひさまが降り注ぐ地だという証拠だ。

学名Salvia officinalisには「薬効サルビア」という意味があるほどで、彼らが庭で放つ香りは、かなり強い薬効感を漂わしている。ホワイトセージではないが、ドライにして炊けば浄化効果も期待できるほど。

語源は、Salviaはラテン語のSalvere(治癒する)またはSalvus(健康)から派生した語。伊語でもsalvareは「救う」という意味。「セージが庭で育っているのにどうして人は死ぬのか」(Why should a man die whilst sage grows in his garden.)や「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」(He that would live for aye, must eat Sage in May.)ということわざがあるくらい。

前記事「ドクダミとなかよく暮らす①」のもドクダミ同様、お茶やチンキにもできるし、なによりスーッとした香りが料理に活きる。トスカーナで食べたサルビアのフリット、北伊で食べたサルビアバターのニョッキにはクラクラ~と魔法をかけられた思い出がある。

まずは先月からせっせと乾燥させてお茶にしている。洗面所には、ドクダミやサルビアを煮出したお茶を置いておけば、天然のうがいぐすり、口臭予防液にもなる。

さあ、このあとは、そろそろサルビア料理をつくって魔法にかけられてみようかな。

2017年

6月

04日

ドクダミとなかよく暮らす①

梅雨前になんとかしよう。いつもそう思いながらもバタバタしていて知らぬうちに雨でじとじとする日が始まってしまうのだ。今年は、梅雨前にきもちのよい乾燥した日がつづく。梅雨のころから羽化する蚊もまだブレイクしていないのでチャンス!庭に一斉に花を咲かせはじめたドクダミをひっこぬく。

まだ若い葉に独特の臭みはあまりない。若葉が顔をだしたとたんに白い可憐な花を咲かす。彼らは地下茎で準備万端なのだろう。本当に堂々とした立派な白い花。地下茎つきのそれを半分、ハサミで茎を切ったのが半分。大きなバケツでじゃぶじゃぶ洗い、乾きやすいように数本ずつ束ねて干す。天気がよくて梅雨前の乾燥期ならば3日ほど、じめじめしていればあと3日。(冒頭写真)

乾いたら茶葉に適するサイズにハサミでカットして、わたしの場合はザルにあけてもう一度おひさまの下でカラッカラにする。(下写真)

カラッカラに乾いたドクダミの葉(花も含む)を、コッチョリーノ直火で使える「ポトル」で煮出す。別に乾かしておいた根っこは生薬だと思われるので入れる(十薬)。

臭みが強いと感じるかもしれないが、発酵茶ではないが本場の野性味強い烏龍茶にもなんとなく似ている。ふだんから薬草茶を好むわたしは愛飲できる風味。根っこを入れなければもう少し無難であろうし、ペットボトルの十六茶系などを好まれるかたであれば、麦茶や玄米茶をブレンドするとお好みの味になるかも。より純粋を求めるかたはこのままで。

熱いドクダミ茶を一口のむと、メントールとは異なる口内除菌感。これは実に気持ちが良い。歯みがき以上に効果が続くような気がする。青春の第一声も「口のなかがさっぱりしてこれはいい!」だった。


冷まして飲むと味のクセは抜け、それこそ十六茶系の味で飲みやすくなる。今夏は冷麦茶の代わりにしようと思う。本格的な夏が来る前に、カラダを再度ととのえましょう。もしかしたら「毒のある女」になれるかもしれない。



パート2では「どくだみのお酒」をご紹介。

「ドクダミ茶」コップ/半磁土 Cocciorino
「ドクダミ茶」コップ/半磁土 Cocciorino

2017年

6月

02日

酸辣湯風汁(スーラータン風スープ)

酸辣湯(スーラータン) 土鍋中 Cocciorino
酸辣湯(スーラータン) 土鍋中 Cocciorino

先日とてもおいしいヌーベルシノワのお店でごちそうになった。最後の主食で出てきた「酸辣湯麺(スーラータン麺)」がおいしくて、あれに近い味をつくってみたくなる。中華街の庶民派中華料理店でもこれを好んで食べる青春に、味のアドバイスを受けながら。

 


中華スープのとろみはおおかた片栗粉であろうが、冷蔵庫に残っていた長芋をおろして代用してみた。年々暑さが尋常でなくなる。職業柄ここを乗り越えられる丈夫な体力をつけねば。少量でも滋養があるものを心がけているので「山のうなぎ」と呼ばれるほど栄養価の高い山芋は魅力的だ。



なんでも残り物をみると燃えるタイプ。なんとかしてやれやれ!とアイディアが騒ぐのだ。完成品は家族に大好評だったので、恒例の「なんちってレシピ」をしたためておこう。超簡単なのでお試しあれ!

酸 辣湯(スーラータン)」 数字のない“なんちってレシピ”

1.鍋に水を入れ沸騰したら干し桜エビ(または干しオキアミ/または中華だし)を入れる。
2.すりおろした長芋をふんわり1の鍋に入れる。スープに味をなじませる。
3.塩で味を整える。
4.パセリ(スープセロリなど)の茎をみじん切りして入れる。
5.一度火を止めて溶き卵ををぐるぐるっとスープに入れ塩で味を整え、最後に隠し味の醤油を数滴。
6.パセリの葉を添える。
7.召し上がる直前に、「お酢、ラー油、隠し味の醤油」を合わせたタレをかけてどうぞ。

少し残ったスープにごはん(我が家は玄米)を入れたら美味しいおじやに変身!
次回はすりおろし長芋と豆乳で和えたバージョン予定!

2017年

5月

31日

無数の花はおいしいものになる

長ネギのさきっちょからまあるいボールが出現した。こいつは「ネギ坊主」だ。前記事の「ネギ」つながりでひとつ記事をかこう。

ひとり喜劇と怒りのナンセンス

特別オーダーが入っていたりで、秋の展覧会の準備が遅れている。「だれか時間をゆずってください」「24時間制作だけさせてください」とか、終いには意味不明な「どうにかしてください」と一人喜劇。しかしながら心は図々しくなったものだ。泣いたって誰もふりむかないし、同情なんていらないから時間をくれ!と相手のない憤慨と滑稽なひとりごと。怒ったってナンセンス。感情をおもてに出すならば、すべてを土に込めるのだ。(しかし上質な眠りが不得意なわたしは寝言で暴言化するのだから末恐ろしい。みなさまお気をつけて!)


こんなふうに慌ただしい春の終わりが続いているけれど、野菜が美味しい季節なので心は折れない。

キミの名は

長ネギのさきっちょについたまあるいのは、ネギの「花房」。薄いピンク色のオーガンジーベールを脱いでいる途中で、なんて艶やかなんだろう。あまりに美しく、器に入れて飾ることにした。

 

ベールを脱げば、うわぁ!250~400の花が集まっている。


ひとつの可能性があれば無数の種をまくことができる。可能性がひとつでもあるのならば、時間がなくともやるしかない。可能性があるのなら、小さな花を見落とすな。そのかわり可能性を雑に扱うな、丁寧にていねいに毎日を剥ぐのだぞ。そんなふうに小さな坊主に叱咤激励された。

その名は、ネギ坊主。


9月末の展覧会の前に「旅する土鍋 vol.4」は7月末イタリアに出発。ひとつの可能性をにぎりしめ。

「ネギ坊主」 しのぎコップ Cocciorino
「ネギ坊主」 しのぎコップ Cocciorino

2017年

5月

29日

ハーブたっぷり タマネギ赤ちゃんのスープ

「タマネギスープ庭のハーブ添え」 土鍋大(白)Cocciorino
「タマネギスープ庭のハーブ添え」 土鍋大(白)Cocciorino

もう10年ほどになるだろうか。わが家の野菜は山梨は南アルプスのふもとから畑から直送してもらっているものだ。2月~3月は寒冷地のため直送はおやすみ。この野菜だけでは足りないので、もちろん普段から野菜を買い足しているのだが、東京で出回る野菜に比べてシーズンがワンテンポ遅いので、好きな旬の野菜が2回楽しめるという感じ。

タマネギの赤ちゃん「葉タマネギ」

さて、葉タマネギはご存知だろうか。小粒の新タマネギの頭から長ネギが伸びているようなもの。これは品種でもなんでもなく、タマネギの赤ちゃん。新タマネギサイズになる前に、完全に丸くなる前に収穫されているそうだ。新タマネギより水分たっぷりで甘く柔らかい。長ネギの部分の葉もやわらかい。
アタマからアシの先まで使える葉タマネギ。丸い実の部分はクシ切りに、葉の部分はザクザク円筒切りに。味付けは塩のみ。オイルも一切使わず。

庭で収穫したハーブをふんだんに

最後にハーブ「ミント)」「スープセロリ」「フェンネル」をザクッと切り、仕上げ1分前にわりとふんだんに鍋に入れる。

今回、庭で収穫された「ミント」は3種類。オレンジミント、スペアミント、ペパーミント。微妙に香りや味が違うのも面白い。「スープセロリ」はセロリの原種らしい。そして、先日プランツのプロである友人からいただいた「フェンネル」(和名:ウイキョウ)。原産は地中海沿岸で、古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から栽培され食用はもちろん薬用としても活用されていたそうだ。

最後に、恒例の「なんちってレシピ」添えておこう。しかしいつもながら量も時間も数字のない直感でつくるレシピなのであしからず。

「タマネギ赤ちゃんのスープ」なんちってレシピ

①葉タマネギ(または新タマネギ)をクシ切り、葉の部分(または九条ネギ)は輪切り。
②沸騰したお湯に①と塩ひとつまみ入れて柔らかくなるまでボイルする。
③塩(お好みで胡椒)で味を整え、仕上げの1分前にざっくり切ったハーブ類(ミント、パセリ、セロリ、フェンネルなど)を入れて火を止めてできあがり。

2017年

5月

24日

「うちの桑の木①」 -その生命力-

庭の桑の実が鈴なり。


毎朝、まず地面に落ちている実を楽しみに拾う。実の落ちかたで宵の風が強かったのか分かるし、アリに先を越されて蝕まれたもの、落下の衝撃に潰れかけたもの、拾いながらそれぞれの物語を想像するのもおもしろい。そのあと枝についたたくさんの実から、どどめ色の実をピック。

 

 

この桑の木は、10年ほど前「蚕学習」のために近所の小川で引っこ抜いてきて庭に植えたもの。お蚕さまは、新鮮な葉でないと食が進まない、大食漢である、そして何より農薬のついた葉を食べると命を落とす。そんな理由で桑を植えちゃえ!という運びに。最初は雑草くらいの小さな一枝だったのに、それが3年くらいで葉が繁々となり5年ほどで樹木に育ち実をつけるようになった。

桑の花
桑の花

5月連休前までは葉っぱの赤ちゃんを宿っている程度なのに、連休が終わるころパッとすべての葉が開き、そのあとは空に向かってぐんぐん伸びる。3メートル以上はあるだろうか。ものすごい生命力を感じるこの時が大好きだ。

このあと、思い切り光合成が行えるくらい陽ざしが降り注ぐころ白いブラシのような花が咲く。桑には「雌雄同株」と「雌雄異株」があるらしいが、どうやら我が家の桑は前者。花弁がないその花は、もはや桑の実が想像できるような形状。今年は桑の実が大豊作で、花がついた分だけ実がなっている状態だ。

せっせと実を収穫するわたしも「ひとりじめ」はしない。空を仰ぐほど高いところにつく実もちゃんとある。どちらかといえば手元になっている実より、大きくみずみずしく、黒々と甘いどどめ色をしていて、上からわたしにむかって「OKだいじょうぶ」と余裕な顔で笑っている。鳥がとまり「えへへ」と鳴く。糞でも落とされたら大変なのであきらめる。目線の前には枝で休む大きなアリ、葉っぱと同化するカメムシ、ぶーんと実にとまるアシナガ蜂、この一本の木にたくさんの生命が集まってくるのだ。



どんなに小さな自然でも、自然を優先し、できる範囲のことをしていれば生態系をこわさず仲良く生きていけるのかもしれないと実感するひととき。朝夕と実を収穫しながら味見をすると、ひとつぶで300m走れるくらい甘酸っぱい生命力を感じるのだ。


次回は、桑の実ジャムづくりのこと、食べかたアレンジをつづる予定。

2017年

5月

21日

よもぎ餅

「よもぎ餅」 タマゴ皿/半磁土
「よもぎ餅」 タマゴ皿/半磁土

5月初旬に摘んだよもぎと3つのころに摘んだよもぎのおはなし

桜のころは、いくら小川の土手を歩いても見つからないよもぎ。5月の声を聞くと突如と群れをなすよよもぎ。春の小川はいそがしく、2週間単位くらいで植生や開花する木々が交代してゆくのだから。せっせとビニル袋によもぎ葉をぎっしり詰める。よもぎの下ごしらえをして、餅粉を捏ねてよもぎ団子をつくる。



新興住宅地に生まれ育ったわたしが、よもぎを最初に摘んだのは3歳だったと思う。妹が生まれるので横浜の伯母宅に預けられたようで、その時に体験したことのひとつだ。よもぎの季節と妹の誕生日から考えると、1ヶ月ほど預けられたのかな。当時の横浜の住宅地はまだまだ緑がいっぱいで、伯母や従弟とよもぎを袋いっぱいに摘み、伯母の家でよもぎ餅をつくったことを昨日のようにしっかり覚えている。よもぎの下ごしらえのことや、すり鉢のようなものでつくように餅をついたことも、ちょっと色あせた昭和のカラーテレビのような画像で覚えている。

 


ケータイで写真を撮ることも、デジカメもない時代に。わたしの眼はどんなレンズより高品質で、PCやHDへの保存でなく、しっかりと心のメモリーに。

ちゃっちゃと「よもぎの下ごしらえ」

①水につけてゴミなど取り除き、その後流水で良く洗う。硬い茎は取り除く。
②鍋に水と重曹を入れて沸騰したら①を入れる。
③3分ほど煮たらザルに湯をこぼし水につけて色どめ。
④フードプロセッサー(or ハンドブレンダ―)でペーストにする。

ーポイントと応用ー
※若い新芽を収穫すること。
※④を小分けにして冷凍可能。
※③の水をよく切りゴマ油を敷いたフライパンで炒め塩と胡麻でふりかけに。

2017年

5月

19日

3つの「お」

「おいしく」「おもいきり」「おもしろく」

昨夜から窯をたいている。蒸気が窯から出る時間帯は少し臭気が気になる。気候がよくなったこの時期は、開窓しているお宅があるかもしれないので、都会の住宅地のまん中で窯をたくことは多少の工夫がいる。これは承知のもと。朝方に窯の蓋をしめると、たちまち窯はぐいぐい温度をあげてゆくわけで、室内はちょっとしたサウナ状態になる。

5月の半ばだというのに初夏のような気候。湿度が低くまだ蚊も少ない最高な環境なので、プチサウナから庭に出ておひるを食べる。好物であるクリスピーブレッドにブルーチーズをこんもり乗せて、元気の源である白ワインを入れた「なんちってミントカクテル」をご褒美に。所詮つなぎ姿で庭に座っているわけで、おしゃれさは欠片もない。

そして、最近思うことがある。ぽっこりを気にするより残りの人生は「おいしく」「おもいきり」「おもしろく」仕事がしたいと。そう強く想いながら庭の風に感謝した。

「なんちってミントカクテル」


白ワイン(安いのでいい)
ジンジャーミントコーディアル(※)
ミント
炭酸水(または水)


(※コーディアルのつくりかた)
1.鍋に水とミントをどっさり入れて煎じたら取り除く。
2.1の鍋に擦りおろし生姜(チューブでもOK)、玄米はちみつ(甜菜糖でもOK)を入れ溶かす。
3.火を止めてレモン汁をいれて冷やす。

2017年

5月

16日

本と風をよむ

「自由にたのしく年を重ねる」 石原左知子 著
「自由にたのしく年を重ねる」 石原左知子 著

節目の年を超え、むこう側の景色がゆっくり見えてきた。むこうの方からひゅるるるると風が吹いてくる。アドベンチャー的コースでものすごくワイルドでスリリングだった愉快な道はしっかり後方から続いている。山の頂上から、さらにむこうの道がぼんやりだが見えると嬉しいものだ。成功も失敗もGOもSTOPもなにも看板がないシンプルな道。なんせ、ここまで来るのにたくさんの寄り道と、迷い道を歩いた。また本筋に戻れたのが不思議なくらい。いやいや、そもそも本筋などないのだろう。

(本題からそれるが庭のイスは35年前に買ったイスとテーブル)

「山の雑学百科」 芝 祐治 著
「山の雑学百科」 芝 祐治 著

うちで仕事をしていると、後悔しまくるくらいサボることもあるし、反省するくらい根をつめることもある。孤独は人との比較がなく、のんびりしすぎても気づかなかったり、逆に焦り慌てて取り乱す自分も見えなくなったりする。相変わらず、ちょうどいい塩梅というものがわからない。子育てしながらの10数年は、わからない上に変調リズムを刻む毎日だったし、親が病に伏せば心のリズムを忘却した。

 

制作の追込みとプレッシャーは、この数年とぎれることなく続いている。ドキドキしっぱなし。カッコよく「動じなくなりました」とか「のんびりやってます」なんて言いたいものだ。己の要領がわるいのか、ビンボーヒマナシな陶芸家であることは変わりがない。


数年前から近くの小川をジョギングしたり散歩しているが、その時間から少し「庭でのんびり読書」に割り当てたいと思うようになった。走ったり歩いたりしながらできないのが読書。そのうちに「のんびりやってます」と言える人になれるのだろうか。いや、高くは望まない。せめて、どんなに心が焦り時間がなくとも、怒りや悔いに翻弄されないよう拡声器は捨て、庭で本と風をよもう。

2017年

5月

15日

「食べるスープ」(後編)

「クロスティーニ風ペースト」 水玉グラタン皿 tamamiazuma di Cocciorino
「クロスティーニ風ペースト」 水玉グラタン皿 tamamiazuma di Cocciorino

発展バージョンとしてどうしても試したかったのが、「食べるスープ」から「クロスティーニ風ペースト」への変身。「食べるスープ」をフードプロセッサーに数秒かけるだけ。これをバゲットに乗せてカリッとオーブンで焼く。パルミジャーノの削ぎ切りを乗せたり、アンチョビやドライトマトを乗せてアレンジしてみた。少しカレー粉を混ぜても美味。同じ料理を2種類で楽しめる。葡萄酒に合うこと間違いなし!



このように、スープは多めにつくっても二度楽しめる。すこしあまったスープを再加熱してポタージュ風、または離乳食のようなペースト状にして楽しむとまた別の料理に変身。ただしこれからの梅雨時期は傷みやすいのでスープもペーストも冷蔵するなどして早めのご賞味を! 

 

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2017年

5月

12日

土鍋で泳ぐぞサカナスープ

サカナスープ 土鍋(大/白)
サカナスープ 土鍋(大/白)

アラをさがそう!?

サカナ売場でアラや肝をじいっと見るのが好き。

アラといえば、煮つけや鍋、おみそしるなどが頭に浮かぶが、このレシピ(スープ作家有賀薫さん/Cakes連載)を見たとき、そうか「アックアパッツァ(伊料理)」か!と膝をたたいた。各種魚介やハーブをふんだんに入れ、サフランも入れたりしてわりと手をかけるのが「ブイヤーベース(仏料理)」だとしたら、水とワインにアラ(もちろん身つきサカナでも良し)をドボンと入れた手荒い料理(言いかえればシンプル時短料理)が、アックアパッツァではないかな。

有賀さんの“包丁を使わない簡単な魚のスープ”をつくりたくなったら、まずはサカナ売場へ「アラをさがしにGO!」コスパバツグンであること間違いなし!

「パッツァ」なんだから大丈夫

「アックアパッツァ」の「アックア」は水、「パッツァ」は狂うとかバカという意味だが、この料理の「パッツァ」には諸説ある。わたしが好きな説はナポリ漁師の料理説。もともと船上で漁師たちが作って食べる料理で、海水にワインを入れ、そこにサカナをぶっこんだという。つまりは「風変わりな水」からつくる料理という説。この手荒さが好き。



そして、有賀さんのレシピの特長もちょっとそれに近いというか、漁師風あらため家庭風、現代風といったところだろうか。記述の「風変わりな水」もレシピの材料を見ていただければ予想がつくだろう。「アクアパッツァ」のレシピはネットにたくさん登場するが、これをイージー&コスパ良好にする。わたしが冒頭で膝をたたいたのは、この漁師料理くらいある意味シンプルさが似ていたから。



そうそう、今回レシピ上では「鯛のアラ」とあるが、わたしはサカナ売場で「キンメダイのアラ」を買った。4つの目玉で占有されたカマのみ。身はほぼなし。金色の目をした鯛だと思い込んでいた。なんかレシピ写真と色がちがうねえと思い調べたら、なんと鯛は「スズキ」の仲間だが、彼らは「キンメダイ」として独立した家族であった。彼らがギョロッと金色に光る目で言った。「さいごに言わせて!」と。

ベースのレシピを少しアレンジ。鯛はキンメダイに代わったし、腹ペコ青年の家庭はボリュームアップを狙いジャガイモの角切りとサバの水煮缶を加えた。おしゃれなハーブの代わりに、あまって捨てがちなネギの硬くて青い部分をザクザク入れ、庭で大事に育てているスープセロリを1本だけ飾った。

む~ん。出汁がおいしくて思わず目をつむるほど。目玉は硬い!とさすがに降参したものの目玉のまわりがトロンとおいしいと白いビー玉をしゃぶる青年。玄米をスープに入れて食べたらさらに絶品。あまることなく平らげたが、もし余れば雑炊風(おしゃれにいえばリゾット)にすると美味まちがいなし!我が家は、4つの目玉とわずかな骨が残っただけ。キンメダイ家族さま命をすみずみまでありがとう。

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2017年

5月

04日

「空気の正体」展 空気を重ねる

本間純作品 「竹下さん」2013年 (春夏秋冬シリーズ)
本間純作品 「竹下さん」2013年 (春夏秋冬シリーズ)

空気とは「地表を覆う気体」や「その場の雰囲気」という意味だけに収束しない「身のまわりにある不明瞭な存在」であると展覧会の図録ははじまる。


先日の市原湖畔美術館(ブログ記事)につづき、またまた都心から遠方にきたものだ。今回訪れた川口市立アートギャラリー・アトリアは、路線図をみると通勤圏であることは明瞭。都心のギャラリーと異なり生活感をともなったのびのびさがある。隣接大型スーパーとギャラリーの間には共有広場があり、たくさんの子どもたちが遊ぶ。少子化を肌で感じる今日この頃だが、ここにいたか!と思うくらい空気を吸いまくっている子どもがいた。エネルギーにあふれた印象。


美術館は、決して大きくはないスペースだが、高い天井と白い壁が、それこそ気持ちのよい開放的な空気をはらみ、首からパスをさげた子どもたちが楽しそうにそれぞれの作品のまえで笑う声が聴こえる。ギャラリースタッフのかたがたもやさしく落ち着いた雰囲気で、大きな美術館でよくあるギスギス感なく、これも気持ちのよい空気が流れる大事な要因だろう。 作品説明は、子どもにも分かりやすいよう、あちこちに平仮名がちりばめられている。これも世代を超えるやさしい空気の循環だ。まんまと「空気の正体」を探す気になってきた。

佇めば視えないレイヤーがみえてくる

本間純作品 「無名層・富岡町」2017年 
本間純作品 「無名層・富岡町」2017年 

本展「空気の正体」(開催2017.5.14まで)は、大巻伸嗣、奥中章人、本間純の3作家の空気(作品)で構成されているが、ここ私設ブログでは19歳からの友人である本間純氏をご紹介する。



彼の作品は、本拠地である神奈川・東京ではもちろん何十年も鑑賞しているが、我が家の青年が0歳のころから新潟妻有トリエンナーレで毎回鑑賞してきたこともイマとなっては良い思い出だし、数年前に瀬戸内国際芸術祭にご一緒して観賞したのも旅を兼ねた楽しいひとコマ。



近年は、風景に、オブジェや建物、作家自身が溶け込みレイヤー化された奥行ある作品がつづく。そんな風景に静かに佇んでみる。1分、10分と空気の音を聴いていると、不思議と視えないものがみえてくる。その風景のずっとむかしにある歴史、人や動植物の息づかい。あるいは忘れかけたものや失われたもの。そう、空気がみえる。それは30分経ったのか、30年なのか、もしくは50年、100年前をみたのか時のまぼろしだ。浮かび上がる数のぶんだけレイヤーがある。

遠いむかしからすぐそこで手をふる「〇〇さん」

下の写真は、近年の作品のひとつであるパフォーマンス映像。以前別のギャラリーで鑑賞済みだが、何度みても人を虜にさせるなんともニヒルな作風だ。 菜の花畑で手をふる「春日さん」、緑の竹藪で手をふる「竹内さん」、すすき野原で手をふる「薄野さん」、豪雪平原で手をふる「雪下さん」。風やふぶく音だけが聴こえる中で、手をふり不気味にゆれる。最初はただのノイズだが映像とともにそれもレイヤーとなり重なってゆき、「手をふる」人間の行為になんとも切ない想いを重ねてしまう。

 

作品の「〇〇さん」たちの表情は風景の記憶に同化しているため目を細めても視えない。「手をふる」時の表情とは、笑顔、泣顔、恐怖や不安それぞれであり記憶を代弁する。同空間には、風景のなかに(写真や石)、コラージュやテクスチャーが加えてある “立ち上がる風景” 作品群も佇んでいた。沈黙のなかで空気は確実に動き、記憶が重なり風がうごめく。

本間純作品 「春日さん」2011年 (春夏秋冬シリーズ)
本間純作品 「春日さん」2011年 (春夏秋冬シリーズ)

ふと、九州唐津は松浦湾のほど近くの山に夕陽をみに行ったとき教えてもらった日本3大悲恋「松浦佐用姫伝説」(羽衣伝説的な)を思い出した。姫は朝鮮半島に出兵する恋人を見送るために領巾(ひれ:当時の女性の衣装)を振りつづけたという。そして7日7晩と泣き続け石になった。(詳細は文末)

 

遠つ人松浦佐用比賣夫恋いに領巾振りしより 負へる山の名

(万葉集/山上憶良)

当時、夕陽を眺めたいと登った鏡山で、親切な地元のかたに伝説をうかがった。親切にも裏の山寺に連れていってくださり、姫の死を嘆き狭手彦が朝鮮半島から持ち帰ったといわれる「朝鮮鐘」を住職さんに見せていただいた。落陽の中で住職さんに「鳴らしてごらんなさい」とすすめられ鐘の音が起こす空気の中に姫を重ねた。鏡山を借景とした庭の美しさも思い出した。現代アート作品とは、ひょんなことを思い出し、そこに記憶のレイヤーを重ねるものだ。

 

寺は恵日寺であったことが判明。機会があれば、夕陽の鏡山から手をふりに再訪したい。

「松浦佐用姫伝説」

古墳時代の後期、朝鮮半島に出陣するため松浦に逗留した豪族 大友狭手彦(おおとものさでひこ)は、そこで長者の娘 佐用姫と恋に落ちる。姫は出兵する狭手彦の船を見送るために鏡山に登り、船が水平線の向こうに消えるまで領巾(ひれ:当時の女性の衣装)を振りつづけた。姫は悲しみのあまり泣きつづけ石(望夫石)になる。その後、鏡山は「領巾振山(ひれふりやま)」と呼ぶようになった。

参照 唐津市ホームページ「唐津探訪」

2017年

5月

01日

「食べるスープ」(前編)-浅土鍋でつくろう-

「ナスとトマトとミントの先取り夏野菜スープ」 ミニ土鍋
「ナスとトマトとミントの先取り夏野菜スープ」 ミニ土鍋

スープ作家 有賀薫さんのブレスト的な料理会へ

先日、スープ作家 有賀 薫さん(著書「365日のめざましスープ」にお誘いいただき「スープ ラボ  ブレスト的な料理会」に、器作家でありワークショップ受講者として参加させていただいた。この会は、わいわいコミュニケーションを取りながらのブレストのような会であることが伝えられ、料理家、パンのオーソリティ、イベントコーディネータなど、それぞれの畑でご活躍するみなさんが集まった。汁物を毎日とる生活をこころがけている私にとって、とても参考になった上、もちろん器づくりのヒントもたくさんいただいた。

 

ブレストの内容は薫さんのFB記事で少しご紹介されている。料理のレシピや詳細は、薫さんの次なる料理教室(または公開されたら)をお楽しみに!

ちょっと先取り夏野菜の「食べるスープ」

まずは、この会でいくつか作ってくださったスープの中から一品を自宅でもつくってみた。

 

ナスとトマトの組み合わせはテッパンだが、いかにシンプルで簡単に料理するか。面倒なことを省いて身近なスープに仕立てるか。これが薫さんのテーマ。もう知っている料理かもしれないからこそ、そこをシンプルに、そしてだからこそ「基本の大事」や「ちょっとヒント」など、おしゃべりから出てくるポイントが身に入る。むずかしかったり凝った料理だとここまで記憶が届かない。

<材料と使用したCocciorinoの土鍋は以下の通り>

・ナス(皮目を縞目に削ぎ賽の目カット)

・トマト(今回は完熟プチトマト使用)

・オリーブオイル、鷹の爪、水、塩、ミント

 

浅土鍋(炒め・煮込み・食卓までオールインワン)

お酒に合う「食べるスープ」

わたしが望むスープワールドとは「飲むスープ」「食べるスープ」の使い分け。葡萄酒など飲みながらだと、前菜に冷製スープなどが出てくる分にはよいが、途中で汁気の多いスープは遠慮気味になる。逆に日本酒をほどよく飲んだ後の〆に温かい汁気の多いスープがうれしかったりもする。

そんなことから、ブレストの中で、お酒に合う「食べるスープ」をリクエストした。このラタトゥィーユ的なナスとトマトのスープならバッチリ。ナスとの相性が良いミントを添えて。これから夏の季節も簡単に手に入る素材ばかり。ミニミニ土鍋に盛り付ければ、温めなおすこともできるし、これからの季節は、逆に土鍋ごと冷蔵庫で冷やしていただくのも乙。

後編ではこの「食べるスープ」をCocciorino独自で
クロスティーニに変身させるので次回をお楽しみに!

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2017年

4月

30日

リュウ坊ありがとう

先週、お客さまが我が家に滞在していた。しばしば遊びにいらしているのでセルフテリトリーに入っているらしい。そう、テリトリーや敬意を大切になさる方。柴犬のリュウ坊である。


ニンゲンさまは、自己を大切になさるがテリトリー感覚は低い。ずけずけとよそさまのエリアに進出して荒らす者もいれば、我がもの顔で侵入する輩もいる。逆にいえば都会にはだれのテリトリーという決まりもないが、もうすこし自分の街を愛したり、別の街にお邪魔するときは丁寧に街の声を聴いてみたり「おじゃまする」という感覚が動物のようにあってもいいと思う。毎日3回ほどリュウ坊と散歩に行って考えた。彼は自分のテリトリーをより愛す心をもち、よそさまのエリアを愛するならば挨拶をする。ニンゲンさまたちも敬意と親愛をもっともっと表現したい。


この数週間、あらゆる街に出かける機会が多かった。年々変わりつつある銀座や渋谷を歩きながらしみじみ思う。観光客でいっぱいの鎌倉を歩きふと思う。


街に敬意を持とう。街を持ち帰ってお礼にしよう。
街の味を知ったらごちそうさまと心から言おう。
柴犬のリュウ坊、いろいろ大切なことを教えてくれてありがとう。
そして、毎日てづくりごはんをおいしいおいしいと、Cocciorinoのお皿で食べてくれてありがとう。
 
写真はCocciorinoのワンコ皿/半磁土
リュウ坊のご家族が大切に使ってくださっている一品。

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2017年

4月

25日

カールステン・ニコライ PARALLAX展

春うららかな日、ある作品を追い求めてアクアラインを渡った。 東京湾を縦横無尽に吹く風はつよく、まだ4月末日は肌寒いくらいだった。

開催は初訪問である市原湖畔美術館で開催中のカールステン・ニコライの作品。「PARALLAX/パララックス」(視差)という展覧会名の通り、彼の作品は、次元を超えたような印象を抱かせ「視る」「聴く」という行為を愉しむものだ。

強い太陽光を瞳に吸収したままで入る部屋。最初は暗黒だが、瞳が太陽を忘れるころ、徐々にその空間やスクリーンの大きさ、壁はミラーで反射していることに気づきはじめる。スクリーンに映るシンプルで宇宙的な光のインスタレーションからパターンや計算されつきした法則のようなものが見え始める。

ところで初訪問のこの美術館は、人造湖の湖畔に突如として建っている。アクアライン木更津を降りたら新しい道もできており、都心から近くはないもののゆっくりとしたドライブが楽しめる。美術館の空間も思っていたよりも大きく、鑑賞者もこの日は少なめで、いつぞや同作家の作品を都心で並んで観たことを想うと、なんとも贅沢な時間であった。

カールステン・ニコライ Parallax展
会期:2017年3月18日〜2017年5月14日
休館日:3/21(火), 3/27(月), 4/3(月)

主催:市原湖畔美術館(指定管理者:株式会社アートフロントギャラリー)
協力:Galerie EIGEN + ART Leipzig/Berlin

美術館HP ⇒★

カールステン・ニコライSHIFT日本語版⇒★

<おまけ>
最寄駅は100周年を迎えたコトコト走る小湊鉄道「高滝駅」だそうで、今回はクルマでの訪問であったが駅まで行ってみた。

詳細は美術館HP ⇒アクセスへ

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アート関連記事「空気の正体展」

2017年

4月

24日

土鍋の「ぽ」。

 

土鍋といえば炊飯かスープといっても過言ではないだろう。


先史時代(縄文時代)に調理用の土鍋が発明され、そこから汁をのむ食文化が始まったといわれている。「ポタージュ(とろとろスープ)」や「ポリッジ(お粥)」は土鍋(POT/ポ)から派生した言葉だとか。一方でラテン語のSUPPARE(伊語ZUPPARE)は「しみこませる」という意で、もともとは「しみこませるパン」のことを指していたようだ。イタリアでもスープを「ズッパZUPPA」というように、オリジナルはパン入りのスープという意味であったらしい。

一日一食は汁物をとるよう心がけている我が家。一度にわりと多めにつくる。なぜなら腹ペコがいるのと、2度楽しみたいから。


写真は、残った野菜スープをポタージュにしたもの。あまったスープを具と汁にわけ、具をフードプロセッサーで撹拌してどろどろにする。水分が足りないようだったら汁を足す。その後、豆乳を加えて加熱し、塩こしょうで味を整える。ブロッコリーと砕いたグリッシーニとカシューナッツをトッピングで、土鍋の「ぽ」である「ぽたーじゅ」完成。

材料参照

<1日目のスープ>新タマネギ、カボチャ、白菜、ニンジン、鶏むね肉、塩、こしょう。
<2日目のポタージュ>1日目の残りスープ、塩、こしょう、オレガノ、あればお好きなトッピング(ナッツ類、グリッシーニやクラッカーやパン、ブロッコリー、パセリなど)

タイムリーなことに、このあとスープのオーソリティ有賀薫さんの「スープブレスト」に参加してきた。次回は、そのときにつくったスープやポタージュを紹介したいと思う。

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2017年

4月

22日

食いしん坊たちを見て大きくなる

「揚げ出し茄子 春大根おろし添え」 大鉢/半磁土Cocciorino
「揚げ出し茄子 春大根おろし添え」 大鉢/半磁土Cocciorino

じっと見つめる

時として我が家のテーブルにはひしめき合うように友人が集い、彼らとごちそうをつつき、料理に合うお酒をいただく。友人は楽しい時間を運んでくださる。30年来の「渋いチーム」は定期的に集まってくれ、我が家の「青春」という名の青年は大人たちの食べっぷりや飲みっぷり、爆笑と時にマジメに論をかわすその姿を、じっとみつめてきた。

 

きっかけは、我が家に乳飲み子がいたため(今や青年)、「食いしん坊」という(あるいはノンベエともいう)20代からの仲間たちが宴会をホームパーティにシフトしてくれたことから始まったように思う。世の中の少子化を映すように、我が家の1名ぽっちがベベであり、少年になり、そのまま青年になった。

さて、先日は一転して「若いチーム」(青春の友人でなく仕事仲間)8名とちょっと古びた我ら2名+お預かりしているワンコの総勢11名でわいわいやった。2組の結婚と1名の誕生日のお祝いおめでとう。年齢だけが20も30も下回るが、共通点は、みんな食いしん坊。どっさり飲み食いする潔さ、好き嫌いなくわしわしと食べ、おいしい一滴を丁寧にグラスに残らず飲み干してゆく。何本の缶や瓶を開けたろう。中には2才に満たないベベ1名やワンコ1匹。集えや踊れ!

尊い目で見つめる

イタリアでは互いの家を行き来して食事会をする。あの国が好きになったひとつの理由は、気持ちのよい食べっぷり。若くても渋いオトナでもよく食べ、よく飲む。「積極的に」という言葉が適切だ。そして飲食に関して遠慮をするほうが失礼だとする食文化が気持ちよい。(病やアレルギーはもちろん、宗教的な食生活や菜食主義などの食制限は逆に強く主張する)

師匠の自宅に居候中、師匠とその息子とわたしの3人で普通の食事をとっていたある日、文化的な差異を改めて実感した。「大皿に料理が少しずつ残るのはなぜなのか?」と師匠の息子が言った。「遠慮だったり譲り合うのは寂しい気分になるからいつもボクが最後をさらう」と。その理由が遠慮ではなく満腹であっても、なにかしらの意思を表するべきだったと、ビリビリとショックが走った。彼は息子と言ってももう立派な成人だが、子というのは親やその友人らの食べっぷりをじっと見つめ評価しているのかもしれない。

子どもは「食いしん坊」を尊い目で見ている。普段の食事から、できるだけ同じものを食べ、安定量を食べる。カラダにいいとか悪いとか、太る痩せるという話ばかり親がするのはナンセンスであろう。まずおいしくいただく。そこから社会問題の解決や運動の必要性などが考えられるオトナになりますように。そして行く手は、世界の食料難や農業搾取が防げる地球をつくって欲しい。

わたしの自慢は自作の器なんかではない

職業柄、器はたっぷりある。洗った器は大テーブルの上にすべて並べて乾かし、翌朝もとの位置に収納する。そんな祭りの残り香を何十回と見てきただろう青年がポツリと言う。

 

「年の離れたチームも、年の近づいたチームも、どちらもとても魅力的な人ばかりだ」と。「みんなよく食べて飲んでとても気持ちいい」「そんな人から放たれる話はとても面白く尊敬できるオトナばかりだ」と。しかもデキルヒトというのは、年齢に隔たりをもたず対等に、そして真剣に話をしてくれるという。とてもうれしかった。

わたしの自慢は料理や器なんかでない。1才から80年ちかい幅の「食いしん坊」である友人たち。そして、青春はその「食いしん坊」を見て、食いしん坊に育った。


(当記事は期間限定の公開記事です)

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2017年

4月

21日

春野菜のスープ

ハナミズキ (千鳥ヶ淵)
ハナミズキ (千鳥ヶ淵)

今年の桜は長かった。

 

定点観測している場所の桜は、寒くてさむくて思い切り咲きれないよとボヤキながら、つい先週までちらほら葉っぱと一緒に咲いていた。今週に入り突然、件の桜は壮大な演出に幕を閉じ、ハナミズキにバトンを渡し、周囲には夏緑を撒いて去って行った。わずか1週間くらいの早変わり。一日は高速なりと仄めかす。

さて、春を実感するのは花だけではなく野菜からも。春の土の香りがついた春野菜がうれしい季節。暑い夏を乗り切るための体力をつけるには、芽吹きたてのエネルギーに満ちた野菜と玄米をたっぷり摂ろう。

「春野菜のトマトスープ」 土鍋(中サイズ)
「春野菜のトマトスープ」 土鍋(中サイズ)

春キャベツ、新タマネギ、春ニンジン、春菊の茎、ひよこ豆をトマトスープでぐつぐつ煮込む。すべての具がピヨピヨなひよっこで恭しい春スープのできあがり。

 

以前、有賀薫さん(スープ作家)のスープ教室で「白菜と豆腐のスープ」(その1その2参照)をつくったとき、出汁など一切入れず具材とごま油だけで旨味を出した。それ以来“あるヒント”を活かして出汁なしスープを楽しんでいる。

野菜を少量の油で炒めると、野菜がしんなりして汁が出る。ここでトライ!“少量の塩をふってみる”。具材に塩味がつくだけでなく、塩によって野菜出汁が誘発される。これで良いのか素人なのでわからないけれど、旨味が出ておいしいのは確かなので、まあいいか。

 

今回は洋風に仕上げるため、野菜と豆をオリーブオイルで炒め塩をふった。そこに水とトマト水煮を入れ、水分が半分くらいになるまで煮詰め、そこでもう一度味見をして塩で味つけするのだ。

キリッと春風を吹かせたかったら、ディル、セロリシード、オレガノなど爽快感あるハーブスパイスを最後にパパッと。

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2017年

4月

14日

太陽が呼ぶ「麦ごはんDONABEサラダ」

「麦ごはんサラダ」大土鍋 TAMA-DONABE
「麦ごはんサラダ」大土鍋 TAMA-DONABE

過去に「麦ごはんサラダ」のことを何度もブログなどにつづってきたけれど、春と夏の太陽が顔を出すと作りたくなって、そしてまた記憶に留めておきたくなる。

 

イタリア在住時代、イタリア人の友人らに聞いて覚えたのでレシピもない。量も適当で記憶で作る。だからいつも味が違う。今は良い時代で動画も見つけたのでリンクを貼ろう。⇒イタリア語のサイトより(動画)

 

 

 

まずは材料(自分オリジナル版)

・大麦
・スペルト小麦(古代小麦)
・レンズ豆
・押し麦

・チーズ(ゴーダ、チェダー、グリエールなどお好み)
・モッツァレッラチーズ

・オリーブ(種無し/黒や緑)
・ズッキーニ
・パプリカ(黄)
・プチトマト
・ハム
・アンチョビ(あれば少々)
・オリーブオイル
・にんにく(少々)
・塩・胡椒(少々)

こうなったらご存知いつもの「なんちゃってレシピ」も!分量や分数のあれこれは一切なし。悪しからず。

炊飯のあいだに具材をカッティング
炊飯のあいだに具材をカッティング

1.大麦、小麦、レンズ豆すべて一緒に炊く(動画では炊きあがったら水でぬめりを取っているが私はやらない)
2.材料はすべて角切り(写真参照)
3.良質なオリーブオイルにニンニクのみじんぎりをほんの少し入れておく。
4.1が冷めたら2の材料(トマト以外)と3も入れて混ぜるだけ。


5. オリーブ、チーズ、ハムに塩気があるので味を見ながら味を整える。塩加減をみる。最後にトマトを入れて崩さないように混ぜる。
6. できれば冷蔵庫で1時間くらい冷やしてからどうぞ。

現在はネットで調べれば世界中のレシピが出てくるが、ネットがない当時は耳や目で直接教えてもらうしかなかったため曖昧な記憶。師匠のパートナーに教えてもらったあの空気だけは良く覚えている。展覧会のオープニングやフェスタ(パーティ)にせっせと何回もつくった。

イタリア白米またはペンネやコンキリエ(貝型のショートパスタ)に具材を混ぜるのがベーシックだが、今回は麦を「旅する大土鍋」で炊く(下の動画参照!)。
蒸らしたら充分に冷ました後に具を混ぜるのがポイント。炊くも混ぜるも食卓に出す器も土鍋オールワンで済むから便利。

あれはケータリングという呼称すらまだ巷に聴こえない頃だった。「ケータリングビジネスをやろうと思うの!」と胸の前で手を合わせながらオシャレさんでゲイのアンドレアがクネッと言った。その時、アンドレアが作ってくれたのが麦を使ったコレ。プチプチした噛み応えと野菜のみずみずしさ。麦の芳ばしさがマッチしていて「さすが繊細なクオーコ(料理人)アンドレア!」と唸ったあの時を忘れない。

 

ひんやりしたモルタルのモダンなインテリアの室内で、冷えた白ワインと「麦ごはんサラダ」を食べた。大きな窓から入る太陽は、まぎれもないイタリアのものであり、ぽつぽつと食べながら独り心の中で「わたしはもう一度ここでこの料理が食べられるのだろうか」と、急襲した切ない気持ちをスパイスに、窓格子が落とした影をずっと眺めていた。

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4月

13日

受難あってこその復活!

陶の「タネさん」はタネでありシズクでありタマゴでもある
陶の「タネさん」はタネでありシズクでありタマゴでもある

その国に住むからこそ知ること

少なくともよその国で生きるならば、言葉を狭め「ひとりでない世界にいる」にいるならば、そこで興味や共感を抱きだれかに寄りそうならば、たなびくのでなく、最低限に互いの文化を知るくらいの好奇心、源を知ろうとするホンモノ好奇心が欲しい。



無宗教者であるが想うこと

今度の日曜日は「パスクア(伊語)」(イースター:復活祭)。あちらに連絡したいことがあるのだけれど、イタリアのみなさんはイースター休暇に入るので、休暇が明けたらにしようかな?もしくは「BUONA PASQUA!」(復活祭おめでとう!)と季節のあいさつがてら連絡しようかな?などスケジュールを遠方より思惑する。

 

めでたい「復活」だけが注目される日本だが、これは「受難」の金曜日があってこそ。前夜の木曜日は、かの有名な『最後の晩餐』を弟子たちと持った日であり、翌日キリストは十字架にかけられる。木曜日より十字架には紫布がかけられ復活の日曜まで鐘も鳴らない神聖な3日間であることを教えてもらったことがある。

 

受難あってこその復活!

もちろんイタリアだからってみんなが熱心な信者ではない。けれども信仰行事にバカ騒ぎしたり非難するわけでもない。なぜならば信者であるか否かは別として、宗教という事実と歴史が目の前にあるからだと思う。

 

現に休暇を喜ぶ人々は大勢いるし、日曜の「パスクア(イースター:復活祭)」は転じてごちそうが並び、口々に「復活祭おめでとう!」のあいさつが街で飛びかう。すっかり気候も良くなり気分も開放的になった彼らは、復活祭明けの月曜日「PASQUETTA」はピクニックなど外に出かけようよ!とすっかり復活するわけである。

 

すべては「復活」は「受難」を越えて。

タネさんプロジェクト @ボローニャ
タネさんプロジェクト @ボローニャ

「タネさんプロジェクト」⇒詳細

※以下写真については了解をいただいて掲載しております。個別写真の無断引用、無断転載は固く禁じます。 

本日は「最後の晩餐」でも思いながら
 

キリストが十字架にかけられる前夜『最後の晩餐』の今夜。むかしは予約もなく鑑賞できたあの名画。住んでいたアパートに帰る途中で寄っては観たものだ。大きな名画を薄暗い空間で見上げながら「復活だけを望むことなかれその前の受難を乗り越えよ」と自分に激を飛ばしていたあの時を思い出しながら。

「最後の晩餐」ならぬ帰国前「土鍋の晩餐」  @ミラノ
「最後の晩餐」ならぬ帰国前「土鍋の晩餐」 @ミラノ

 

今年も「旅する大土鍋」イタリアを7月末より1ヶ月ほどかけて周ります。報告レポートを9月末の展示会で行えるよう専念してまいります!

 

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4月

10日

ジャスミンの香り

「自転車にのって」ミニミニ土鍋
「自転車にのって」ミニミニ土鍋

季節ごとに風にのって漂う香りがある。ジャスミンの香りもそのひとつ。新学期、自転車に乗ってご近所の曲がり角にきたら漂った芳香。キョロキョロその源を探せば、建物に見事に蔓がからまり、薄桃色の小花が満開だった。それがジャスミンとの出会い。

 

このように香りと思い出が重なることを、みなさまご存知「プルースト効果」というが、インターネット時代に失われていくいくつかのことの中にのは「香り」が挙げられよう。フランスの作家のマルセル・プルーストは『失われた時を求めて』の中でマドレーヌと幼少期の家族の思い出を重ねあわせる。実際にマドレーヌが焼けた香りや手に取ったときの香りは、そのときの空気の湿り気ぐあいや、自分の感性次第だったりする。想像が伴う実際の体感とそのアルバム。

夢を三本立てくらいで毎晩みるタイプで、カラー・モノクロ両者当たり前のように投影される。音声も日英伊に切り替わるしオールマイティだ。しかしながら香りだけはない。

インターネットで知ったような感覚になってしまうことは、一概に悪いことだと言いたくはない。小説をむさぼり読み、世界地図をひろげ、世界を飛び回り「性別や年齢も越えた気分になれる」あの感じをネットだと何十倍の速さで得られるのだ。ただね、香だけはいつも留守。童話の中にあるようなマドレーヌのバターの香り、まだ風が冷たいところで嗅ぐ沈丁花の香り、桜は華やかに咲き散るものの微香であり香りの話題に触れることはあまりない。入学式の季節に春の花の香りを嗅ぐだろう。そのなかに、あのときは分からなかったジャスミンの香りが青春の思い出に宿るのかもしれない。

今年は我が家の庭をその香りが飛んでいる。強いくらいのその香りを時に嫌い、時に思い出とする。ぽろぽろ落ちる小さなラッパの花殻が色あせるとき、それはせつなさとともに。桜でもうおなかいっぱいであれば、ジャスミンを愛でないか。

「ジャスミンお花見サル」ミニミニ土鍋
「ジャスミンお花見サル」ミニミニ土鍋

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4月

09日

人間界はかなわぬ自然界の中で時を刻む

「春の畑で時を刻む」 陶の時計
「春の畑で時を刻む」 陶の時計

1年ちょっと外部ブログで作品のことや生活まわりの記事を書いていたが、本日をもってそちらでの投稿を休止し、こちらウェブサイトのブログに復帰した。作品の情報が埋もれないていどに、生活まわりのつぶやきもつづっていく次第。

 

このなんてことのない変更は、ものごとをよりシンプルにまとめていこうという小さなちいさな自分だけのムーブメント。眼にみえるモノゴトだけが断舎離でない。時間が足りないとボヤくのであれば、1分でも10分でも固定したものから離れ俯瞰してみよう。時短してクオリティを上げるのは至難の業だ。

節目の年。ここからはオリジナル性を高めたいと考えており、たくさんから絞り込んでゆく10年だと思っている。そしてひとつひとつのクオリティをあげることを選択する。

東京の春の小川にて時を刻む
東京の春の小川にて時を刻む

きっかけを与えてくれたのは、数年前このブログの立ち上げをシステム的な思考で助けてくれた尊敬すべき先輩女性。コンサルやアナリティクス的な会話で人生に提案をくださる“しなやかな竹のように”という直喩が似合う女性で、先日ひさしぶりにランチタイムをご一緒し、いろいろな迷いから決意を導いてくれた。

 

陶芸展や作品に対して「だれのため」「なんのために」その先に「なにをしたいのか」をひそやかにも強く持っているのだから大丈夫!と言われ、互いの仕事場に別れた数分後にはすてきなインダイレクトメッセージを放ってくれた。


「たったひとつのイベントでもWhy How Whatをしっかりと考える。来てくれた人たちに何をどうやってもたらすのか?何のために?そしてその先は?たったひとつのイベントでもそこが大事という友人デザイナーとの大切な言葉」

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4月

08日

本をさがしに桜をおよぐ

2017.4.3 Kudanshita photo by tamamiazuma
2017.4.3 Kudanshita photo by tamamiazuma

今年の桜は開花宣言からなかなか満開にならず、さぞ蕾はもどかしい想いをしただろう。

 

そんなもどかしさのおかげで、毎年行われるイタリア文化会館でのブックフェアには、お堀沿いに咲く桜見物者でごったがえした道をおよぐように辿りついたのである。

2017.4.3 Kudanshita photo by tamamiazuma
2017.4.3 Kudanshita photo by tamamiazuma

イタリアの絵本も

毎年の訪伊から戻るときの一番の荷物は書籍。これを少しでも減らしたいと思う気持ちでこのブックフェアに足を運ぶが(価格も良心的)、それでもむこうで目にする何万冊の一部である。ある程度ターゲットがしぼられてている分野に眼をつける。たとえば絵本、イラスト書、マンガ。今年はイタリアに行くと必ず足しげく通う絵本の「コッライーニ社」の展示もあったが、やはり現地のコッライーニ書店には敵わず。

イゴルトと谷口ジローとヤマザキマリと

そこで、今回ゲットしたのはイゴルト著「QUADERNI GIAPPONESI」という分厚い本。この手の重くて大きくて現地からの持ちかえりに一番厄介なのだ。本の山のなかから見つけたこの本。迷わず日本で買うに値する!と入手。

 

著者のイゴルト氏(1958サルデーニャ生まれ)は70年代後半から気鋭の漫画家として注目を集めはじめ、90年代には「モーニング」(講談社)の連載、坂本龍一「未来派野郎」もインナーイラストも手掛けたと知り、あれか!と納得。この本の内容を見れば、日本の“いい~!ところ”に眼をつけ日本人の私よりいくつも上手をいっていることがわかる。

IGORTのHP⇒★

(参考資料:イタリア文化会館HP記事)

また先日ご逝去された「孤独のグルメ」を書いた谷口ジローさんとのコラボや友情も特筆すべき点。2年前にイタリア文化会館で開催された「歩くひとたち」という谷口ジローとイゴルト展も観ておきたかったなあと悔やむところ。

 

ご逝去にあたり谷口ジローについて、イタリアの La Stampa誌に書かれたイゴルトの記事。日伊の友情というか、深く日本の人情にふみこんだイタリア人のイゴルトを尊敬するととともに、作家同士がくんで仕事や展示をするときは、本当に心を通わせられる人でなければとつくづく思った。読み進めれば進めるほど涙があふれた。

わたしの拙い訳には期待ならず、ありがたいことに交流が深かったヤマザキマリさんのあっぱれな翻訳記事を見つけたので最後にご紹介して本日の記事を〆ようと思う。

QUADERNI GIAPPONESI  photo by tamamiazuma
QUADERNI GIAPPONESI photo by tamamiazuma

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4月

06日

タネさんプロジェクト

写真:「海のタネさん」

「ジブンのもの」

先日、ある新設保育園の内覧会にうかがった。園のオーナーは名古屋の保育園のアートワークを担当させていただいたときに出会ったかた。新園のお祝いに包んだのは「タネさん」。これは100gの陶芸粘土で焼いたオブジェで、この数年間、国内外でいくつかのワークショップで活躍してきたタネさんたち。

「魂をふきこもう!」という一言で自由に顔など描いてもらい、ワークショップの特性ごとにプログラムを自由に組んで楽しむというプロジェクト。「タネさん」の説明はするものの、動物や電車に見立てる子どももいて大変興味深い。お国が変われば色使いや大胆さも変わる。しかしながら共通する点は、顔と名前をかけば、たちまち「ジブンのもの」になること。

写真:タネさんのお祝い

ベビーからご高齢のかたまで

そして、先日ひさしぶりにかわいいかわいい9か月のベベちゃんに会ってきた。無我夢中で半年子育てをしてきて少し経ったころ、ベベの自我もわいてくるそのころ、ママは疲れていたもんだ。そんなママとベベに小さな魔法をかけたくて、すきま時間に「タネさん」を渡してきた。イラストレーターでありでグッズデザイナーでもあるママは、きっと楽しんで顔を描いてくれることだろう。

顔を描くということは案外むつかしい。紙の上のラクガキとはまた違って、二次元、三次元になるとむつかしいことがたくさんあるし緊張もする。それが人生だもの、あたりまえ。ゆっくり考えよう。描き終ったら楽しもう。


 

過去のプロジェクトで子どもたちが楽しんでいる様子はこちら。
「たびするタネさんプロジェクト」

「こどもプロジェクト」

 

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4月

05日

ワタリウム美術館「設置音楽展」

ワタリウムにて photo by tamamiazuma
ワタリウムにて photo by tamamiazuma

今月は制作の傍らで、納品や新規の打ち合わせが多く都内近郊に出ることが多い。ひとつの個展+オーダー制作が終わるとこのパターンがやってくるのだ。言いかえれば制作で籠り切ってアウトプットした後は、インプットの時期。

さて、そんな納品のすきまにに、ワタリウム美術館で開催中の「坂本龍一 設置音楽展」に行ってきた。ワタリウム美術館は展示によって空間のつかいかたをガラリと変えるので興味深い。今回は、ワタリウム特有の吹き抜けも、青山界隈の通行をレイヤー的に観察できる窓もすべてぴしゃりと閉ざし、光の入らぬ空間に仕立ててあった。

2階は高谷史郎の映像と5.1chサラウンドで聴ける新譜音源、3階はzakkubalan撮影の坂本龍一プライベート画像とミニマル音源、4階がアピチャッポン・ウィーラセタクンのノマドな映像と音。地階では5月発売のアナログ盤が試聴可能。

2階のサラウンド音源に陶酔し、地階では新アルバムアナログ盤をすっかり1枚ボーっと聴いてきてしまった。帰宅して調べた結果、地階の試聴プレーヤーはたぶんSONY PS-HX50、アンプはSONY TA-A1ES。ヘッドフォンはなんだったっけな。とにかく最高だった。まさしくこの記事(⇒SONY)に出ている写真のもの。

ワタリウムにて photo by tamamiazuma
ワタリウムにて photo by tamamiazuma

インスピレーションを受けた本やDVDなども展示されているのだが、そのなかに私の好きな映画や、大事な大事な愛読書「水の惑 -地球と水の精霊たちへの讃歌」ライアルワトソンがあって妙にうれしかった。

2017年

4月

04日

4月のクマゴロウ納品中

日本は4月から新学期や新社会人がはじまるわけで。東京の桜も本日あたりが満開。

12月の個展では、ご来廊いただいたお客さまに、また個展ができるくらいオーダーをいただき、この3か月感謝で頭を地につけっぱなしで穴があくほど。救いはその穴にクマゴロウのように潜りこまなかったことであり、不眠不休なわりに元気に過ごした。これもそれも仲介していただくギャラリーのおかげ。

お約束の制作を3月いっぱいで果たし、ギャラリーと手分けをして配送し、順にお客さまの元に届け予定。誠にありがとうございます。

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4月

03日

わんコンポート

「わんコンポート」半磁土
「わんコンポート」半磁土

春になると聴こえてくるイチゴが「果物」か「野菜」であるかの論議。

一年生や多年生の果菜を「野菜」とし、永年生の樹木の実を「果物」とする。青果市場や消費者側に立つ店の売場では果物扱いである。(農林水産省HPより)

季節を感じる器の使い方や、季節を感じる写真はinstagramでも。⇒tamamiazuma

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2017年

4月

02日

オーダー制作のご納品

銀座Ecru+HMにて開催いたしましたオーダー作品について

【ご納品について(後期)】

ギャラリーEcru+HMにて承りましたオーダーご納期(後期)が近づいてまいりました。
第二弾ギャラリー納品を進めました。ただいま最後の本焼き窯の準備中です。

ギャラリーから(一部作家から)ご連絡が入ると思いますので、もう少々お待ちくださいませ。

取り急ぎ、進捗状況まで。

【ご納品について(前期)】ご配送終了いたしました

ギャラリーEcru+HMにて承りましたオーダーご納期(前期)が近づいてまいりました。
今月半ばよりギャラリー納品を予定しております。

ギャラリーから(一部作家から)ご連絡が入ると思いますので、もう少々お待ちくださいませ。

その後の納品(後期)についても刻下制作に励んでおります。取り急ぎ、進捗状況まで。

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2017年

4月

01日

2017年4月 新年度のおしらせ

昨年末の個展以来、当ブログの更新が滞っておりましたことをお詫び申し上げます。心配くださったり、作品展についてお尋ねくださったり、お手数をおかけしました。

1.オーダーに関して

こちらについても、たくさんのお問い合わせをいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、制作が追いつかず、引き続きWEBオーダー、WEBショップも併せてストップしております。ネット販売はCreemaさんを通していますが、現在全作品は品切れで、ご迷惑をおかけします。


ギャラリーやショップにご仲介いただき、展覧会、委託ショップでの販売を基本としております。オーダーは展覧会時、展示作品のリピートオーダーのみ。セミオーダー、フルオーダーは別途ご商談となります。お電話にて展覧会中の作品をお取り置き可能なギャラリーもありますので、随時お知らせいたします。

2.BLOGの整備

当WEBサイトの使い勝手が芳しくなかったこともあり、外部ブログに移設を図っていましたが、新年度は、当ブログの強化を再度図りたいと思います。

 

昨年度はトライアルというかたちで、「作品情報」と「暮らしまわりのこと」に分け、後者を外部ブログで書いていましたが、うれしいリクエストを何件かいただいたこともあり、今年度は当ブログの強化に努めたいと思います。再々度のおしらせになりますがよろしくお願いいたします。この一年間ご意見などいただきありがとうございました。

 

詳細についてはこちら ⇒ BLOGⅡ(外部ブログ)

3.2017年度 展覧会(予定)

次回の記事では、2017年の予定をお報せできるかと思います。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。




2016年

11月

29日

我妻珠美 陶展のおしらせ

EXHIBITION INFORMATION #1

隔年で開催していただいております銀座エクリュ+エイチエムでの個展です。


いまや知名度高き昭和レトロな奥野ビル(1932年建設)の4Fギャラリーです。どうぞお気軽にいらしてください。毎日の在廊を予定しておりますが、在廊時間は未定です。

※残念ではありますが、現在外装工事中のため養生されているとのことです。古き良き歴史を遺すため、安全のためであると納得させられる修繕です。

展覧会詳細は、下記をご参照下さいませ。
なお、作家は基本的に毎日の在廊を予定しております。時間は未定です。
他、ご不明な点は下記連絡先(ギャラリー)にお願いいたします。


2016年

7月

18日

暑中お見舞い申し上げます~オーダー品完成(第一弾

暑中お見舞い申し上げます。

ここ数年、はやくから猛暑になる傾向があり、熱いものを取り扱う職業人はより厳しい側面を迎えることになっています。水分と睡眠をたっぷりとることが大切だと分かっていながら、後者の睡眠は、生きている土を扱う日々、長時間の窯たきがある以上、なかなかまとまったものが取れません。体調管理も仕事のうちだと思って調整していきたいと思います。

お待たせいたしました。横浜元町での個展「天空の灯り展」(@CROCO ART FACTORY)にて、3か月のお約束で承りましたオーダー品がぞくぞくと窯から出てきました。

ギャラリーへご納品、ご配送、お約束の通り順に動いてまいります。

2016年

6月

10日

夏土鍋のつかいかた(終了)

最終日のご試食

先週の日曜日で2週間という長めの個展が閉幕いたしました。

作家在廊日が全日でなかったため、不在日にお越しいただいたお客さまには、直接のお礼が申し上げられず失礼いたしました。在廊日はわずかであったにもかかわらず、会いにきてくださったお客さまにも感謝申し上げます。

夏土鍋の魅力を少しでも知っていただくことができたかと思います。「ご自宅で試してみる!」とご購入くださったお客さまどうもありがとうございました。同時にご紹介した夏のココット使いも大人気でした。



今回の展示で花をそえてくださったトスカーナの木工職人アントネッロ(ファンタレニャーメ主催)の木のカトラリーも、試食の際にお客さまに使っていただきました。普段はオンラインショップの販売なので、みなさま実物を手に取って、木の肌触りや重量感を触って確かめ、トスカーナへの想いを馳せていらっしゃったのが印象的です。

 


試食会は最初の2日で終わっていたのですが、気分がざわめき、最終日の前の晩に写真の「ブルーベリー土鍋プリン」をつくり当日お持ちしました。プリンの試食が足りなくなるほどのお客さまで大変盛り上がりました!

万能ココットは今夏も人気

写真はヨーグルトとシリアルを入れたものですが、このようにココットに土鍋プリンを取り分けてご試食いただきました。温かいお茶も冷茶もこちらのココットで…。

ココットは数年前から定番作品として制作しています。波うった形状がくちびるにあたるのはどうか?と尋ねられるお客さまが多いのですが、何度も自分で飲んで確かめて生まれた形です。口紅がつく部分はガラス成分の釉薬をかけて汚れを防いでいますので、コップとしてもご利用なさってみてください。

リクエストいただいていたおめんちゃんの展示も…

もうひとつ。
壁を賑やかにするためにお持ちした「おめんちゃん」。
昨年の夏に蓼科忘我亭さんで展示したのですが、遠方ゆえにいらっしゃれなかった方々が楽しみに観に来てくださいました。

下の写真は、星の王子様の一節から空想したおめんです。ケーキの苺のようについているものは、なんと「たねさんプロジェクト」で活躍している「たねさん」のミニチュアです。

オーダー制作に入ります

終了後、今週からは「天空の灯り展」のオーダー、今回の「夏土鍋のつかいかた展」のオーダー制作に入っています。

すこしの間、また工房にこもって制作に励む所存であります。オーダーいただきましたお客さま、いつもお待たせして申し訳ありませんが、丁寧に仕上げたいと思っています。お待ちくださいませ。

ギャラリーTokinoShizukuさま、一緒に展示していただいたファンタレニャーメさん、そして応援くださるお客さま全員に感謝申し上げます。ありがとうございました。

Cocciorino コッチョリーノ地球のかけら

2016年

5月

24日

夏土鍋のつかいかた(試食会)

我妻珠美 展 Cocciorino工房より

 

 2016.5.21(Sat.)-6.5(Sun.) 11:00-19:00(木曜休)

 

 Galleria Tokino-Shizuku
東京都世田谷区南烏山3-11-29 ラルゴ芦花公園405
TEL&FAX 03-3307-8224

※在廊日:21(土)22(日)、6月5日(日)
現在は上記のとおり予定しております




5月21日(土)17:00~
(冷やした土鍋でお素麺、蒸しアスパラガス)

  5月22日(日)17:00~
(土鍋でつくるプリン)

※ご試食内容は変更になる場合がありますのでご了承ください。

試食会終了いたしましたが展覧会は引き続き開催中

初日、2日目と、見事な晴天なり。初夏とは思えないくらいお暑い中、サロンギャラリーへありがとうございました。



「Cocciorinoのこのシリーズを集めています」「アントネッロさんの木のスプーン似合いますね」「中庭やテラスがすてきですね」「はじめまして」「おひさしぶりです!何年ぶりかしら?」「土鍋が欲しいと思って来ました!」「ココットの追加が欲しくて来ました!」「アントネッロさんの木の作品さわってみたくて来ました」 などなど。



おしゃべりしながら作品を選んでくださり、本当に楽しい時間をありがとうございました。これぞサロン風ギャラリーの魅力です。

続々とお客様がいらした「おやつタイム」に、少し早いけれどプリンお出しし始めました。冷蔵庫からプリンを出してクリームとイチゴでデコレーション! ※もちろんコッチョリーノのココットで取り分けていただきます。

写真の土鍋は、7〜8年前につくった土鍋第一号。我が家でトライアル的に使っているものです。本体がだいぶ黒くなっていますが、その分、愛着が何倍もわいています。


1日目の土鍋で蒸すアスパラガスもヘルシーでおすすめです!土鍋に100円ショップなどで売っている巻き簾(丸型)を敷き、巻き簾の下にお水を入れて蒸すだけ。アスパラの他、とうもろこし、おイモなど便利です。蒸したらそのまま食卓に出せます!

土鍋でつくるプリン

<3合炊きの土鍋>


タマゴ6個
牛乳500ml
砂糖100g(※)
バニラビーンズ1本

※プリンの色は濃くなりますが私は甜菜糖かキビ糖を使用します。
※ホイップクリームでデコレーションする場合は80~90gで充分だと思います。

①タマゴ、牛乳、砂糖をよく混ぜる
②バニラビーンズ(中の種だけ)を①に入れる
③火にかけ木杓子で静かに混ぜる(最初は中火)
④10分くらいして湯気を感じ始めたら弱火(※1)
⑤フツフツする直前に火を止める(※2)
⑥粗熱が取れたら冷蔵庫で1~2時間完全に冷やす
⑦お好みでデコレーションする

※1常に木杓子で混ぜながら火にかける
※2濡れたふきんの上などに置き土鍋が急冷すると割れの原因になるので注意
※2余熱が強い場合は使っていなかったコンロ上に移動させる

アーカイブス

⇒かけらブログ

2016年

5月

22日

夏土鍋のつかいかた(美味来福!)

個展というものは、何十年、何十回とやってきてもこんなに緊張するものかと思います。

ふだんは制作でおひさまに隠れながらこもる日々。それが、おひさまと直で対面する「晴れ舞台」なわけです。帽子もサングラスも用意なしで、いや、まるはだか同然なのです。

写真の木のコップやお皿、そして今回の展覧会で土鍋に花を添えてくださっている木のカトラリー作家さんファンタレニャーメのアントネッロ。彼の義母さまから、アントネッロの大好物である「お母さま手づくりのお稲荷さん」と「トルタ」をいただきました。

黄金にかがやくおいなりさんは、おじゃこと胡麻とお昆布のご飯。財宝かしらと思ったほど上品なお味で、ギャラリーに美味来福。これまた不思議なご縁でミラノか らいらしてかわいらしいシニョリーナと一緒においしくいただきました。




写真:
おいなりさんはコッチョリーノの「新作土鍋(浅タイプ)」に。トルタをファンタレニャーメの「森のお皿」に!さすが息の合ったコラボレーション。

春の日差しとは思えないほど暑い日でしたが、たくさんのお客様がご来廊くださいました。コッチョリーノの「夜の街シリーズ」をコレクションなさってくださっているかたや、アントネッロの作品のファンであるかた、わたしの愛する親友たち。

心からお礼申し上げるとともに、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

我妻珠美 展 Cocciorino工房より

 

 2016.5.21(Sat.)-6.5(Sun.) 11:00-19:00(木曜休)

 

 Galleria Tokino-Shizuku
東京都世田谷区南烏山3-11-29 ラルゴ芦花公園405
TEL&FAX 03-3307-8224

※在廊日:21(土)22(日)、6月5日(日)
現在は上記のとおり予定しております


5月21日(土)17:00~ 

土鍋ごはん、蒸しトウモロコシなど
  5月22日(日)17:00~

蒸しプリン
※ご試食内容は変更になる場合がありますのでご了承ください。

土曜日の試食会は

お素麺、アスパラに変更いたします
土鍋に盛りつけたお素麺を

ココットでご試食いただきます

 

日曜日の試食会は

プリンです

 

 

2016年

5月

21日

夏土鍋のつかいかた(年中無休の土鍋!)

トスカーナの田舎から木のカトラリーも届きました!

本日5月21日(土)より、土鍋など集めた展示会「コッチョリーノ工房より」はじまります。


土鍋は冬のものというイメージがあるかたも、春夏の土鍋のつかいかた、至っては年中無休の土鍋を
おたのしみいただきたいと願っております。


トスカーナからは、おしゃもじや木のお玉、小さなスプーンやバターナイフなどが到着。コッチョリーノの土鍋との相性バツグンなので、今回ぜひご紹介したいと思い、トスカーナからいくつかの作品を送っていただきました。

普段オンラインショップでご購入が可能な作品ではありますが、
手で触り、質感や香りなど体感していただける機会です。
ご来訪おまちしております。

「ファンタレニャーメ」オンラインショップより引用
http://fantalegname.ocnk.net/

我妻珠美 展 Cocciorino工房より

 

 2016.5.21(Sat.)-6.5(Sun.) 11:00-19:00(木曜休)

 

 Galleria Tokino-Shizuku
東京都世田谷区南烏山3-11-29 ラルゴ芦花公園405
TEL&FAX 03-3307-8224

※在廊日:21(土)22(日)、6月5日(日)
現在は上記のとおり予定しております


5月21日(土)17:00~ 土鍋ごはん、蒸しトウモロコシなど
  5月22日(日)17:00~ 蒸しプリン、冷やしトマト       など
※ご試食内容は変更になる場合がありますのでご了承ください。

本日土曜日の試食会はお素麺、アスパラに変更いたします
土鍋に盛りつけたお素麺とココットでご試食いただきます

2016年

5月

09日

夏土鍋のつかいかた(試食会と在廊日)

ミラノでのサロン受注会(2015秋)
ミラノでのサロン受注会(2015秋)

我妻珠美 展 Cocciorino工房より

 

2016.5.21(Sat.)-6.5(Sun.) 11:00-19:00(木曜休)

 

 

Galleria Tokino-Shizuku
東京都世田谷区南烏山3-11-29 ラルゴ芦花公園405
TEL&FAX 03-3307-8224

※在廊日:21(土)22(日)、6月5日(日)
現在は上記のとおり予定しております

一年中つかえる土鍋になりますように!

「夏の土鍋のつかいかた」+「秋から使える土鍋のオーダー会」



Galleria Tokino-Shizuku
さんは、マンションの一室 をギャラリーにしつらえた“サロンスタイル”の落ち着いた空間です。コッチョリーノの土鍋と、ファンタレニャーメの木のカトラリー(※下記参照)を組み合わせた展示を中心にお楽しみいただけたらと思います。

日ごろお問い合わせいただく土鍋ですが、オーダーが間に合わず個人対応をお断り申し上げており、このような受注会スタイルの機会をGalleriaさまにいただきました。展示作品を販売するとともに、秋から使える土鍋のオーダーをうけたまわります。


毎日の在廊は予定しておりません。
在廊日は上記の通りです。予めご了承くださいませ。

プチご試食会

5月21日(土)17:00~ 土鍋で炊いたごはん、蒸しトウモロコシ など
5月22日(日)17:00~ 蒸しプリン、冷やしトマトの盛りつけ など
※ご試食内容は変更になる場合がありますのでご了承ください。


“サロンスタイル”の落ち着いた空間であるため、オーナーのはからいでプチ試食をご用意していただくことになりました。在廊日なので、土鍋のあれこれをご説明いたします。

ミラノでのサロン受注会の様子(2015秋)

ファンタレニャーメのカトラリー

トスカーナの木工職人アントネッロさん(ファンタレニャーメ)の木杓子やスプーンも展示販売いたします。すてきなWEBサイトもありますが、この機に、実物をごらんいただけるオーダー会にどうぞ。◎オンラインショップ⇒ファンタレニャーメ

 

それぞれ土鍋にあわせた木杓子は、昨年アントネッロさんの工房にうかがって刻印を押してもらった作品。わたしの愛用品ですが、現在展示のための作品をトスカーナから送ってもらっています。わくわくします。




アントネッロの奥様のChihoさんのブログも必見!
La casa mia
フィレンツェ田舎便り2

2016年

5月

02日

夏土鍋のつかいかた (受注会スタイル)

先週日曜日までの個展が終了し、順にご配送、お届けをしております。ギャラリーからのご配送はすべて終了いたしました。作家からまだお手元にお届けできていないお客様には、順にご配送、お届けのお約束を調整しているところですのでお待ちください。オーダー作品については3か月後のお約束をいただいており、専念して参ります。

サロンスタイルのGalleriaにて

さて、次の個展「コッチョリーノ工房より」まで20日を切りました。


今月末からの個展では、土鍋の春夏の楽しみ方を中心にご紹介したいと思っています。冬、和食のイメージが強い土鍋ですが、この数年は「旅する土鍋プロジェクト」と称してイタリアを周り、季節や料理を問わず土鍋を使っていただくご提案をしています。


Galleria Tokino-Shizukuさんは、マンションの一室 をギャラリーにしつらえた“サロンスタイル”の落ち着いた空間です。コッチョリーノの土鍋と木のカトラリー(※下記参照)を組み合わせた展示を中心にお楽しみいただけたらと思います。日ごろお問い合わせいただく土鍋ですが、オーダーが間に合わず個人対応をお断り申し上げており、このような受注会スタイルの機会をGalleriaさまにいただきました。

通常のように毎日の在廊は予定しておりませんので、追って在廊日をお知らせいたします。予めご了承くださいませ。

我妻珠美 展 Cocciorino工房より

2016.5.21(Sat.)-6.5(Sun.) 11:00-19:00(木曜休)

 

Galleria Tokino-Shizuku
東京都世田谷区南烏山3-11-29 ラルゴ芦花公園405
TEL&FAX 03-3307-8224
※在廊日は追ってお知らせいたします

土鍋との相性抜群の木のカトラリーやコップも登場!

昨年ミラノのサロン会でもご紹介したトスカーナの木工職人アントネッロさんの木杓子やスプーン(ファンタレニャーメ)も展示いたします。すてきなWEBサイトもありますが、この機に、実物をごらんいただけるオーダー会にどうぞ。アントネッロさんの作品についても追ってご紹介して参りますのでお楽しみに!取り急ぎインフォメーションまで。



オンラインショップ⇒ファンタレニャーメ

 

冒頭写真の白い土鍋にあわせた木杓子は、昨年アントネッロさんの工房にうかがった時に譲っていただいた木杓子。わたしの愛用品です。現在トスカーナから元気に空を飛んで日本に向かっていることでしょう。わくわくします。




アントネッロの奥様のChihoさんのブログも必見!
La casa mia
フィレンツェ田舎便り2

2016年

4月

25日

天空の灯り -閉幕-

今回の展は、熊本の激震と同時に始まりました。

そのような不安な時世において、ありがたいことに記録をぬりかえたほどのご来客数と作品の動きで本展は昨夜幕をとじました。おそらくお客様の多くは“自らできる活性を”という気持ちで、だからこそ笑顔いっぱいで作家を応援しにいらっしゃってくださったのだと受け取っております。

そして、奇遇やミラクルがいつも以上にたくさん起こった「天空の灯り」展。ご多忙の中のご来展ありがとうございました。国を超えたご来廊、また遠方よりお問い合わせいただきありがとうございました。ほぼ完売という状況は、観ていただきたかった、手にとっていただきたかった作品を不安いっぱいで抱えて参上した作家としてこの上ない喜びです。

ご売約作品につきましては、再度ギャラリーにご足労かけますこと深くお礼申し上げます。ご発送、お届けは順に致しております。同様のお礼としばしお待たせいたしますことご了承くださいませ。

オーダー制作も順に開始いたします。もう少々お待ちください。

時計「風の花」ご売約済み

時計「街シリーズ(赤)」
(87㎜×87㎜/単三電池1本)
※備品は含みません

天井からびっしり吊り下がるペンダントライト、棚にはアロマランプなどが灯る空間の中に、ご好評いただいております土鍋の新作、半磁器の新作が佇みました。またローテーションで制作する時計もひさしぶりに登場し、一刻一刻を天空に届けました。

新作の群で臨む展覧会がつづいております。当展もつくり立てホヤホヤのもので埋め尽くされたためか、新しい風がふわーっと吹いて時空を飛ぶような感覚さえ体験できました。

イタリア修行より1999年に帰国し、独立工房Cocciorinoコッチョリーノとして展覧会を開始して早いもので約16年目。学生時代からカウントすれば陶芸歴は倍年になるという驚愕を味わっております。

「3年つづけば明日があり、10年つづけば次の道につづく」と励まされたこの芸の道。趣味でもビジネスでもない独特な道。しかしながらシビアなことに、糧を得なければ次に進めない芸の道。お客様に作品を選んでいただかなければ、川の清流は濁流になり、いずれ滞り、沼に作品は沈む…。

今回の展においても、作品と作家が泥に沈まぬよう、たくさんの方々が清流の中で救ってくださいました。お客様に感謝申し上げるとともに、個展の企画、個展タイトルを命名くださったCROCO ART FACTORYさまにも深くお礼申し上げます。



―届いたかな、天空に灯り。

Cocciorino 地球のかけら

ペンダントライト コップ型
(半磁土のシェード:Φ95~100㎜×H85/17口金/40W電球)
※70cmコード・電球付き(ダクトレールプラグ含まず)

取り付け参照⇒★コネクトオンライン様WEBページへ

据え置きライト(手のひらサイズのたまごライト)
「夜の街クロ」(Φ70㎜×H70/12口金/10W電球)
※台座・コード・電球付き

僅かではありますが、CROCO ART FACTORYさまに

コッチョリーノのランプを常設いただいております。

サイズ感は掲載の通り。価格につきましてはお問い合わせくださいませ。


お問い合わせ先
CROCO ART FACTORY
http://www.crocoart-factory.co.jp/wroughtiron/shop_info.html
(このブログページをご覧になったとお伝えいただけると分かりやすいかもしれません)

 

―2016年度の個展ー

お問い合わせいただいております今年度の個展(予定)については以下の通りです。詳細のご返信ができず申し訳ありませんでした。

◎5月「我妻珠美 展」
夏の土鍋使いをご紹介。フィレンツェ田舎暮らしを楽しむ木工職人アントネッロの木のスプーンも!詳細は追ってインフォメーションいたします。

Galleria Tokino-Shizuku
2016.5.21(SAT)-6.5(SUN)
東京都世田谷区南烏山3-11-20
ラルゴ芦花公園405

 



9月 渡伊 オーダー会(詳細未定)


12月 個展(詳細未定)
銀座Ecru+HM





2016年

4月

18日

天空の灯り展 -4人の美女/4匹のワンコ-

満員御礼もうしあげます(初日・2日目)

16日(土曜)17日(日曜)、オープンと同時にたくさんのお客様がいらしてくださり、クローズの時間まで賑やかでした。これ以上の喜びはありません。この場にて深くお礼申し上げます。



好きな形や色柄、新作を選びたい!などなど、接客しきれず、お客様をお待たせしてしまいましたことお詫び申し上げます。2回に分けてご来廊くださったお客様、ご自宅のどこに置くか何色がいいかご家族と話し合われて選ばれるお客様、海外まで作品を届けてくださるという留学中の学生さんなどなど、感謝に尽きます。

 


日曜日は強い風と叩きつける雨。電車が止まったり遅延したり、それなのに笑顔でたくさんのお客様がびしょぬれになっていらしてくださいました。わたしが器用であれば、もう少しお待たせせず丁寧なご説明ができるのですが、接客の順番もわからなくなり、お名前を間違えるやら、お客様へのご対応が遅れたり手薄になり申し訳ありません。またこのところ新規SNS、新規インフォメーションからもご来廊くださるお客様もいらっしゃりとても楽しいです。

 

新作土鍋の登場です!

1つの土鍋から4人の女性が、4匹のワンコが。

「A子」の裏側に「B子」。蓋だけまわせば上下組み合わせ違いで「C子」と「D子」。
つまりは1つの土鍋で4つの絵(オブジェ)が楽しめます。もちろんいつも通り土鍋として便利に使えます。

コッチョリーノの土鍋はフリーハンドなのでひとつと同じ線や柄はありませんが、こちらは描いている自分もびっくりな表情が生まれる絶対的な一点ものです。そして、もちろん直火やレンジでお使いいただけます。

「4人の女性」(ためんさんシリーズ)ご売約済

※他の女性がお待ちしておりますが残数が少ないのでご了承くださいませ

4匹のワンコ(ためんさん)

ワンコも向こう側に一匹、そして蓋を回せばさらに組み合わせ違いが2匹生まれます!

大胆なニューラインは迷いのない自信作です

コッチョリーノの土鍋の初登場は約7年前のCROCO ART FACTORY個展でした。その後、サイズやカラーが増え、2013年は蓋の持ち手のアイコン「家の型」に「山型」が加わり、2014年はセカンドラインである抽象的な絵柄も登場しました。

そして今年2016年「天空の灯り」展にて、大胆なニューラインが完成しました。迷いのない自信作です。制作に数倍の時間がかかりますが、みなさまには1つの作品で4枚の絵、4つの土鍋を楽しめる価値があるかと思います。

みなさん初めて目にするタイプの土鍋に最初は驚かれますが、4つの絵柄を合わせてご説明すると、パーッと笑顔になり、コレクションにしたいと言って下さりうれしい限りです。

「天空の灯り」我妻珠美 個展

2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861 横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078
⇒MAP 
※住所検索すると建物の裏にポイントされるようなので上記MAPご参照ください。

 

在廊を予定しておりますが、予定が変更する場合などは、facebookツイッターなどでお知らせ申し上げます。

春うららかな横浜散歩とともに、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 

Cocciorino 我妻珠美

2016年

4月

15日

天空の灯り -赤い月-

自らのアートという仕事を淡々と。
可能であるアーティストが可能なクリエイティブを。
たやしてはいけないことだと苦悶した5年前に決めたのだから今日も。

ひーぃ疲れたとか、
だれがあれこれがそれとか、
ひとを責めたり、
ひとを攻めたり、

世の中で言い訳している場合じゃないや。




本日搬入とセッティングで、明日からスタート。
みなさまのご来廊を楽しみにお待ちしております。

 


ボールランプ「赤い月」半磁土  約Φ80×80

「天空の灯り」我妻珠美 個展

2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861 横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078
⇒MAP 
※住所検索すると建物の裏にポイントされるようなので上記MAPご参照ください。

 

在廊を予定しておりますが、予定が変更する場合などは、facebookツイッターなどでお知らせ申し上げます。

春うららかな横浜散歩とともに、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 

Cocciorino 我妻珠美

2016年

4月

13日

天空の灯り -恵みをうける

春の恵みをいろいろなお料理にしていただきました。
今回のご紹介はたけのこご飯。


季節問わずお問い合わせいただいている土鍋も並びます。

春なので、いろとりどりに…。
色数を増やしたぶん、各色の個数はわずかです。
色によってはオーダーを受けておりますので、

お気軽におたずねください。

 

 


Let' open it!
Spring has come.
 

ミニ土鍋「たけのこご飯」耐熱のうつわ

「天空の灯り」我妻珠美 個展

2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861 横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078
⇒MAP 
※住所検索すると建物の裏にポイントされるようなので上記MAPご参照ください。

 

在廊を予定しておりますが、予定が変更する場合などは、facebookツイッターなどでお知らせ申し上げます。

春うららかな横浜散歩とともに、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 

Cocciorino 我妻珠美

2016年

4月

13日

天空の灯り ‐たなごころ-

東京はすっかり春になりました。
横浜の海もはるかかなたの春を呼んだことでしょう。
搬入まであと3日です。


前回もご紹介した「陶の時計」。
手のひらにのるほどのサイズもあり、
ちいさな皿立てがあれば置時計になります。


 

 


風はふいているの?
花はゆれるの?
手の心にきいてみる。

 

時計「風はふいているの?」半磁土

「天空の灯り」我妻珠美 個展

2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861 横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078
⇒MAP 
※住所検索すると建物の裏にポイントされるようなので上記MAPご参照ください。

 

在廊を予定しておりますが、予定が変更する場合などは、facebookツイッターなどでお知らせ申し上げます。

春うららかな横浜散歩とともに、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 

Cocciorino 我妻珠美

2016年

4月

09日

天空の灯り -時を刻む

いよいよ個展まで1週間を切りました。

「天空の灯り」にちなんだランプ、アロマランプなどのほか、

陶板の時計、数々お問い合わせいただいている土鍋作品もご紹介いたします。

(ひとつと同じ絵柄、色はございませんのでご了承くださいませ)


 


月のよるに、時を刻むとき、
天空からは、月のうたが聴こえるでしょう。

時計「月のよる 月のうた」半磁土
(クマは在廊しませんが作家は毎日の在廊を予定しております)

「天空の灯り」我妻珠美 個展

2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861 横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078
⇒MAP

 

在廊を予定しておりますが、予定が変更する場合などは、facebookツイッターなどでお知らせ申し上げます。

春うららかな横浜散歩とともに、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 

Cocciorino 我妻珠美

 

2016年

3月

29日

天空の灯り

「天空の灯り」我妻珠美 個展

2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861 横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078

春のうららかな陽ざし、春のほのかにかすむ朧月…。
春、天空からの灯りを室内にいかがですか。

在廊を予定しておりますが、予定が変更する場合などは、
facebookツイッターなどでお知らせ申し上げます。

なお、ありがたくも数々のお問い合わせいただいております
土鍋作品も同時に展示いたします。併せてよろしくお願いいたします。


春うららかな横浜散歩とともに、
どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 Cocciorino 我妻珠美

2016年

3月

29日

大土鍋のボローニャひとり旅

ボローニャの街から自然いっぱいの山の方に行ったところにマルコの農場B&Bはある。2013年、友人Chizuの紹介で「旅する土鍋」を持ってパーティをしてもらったご家族のご自宅兼B&B。

 

息子さんたちに囲んで幸せそうな土鍋写真 instagram

photo by Marco @Bologna
photo by Marco @Bologna

オーナーであるマルコから大土鍋「Zuppiera」(ズッピエーラ:スープ鍋)のオーダーをいただいた。奥様へのお誕生日にプレゼントに贈りたいということで、蓋の上のお家の配置は、B&Bの建屋を配し、本体の色は一面にひろがる草原色。

B&Bのすてきな建屋と景色は、言葉では表現しきれないので以下のHPを一度ご覧あれ。もう何度目かのイタリア旅行でボローニャに行かれる際は、ぜひこんなすてきなB&Bに滞在してみませんか?
Cà Bianca dell'Abbadessa




(下写真:マルコの農場B&Bにて「旅する土鍋」プロジェクト)

蓋の裏には“Inzuppata d'Amore”(愛におぼれる)というメッセージを入れてサプライズ!わたしこそマルコからのリクエストに、うっとりおぼれるような気持ち。奥様へのプレゼント、ああ、すてき。

このようなステキなオーダーをいただいたことに感謝する一方で、大海原を越えたところに「ぜったいに割れないように」「ぜったいに紛失しないように」「ぜったいに遅延しないように」送りたいというドキドキ感もいっぱいだった。

いままでに破損の経験も紛失の経験もあり、補償に替えられない残念さに、なんど肩を落としたことだろう。今回は客注ということもあり、ぜったいに阻止したかった。しかも土鍋のひとり旅だ。

ドキドキ感のルートはこちら。⇒「旅する土鍋」のすごい経由地!

2016年

3月

14日

土鍋プリンで祝宴

ある友人の第一声は「うちの土鍋はビジュアル的にどうしても合わない」なるほど名言!祝宴をしたギャラリーでは、以前Cocciorinoの土鍋をお買い求めくださったお客様が「ウチでもできる!やってみます」とうれしいお言葉。

人生驚きがいっぱいのほうがおもしろいので、是非モノゴトにはふたを!?

アートイベントのクロージングパーティと親友のバースディが重なったので、ドンと大きくいったプリン。大勢で一口ずつ。大きなスプーンですくって食べられるカット要らずのパーティスウィーツに便利。

(親愛なるMちゃんおめでとうございます)

プリン自体は簡単すぎるくらいのレシピだが、なめらかプリンっぽく仕上げるには、土鍋の特性をつかむのがコツ。煮る焼くという感覚でなく、ある温度まで上げたら土鍋の特性「余熱」で蒸すという感覚。

ある温度で凝固する、そこを見逃すな!という感じが豆腐づくりとなんとなく似ているような。

お部屋があったかくて、デコレートしたクリームがとけてイチゴとキャンドルが沈没していく感じ、このグズグズ度がなかなかのシズル感!個人的にはダメダメな図に好感が持てた。

 

「交差展 vol.9」2016.3.6-3.16 終了

ご協力店舗さま、主催ギャラリーさま、そして企画中心者となった美大生、いつもお世話になっているご近所の方々、そして遠方より足を運んでくださったお客様ありがとうございました。

とりわけ作品を設置していただいたSLOW CAFEさまありがとうございました。



作品「こころの目でみること」紙袋/水性塗料/アクリル絵具

「もっててよかった」「つかってみたいな」と思っていただけるようなプロポーザル物語はこちら⇒★

2016年

3月

05日

「交差展 vol.9」

「シンプル&スローライフ-こころの目で見ること-」Cocciorino di tamamiazuma
(紙袋、アクリル絵具、塗料)※額縁ZUBO

 

2016. 03. 06 - 03. 13「交差展vol.9」
主催: クロコアートファクトリー 

※03.05 搬入&オープニングパーティ

クロコアートファクトリー(※)と多摩美術大学生が中心となり、学生・社会人・職人・アーティストの作品を、元町のさまざまなショップの一角に展示する「人とアートと街」が交差する8日間。賛同店舗さまのご支援で今年で9回目を迎えました。(数々の作品があちこちの店舗さんに散らばります⇒詳細はこちら

 

 

今年は横浜元町「SLOW CAFE」さんに、一点のみですが額縁入りの絵を展示させていただきます。クロコで個展をさせていただく際は、毎日のようにこちらのカフェでランチをいただいています。ワンコにやさしい街なので、外のテラスはワンコ連れでランチやお茶を楽しむ人でいっぱいです。


「SLOW CAFE」  みなとみらい線元町・中華街駅5番出口(元町口)より徒歩2分 ⇒地図

 

2016年

3月

05日

啓蟄の候

ぼくらはみんな生きている
かたつむりだって なめくじだった
みんな友だちなんだ。

note「啓蟄の候」



※かたつむり、なめくじは友人作

2016年

3月

01日

渡すことの叶わぬ注文品

月が変わったり、そういうタイミング実は泣けてしかたない。数えうたのような毎日だったから。そしてアトリエの中のひとは渡すことが叶わぬ注文品をつくっているから。

ぼくらはこの地に限らずどこにでも飛び立つかけらさ。



Cocciorino: 地球のかけら





上写真:陶板「夜の街シリーズ」(Cocciorino)
下写真:サンタ・マッジョーレ教会(ベルガモ/伊)

2016年

2月

23日

満月にささぐ


3回目の月、満を持さず大潮に旅立ちました。

月の力をこれほど感じた3か月はありませんでした。


あれからさらに満ち満ちた3回目の今夜。
太陽と月にはさまれる地球。
「ぼくらかけら」は心が安らぎ
とても深い気分になれました。

ありがとう。



Cocciorino(ちきゅうのかけら)

「最期のおくりもの」

満ちる月のころ、わたしたち家族の年輪に哀感の深い傷を刻むときがきました。故人からの最期のおくりものは、トスカーナの木工作家さんの作品にしようと家族で決めました。そして樹の年輪に人の年輪を重ねあわせると、満月のように心が満ち足りたのでした。


木のお皿にCocciorinoの磁土のうつわを置くと、コツンとやさしい音。故人が「さまよいながら宇宙旅行にいくのだよ」と話してくれた声に似ていました。宇宙のどこかにもバラや木が生えているといいな。

Fantalegname #木のカップとお皿
Cocciorino #半磁土の器

「年輪」


昨秋フィレンツェの田舎にご家族3人で住む友人千穂さんを訪ねました。ご縁あってフィレンツェでの再会が叶い、さらに嬉しいことに彼らの山の家にもお邪魔して「旅する土鍋」にトスカーナの景色を見せてあげることもできました。


ご主人アントネッロさんの木工工房にも連れて行っていただき、木の粉の香りがプンプンする工房内で、土鍋に合うお玉やスプーンをセレクトさせてもらったのです。そのとき、アントネッロさんが工房の角に積まれた木材の断面を見せながら年輪の話をしてくれ…もちろん年輪のあれこれは知っていますが、このとき「この木、生きてるな」と、ひしひし迫るなにかを感じました。故人もここで「人」という人生をいちど終えましたが、どこかでこの木のように生きているのでしょう。


アントネッロさんのつくる作品は、ひとつと同じものはありません。なぜならば、ひとつと同じ木はないからです。人も同じだなと思いました。誰ひとり同じ歴史を刻む人はいないから。



「再生」

あえてアントネッロさんはオリーブの木を使いません。実はトスカーナの気候ではオリーブの木はそれほど大きな幹に育たないのだそうで、温暖なプーリアでも木工加工に適する大木になるには年数がかかるのだそうです。だから彼はあえて身近に広がるトスカーナの森の木を使うのだというお話しもいただきました。そして手紙の最後には、千穂さんがつづるブログの一節を引用させていただきました。感謝しています。

 

       
フィレンツェ周辺の森では15年周期で大量の木が伐採される。

そのことで森は再生し健康な状態で生き続けていく。

 

正しい方法で木を伐採すること自体は決して自然破壊ではなく、
森と人が一緒に生きていくための共同作業。


(フィレンツェ田舎生活便り ブログ「森と生きる人たち」より)  
※作家アントネッロの奥様のブログです
フィレンツェ田舎生活便り2
アパート・アグリツーリズモ情報 La casa mia




 


写真は彼女が連れて行ってくれた自然農法のリンゴ園。

 

2016年

2月

18日

結実するまでは

この数日、大きな大きな土鍋をイタリアに送るためにあらゆる難関と格闘していました。今回は納期が守れなければ意味がなくなってしまう「大切なリミット」があるのです。

庭の梅の散るのが早いからなのか、春がそこにいるからなのか、少しそわそわします。大きな土鍋のせいではないと思いたいのです。

ぼくは今夜アトリエをとびだし旅をする。パッキンまみれで大海原を。耐えるのだ、結実するために。

「花びら」は雨風からおしべ、めしべを守る。「がく」は、開花前のつぼみ時代から花びらを守り、蜜を吸い受粉を助ける昆虫の重さを支える。

花びらのすべてをなくした梅の花。それなのにおしべ、めしべを守るべく、じっと力のある限り支え続けている。生命の力とは結実のために。どうか、大きな土鍋も、目的を実らせるまで無事でありますようにと祈るのみです。みなさまにご紹介できる日を楽しみにして。

2016年

2月

15日

わたしをみてくれなくてもいい器

ひとりでいるととても地味で誰も声をかけてくれません。
赤かったり青かったりすると、「あらきれいね」と言ってもらうことがおおいです。わたしは「渋いね」とも言ってもらえません。

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あら「おいしそうね」と声をかけるひともいるけど、それはわたしのことではないようです。でも「似合うね」と言ってくれる人がいるのでうれしいです。
わたしをみてくれなくてもいいのです。あの子をおいしそうねと言うならば。

アトリエからとびだした器の煩悩です。

.

 

みてくれなくてもいいと言いながら「こっそりみて」
Creema⇒ http://www.creema.jp/exhibits/show/id/1741003

2016年

2月

14日

旅する土鍋リニュアル版 #6 オリーブの丘へ

※ブックレット「旅する土鍋-それでも地球はまわる-」(2014年夏発行/協力CASE gallery/デザイン坂元夏樹・加川京)に掲載されたものに加筆・修正したものです。

2016年

2月

07日

おいしくあれ器

小さな深鉢(グリーンフォレスト)
小さな深鉢(グリーンフォレスト)

この1週間、釉薬かけて窯たいて、泥んこつなぎ姿の砂漠なカラダで丑三つ時をいくつ迎えたことでしょうか。(さっき撮影のあと食べたヨーグルトです)

 

ボーヴォワールが、こんな砂漠的なわたしを見たらなんと言う?
『人は女に生まれるのではない、女になるのだ、いやまちがえた、あんたは泥んこになるのだ』と。きっとそう。

そんな泥んこ姿で、本部からお声かけいただいたキュレーションマガジンへの掲載準備をしています。



アトリエをとび出した陶器がギャラリーやショップに立つ。この感覚が「舞台」であるとするならば、ここ数年急増してきたキュレーションWEBマガジンへの掲載は「架空の土俵」。


何度もセッティングしなおして本番を迎える「舞台」とは反対で、「架空の土俵」ではモデルさんに1回だけ360℃フル回転しながらポージングしてもらい、それを記録する。流すたびに新鮮な売り込みができるというわけ。


「売るための器」というのは、業界的に暗黙の了解でバージンでなくてはならず、人の手に渡るまでは水すらつけてはいけないみたいな風潮があります。


「1回だけおいしいもの入れました!こうやって」という写真を載せて、「このあとはあなたの番ですよ(買ってトライしてみて)」みたいなバージン破りの方法で訴求してみようかな。架空のカスタマーエクスペリエンス的な感じかな。



アトリエをとびだすのなら、器たちよ、もっともっとおいしくあれ!
砂漠なアトリエをとび出した器たちよ、シズル感たっぷりで、もっともっとパースペクティブな世界を羽ばたいておくれ!

 


じゅるっと果汁のように。

朝だ、春暁だ。

 

追記

キュレーションマガジンショップで、写真のヨーグルトのお皿(そのほか数点)を販売します。厳密にいえば、今回は業界的法則に則って新品[バージンさん](ヨーグルト入れていない)を売ります。(※担当者さま大変おまたせいたしました)

2016年

1月

25日

地球のかけらアクシス

それでも地球はまわる

アトリエをとびだしてイキイキする陶たちの様子が大好き。器が使われている様子はもちろん、このような地球のかけら(陶のかけら)が別の場所で、分身としてイキイキしている様子が愛おしくてたまらない。「おめんちゃん展」においては、くだらない陶のかけらを(産みの母である私は大変分身を愛し、そして育ての母たちもきっとそうであると存じております)購入してくださった方々や、森の中で経年変化を展示してくださるギャラリーに深く感謝している。

※Cocciorino;陶のかけら(地球のかけら)

「タネと根っこ」と「足あと」というアクシス

なぜならばCocciorinoのテーマは「タネと根っこ」そして「足あと」であるから。すてきなモノをつく ろうとか、人のためになるようなことをしようとか、大きく広く先ばかり睨みつけてもなんだかナンセンスなんじゃないかなと思う今日この頃。ニンゲンなんて なんだか虫けらみたいに思えてきてしまい「先」も「そこ」も「ここ」も似たような距離だったり、「広」も「狭」も宇宙に比べたらボールペン先の点の範囲なんじゃないかと思えてきた。

それならば。ふとひらめいたモノや、理由はわからなくても心地いいなと思うようなモノを丁寧につくろう。心が浮ついたりし たら「宇宙に行くにはまだはやい」と激励しよう。それよりもアイディアがふわふわ湧いてくるような生活をしよう。アイディアはふわっとでも、つくるときは 真剣に。これくらいの精進はボールペン先の点の中でも忘れないように。

とびだせ分身!

1990年代のほとんどをイタリア滞在に費やした。その時にひしひし感じたことが冒頭の「タネと根っこ」「足あと」というアクシス。いつも年齢的な節目(西暦的な節目にもちょうど重なる)に大きなリセットをかけてきたのだが、今年2016年は、このアクシスを強く意識しながら「とびだせ分身!」と旗を掲げて作品という分身を作者が応援しようと思う。

ものをつくって、ものづくりについて考える…つくったらおしまいではない。つくる人からとびだして作品という分身になっても、それが陶器のかけらであっても「それでも地球はまわる」のですから。

mobilephoneから閲覧の方々へ:お手数ですがページ最下部の「パソコン版で表示」クリックを推奨いたします。

晩秋のころ~ファーグリーン(モミの葉色)

http://www.mphoto-net.com/
写真:Mphoto Studioより引用:http://www.mphoto-net.com/

ギャラリー忘我亭での個展「おめんちゃん」(現在終了)の様子を同行いただいたカメラマンさんに撮影していただいた。昨年晩秋、まだ寒波なんて想像できなかった季節の森はファーグリーン(モミの木色)だった。このあと蓼科の森と精霊たちはさて…? ⇒カメラマンMphoto Studio BLOG「森の精霊たち」

小寒のころ~キャラメルカラー

https://www.facebook.com/ギャラリー忘我亭-279831165413434/?fref=photo
写真:ギャラリー忘我亭より引用 http://www.tateshina-bougatei.com/index.html

今年は暖冬だとかで…通常雪ですっぽり覆われる1月初旬の蓼科のギャラリー忘我亭の森は、まだまだキャラメルカラー。精霊たちも踊ってる。  ⇒ギャラリー忘我亭「ブラックボッチ」

大寒のころ~スターチカラー(片栗粉色)

https://www.facebook.com/ギャラリー忘我亭-279831165413434/?fref=photo
写真:ギャラリー忘我亭より引用 http://www.tateshina-bougatei.com/index.html

とうとうスターチカラーの雪まみれの森に!精霊たちは冷たい雪もあたたかいシャッポに変えるのだ。表情まで変化する陶のおめんちゃんが愛おしい。⇒ギャラリー忘我亭「雪のシャッポ」  

⇒BLOG くらしと器 アーカイブス

 

⇒WEB MAGAGINE とびだせtamamiazuma.com!(@note)
※アトリエからとびだしてイキイキした陶作品の様子をコレクション。「つくる」より「生まれた作品」(分身)に視点をおいた過去記事集。2016年版としてリニュアルしてゆっくり掲載中。

2016年

1月

02日

マガジン(外部ブログ)

これ以降の主なブログは外部プラットフォームに記載されました。

2016年

1月

01日

「とびだせマガジン」のおしらせ

mobilephoneから閲覧の方々へ:お手数ですがページ最下部の「パソコン版で表示」クリックを推奨いたします。

・この「かけらブログ」は今まで通り、展覧会情報や作品に関するお知らせをメインに更新します。
・「かけらブログ」「とびだせマガジン」どちらのブログもこのブログから読めます。
・下記の主旨をご理解のうえ、今後ともよろしくお願いいたします。

1.「旅する土鍋2013秋」 リニュアル版

「旅する土鍋2013秋 前編」*リニュアル* デジタルマガジンのおしらせ


「とびだせtamamiazuma!」


「旅する土鍋」※一部有料
「日日器」

 




※有料化の主旨
*ブックレットご購入者さまへのご配慮として一部を有料化します。
*プロローグ部分はどなたでも無料でお読みいただけます。

*売上は、次期プロジェクト資金、ブックレット発行費用にいたします。
*1ページずつ不定期に更新(販売)しますが、まるごとマガジン購入の方が断然お得です。

 

2.「日日器」マガジン

旅する土鍋(MILANO centro storico)
旅する土鍋(MILANO centro storico)

SNS交通整備

複数のSNSを併用し、それぞれをカテゴリー分けせず曖昧なかたちで運用してきましたが、氾濫する情報の中で、今年度から「アイテムごとに取り出しやすく収納」できるような交通整備を図りました。

また広く作品を見ていただくために、新フィールド「とびだせマガジン」を更新したり、お声かけいただいたキュレーションマガジンでの作品掲載なども始まりました。めまぐるしく変わっていくWEBワールドに対応しつつ、ここで整備をしたいと思いました。

引き出しやすく整備

ブログを2つも?という感じですが、1つの理由は、当ブログの不足機能への対策です。2つめの理由は、記事をカテゴリー別に引き出しやすくするためです。

ブログは2つになりますが、当ブログに簡単に入れるリンクを貼ります。
また、上のタスクでも「かけらブログ(既存)」「とびだせマガジン」が選べるようになっています。

交通整備の結果、アクセスを減らしていくところもあるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

3つのラック

 

1.(当Web-site)「かけらブログ」

展覧会情報、作品情報、作品日記、ブログ更新情報、その他

 

 

2. (デジタルマガジン)「とびだせマガジン」

 

アトリエからとびだした器が主人公のブログ

「旅する土鍋2013 リニュアル版」(イタリアでの大土鍋の様子)
「日日器」(
作品が活躍する様子や、生活の中での使い方事例)



3. CocciorinoFBページ・Cocciorino Twitter


おしらせ全般、ブログ更新情報

さいごまでありがとうございました!
ことしもよろしくお願いいたします!

2016年

1月

01日

Cocciorinoの土鍋

質問が多い土鍋のこと、どんなふうに使えるか、注意することなど以下にまとめました。

いろいろサイズ いろいろカラー

■ミニミニ土鍋

素材:陶器

 

色:多色あり(外)クロ・ホワイト(内)

 

つまみ:ヤマ(白)/ウチ(白)

 

サイズ:ミニミニ
φ110mm×H50mm(本体)
φ110mm×H55mm(蓋つまみまで)
※蓋を閉めたときの高さ100mm

■ミニ土鍋

素材:陶器

 

色:多色あり(外)/クロ・ホワイト(内)

 

つまみ:ヤマ(白)/ウチ(白)

 

サイズ:ミニ
φ135mm×H70mm(本体)
φ135mm×H65mm(蓋つまみまで)
※蓋を閉めたときの高さ135mm

手のシゴトであることをご了承ください

※手仕事のため個体サイズや模様が異なります。
※器の外側は、テクスチャーや色の特徴を生かすため素朴な仕上げを施していますが、水もれの心配はありません。吹きこぼれや焦げ、煤などが落ちにくいことをご理解の上でお選びください。汚れまで育てるという感覚でゆっくりとお見守りください。
※器の内側は、釉薬をしっかりかけていますが、渋みや焦げにより経年変化(色つきや貫入)が起こります。こちらもご理解の上でお使いください。

つかいはじめにお読みください

■土鍋と仲良くなるための注意点■

http://www400.jimdo.com/app/s71d5970d9a3f8359/p78dbe7b494cae09d?safemode=0&cmsEdit=1

1. あなたなら何をいれますか?

Cocciorinoオリジナル!

おちゃわんサイズのミニミニ土鍋。
どんぶりより少し小さめなミニ土鍋。

あなたなら何を入れますか?

2. どんなふうに使う?

【そのまま使う】

スープ、ミニどんぶり、ちょっとだけおかゆ、おかずの残り、オリーブの実や梅干しやお漬物、ひとりぶんサラダ、煮豆、お惣菜、ディップやソース、ジャムやクリームチーズ、お薬味、塩などの調味料、ゼリー、プリン、アイスクリーム、チョコやキャンディ、アクセサリー、 薬、切り花、多肉植物、植物…などなど

写真 Mphoto Studio
写真 Mphoto Studio

【直火で使う】(最小五徳または網にのせて)

ちょっとだけアヒージョやチーズフォンデュ。
※下記参照:大きな五徳での加熱、急冷は破損の原因になります

【電子レンジで使う】(蓋をすればラップ不可)

一口ごはんの温め、スープのあたため
※下記参照:急冷は破損の原因になります



【オーブンで使う】(蓋をとって利用)

プリンやスフレ、グラタン、茶わん蒸し
※下記参照:急冷は破損の原因になります
※下記参照:焦げが発生する場合があります



【冷凍で使う】(蓋をとって利用)

器ごと冷やすアイス。
※下記参照:長時間の冷凍は破損の原因になります

3. Cocciorinoだけの7つのポイント

■7つのポイント■

1.蓋のつまみから蒸気がでます
2.蓋のつまみはカトラリーが置けます
3.蓋のつまみの穴は一輪挿しになります(※A)
4.蓋をうらがえしてテーブルに置けば転がりません
5.蓋をうらがせば収納しやすくなります
6.どんどん仲間を増やして重ねられます(※B)
7.いろいろなサイズ・色が楽しめます(※C)

※A 本体に水とハーブをいれ蓋をしてハーブをさせば良い香り。
※B 同じサイズの兄弟、大きな親、どちらとも組み合わせ可能。
※C ただいま在庫なし/混み合っておりオーダーストップ
   (個展などで主に販売しています)

2015年

10月

16日

「佇む土鍋」 -トスカーナ編(ヴァーリア村)-

彼女との出会いは、90年代初頭フィレンツェの語学学校での出会い。
そこからは音信不通。二度と会えるなんて考えてもいなかった。
近年のインターネット時代、彼女とのアプローチが開かれたとき、
巡りあわせとはこういうものかと素直に思った。 

「佇む土鍋」 アントネッロ手づくりの石窯の前で
「佇む土鍋」 アントネッロ手づくりの石窯の前で

起終点からの道

フィレンツェSMN駅は、まさしくターミナル駅(起終点)だ。
この駅を基点に、ヴィンチ村はピサ方面(ティレニア海方面)、ヴァーリア村はボローニャ方面(アペニン山脈方面)に約20キロ列車に乗ったところにある村。
 
トスカーナ内の移動だが、一度フィレンツェ駅に行き、別の方向の列車に乗り換える。何番線から発着するか分からない列車を見逃すまいと掲示板を凝視する。この風景は何十年も変わらない。今や東京の列車の乗換は、別の線が乗り入れていたり、かなりスマートで便利だが、イタリアは、ローマもミラノもボローニャもフィレンツェも、まさに乗り換えは文字通りターミナル駅(起終点)で。旅情とともに不便も感じるが、大好きな場所。ドラマもいっぱい。相変わらず土鍋を抱え大荷物のわたしは、列車の乗り降りステップが大敵だが。

そんなターミナルから、気分新たに、フィレンツェの同級生、奥村千穂さんを訪ねることに。

それぞれの田舎暮らし、ここは「山暮らし」

前半は、すべて田舎暮らしをする友を訪ねる旅。
ところ変われば豊かな地形もそれぞれ異なるわけで、ひとつとも似ている場所はない。稚拙な表現だが、ボローニャ(ロイアーノ村)の田舎暮らしは「森」、ヴィンチ村の田舎暮らしは「畑」、そしてここヴァーリア村の暮らしは「山」とでもいおうか。

フィレンツェから20キロのとある駅で降り、そこから千穂さんは山道(いや登山道という方が正しいような)、そこをFIATTO-Pandaでガタコト登る。積もる話がいっぱいで、二人はおしゃべりに夢中になったが、起震車のように揺れる車は登山道を転がることもなく、つまりは彼女の運転がうまい!どうしても話を遮ってでも称賛したくなってきて『ちょっといい?千穂さんカッコいいわ!』と言ったくらい。彼女は『そう?毎日なので当たり前のことでね!』と。20年前から、こんな風にちょっぴりクールでクレバーで大人びていた彼女。イタリア語の発音も当時から冴えていたし、颯爽としていながら、チコチコかわいらしく動く女性だった。それは今も変わっていなかった。(チホなので現在ご主人にチコと呼ばれているみたい)

料理上手なアントネッロとおもてなし上手なご家族が集うキッチン
料理上手なアントネッロとおもてなし上手なご家族が集うキッチン

ご主人アントネッロは、木工職人「Fantalegname(ファンタレニャーメ)」主催)であり、料理教室も行う料理人。⇒アントネッロの料理教室に参加した時の様子!
それどころか、家づくりから生活まわりのDIY何でもしちゃう。

写真一枚目の石窯(※詳細ブログ)もすべてアントネッロが。
土地に転がる重い石を運び積み重ねた傑作だ。

山の傾斜に建てられた家は、これまた古く築100年では利かないとか。
そして彼らの山暮らしは、水路、井戸、畑から、近年ではネット環境まで、都会人のわたしたちには信じられないくらい手さぐりでやってきている。何時間でもまばたきせずに話を聴いていられそうなくらい。私がここで触りを書いてもナンセンス。彼女の老舗ブログや、彼女の著書のご一読を!!!NHKがテレビ番組にしたくなるのも深く納得!

「フィレンツェ田舎生活便り2」
「フィレンツェ田舎生活便り1」

彼女は通訳の他、滞在型アパートやアグリツーリズモを紹介している。
「La casa mia(ラ・カーサ・ミア)」

偶然にもアントネッロと千穂さんの結婚記念日にお邪魔してしまった。またもや「なんだか申し訳ないわ」という言葉から。「いえいえ大したことはしないのよ、ご一緒に!」とまたもや感心するホストトーク。どこまでとことんイベントに図々しくも便乗する旅人なのだろう。

もちろんキッチンもアントネッロ手づくりで、築100年の家であっても使い勝手が抜群そう。ここまで至ったのは、彼らの「強い精神」と揺らがぬ「大きな夢」。今回の訪問でも、人と会話をすることで、なんど涙腺がゆるんだことだか。

強い精神とは

「強い精神」とは。
日本人こそ伝統的に強い精神力を持つ民族だと思うが、近年の競争社会でマヒしてしまったのか、利己的だったり、人を想う時は偽善者のような言い方や態度を取る人が多いなと感じ、時に悲しくなったり。そんな肩肘張った強い精神なんて、ぶつかったらイラッとくるのだろうし、そんなの夢には結びつかない。名誉だけに結びついてる気がして。

彼らと、暮らしの話、アートで生きるという姿勢、仕事における経験などたくさんのおしゃべりをする中で、夢があるからこその強い精神を私自身も見つめ直した。そして、このあと訪ねた有機栽培のリンゴ農園でも、ヴィンチのブドウ農園につづき、本物の「強い精神」を感じることになる。

有機農法でリンゴを育てるセルジョさんのところに千穂さんが連れて行ってくれた。
千穂さんはGASという販売システムにおいて、彼のリンゴ係りを担っている。
⇒千穂さんのブログ(2015年10月14日リンゴの季節です)

GAS(Gruppo di acquisto solidale)とは、環境負荷削減、有機農法の尊重、それらを考慮した食品や生活品を共同購入するシステム。調べると1994年フィデンツァ(パルマ)発祥らしい。流通業者が介入しないため、そこを千穂さんのような方々がお手伝いして、マージンの削減、信頼や鮮度を向上させるというメリットがある。地産地消のため輸送コストやCO2削減など環境保全にもつながる。一方の小規模生産者さんも、生産を支えてもらえるというメリットがある。中間流通業者がいないということは、生産者の顔がダイレクトに見えること。

 
まだ少し汗ばむような太陽のもと、ちょっと控えめに「農園を歩いてみよう」と言うセルジョさんの後を歩き始めた。その後を牧羊犬もついてくる。「どんなリンゴができているかなぁ、今年はちょっと不安で見てないんだよ」というセルジョさん。それだけ自然に任せた農法であることが分かるし、名誉だけを追いかける肩肘張った態度でないこともすぐに読み取れる。
歩けど歩けど続くリンゴの木。小さな個人農園であるのにその規模は広大。それを維持している苦労も想像できる。熟れた実を見つけると「ほら、食べてごらん」というその目、これがヴィンチのブドウ畑のおじさんと全く同じ目だった。ここに『強い精神』を垣間見る。おお!甘い。でもしつこい甘さでない。昔なつかしい甘さ。

気候や土地開発などに大きく左右される農業。
昨年は大豊作だったそうで、その影響で今年は収穫量がかなり少ないとか。大豊作だった昨年のリンゴを乾燥させたものを譲っていただき、千穂さんが買ったリンゴジュースも飲ませていただいた。芯の強い甘さ。後に残らない甘さ。バナキュラーな甘さとは、こういうものだと舌と心が感じた。

年輪に想う

リンゴ農園の帰りに、待望のアントネッロの工房Fantalegname(ファンタレニャーメ)に寄る。
独りで仕事をするには充分すぎるほど大きなスペース。
アカシアの木、オリーブの木が角に積まれており、工具もドンと置かれている。
アントネッロは、自分の暮らしの範囲で育った樹しか使わないという。自分の視える範囲での素材を使った作品を発信する。その土地の香りを受け取れるスペシャルなコンセプトだ。

苦戦した新作の話、これから考えているデザイン、千穂さんが「こんなの欲しいな」というと実現してくれる話など、もっともっとお邪魔して見ていたい限りだったが、旅には終着点もつきものだ。



トスカーナからミラノに戻ったら、土鍋作品をお披露目するべくイベントや展示会が控えていた。ディスプレイのために、ぜひともアントネッロの木のおしゃもじやスプーンが欲しいとお願いした。土鍋を待っていてくれたようにフィットするフォルムとサイズ。やさしいデザイン。ここにもあった肩肘張っていないもの…。目の前でFantalegnameの焼印を入れてもらった。乾燥したトスカーナの空気と木粉の香り。そこに混ざる焦げた木の匂い。学生時代、陶芸の工房の前にあった木工工房から漂っていたあの匂い。思い出がよみがえり、なんだか切なくなった。お別れも近づき、その香りは切なさを倍増させた。

(写真:土鍋に佇むアントネッロ作のおしゃもじやスプーン)
 ※翌週ミラノでのイベントorサロン展示の様子

千穂さんとの再会は、またもや大切なものを気づかせてくれる場所となった。

出会いには全て意味があり、そのときは何も起爆しないものもある。だからこそすべて大切に。何年も何十年もたって起爆するべきご縁は、想いと共にきっと誰かが操作してくれるのかもしれない。何事も焦ってはいけないと思った。時間が何かを判断してくれるのかもしれないし、もしくは、こんな遠くに住んでいても、引き合うべく人とは再会できるのかもしれない。

工房でアントネッロが見せてくれたある木材の断面が脳裏に焼き付いている。
改めて年輪の美しさを想う。この年輪は、この土地の気候や環境に左右された証。共に生きた人と共有したもの。アントネッロがこの土地の樹しか使わないという理由が少し分かるような気がする。

年輪に同じ円弧はない。
これは樹の人生。
太くも細くも人生。

⇒「佇む土鍋 -ボローニャ編-

⇒「佇む土鍋」-トスカーナ編(ヴィンチ村)-

◆「佇む土鍋」は、前半は田舎編として「ボローニャ」「トスカーナ1~3」、後半は都会編「ミラノ」に続きます。


◆アーカイブス

2015年

10月

08日

「佇む土鍋」-トスカーナ編(ヴィンチ村)-

ただいまヴィンチ村!

TOSCANA州/FIRENZE県/VINCI村

「佇む土鍋」  *ブドウ畑とオリーブ畑に佇む*
「佇む土鍋」 *ブドウ畑とオリーブ畑に佇む*

ボローニャのロイアーノ村から、またトコトコ電車を乗り継ぎ、よっこらしょでヴィンチ村へ。

2013年の夏、今年の3月、そして半年後の今回しつこい来訪。田舎のないわたしにとってトスカーナは「ただいま!」的な気分になれる田舎なのだ。半年前の春のヴィンチ村はまた顔がちがった。一昨年の同じ9月とも顔が違う。自然というものは無常であり、美しくも、また厳しくもあり、正直に顔色を変えている。今年は猛暑だったためブドウの収穫が早いのと、誰もが口をそろえて「今年のブドウは期待できるぞぉ」と言っている。

そんなわけで、友人夫婦(ROBERTO&MAKI)は、ブドウの収穫や昨年酒の瓶詰作業やら一年でもっとも多忙な日々。そこにわたしの来訪が重なり、大変もうしわけないような、そんな詫びの言葉から始まった。それなのに彼らは「わたしたちも疲れをおいしいビールやワインで癒したいの!」と最高の笑顔で迎えてくれた。こういうところ本当に見習いたいと思う瞬間だ。(イタリアどこに行ってもこれを想う…どんなに忙しかろうと笑顔で迎えてくれる)

肉体労働を終えた夕刻、彼らは「今夜はビステッカ・フィオレンティーナ(炭火焼)だ!」と最高のおもてなしを。まずは冷えたビールをぐびぐび飲んでから、彼らが働く農園の白ワインにヴィンチの夕陽をたっぷり入れ、ゆっくりと喉を鳴らした。

ここの夕陽は、泣きたくなるほどいつも美しい。
この美しさだけは、無常である大自然が唯一安定した顔を見せてくれる瞬間。
風はブドウの香り。オリーブの葉はカサカサとリズムを取りながら。

ぶどう畑の中の遠足

ROBERTOとMAKIは、朝から葡萄の収穫に出かけた。
わたしと彼らの息子NALUはパニーノをつくっていつものコースで遠足に出ることに。イタリアではあまり見かけないタマゴサンドをつくろう!卵を茹でて、庭からハーブ(パセリやチコリ)を摘んできてタマゴ人形をつくりたねさんと並べた。「かわいいかわいい!」とまだ喜んでくれる小学生。

彼にとっては日常の散歩コース。わたしも2回目だけど、ちっちゃくてもこの地で生きる彼がいるから安心だ。頼りにするよ!とタマゴサンドとブドウをちょうだいするためのハサミと水をもって出かけた。

途中、おいしいブドウ畑でそれぞれ大きな一房を畑からちょうだいして、それをおやつにして目指すはヴィンチ村の中心へ。前回は2時間半くらいのコースを選んだが、今回は1時間で村に出るコース。ところどころで植物を観察したり、冒険ゴッコみたいにしたり、橋の上から車を見たり、遊んでいくから1時間もうちょっとかかるかな。途中、朽ちて崩れるんじゃないかというような無人の旧農家があって、必ずそこを通らなくてはならない。通過する勇気がいつも試されるポイント。よく見るとブドウを絞る場所があったり。ボローニャで築200年の真っ暗な石のお部屋で眠った翌日だったこともあり「全く怖くないよ今回は!」とNALUに威張ってみせた。NALUも「ほんとだ今日は怖くない」と負けじと。でも帰ってからお母さんにそれを自慢したら「ガラスの破片がいっぱいで危ないし、いつ屋根が崩れるかわからないから危ないです!」と怒られた。ごめんねNALU。でもキミは勇敢な男の子だ!

バイオダイナミック農法で育てるということ

最終日はMAKIが働く『Podere Fornace prima』BANDINELLI ALESSANDROさんの農園)へ。

MAKI(ボローニャのCHIZUにつづきこれまた妹的存在)は、ビオの知識を持つ講師らにトスカーナのブドウとオリーブの一般的栽培を学び、現在バイオダイナミック農法を行う農園で剪定から収穫、ボトル詰めなどの仕事をしている。ブドウの枝ぶりや実のつきかたは剪定で決まるとも。その重要なポイントを任されている唯一の日本人なのだ

日本から農園視察にきているGRANDSTAR(※)の男性お二人をお連れする仕事のお供。お供というより、興味津々のわたしの方が真剣まるだしで、農法の説明や広大な農地についての話を食い入るように聴いた。

下写真:Una vigna legata con il salice (柳の枝で結んだブドウの木)

写真左:今年3月末のヴィンチ訪問にて。ビニールやワイヤーを使わず乾燥させた柳の枝を使用。
写真右:今回9月訪問にて。これがその柳の木。地場に基づいた天然素材を使っている。

「バイオダイナミック農法(自然農法/生体力学的農法)」と は、ざっくり言えば、月の満ち欠けや天体の動きで作業を行う『農業暦』を使用した農法であり、ブドウの栽培もこれに然り。

また醸造においては、極々少量の酸化防止剤(BIO指定量の半分以下だとか!)を加える以外、他添加物や調合剤は使わない。その代わり、貯蔵タンクの中で果皮など循環させる作業(ルモンタージュ)も人間の手によって入念に行わるのだそう。自信ある作業をする職人は全てをクリアに話し、貯蔵室をもオープンに見せてくれるのはその証。

わたしなりの解釈では、「ビオロジック(有機農法)」に、さらに“生きる力”を加えたのが「バイオダイナミック(自然農法/ 生体力学農法)」とでも言おうか。つまりは農薬を使わず、天然素材・人間の手を使用する有機農法に加え、ルドルフ・シュタイナーが説いたテオゾフィ―(神智学)に基づいたスピリチャルな農法なのだ。(※「ビオ(自然派)」には「リュット・レゾネ(減農法)」もあるが割愛する)

スピリチャルといっても、前述した「テオゾフィ―(神智学)」という言葉でイメージを縛るのは避けたい。難しく捉えたり、現代にあふれている「スピリチュアリズム」とか「サイキック」的なものとしての納得でなく、わたしは“生きる力=自然の秩序にもっとも則った農法”であると解釈した。
胡散臭いという人もいるだろう。わたしも信頼のおけるMAKIの仕事っぷりや、農園主のBANDINELLIさんの真剣な顔を見るまでは…。彼らの畑に対する滋味深い話には“生きる力”を感じたし、その力はなんとも厳粛で、素朴さや素直さを導くものだったようで、あらなぜ?不覚にも涙があふれたほど。


そして、BANDINELLIさんの自然や土に対するやさしい声に「佇む土鍋の存在をだぶらせた。

土に佇む理由。
土に還る。
根っこを感じる土に。

そして、土にくっきりついているのが人間の足あとであることに感動した。できるだけ農耕機も入れたくないと理由でブドウの一列ごとだけに農耕機の跡があるだけ。あとは人間の足あとのみ。

おまたせ!アグリツーリズモでのワイン試飲会

農園での説明の後は、MAKIの息子の友だち家族が経営するアグリツーリズモのレストランへ。貸切でワインの試飲会を兼ねて、ビオ食材でつくられたトスカーナの伝統料理をいただいた。

どれも絶品!永遠に飲んでいられそう!と思ったほど。
それくらい不思議とワインも食事も体に負担がかからないのだ。そしてバイオダイナミック農法でつくられたブドウ酒は、どれもうっとりするほど香りが良い。さきほど佇んだ畑の香りがする。味のちがいが私にもはっきりと分かるほどおいしかった。

いくつかをミラノと日本の目利きの知人・友人に感想を聞くためお土産に数本持ち帰る。軽量でつくられていないガラスのボトルはかなり重い。帰路わたしの肩に食い込んで大きな青あざをつくったことは否めない。

日本からのお客様との宴もたけなわの頃、ROBERTOとNALUがわたしたちを迎えに来てくれた。NALUと同級生の男の子は姿が見えなくなるほど広大な土地で走り回っている。「NALU帰るよ~!」と叫んでも見当たらない。

レストランでおいしい料理をつくってくれたマンマ(写真に小さく写っている)が「お兄ちゃんは思春期でまったく話もろくにしてくれないのよ!」という。そのお兄ちゃんが弟たちを探すために颯爽と部屋から降りてきて、寡黙に自転車を猛スピードで走らせて探しに行ってくれた。心やさしい青年だ。

全世界の思春期の少年少女よ、戦渦で自我すらなかなか出せない少年少女たちよ、ほんとうにほんとうに素直に生きておくれ。バイオダイナミック農法ではないけれど、生きる力をぜひともつけておくれ。

「佇む土鍋」 VINCI村 *MURO(壁と根っこ)シリーズ*
「佇む土鍋」 VINCI村 *MURO(壁と根っこ)シリーズ*

ヴィンチ村「バイオダイナミック農法」のワインに関するお問い合わせ:Cocciorino WEB-SITE へ。ヴィンチ在住の友人MAKIをご紹介いたします。

現在下記の農園でブドウの剪定から収穫、ボトル詰めなどの仕事をしています。ブドウの枝ぶりや実のつきかたは剪定で決まるとも言えます。その重要なポイントを任されている唯一の日本人です。
※見学に行った農園『Podere Fornace prima』(農主・農園ガイド Bandinelli Alessandro)
※試飲ワイン『Podere Fornace prima』『Poggiosecco』
※試飲会 『アグリツーリズモBARACCA』
※コーディネート 小幡真紀
※参照記事 "Biodinamici Toscani" 4 aziende agricole

⇒「佇む土鍋 -ボローニャ編-

⇒「佇む土鍋」-トスカーナ編(ヴァーリア村)-

◆「佇む土鍋」は、前半は田舎編として「トスカーナ1~3」、後半は都会編「ミラノ」に続きます。



◆アーカイブス

2015年

10月

06日

「佇む土鍋」(旅する土鍋vol.2)スタート! -ボローニャ編-

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佇む土鍋(仮タイトル)

2013.9月にイタリアを周った「旅する土鍋」のvol.2が、この初秋ゆっくりと再スタート。

 

「旅する土鍋」をテーマにした個展(@代々木上原CASEgallery)を行ったのは2014年夏。
⇒2013年 CASE gallery個展の様子(1)
⇒2013年 CASE gallery個展の様子(2)


Vol.2は企画を一捻りさせたくて、正確に言えば今回は「vol.2のための視察」。日本でもご愛顧いただいている「あの大きな大きな土鍋」が各地で足あとを残し、佇む。その土地の根っこを感じるのだ。

時に、その町のマンマや友と、おいしいものを「あの土鍋」で囲みながら。
とりあえず「佇む土鍋」とでも仮タイトルをつけるとしようか。

LOIANO村 (Emilia-Romagna州/BOLOGNA県)

「佇む土鍋」 -結婚パーティ明けの朝に ボローニャの田舎町にて-
「佇む土鍋」 -結婚パーティ明けの朝に ボローニャの田舎町にて-

第一回「旅する土鍋」のボローニャ編のコーディネート&レシピイラストを担当してくれたCHIZU(妹的存在)が結婚式を挙げるというので、まだオフレコの頃から渡伊を決めていた。そして結婚のお祝いには「旅する大土鍋をかついでいくよ!」と宣言していた。

今回は土鍋の取材なんかより、CHIZUの結婚パーティの準備を手伝おう!と腕をまくりにまくってボローニャ入りしたので、エミリア・ロマーニャの頬が落ちるような「土鍋料理」は来年までお預けだ。

ゆっくりと根っこを感じ取ってもらうため、大土鍋には、この地に、この村に居残ってもらおう。
次回またこの地に来たとき、そのルーツを思う存分聞かせて(味あわせて)もらおうと思う。

長い歴史を持つこの国、この地にて

PODERE CALANCO(カントリーハウス)

ボローニャ歴史地区から約30キロの地。
7ヘクタールの森に建つ築200年以上の石の上。

第二次世界大戦中、ドイツ軍の輸送拠点だったとも聞くこの地。
1945年にはアメリカ軍がボローニャを攻略したという。そんな戦渦にあったこの地には、ミリタリーおたくが喜ぶようなお宝が眠っているとかいないとか。かつて、この手の規模の豪邸は専用の教会を持っていたそうで、母屋からむこうの方に見える崩れかけの建物がそれだとか。私の来訪のために急いで改装してくれた部屋は、むかしむかし祭司が寝泊まりしていた部屋。電気を消せば真っ暗で、星空が足もとを照らすほど。鉄格子の窓からは天の川がまる見えだった。朝方にはどこかで獣が鳴き、バサバサッと鳥だかコウモリの羽音が窓から聴こえた。(正面アーチ型の入口左手の部屋)

もう信じられない時代背景と景色がここにはあった。

イタリア人貴族が所有していただろうこの建物は、「先祖代々が継ぎ人には決してゆずらない」という家伝があったそうだが、ある何代目かの息子が攻略されたアメリカ陸軍にとうとう手渡したとか。その家伝はそこで途切れ、その後売りに出されたが、なかなか買い手がなく手つかずのまま残った豪邸というわけだ。

帰り道、PAOLOの友人にクルマで30キロの道のりを送ってもらいながら、ここの地の歴史や戦渦の話などをしみじみ聞いた。

「佇む土鍋」 -結婚パーティ明けの朝に ボローニャの田舎町にて-
「佇む土鍋」 -結婚パーティ明けの朝に ボローニャの田舎町にて-

そんな地に「佇む土鍋」。
鏡に映る築200年の家とのショット。

長く深い歴史の中で、友の結婚を祝い、なにを想い佇んでいるのか。ふと、私はどれだけ長く陶芸に関わり、重い、重い「土鍋の旅」を続けてゆけるのだろうか。

佇む土鍋に問いかけるものの彼からの返事はなかった。

とにかく、つづけよう。
旅をつづけよう。

明日は結婚式!

列車でボローニャに到着した私の姿は、大土鍋を2つ担いだ “記録的重量級オンナ“だ。
そこらのバックパッカーより重そうで、まとまりのない格好。駅は改修工事で階段を昇らざるを得ず。背中に大土鍋を含む15キロのバックパック、2つめの大土鍋は1週間の身の回り品と一緒に大きなスーツケースでゴロゴロ30キロ。それと携行品ナップザック。ちぎれるかと思ったね、腕。

ナポリから到着したPAOLOの友人ミンモ夫婦とボローニャ駅で合流して、PAOLOにピックアップしてもらう。「TAMAMI!こんな荷物でどうやってきたんだ」と言われるものの、着いたんだから、来られたんだ、見ての通り。
車に乗り込み、ちぎれそうだった腕はしびれっぱなし。
ボローニャの中心地を通過し、郊外を走り、うねる山道を走るが、思いのほか遠い道のりだ。車中で、蓼科のギャラリーからの「おめんちゃん展はじまりました」のメールを最後に、山の中はWiFi接続不能になった。

30キロの道のりをようやく走り抜け到着。
先ずはナポリターノの友人らと、おいしいサラミ・ハム・チーズにワインで乾杯し、シチリアやサルディニアのヴァカンスの話などを楽しく聴く。バカンスが1日もなかった私は挟める口もない。黙々とワインで喉の渇きを癒す。


エネルギー万全となったところで、第一の目的であるCHIZUの結婚パーティの準備だ!

麻の布を切って各テーブルに貼ったり、当日使う器やコップや 盛りつけ料理の段取りなど、CHIZU&PAOLOの友人BEBAと、彼女のフランス人の友人と話し合いながら、笑いながら、テーブルセッティング や器の準備をした

総勢250人の結婚パーティ

石の家のお庭はきりなく広い。
森のどこまでが敷地なのか分からない。
そんなところに200人だか250人だか、
300人だか集まってもなんともない。

車の駐車スペースも、草を刈ればどこまでも。


イタリア人の友は言う。
この谷の底にはきっと川が流れていて、
その川まで敷地だろうよ!と。


朝から厨房(土間)では、クレシェンティーナ(ボローニャの揚げパン)を生地から練って成形して揚げつづけているオバチャンとオネエサンと、ハムをシュッシュシュとカットするオジチャン。私とベバはちょっと恐いオバチャンの指示に「Si, Subito!(はいすぐ参るぜよ!)」と返事しながらよく動いたな。

つまりはクレシェンティーナで結婚パーティね!それにふんだんにあびるほどあるワインに、ヴェジタブルマーケットのようにふんだんに飾られた果物と野菜など。それと、皆がもちよったトルタの数々!
ああ、残念なのが、目が回るほど動いていたので、クレシェンティーナの写真もなければ一口かじったかどうかくらいだ。次回ふんだんに食べるぞー!

CHIZUおめでとう!の心からの気持ちがあふれていた日。
クレシェンティーナよりもっと悔やまれるのが、CHIZUとの2ショットすらないこと。
でもいいの、もっと大切な思い出ができたから。

晩夏のボローニャの田舎は、大土鍋が大豆の粒に見えるほど広大で、真っ赤に燃える夕陽も両手に抱えられないほど大きく、何よりのご褒美だった。

前夜は、CHIZU妹と朝の3時、いや4時?まで2人でお礼の品の準備をして、5時に眠った。こんな晩は二度とないのだから私は光栄よ!何度も「ごめんねおそくまで」と謝る妹に言った。

彼女と出会ったのは、彼女が18歳のとき。イタリアにご両親と旅行に来て、ミラノの工房でロクロをまわしている私に声をかけてくれたのがきっかけ。こんな日が来るなんて!
そして、その傍らで、大土鍋はゆっくりどっしり佇んでいた。おめでとうCHIZU!

「佇む土鍋」 -ようこそカントリーハウスへ!-
BENVENUTI PODERE CALANCO 6/09/2015 CHIZU&PAOLO



⇒「佇む土鍋」-トスカーナ編(ヴィンチ村)-

⇒「佇む土鍋」-トスカーナ(ヴ―リア村)-
◆「佇む土鍋」は、前半は田舎編として「トスカーナ1~3」、後半は都会編「ミラノ」に続きます。



◆アーカイブス

2015年

9月

30日

おめんちゃんEPISODE展  §1ゆたかな森

約1ヵ月間にわたる展示が閉幕。

主催のギャラリー忘我亭の“作品をそだてる愛”と
“作者を鼓舞する愛”(下手にけなさず上手にほめない)は、
海を隔てた滞在先のイタリアまでも届くほど。

まだまだ技量の足りない作家だが、
だれよりも楽しんだ!という確信はしっかり。

アートで生きるのは簡単ではないからこそ、楽しまなくてどうする!

最近の吹っ切れた感情を素直に出せた展覧会だった。

忘我亭ブログ⇒

今回は、イタリアでの催事が重なったりで、
会期中はほとんどイタリアに滞在していた。
留守中はギャラリーにお世話になりっぱなしだったが、
オーナーが作家以上の愛情で作品をそだててくださった。

そして今回、助っ人というには恐縮である
大先輩アーティスト平林義男氏が一緒に壁を飾って下さったことで
一層華やかな展覧会となった。深く感謝申し上げたい。

ギャラリーから続く森の道をまっすぐ行くと、
精霊たちがサークルを描くスポットに辿りつく。

珍しいキノコや鮮やかな花が咲き、
土にはモクモクとと虫がはう。
おめんちゃんの下には、
イガを割った栗の実。
リスの落し物なんだそう。



なんて、ゆたかな森なのだろう。
なんて、ゆたかな…。
ゆたかなアートとは?

耳を澄ます。
精霊たちがひとつだけ言った。
「よ・く・ば・ら・な・い」。

欲の集まりがゆたかさではない。
なるほどね。
手のひらにあふれるほどの
何かをつかもうとするのはやめよう。

よくばらないゆたかさ。
精霊におしえてもらったこと。


続編はみなさんがおめんちゃんをかぶって「精霊」になった様子を特集したいと思っています。
途中イタリア催事報告記事も入りながらのアップになるかもしれませんが、どうぞ首を長くしてお待ちくださいませ。 (tamamiazuma)

2015年

8月

24日

感謝づくしの旅する土鍋

海を渡るにはたくさんの人の手が

写真の土鍋は、ひとり用の小さなお鍋。

今回は、デモンストレーションと展示用の作品を運ぶ。 ⇒「乾物は未来食!」イベント
ワレモノの海外便は困難。民間企業にも一部委託するが、補償はあっても割れてしまっては価値がない。

先日の友人につづき、明日さらに別のミラノに帰るご家族(日本に夏休み帰省)に作品を渡しに行く。彼女の慈しみを遠慮なくお受けして運搬をお願いする。機内持ち込みのキャリーバッグまるごとひとつ分。頭が上がらないほと感謝している。



今も汗だくになりながら念入りに梱包している。
なんだか今までのイタリア滞在のこと、今ここにある感謝で胸がいっぱいになってしまった。

次は恩返しで来る!と誓ったはずなのに

(どんな状況でもおどけてくれるみんな)
(どんな状況でもおどけてくれるみんな)

99年帰国する時に「つぎは恩返しに来る!」と誓ったはずが、渡伊するたびに、恩を返すどころか、さらにあらゆる人に助けられている。温かみを感じる。とてもキュリアスな人たちが多い。そしてその純粋さが「人を想う」につながっているということ。

敬虔な信者が減ってきているとはいえ、イタリアには古くからの、慈愛、寛容…ヴァナキュラーなクリスチャンの風が吹いているのかもしれない。イタリア人のおじちゃんおばちゃんは時にお節介だったりするけれど、「困った!」と口に出す人を放っておけない。たとえ救うことができなくても、破茶滅茶でも、救いの提案だったり、救いの笑いをくれる。「がんばって」という激励の言葉だけでない。

イタリアに住む日本人は、そこに日本人としての奥ゆかしさが混ざり、苦労ある中で生活しているゆえか、助け合いの心が美しく残っているように思う。(全員ではないよ、日本と同じで一部は違うと思うよ)

みなさんの愛で運んだ作品を!

Q:ミラノでの個展はありますか?(作品は買えますか?というご質問について)

A:当初2013年にStudioA+Dで開催した個展+パーティ?のような形式を考えていましたが、今回は器を使っていただけるイベント(9月18・19・20日の週末)が行われるため、既述の個展は来年に持ち越しとなりました。今回はイベント会場で作品を見ていただき、販売・注文のご相談承ります。ぜひイベントにいらして下さい。 来年改めて個展する方向で再検討しています。
 
 
イベントで使用した作品、展示作品に対してご用命があれば受けたまわります。
次回持ってきてほしいアイテムのリクエストなど、ご意見もお待ちしております。

「Eppure si muove」 tamamiazuma Exhibition 2013
@Studio A+D(MILANO) organizazione da RyutaOkano

Textile&Ceramic Exhibiton(Laura+AlessandraOliva, tamami)1998
via Brioschi MILANO

テキスタイル&セラミックの3人展 1998

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2015年

8月

18日

旅する土鍋ふたたびミラノ №2

【乾物の魅力をミラノで発信!】⇒★前記事(dettaglio) 参照
https://www.makuake.com/project/dryandpeace/

開催まであと一カ月。陶器の海外搬送には毎度悩まさせられる。
昨晩、私の手元から第一弾作品の一部が先に旅立った。




ミラノから帰省中の友人親子。
いつも気が利く彼女は私の苦悩を察して下さり、作品の一部を手荷物で運んでいただくことに。
イタリアへの発送はかなり不確実。だからこそ礼を言っても足りないほどありがたい。
友人にお願いする作品はイベントで使う「ぐいのみ」(売品でなくマイコレクション)。

 


在住時代からお世話になっているご夫婦。
前回の「イタリア土鍋プロジェクト」の表舞台には写っていないけれど、実はこのご夫婦の底力あってこそプロジェクトが成り立っているといっても過言ではない。そして、初代「旅する土鍋」は彼らのミラノの家にいるのだ。

ミラノでの制作風景 1997-1998 Milano / bicchierini di “bon-bon” (La bomboniera)
ミラノでの制作風景 1997-1998 Milano / bicchierini di “bon-bon” (La bomboniera)

「ぐいのみ」を国内発送の倍の慎重さで梱包していると、ふと、不思議な感覚がよみがえった。
18年ほど前だったろうか、その友人ご夫婦の結婚式の引出物(ボンボニエーリ)をつくらせてもらったのだが、それが奇しくも「ぐいのみ」だった!


写真はミラノの師匠工房にて。
この「ぐいのみ」の中に、コンフェッティというアーモンドのお菓子を5粒入れて。記念すべき日に美しくパッケージングされた引き出物を見て、あと10年絶対につづけていこうと心の中で誓ったことを思い出す。(ありがたいことに念願を超えることができた)


制作、展覧会、イベントすべてにおいて、今の私があるのは大勢の人々の協力あってこそ。
あらためて感謝でいっぱいの日々。みんな、ありがとう。

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2015年

8月

14日

旅する土鍋ふたたび秋のミラノで!

日本の乾物はエコ&サステイナブルな未来食!

INVITATION
「DRYandPEACE 乾物に関するイベント」
 
サカイ優佳子、田平恵美(RECIPIST/DRYandPEACE)&工藤あゆみ(ARTIST)がミラノで行うイベント。


乾物をビジュアルで表現する工藤あゆみさんのアートを見ながら、DRYandPEACEが提唱する乾物を使った料理を味わおう!料理に合う日本酒(五嶋慎也さん)とともに!

わたし我妻珠美は、土鍋などの器を日本からお持ちして、影ながらサポートする予定です。土鍋には乾物料理を盛りつけていただきます。ミラノのみなさんに土鍋を使っていただきます! ミラノ在住のかた、みなさまお誘いあわせの上、どうぞご参加くださいませ! (ご興味ある方はどうぞ上記CONTACTフォームからお問い合わせくださいませ)

Dice che sia "l'ecologia e la sostenibilità" cioè i alimenti essiccati del giappone sarebbero il cibo del futuro.

 

-organizzato da DRYandPEACEAyumi Kudo

DRYandPEACE (RECIPIST/Yukako Sakai, Emi Tabira)&Ayumi Kudo (ARTIST)



Dopo che avremo guardato le illustrazuine(Ayumi Kudo) degusteremo i piatti che si usano dei alimenti essiccati, sono cucinati da DRYandPEACE !! ed assaggeremo il SAKE(Shinya Goshima).

Inoltre! potrete usare le ceramiche mie (Tamami Azuma/COCCIORINOin cui si mette i cibi ghiotti !! ※la grande pentolona, le piccole pentoline, bicchierini ecc. Sarei velamente felice, se veniste anche voi. Potreste inviarmi e-mai, vi manderei la nuova informazione.


Grazie mille.

※Sucusate, ma il pezzo è stato scritto di ignoranza, è certamente pieno di errori.

Venerdì 18- Domenica 20 Settembre
Centro di Cultura Giapponese 
via Lovanio, 8 · Milano (Moscova M2)


DRYandPEACE (Yukako SAKAI, Emi TABIRA)& Ayumi Kudo
https://www.makuake.com/project/dryandpeace/

 

ミニ土鍋(直火使用も可、お惣菜やディップ・ジャムでも良!)
ミニ土鍋(直火使用も可、お惣菜やディップ・ジャムでも良!)

上記のインフォメーション(イタリア語訳)も、イタリア人に添削してもらっていないので、本来恥ずかしくて公的なところに出すような自信はない。ただどうしても伝えたい気持ちで書いたので、なんとなく伝われば是幸い。

詳細インフォメーションに「通訳も成せる」と記載いただいているようだが、そんなレベルではないので丁寧にご辞退。現地日本人の方が多いので安心だし、現地のイタリア人の方には、ホンモノの通訳さんをお願いしていらっしゃるとのことで安泰。わたしは応援ボランティアとして食べて飲んでアート鑑賞するぞ!。

もしこの期間、ミラノにいらっしゃる、ご興味あるというかたは、ぜひぜひ! どうぞご一報ください。詳細をお報せいたします。

ちょっとおまけ情報1 *ひとつの赤い土鍋からの出会い*

DRYandPEACE主宰のサカイ優佳子さんとの出会い。
数年前になるが、ご多忙きわまるサカイさんが、銀座の個展会場にうつわを見に来てくださったのがきっかけ。

そのとき彼女がご購入下さった赤い土鍋は、以後、彼女の家でプライベートはもちろん、彼女の仕事(撮影や料理教室など)で大活躍させていただいている。そして、今回ついにはミラノにもお呼ばれしたといういきさつ。
実はイタリアで別件の予定があり、1年前からイタリア行きが決定していた。サカイさんから打診があったとき「その頃ミラノにいますよ」と即答をしたのが自分でも珍妙だった。

グラッツィエ。

ちょっとおまけ情報2 *作品の運輸手段について*

今回の旅する土鍋は、大鍋だけでなくミニ土鍋もいっしょに旅するため運輸手段に頭を悩ませている。前回は、大土鍋を手荷物に、その他を受託荷物(破損確率かなり高い)2個で。
今回はもう少し体積と重量がかさむので、民間運輸会社で輸出入の手段を取ろうかと数か月前から見積もりを取っているが、た、た、高い。ただ作品がまだ焼けていない。やはりギリギリに良いのは「鮮度」だけで、「安全」にはほどとおくなるばかりだ。

もし、なにか良案があったら是非ともご教授いただきたい。

⇒その後すぐに「イタリアに帰国するので手荷物で持ちましょうか」という涙の出るような心温まるご連絡あり。イベントで使用する「ぐいのみ」が第一弾荷物として、一足先に旅立ちました。本当にありがとうございます。残りは土鍋類です。大物や重さある作品です。
 
グラッツィエ。

ちょっとおまけ情報3 *DRYandPEACEさんのクラウドファンディング*

イベントに際し、DRYandPEACEさんがクラウドファンディグを立ち上げています。残りあと2週間。(08/14現在) 基金は、アーティスト工藤あゆみさんの作品制作費、会場運営費、試食会開催費などの経費に充てられるとのこと。わたしも、楽しいおまけつきの支援をちょこんとさせていただいた。たのしみ。

グラッツィエ。


昨年の「旅する土鍋を報告する展覧会」2014.07 @CASA gallery
昨年の「旅する土鍋を報告する展覧会」2014.07 @CASA gallery
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2015年

7月

25日

20年ぶりの再会 -アントネッロのお料理教室-

20年ぶりの再会

20年ほど前にフィレンツェの語学学校で出会った学友。
彼女の機敏な行動、よどみないイタリア語、美術史に精通している姿。お若いのに当時からすばらしいなぁと感心していた。その後、互いに学校を出て、音信不通であったけれど、20年ぶりに好機到来。

一時期帰国なさっている彼女。奥村千穂さん。⇒フィレンツェ田舎生活便り
料理人&木工職人であるご主人アントネッロさんのお料理教室に参加することができた。

トマトのオーブン焼き
トマトのオーブン焼き

一瞬でイタリアに戻れる香り

2種のパスタ料理、2種のオーブン料理を、参加者たちと楽しくつくり、皆さんでしっかり一人前ずついただいた。「同じ釜の飯」をいただくと、なんだか話も弾む。

最後はお決まりのエスプレッソとアーモンド入りのカントゥッチ(ビスコッティ)。
12人杯用の大きなマキネッタ(直火にかけるエスプレッソポット)で淹れてくださったカフェの味は一瞬でイタリアに戻れる香りだった。

ファンタレニャーメのキッチン雑貨

今回の私の参加を絶対にさせたのは、木工家具職人でもあるアントネッロさんのキッチン雑貨が実際に手に取れるということだった。器をつくる仕事するにあたり、器周辺の小物(カトラリーやクロスなど)には大変興味があり、お料理+木工キッチンツールのお土産つきなんて飛び上るほど嬉しかった。

アントネッロさんの工房 FANTALEGNAME(ファンタレニャーメ)のサイト


彼の制作ポリシーは、住んでいるフィレンツェの田舎にて、目の前に広がる景色の中にある素材を使うこと。広くてシンプルで使いやすそうな工房にはため息が出た。自分の狭小作業スペースを(もはや工房とは言えない狭さ)思わず嘆きそうになるが、「ココハ東京TOKYOトキオ…」とYMOのようにとなえる。

木の器(アカシア) 

木の器と半磁土のプレートtamamiazuma

木材のセレクトから、ひとつひとつ手で彫り、削り、磨き、愛情がたっぷり入っている手工芸は愛おしい。おたまじゃくしのしっぽのような部分を手に握ったときのフィット感と丸みの深さがたまらない。アントネッロさんご自身が欲しくて考案した器だそうで、ご家族の生活の中で、優れた使い方がなされているからこそ美しい。

おつまみ・アクセサリー入れはもちろんのこと、ソースを和えたパスタを「ひねくれ者のフォーク」クルクルと巻き取り、この器ですくい取る。もうふた巻きくらいクルクルとやりながら各自のお皿にパコッとパスタを置く。ソースが跳ねない!パスタが乱れ落ちない!着地が美しく感動!2枚目の写真のように、ワンプレート風にちょこんとパスタやサラダを入れても!

その夜また再現!(木の器を使いたくって!)

お料理教室のメニューを話すと、我が家の食欲旺盛な青年が「無性に食べたくなった!」というので、夜も同じメニュー(ラッキーなことに我が家に食材が揃っていた2品)をつくった。

お料理教室に参加した特権だと思うので、ここに詳細レシピはあえて掲載しませんがご了承くださいね。その代わりアントネッロさんのレシピ本チェック!

(左)spaghetti con zucchine, panna e zafferano   
サフラン風味、生クリームとズッキーニのスパゲッティ 半磁土の器・白化粧 tamamiazuma.com
※木のボウルでクルクルと盛り付けた図!!

(右)melanzane ripiene alla brindisina
ブリンディシ風 ナスの詰め物 耐熱土の器:tamamiazuma.com

2015年

7月

12日

森の中のギャラリーへ

モバイルでご覧のみなさま:画面下のPC版で表示をご推奨します。

夏のさいしょの日

繁忙な日々をすごした数か月間。
気がついたら春がおわり、夏がきていた。

夏の第一日目のような梅雨の晴れ間。
蓼科にある森のギャラリーを日帰りで訪れた。

車窓から
車窓から

現在は、大好きな作家こよみ丸の「絵ものがたる」作品展!

9月4日からこちらでお披露目となる
陶のおめん作品とドローイング作品のPR写真を持って。
(展覧会まであと1ヶ月半。少しずつ展示作品についてご紹介していく予定) ⇒スケジュールなど


それよりも今回は!
この日は、私の大好きな作家こよみ丸の
「絵ものがたる vol.6」の初日。
これにバッチリ合わせてやってきたのだ。

fuwarin KOYOMIMARU (DMより)
fuwarin KOYOMIMARU (DMより)

絵ものがたるvol.6 「toitoiの森」 こよみ丸展
2015.7.10-8.30 (※鑑賞可能な日は下記参照)


Gallery 忘我亭
茅野市北山蓼科 5522-459
(諏訪ICまたは茅野駅より メルヘン街道沿いの森の中)


OPEN(鑑賞できる日):
7.23までは金土日祭日 12:00-17:00
7.24からは無休 12:00-17:00

森の中のオーベルジュギャラリー