“EPPUR SI MUOVE” それでも地球はまわる
地動説を唱えたガリレオ・ガリレイ。
1633年宗教裁判で地動説を放棄する誓絶文のあとに、つぶやいたとか、つぶやいてないとか。どうでもいいけど、とにかく今日も明日も“それでも地球はまわる”のです。喜びに満ち溢れ、哀しみに打ちひしがれても、天変地異にもびくともせず、ゆっくり軸をぶらさず動く。今さらながらガリレオは偉大だと思います。やりきれない時に言い放つべくすてきな言葉をくれたのだもの。それでも地球はまわるのですね、なにがあっても。
温度感的に大好きな会場構成でした。シンプルかつプリミティブな会場構成に、郷愁にかられる旅のスライド。ヒートアップせず、だからといってスノッブでない温度感。
ヨーロッパのスタジオを彷彿させる半地下というギャラリーシチュエーション。作品の「静」に対して、そこから見える車や人の動きは“それでも地球はまわる”という「動」をものがたっているかのようでした。渋谷にほど近い井の頭通りを往来するクルマの灯りや、人の歩み。都会の喧騒と、スライドに映るスローフードなイタリアの情景があわさる瞬間がとても面白かったのです。
少し長いですが、お時間が許せば、下の動画(会場風景)をご覧ください。おすすめは夜の暗い環境で。トム・ウェイツのBack in the Good Old World が流れるジム・ジャームッシュのあの映画NIGHT ON EARTHがむしょうに観たくなりました。(※)
Vol.1 個展
EPPUR SI MUOVE/それでも地球はまわるvol.1
-Nuovi paesaggi in ceramica-(陶によるもうひとつの眺め)
2013.10 @MILNO(Studio Architettura+Design)
Vol.2 グループ展
それでも地球はまわる vol.2
-ただいま-
2013.10 @NAGANO (ギャラリー忘我亭「額までおいしい 心の空間展」)
Vol.3 グループ展
それでも地球はまわる vol.3
-横浜元町 老舗編-
2013.10 @YOKOHAMA (CROCO ART FACTORY「交差展vol.7」)
Vol.4 個展 (先日終了)
それでも地球はまわる vol.4
-旅する土鍋ものがたり-
2014.7 @TOKYO (CASE gallery)
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