■このブログ記事は [とびだせtamamiazuma noteマガジン「日日器」]に掲載した記事です。⇒★
この数日、大きな大きな土鍋をイタリアに送るためにあらゆる難関と格闘していました。今回は納期が守れなければ意味がなくなってしまう「大切なリミット」があるのです。
庭の梅の散るのが早いからなのか、春がそこにいるからなのか、少しそわそわします。大きな土鍋のせいではないと思いたいのです。
ぼくは今夜アトリエをとびだし旅をする。パッキンまみれで大海原を。耐えるのだ、結実するために。
「花びら」は雨風からおしべ、めしべを守る。「がく」は、開花前のつぼみ時代から花びらを守り、蜜を吸い受粉を助ける昆虫の重さを支える。
花びらのすべてをなくした梅の花。それなのにおしべ、めしべを守るべく、じっと力のある限り支え続けている。生命の力とは結実のために。どうか、大きな土鍋も、目的を実らせるまで無事でありますようにと祈るのみです。みなさまにご紹介できる日を楽しみにして。
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