ニホンジンだなぁとと感じるときがあります。
いつもは玄米食だけれど、急いでいるので白米を研ぎ、ザザッと土鍋に入れ、ぶくぶくっとテキトウに水を張る。人差し指をつきさして第一関節。土鍋を中火にかけて沸騰を待つ。むかしながらの計量カップもタイマーもなし。こんなとき正しいニホンジンである!と胸をはったりしてね。
炊きあがりの美味しさは、各種素材の鍋でそれぞれだそうですが、蒸らしや余計な水分の吸収など土が自然に行ってくれる土鍋の魅力は唯一無二。ごはんが堂々と夕食の一品になる感じ。土鍋で炊いたごはんは「ああすてきな一品をつくった」感が不思議とあります。
梅雨入り宣言を記念して、今夜は旬である「梅雨イサキ」のお刺身と、モロッコインゲンのからし和えと、お豆腐のおみそしるです。いつものごとく簡単な夕食です。
そうそう、最後にお豆腐への哀愁ばなし。
近所に美味しいおとうふやさんがあります。パックから出してやさしく水で洗ったら、あららシンクにどぼどぼと崩れました。仕方がないから、さいの目はあきらめて乱切りや手で割っておみそ汁に。しかも味が薄いというかコクがない?
おいしくなかったら、次の購入はやめて他にするというのが世の常ですが、あの店のおじさんがちょっと心配になりました。明日からも機会あるごとに、あの店のおとうふを買おうと思った夜でした。ああ、ニホンジンだなあ。