すてきなキッチン、いやいや「おかって」とあえて呼ぶ場所。
ある女性建築家からのお声かけで、すてきな方々と、すてきな場所でお会いすることができました。今年の「旅する土鍋」に発つ前からそのお話をいただいており、WHAIS(ワイズ)企画「まあるい土鍋で季節を食す」が「okatteにしおぎ」で開催されました。
夏の個展後、6月にイタリアに旅発ってからの様子を当ブログに書かないまま、夏がふっとんでしまった感じです。お久しぶりです。
台風がじりじりと迫りくる日。上記のタイトルで40分ほどお話しさせていただきました。参加者は仰ぎみてしまうようなすてきな方々ばかりで、そのおかげで、ご拝聴のあいだも台風しらずな陽だまりが「おかって」にみなぎっていました。私自身の話などどうでもよく、本当は、参加者のすてきな社会活動をもっともっと伺いたいほどでした。
もうおひとかたの登壇者は、おづつみ園の尾堤社長。日本のお茶の間、イタリアのピアッツァ「人が集まる場所」という共通ワードでマッチングしていただきました。人が集まって時間を共にするのはなぜか。
土鍋に線刻している「根っこ」には「バナキュラー」の意をひそませています。建築にもかかわる言葉なので、土鍋を「土着する植物の成長過程」に重ねておはなしを進めました。もう少し「ピアッツァ」でのイタリア人の食卓の様子や料理もご紹介したかったので、次回またどこかで機会があれば。
「まあるい土鍋で季節を食す」というイベント名、「人が集まる場所」という共通ワード、「おかって」という場所ですから、トークのあとはもちろん食事です。
トークのあとは、土鍋で秋をふんだんに炊くという大任が待っていました。スライドを消しPCのコードをバタバタと抜き、すぐさま腕をめくり調理にかからなくてはなりません。尾堤社長のお話しのあいだ45分くらいで、約15人分の料理を5品完成させるのです。
それにしても「おかって」という言葉はなんてあたたかみがあるのでしょう。「キッチン」だったら、ジタバタしていたかもしれないと思うくらい「おかって」に癒され励まされた気がします。
45分で完成させた土鍋料理5品は、後編で。
ごぶさたは禁物です。後日更新したいと思いますので、お楽しみに。