近くの小川を走ったり歩いたりするようになって何年になるだろう。あの大きな地震の前からだったから7年くらいかな。毎日ではないし、徹夜仕事のときは絶対にやめる。時間に迫られていて心に焦りがあるときもやめる。気がむかないときもやめる。5分走ればどこが調子悪いかすぐに分かる。ノドが痛い、内臓が不調、足腰の筋肉が硬いなどなど。それがわかればすぐ引き返す。
体力づくりのためだったら、きっと毎日なにかしらの理由でやめていたと思いますが、そこにはたくさんの生き物が住んでいるから、行けば誰かに会えるから向かうのです。
毎年恒例の「旅する土鍋
2018イタリア」まで追込み体制に入りました。企画を整えたり、制作したり。何度くりかえしても、前途の小川と同じで、誰に会えるかどんなことが待っているのか考えていると、自分のカラダから自分が飛び出しそうです。孤独な旅で重い器や食材を持ち歩くことは、それはそれは陶芸道の試練か、はたまた人生の逆境をふっとばす訓練としか思えません。夏のはじまりは、いつもちょっとすっぱいけれど、小川を今日も明日も走るのです。
1.ニンジンアペをつくる。(アペ:すること)
2.千切りまたはスライサーすったニンジンとニンニクみじん切りをオリーブオイルで炒め塩をふる。
3.白ビネガーをふりお好みでローズマリー(あればニンジンの葉っぱ)などのハーブやクミンシードなどのスパイスを加えて蓋をして蒸し煮。
4.マスタードと塩で味を調整する。
5.甘夏の果肉をちらして完成。