スマートフォン表示: 画面最下部「PC版で表示」を推奨
お膳の上のおからに戻り、箸の先で山を崩して口に運ぶ。山は固く押さへてあるから、箸の先に纏った儘で、ぼろぼろとこぼれたりはしない。又レモンの汁が流れる工合は大変よろしい。
(内田百閒「おからでシャムパンより)
旧友たちと飲みながら「文学と食」みたいな話題になり、無性に食したいものがあった。
さて、そこで新年の来客のご馳走は、内田百閒の随筆『おからでシャムパン』風にスタートを切ることに。尤も百閒のおからは具などなく白く洗ったおからとレモンという極めてシンプルな食し方だが、今回は華やかに大分のどんこを入れたりお野菜を刻み炒ったり。
質素なおからと、華やかなシャンパンの強弱がいとをかし。
無農薬レモンをキュッと絞る。美味。一見滑稽であり、趣のある組み合わせ。こんな凸凹を目指したい。
※器は日々お茶などを飲むのに使っているフリーカップ。時に小鉢としても大活躍。
諸事情のため、新年のお便りを控えさせていただきました。たくさんのすてきな賀状ありがとうございました。お返事は寒中のお見舞いを以て。
今年も展覧会のご案内などお送りする機会もあるかと思います。誠に勝手ながらこちらにてお詫び申し上げます。
2015年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
Cocciorino 我妻珠美
今月の記事(2015年1月)
(NEWへ)
⇒「置かれた潜在性」
⇒「古民家に佇むもの」
⇒「表現者たち」
⇒「アンコーラ ポレンタ!」
⇒「冷めませんお粥」
⇒「蕎麦の器」
⇒「おからでシャムパン」
⇒ 「鍋祈願 登山」
⇒古い記事