2018年
9月
19日
水
わたしという魚は、人がやっていないことをいつも模索しながら毎日を泳いでいる。もしわたしが釣り人であれば、人と違った魚を釣ってわはは!と笑いたいので、その魚がおいしいか価値があるかなんてわからないけれど、そのために色のちがった魚になろうと思っている。
桜色のカラダ、アクアアマリンの眼に吸い込まれ、真鯛をまよわず料理した。
…さて、なにを食べようか。仕事や用事が終わり、とりあえずブールアンジュと沢村、それぞれでバゲットとカンパーニュを買い、メニューはスーパーで考えることにした。食材次第で料理を決める。わが家の徒歩10分圏内にはスーパーが4軒あってね、すごいでしょ。まずは魚が得意な店、つぎにハーブや輸入食品が得意な店、最後にアレが安い店という順番で買い物をして、とりあえず白葡萄酒をあけて下ごしらえをする。(※アレというのは都合によってどんな食材もあてはまる)
ファッションデザイナー、カメラマン、インダストリアルデザイナー、そして陶芸家(わたしだけ正式な横文字がない)と、デザイナーのたまごが時差ありで席についてごはんを食べる。制作に焦っている時期ではあるが、焦っていてもエンジンはからまわりするばかりで摩耗する。どうせうだうだしているのなら、こういう時間も必要だ。
楽しみ悩めるフリーランスたちは、それぞれ歩んできた道や年数もちがう。話もあちこちに飛ぶけれど、いつも「自分らしさ」を信じること貫くことであるという結論に至る。
2018年
6月
12日
火
ZUPPA(ズッパ):パンや穀類を浸したスープ(具沢山なスープ)
トスカーナのリボリータ、ヴェネトのソパ コアダ、リグーリアのチュッピンなど、各州を代表するズッパが多数ある。(イタリア料理小辞典/吉川敏明 著/柴田書店)
2018年
6月
05日
火
ニホンジンだなぁとと感じるときがあります。
いつもは玄米食だけれど、急いでいるので白米を研ぎ、ザザッと土鍋に入れ、ぶくぶくっとテキトウに水を張る。人差し指をつきさして第一関節。土鍋を中火にかけて沸騰を待つ。むかしながらの計量カップもタイマーもなし。こんなとき正しいニホンジンである!と胸をはったりしてね。
炊きあがりの美味しさは、各種素材の鍋でそれぞれだそうですが、蒸らしや余計な水分の吸収など土が自然に行ってくれる土鍋の魅力は唯一無二。ごはんが堂々と夕食の一品になる感じ。土鍋で炊いたごはんは「ああすてきな一品をつくった」感が不思議とあります。
梅雨入り宣言を記念して、今夜は旬である「梅雨イサキ」のお刺身と、モロッコインゲンのからし和えと、お豆腐のおみそしるです。いつものごとく簡単な夕食です。
2018年
4月
04日
水
イギリスに帰省した青春の親友がお土産にもってきてくれました。親友はこの春から遠方の大学でがんばっています。キッチンに彼が大好物だといっていたこのマスタードやマーマイトのおみやげが鎮座していて、見るたびに「がんばれよ」と思います。
大学の入学式もおわり、我が家もすこしだけ新しい風が吹いています。大学の入学式なんてぜったいに行くもんかと、なんちゃってがつくような母親なのに、なにを根拠に意固地になっていたのでしょうか。とうとう、ついに、ちょっとだけ隠してあるわたしの「かけら」をのぞいてみたくて、出向いてしまいました。校歌なんかより、式典にあふれるサンバのリズムで母校にタイムトリップ。サンバガールズ血湧き肉躍る式典よ、ジャジーな演奏で踊り狂う若人よ。大切なアートという「かけら」が古いカラダに食い込んで満たされました。
わたしの「かけら」どうか、卒業するまでにひとつでも見つけてください。
2018年
2月
18日
日
金銀メダルのアイススケーターたちを見てリアルな感情がよみがえりました。喜びや悔しさは、本人だけでなく、周りの人にもこそっと伝導しギュッとコブシを握らせているというお話。こっそりとエネルギーをもらっているのです。わたしだけのものではないと思えば、喜びはテングにならずに、悔しさはラクになることもあるのかもしれません。
遠いむかし高校のクラスメイトにメダリストがいました。
当時教室で血が出るかと思うほど手をたたいて応援したことを思い出しました。まるい地球の上に住む人間たちの中で「世界一番」になれるんだ!と己の青春期に電気がびりびり走りました。夢という「つぼみ」が開いた瞬間をみたあの時から、わたしは何かをがんばれた。まちがえなくがんばれたのです。とにかく「ありがとう」と思いながら、電車のなかでスケッチブックに描きました。
※ごはんじゃないけれど #記録的らくがきごはん
2018年
2月
12日
月
帰宅が遅かったので春をちゃちゃっと。ウドとホタルイカは白みそ仕立ての酢みそ和え。残り半分のウドは辛子豆乳マヨネーズでレタスとざくっと和えてサラダに。春のタマネギのお味噌汁にサバをじゅうじゅう焼いて。玄米の香りとぴったりです。
2018年
2月
03日
土
むかしイタリア在住時代(前期フィレンツェ時代)は絵日記をつけていました。うれしいことに「あるかたにイラストもっと見たいです」とリクエストメッセージいただいたので、今年は調子にのって少しずつ掲載します。