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2018年

5月

23日

ちょっとすっぱい夏のはじまり「甘夏のオレンジ色サラダ」

「オレンジ色サラダ」Cocciorinoココット
「オレンジ色サラダ」Cocciorinoココット

近くの小川を走ったり歩いたりするようになって何年になるだろう。あの大きな地震の前からだったから7年くらいかな。毎日ではないし、徹夜仕事のときは絶対にやめる。時間に迫られていて心に焦りがあるときもやめる。気がむかないときもやめる。5分走ればどこが調子悪いかすぐに分かる。ノドが痛い、内臓が不調、足腰の筋肉が硬いなどなど。それがわかればすぐ引き返す。

体力づくりのためだったら、きっと毎日なにかしらの理由でやめていたと思いますが、そこにはたくさんの生き物が住んでいるから、行けば誰かに会えるから向かうのです。

毎年恒例の「旅する土鍋 2018イタリア」まで追込み体制に入りました。企画を整えたり、制作したり。何度くりかえしても、前途の小川と同じで、誰に会えるかどんなことが待っているのか考えていると、自分のカラダから自分が飛び出しそうです。孤独な旅で重い器や食材を持ち歩くことは、それはそれは陶芸道の試練か、はたまた人生の逆境をふっとばす訓練としか思えません。夏のはじまりは、いつもちょっとすっぱいけれど、小川を今日も明日も走るのです。

「甘夏のオレンジ色サラダ」うつわ職人のなんちゃってレシピ

1.ニンジンアペをつくる。(アペ:すること)
2.千切りまたはスライサーすったニンジンとニンニクみじん切りをオリーブオイルで炒め塩をふる。
3.白ビネガーをふりお好みでローズマリー(あればニンジンの葉っぱ)などのハーブやクミンシードなどのスパイスを加えて蓋をして蒸し煮。
4.マスタードと塩で味を調整する。
5.甘夏の果肉をちらして完成。

2018年

5月

21日

今年も旅する土鍋2018夏 #2日本食と風物詩

「とうもろこし on ZARU SEIRO」土鍋Cocciorino
「とうもろこし on ZARU SEIRO」土鍋Cocciorino

夏の風物詩と土鍋

風はさわやかですが、夏の食事を欲する季節になりましたね。
春の山菜がまた来年ね!と姿を消すころ、枝豆にとうもろこし、早いものが店頭に並んでいます。

余談ですがイタリアでは、わたしの大好物であるとうもろこしと枝豆めったに食べないのです。とうもろこしの粉や粒の缶詰めは売っていますが、丸ごとガブリと食べるのは日本独特の夏の風物詩なんだなぁと。近ごろ大きなスーパーの野菜コーナーでとうもろこしを見かけ、料理上手な友人男子が芳ばしく醤油で網焼きしてくれたあの味は忘れまい!

夏も土鍋を使いましょうよ!と、風変わりでユニークな土鍋をつくりはじめて10年強。ざるやせいろを使って、野菜やハーブを添えたお肉を蒸してそのまま食卓へ。茹でたお蕎麦やお素麺をざるやせいろに上げ、下に氷を張ってひたひたに水を注げば夏仕様の土鍋に早変わり。トマトやきゅうりの下に氷を敷けばこれまた土鍋冷蔵庫。この夏も、どんどん夏の土鍋の使い方を紹介していきますね。

夏も土鍋を使いましょうよ!

数年前までは「土鍋=冬の道具」というイメージを持っている方が多く、ギャラリーでも秋冬に土鍋特集を組むことがほとんどでした。

10年ほど前から作品として土鍋をつくってきたのは『一年中つかえる土鍋!』が欲しかったからです。そして、いわゆる冬の「つつき土鍋」だけでは土鍋は陽の目を浴びないだろうと考えはじめたのが6~7年前。土鍋炊飯は以前から普及していたので、一定数の土鍋ラバーたちは「ごはん炊き土鍋」にはこだわっていらっしゃいました。

 

夏でも土鍋を使ってもらえるような展覧会をギャラリーに組んでいただいたり。そんな地道な普及活動をこの5年のあいだに数回おこないました。「旅する土鍋」の計画を本格的に実践に移したのも、この時期に重なります。

なぜに土鍋を持って?~ふたつめの答え

さて、前回の“なぜに土鍋を持ってイタリアへ?”のふたつめの答えがここにあるのです。

「つつき土鍋」でも「ごはん炊き土鍋」でもない「土鍋」の使い方を紹介したい。そうすれば、もっともっとおもしろいデザインや色のユニークな一点物(=土鍋作品)がつくれる!と考えたのです。

丘の上(蓋の上)のイタリアの思い出がいっぱいつまった家々、その家からはイタリアの愛の湯気が出る。イタリアならば、キッチンにオブジェや絵など土鍋アートを飾るような感覚を理解してくれるかもしれない。そして、イタリアの友だち、イタリアのマンマだったら、どうやってCocciorinoの土鍋を使ってくれだろう?希望と夢を大きな大きな土鍋に入れて、海を渡ろうと考えたのでした。

「土鍋せいろ蕎麦」旅する大土鍋Cocciorino 2017 カラブリア
「土鍋せいろ蕎麦」旅する大土鍋Cocciorino 2017 カラブリア

「旅する土鍋2018夏」(つづく)

おしらせ(秋の予定)

イタリアより帰国後、秋の展覧会(銀座Ecru+HM)では
「せいろがぴったりなミニ土鍋」を展開予定です。
せいろも既に入手して制作案にとりかかっております。どうぞお楽しみに!

2018年

5月

18日

土鍋でつくるさっぱり新生姜のチキンスープ

「さっぱり新生姜のチキンスープ」金継ぎされた土鍋Cocciorino
「さっぱり新生姜のチキンスープ」金継ぎされた土鍋Cocciorino

うすら寒いのか蒸し暑いのか、カラダが迷っている季節ですね。こんな時は、新陳代謝をどんどん高めちゃいましょう!

我が家の男性陣はさっぱり薄味のスープが大好きです。新生姜の香りが立つことで、塩味にもおもしろ味が出るこの一汁。超簡単さっぱり味で調理するときは、お肉を塩水(または水)にわずかな時間でも漬ける習慣が定着している今日この頃。突然つくりはじめるときは、10分でもおいしさ効果はあるのでお試しあれ。

余談ですが、夏が旬であるかのようにみずみずしい顔で出まわる新生姜。実は露地物の旬は秋。山梨の農場から野菜を届けてもらっていますが、新生姜はたしかに秋に届く。夏っ子のイメージが強いので、ハウスで夏収穫の新生姜をつくるそうです。日本人の食卓でさっぱりとみずみずしい食材を欲しているのでしょう。旬を逸脱して人々の需要に合わせるハウス栽培。ある意味、理にかなっていて悪くはないと思います。

新生姜の香りと歯ごたえを土鍋の余熱で!

スライスした新生姜の半分は出汁を取るために鍋に水と一緒に入れます。チキンや青菜を入れ味も調えた後に、新生姜のスライスを生で入れて土鍋のふたをしたまま食卓へ。数分後、召し上がるときに新生姜がしなっと柔らかく、かつシャキッと歯ごたえも残るような、最も新生姜を美味しく食べることができる一汁です。

「さっぱり新生姜のチキンスープ」なんちゃってレシピ

1.鶏むね肉を塩水に1時間ほど漬けておく。
2.新生姜をスライスして半分を鍋に入れ火にかけ出汁をとる。
3.①を小さめコロコロに切り入れる。

4.ほうれん草(小松菜)を入れ、塩こしょうで味を整えすぐに火を消す。
5.②の残り半分を加えて土鍋の蓋をして3分。できあがり!

2018年

5月

18日

うちの窯はおじいさんだった

「18年前のフィルムカメラの中の青春」2000
「18年前のフィルムカメラの中の青春」2000

大切なことと切なさと

帆走してきた電気窯が断線しました。他の線もモロモロで、耐火煉瓦もポロポロであると知りました。ここのところ熱を入れ時間を費やしてきたシゴトは、窯のよみがえりのためだったのかぁと、肩を落とすのか…。いやいや達成温度まで上昇し、最後まで正常運転したのは不思議なくらいだと聞いて、誰に感謝したらよいのか、マイコン上の「火の神様」(ただのお米・塩・酒をぐいのみに入れたもの)に手を合わせてしまったり。空の上に住む父が守ってくれたかなと、すがった藁に頬ずりしたり。

信楽の窯製造元さんの丁寧な修理っぷり。的を得ないわたしの質問にも的確に答えてくれる職人魂もすばらしかった。数ヶ月分の糧をはたいたなんてボヤいている場合ではなく、それ以上に大切なことを知り、同時に窯に対する切なさという感情も生まれました。

金継ぎのCocciorino碗  2018.05
金継ぎのCocciorino碗 2018.05

未来って、職人って、どう変わっていくのだろう

大学陶芸道から30年あまり。体力的にあと10年で工房たたんで別のシゴトしながら旅するかな(どんなシゴトよ?)と考えていましたが、追いかけてきたミラノの師匠は持病を乗り越え御年71歳、工房40周年。改心して、それではあと20年!上方修正したのに、2000年に買った窯の寿命はあと10年くらいと診断され。ずっと次男だと思っていた窯は、なんとおじいさんだった。


あと20年、窯をどうするかな。今後の大きな課題となりました。現代の東京では、家系で窯を継ぐというパターンはほぼなくなったので、窯の寿命と同時に工房をたたむかたが多いと聞きました。

未来って、職人って、どう変わっていくのだろう。

 

そのあと、友人の103歳になられるご家族にお会いする機会あり、もうわたしはなにを言っているのだろうか、どんな次元でものをしゃべっているのだろうかと電撃が走り反省するとともに、ニンゲンって本当にすごいなと思いました。かくしゃくたるお姿と明晰な頭脳に、どんなに素敵な器や美術品を見せていただいても、すばらしいニンゲンにやられてしまい久しぶりに噛んでも飲みこめない感動という栄養をずっとなめながら溶かしています。

2018年

5月

17日

ことしも「旅する土鍋 2018夏」#1なぜに土鍋を持って!?

ズッキーニの花と土鍋(特大サイズ)Cocciorino
ズッキーニの花と土鍋(特大サイズ)Cocciorino

見えないレシピ

「一般論でない何かをみつけるために旅をする」と前置きしながら。

料理教室もレシピも参考になるし大きなヒントにはなるのだけれど。どんなにイージーでもテイスティでも、けっきょく思い出したり見直したりするのさえできないズボラな性分。

おいしくなくても失敗しても、もしかしたら、たくさんの人と同じメニューや味を求めていないのかもしれない。料理にもわたし(またはウチらしさ)を求めていて、言いかえればイタリアの人たち寄りの考えを持つのかもしれない。この5年ほど毎年「旅する土鍋」でイタリアの各地方をまわっていると感じることがあって、文字や量のレシピが少なくてほとんど口頭。「これは我が家のオリジナルだから!」「我が家の味だから!」という見えないレシピがたくさんあるのです。

伝えたいことはマイナーでいい

イタリアの家庭料理、郷土料理を紹介してもらったり(日本のそれを紹介したり)するのですが、とにかくその背景や自分の考えを伝承するべくしゃべるしゃべる。またその逆で、日本食についても質問や感想を言う言う。食材がなければ代用したり、どうにかなるさ!と料理がとにかく軽快。そのわりに鍋の質やサイズが変わるとできないかもしれないと保守的だったり、かわいらしさを醸し出す。たまにレシピがあっても結構テキトウだったり、大いに間違えていたり、欠損していたりする(笑)。それでも「ケ・サラサラ」。

彼らには“教えたいこと”でなく“伝えたいこと”があるからで、そこにはメジャーとマイナー、あるいは損得というものさしを持たない。マイナーという言葉にはネガティブなイメージがあるかもしれないけれど、料理に限らず“伝えたいこと”はマイナーでいいのかもしれない。

⇒次回「旅する土鍋 2018夏」2.それでも地球はまわる につづく

2018年もミラノの師匠アトリエ居候を拠点とし、師匠の海の家リグーリア州、マルケ州での土鍋料理ワークショップ、別の街では土鍋のグループ展、ボローニャ郊外、トスカーナ、そして去年につづきカラブリア州、プーリア州を予定しています。今年の変わり種は、ミラノから北に足を延ばしフランス人の友人が待つローザンヌへ20年ぶりの訪問予定です。

2018年

5月

15日

今年も桑の実が豊作です!

「庭の桑の実ジャム」小皿はっぱモヨウCocciorino
「庭の桑の実ジャム」小皿はっぱモヨウCocciorino

春から初夏にうつり変わるのかな、湿気のない風がきもちよく吹く今日このごろ。庭の桑の木はキキッと鳴いて風がザアザア歌う。

毎年、庭の桑の木のことをどこかに書いているのですが、なぜ桑が庭にあるかということ。きっかけは10年ほど前、お蚕さんを育てたときにさかのぼります。お蚕さんは農薬や殺虫剤がついた葉を嫌い食べたら死んでしまう。当時は毎朝、近所の小川にお蚕さんの食事である桑の葉を採りに行っていて、その摘んだ葉を庭に挿したものが立派な木になったわけです。今や高さは3mを超え、枝も3~5m手を広げたような大きな桑の木になりました。そしてこの数年は鈴なりの実がつくようになったのです。

去年も豊作でしたが、今年はそれを上回る豊作。熟す時期も少し早めで、しかも一気にやってきて。おそらくこれは、天寿をまっとうしたお蚕さんからの贈り物だと思っています。

桑の実ジャムのなんちゃってレシピ

1.庭の木なので無農薬ですが桑の実は毛羽立っていて、ホコリや綿がひっかかっていたりするので何度も水を変えてよく洗います。
2.鍋に①と水をひたひたに入れて火にかけ、甜菜糖(または黒糖)を適量入れ、焦げないようにへらでかき混ぜながら水分がジャムに適するくらいまで煮込む。
3.レモン汁をたっぷり入れてかきまぜると、とろっとする。
4.ビンを煮沸消毒して熱いうちにジャムを入れて硬くふたを閉める。

※注意:去年は甘味の黒糖を半量にして残りの甘味は甘酒を使用しましたが、生きる食品は保存に適さないことが判り今年はなし。

2018年

5月

14日

アイルランドの風ものがたり(前中後編:読み物のみ)

ブログ「ルバーブとアイルランドの風」(前中後編)より、物語としてまとめたページです。アイルランド(北西スライゴ地区)の陶芸家コーンを訪ねたときのものです。

アイルランドを横断する比較的あたらしい平らなハイウェイ。クルマの窓をあけてどの国とも違う香りを大型犬のようにくんくん嗅ぐ。夏の終わりのイタリアから訪ねたわたしの格好を「唐突千万だよ」と粗相を文学的に笑う風は寒く、聴けばそこはウィリアム・バトラー・イェイツの墓のそばだった。

陶芸家コーンの工房つきの家に到着すると、コーンはご婦人と早い夕食中だった。

 

陶芸家コーンご夫婦の夕食は質素だったが、ご婦人は「シチューですが召し上がる?」「それともアップルパイでもいかが?」と夕食に誘ってくださった。夫婦水入らずの夕食時に来訪したことを友人とともに侘び、お誘いは丁重におことわりした。庭を見せてもらいますと風の強い庭に出て植物などを見る。イタリアもそうだが、ここアイルランドも「食事中なので外で待ってて」などとシャットアウトせずオープンでカッコをつけない。どんなに質素でもふだんのままを見せたり、分け合おうとしてくれる。すてきなスタイルだ。

夕食が妙に早いのか、夕刻の空が明るすぎるのか「地球の広さ」がどのくらいなのかくらくらするような風の香りにつつまれていた。「もうひと雨くるかな」とコーンは食事を急いで済ませ庭に出てきてくれ、離れの工房を案内してくれた。

工房に入ったとたん、今度は「地球の狭さ」がどのくらいなのかわからなくなる。大学のなつかしい工房の香りも、東京の自身の工房も、ミラノの師匠の工房も、そしてコーンの工房も同じ香り。親近感ある同じような道具が同じような汚れ方で置いてある。コーンの大きな手とわたしの冷たい小さな手は強い握手をかわし、陶芸家であることでどの国でもなんだかわからない絆が生まれることを実感する。

氷のように低温な手で冷ややかな挨拶をしてしまったなぁと後悔しながら、陽が落ちかけて急に冷えてきたコーンの工房でぶるぶる震えていた。この冷気はアイルランドにうようよしている妖精にまぶたを閉じろと命令されて森に連れて行かれたのか、それとも北アイルランドにもう冬が到来したのか。

コーンは「どれでも作品をプレゼントするよ選びなさいな」とどこまでも温かい。空を飛ぶことを忘れた旅鳥は大きな宇宙船型の花器を選んだ。なんとかなるわとまた妖精がささやくのだもの。寒いので部屋に移ろうと皆で工房の扉を閉めて住まいの扉を開けた。コーンと友人のエンダはすぐに暖炉に泥炭(※)をくべる。草と土の香りがして、すぐに濃い夕陽色の炎が大きくなってゆく。薪のように賑やかでなく静かに燃える火は、アイルランドの国の人々を映しているようだった。

 


お礼に、コッチョリーノの「タネさんプロジェクト」のタネさんに顔を描いてもらいプレゼントすることにした。プロジェクトの主旨を説明すると、コーンは一気に陶芸家の顔からかわいらしいおじいちゃまの顔になった。今でも、あの優しいのに芯があるタネさんの顔は、泥炭の炎のやさしさと重なって、陶芸魂として燃えている。(完)

2018年

5月

13日

ルバーブとアイルランドの風(後編 ドライルバーブ)

アイルランドに住む友人がお土産に持ってきてくれた陶芸家コーンの庭のルバーブ。前編では「ルバーブのスープ」中編では「ルバーブ入りホットヨーグルトスープ」をご紹介しましたが、この後編では「ヨーグルトのトッピングにドライルバーブ」

ルバーブとセロリやフキはともに豊富な繊維質を持つ野菜。形状も似ていますが、ルバーブだけは水溶性繊維質であるため、温めるとあっというまに溶けるのです。前中編ではその面白さを活かした温かいスープを。さて後編は、溶かさずいただきましょう。

スライスしてちょっと酸っぱいサラダのトッピングにするのも好いですが、このところ爽やかな風が吹き湿度の低い晴天が続いたので、ルバーブを薄く斜めにスライスして天日干しにしました。1日であっという間にカラッとします。ルバーブの表皮は濃いピンク色のままでかわいらしいヨーグルトのトッピングのできあがり。

(下写真:ドライルバーブ、夏みかんドライピール、庭のマルベリ、丹波の絞り黒豆、ぶどうなど)

「ドライルバーブ入りヨーグルト」白いコップCocciorino
「ドライルバーブ入りヨーグルト」白いコップCocciorino

「陶芸家コーンとアイルランドの風ものがたり」は最終回です。お時間許せば、おつきあいください。

アイルランドの風ものがたり3

前編中編よりつづき)

 
氷のように低温な手で冷ややかな挨拶をしてしまったなぁと後悔しながら、陽が落ちかけて急に冷えてきたコーンの工房でぶるぶる震えていた。この冷気はアイルランドにうようよしている妖精にまぶたを閉じろと命令されて森に連れて行かれたのか、それとも北アイルランドにもう冬が到来したのか。

コーンは「どれでも作品をプレゼントするよ選びなさいな」とどこまでも温かい。空を飛ぶことを忘れた旅鳥は大きな宇宙船型の花器を選んだ。なんとかなるわとまた妖精がささやくのだもの。寒いので部屋に移ろうと皆で工房の扉を閉めて住まいの扉を開けた。コーンと友人のエンダはすぐに暖炉に泥炭(※)をくべる。草と土の香りがして、すぐに濃い夕陽色の炎が大きくなってゆく。薪のように賑やかでなく静かに燃える火は、アイルランドの国の人々を映しているようだった。


お礼に、コッチョリーノの「タネさんプロジェクト」のタネさんに顔を描いてもらいプレゼント。プロジェクトの主旨を説明すると、コーンは一気に陶芸家の顔からかわいらしいおじいちゃまの顔になり。今でも、あの優しいのに芯があるタネさんの顔は、泥炭の炎のやさしさと重なって陶芸魂として燃えている。(完)

(※)泥炭(ピート)暖炉に使われる燃料のひとつ。泥炭地から採る天然燃料でスモーキーな香り。スコッチウィスキーをつくる過程で麦芽を乾燥させる時にも使われる。物語の冒頭にも書いた独特の国土の香りは泥炭なのかもしれない。

追記:

コーンの家を出てクルマから見たノックナリー山。山頂に見える小さな突起は先史時代の古墳の塚。ケルト神話に出てくる女王メイヴの墓であるそうだ。まさしくこの空の色こそ泥炭が燃える夕陽色。女神の山に幕をおろすのは太陽であり、この大地は暖炉の火が消えるのと同じくらいさらに冷え込むのだろう。最後まで「アイルランドの風ものがたり」におつきあいくださりありがとうございました。

「アイルランドの風ものがたり」(物語だけをまとめたページ)

2018年

5月

11日

春ニンゲンならぬ春ニンジンと一汁一菜

「エノキとささみのさっぱり汁」土鍋Cocciorino
「エノキとささみのさっぱり汁」土鍋Cocciorino

「エノキのささみのさっぱり汁」

おひさまサンサンですが、爽やかな風がふき湿度も低めな気持ちのよい日がつづきます。


さて、相変わらず時間も食材もなく、ありもので作るさわやかな一汁一菜。いきなり「うつわ職人のなんちゃってレシピ」から行きましょう!簡単です。


1.鳥ささみ一口大に塩こすり酒みりんに10分ほどつける。
2.①を沸騰した土鍋に入れ3分。エノキと新タマネギ入れ30秒で塩こしょう。あればほぼカニ(最近おいしいカニかまぼこ)。完成!山椒と七味をお好みで!

「春ニンジンのふりかけ」

「菜」は、春ニンゲンならぬ春ニンジン。葉をごま油で炒めてふりかけに。玄米にたっぷりかけても、ごはんに和えてにぎってもよし。

山梨から無農薬野菜をはこんでもらっている箱の中に入っていた春ニンゲンがあまりにすてきなので、半日窓辺に飾ってみました。ご覧あれ!

「春ニンゲンならぬ春ニンジン人形」たまごプランツCocciorino
「春ニンゲンならぬ春ニンジン人形」たまごプランツCocciorino

恥ずかしいからスカート履かせましたが、これまたミニスカート過ぎて!

2018年

5月

11日

ルバーブとアイルランドの風(中編 ホットヨーグルトスープ)

「ルバーブ入りヨーグルトスープ」ミニミニ土鍋Cocciorino
「ルバーブ入りヨーグルトスープ」ミニミニ土鍋Cocciorino

ここ数日の東京は3月中旬だか下旬だかの気温で寒かったのですが、きょうは晴天が戻ってきました。地下工房はうすら寒くカラダが冷えるので、いつも食べる豆乳ヨーグルトで温かいスープをつくりました。つなぎ姿のまま工房から庭に出て、雑草だらけの庭に座って。ちなみに、テラコッタのかけらのテーブルはフィレンツェ修行時代につくったオブジェが割れたもの。

春だから気まぐれなのも許される。気まぐれな天気といえばアイルランド。中編も「陶芸家コーンのおはなし」を少しつづった後、最後に「豆乳ホットヨーグルトスープ」うつわ職人のなんちゃってレシピ添えますね。

アイルランドの風ものがたり(中編)

(前編よりつづき)

 

陶芸家コーンご夫婦の夕食は質素だったが、ご婦人は「シチューですが召し上がる?」「それともアップルパイでもいかが?」と夕食に誘ってくださった。夫婦水入らずの夕食時に来訪したことを友人とともに侘び、お誘いは丁重におことわりした。庭を見せてもらいますと風の強い庭に出て植物などを見る。イタリアもそうだが、ここアイルランドも「食事中なので外で待ってて」などとシャットアウトせずオープンでカッコをつけない。どんなに質素でもふだんのままを見せたり、分け合おうとしてくれる。すてきなスタイルだ。

夕食が妙に早いのか、夕刻の空が明るすぎるのか「地球の広さ」がどのくらいなのかくらくらするような風の香りにつつまれていた。「もうひと雨くるかな」とコーンは食事を急いで済ませ庭に出てきてくれ、離れの工房を案内してくれた。

工房に入ったとたん、今度は「地球の狭さ」がどのくらいなのかわからなくなる。大学のなつかしい工房の香りも、東京の自身の工房も、ミラノの師匠の工房も、そしてコーンの工房も同じ香り。親近感ある同じような道具が同じような汚れ方で置いてある。コーンの大きな手とわたしの冷たい小さな手は強い握手をかわし、陶芸家であることでどの国でもなんだかわからない絆が生まれることを実感する。(つづく)

ホット豆乳ヨーグルトスープ とろりバナナ&ルバーブ入り

ヨーグルトの乳酸菌は40℃くらいで増殖しやすく、60℃前後で死滅するそうです。カラダの中は温かいので冷たいままでも効果ありだそうですが、最初から温かければ元気な乳酸菌が入るし、代謝も上がり免疫向上に期待あり。加えて水溶性の植物繊維ルバーブは40℃くらいの余熱で柔らかくなります。バナナも火を通すと甘味を増し、酸っぱさと甘さのバランスが絶妙です。(参照:菌トレ

温めすぎないためにも、土鍋の余熱調理はとっても便利です。

1.豆乳ヨーグルトと豆乳を半量ずつ土鍋に入れ弱火にかける。
2.ルバーブ(薄切り)、バナナ(輪切り)、ブドウ(皮ごと)、ミカンの砂糖漬け、黒豆絞り(※1)、桑の実などを入れて温める。
3.甘さが少し欲しい場合は甘酒を入れる。
4.40℃(ひと肌より少し熱いくらい)で火を止め、土鍋の蓋をして余熱調理。
5.ミントの葉をうかべて召し上がれ。

★豆乳ヨーグルトでなく無糖ヨーグルトと牛乳でももちろん可!
★②で入れるトッピングはお好みでお手元にあるものを。
★※1は煮豆をオーブンで焼いてグラッセ状にしたもの。

2018年

5月

07日

ルバーブとアイルランドの風(前編 ルバーブスープ)

ルバーブのスープ/ミニミニ土鍋Cocciorino
ルバーブのスープ/ミニミニ土鍋Cocciorino

アイルランドから友人がルバーブをお土産に抱えてきました。ゴツッとした美しい紅色のこのルバーブは、陶芸家コーンの庭でもらってきたものと知ったとたん、北西アイルランドの風がざわっと吹いた気がしました。ここは六本木の瀟洒なオーブンカフェだというのに。

ルバーブのジャムはアイリッシュのホームメイドにはかなわない。どう調理しましょうか。一日中工房でそんなことばかり考えながら、しばし思い出に浸りました。

アイルランドの風ものがたり(前編)

アイルランドを横断する比較的あたらしい平らなハイウェイ。クルマの窓をあけてどの国とも違う香りを大型犬のようにくんくん嗅ぐ。夏の終わりのイタリアから訪ねたわたしの格好を「唐突千万だよ」と粗相を文学的に笑う風は寒く、聴けばそこはウィリアム・バトラー・イェイツの墓のそばだった。

陶芸家コーンの工房つきの家に到着すると、コーンはご婦人と早い夕食中だった。(つづく)

今回の恒例「なんちゃってレシピ」もナンチャッテに変わりはありませんが、かなりオリジナリティの高いスープに仕上がりました。繊維質だらけで歯ごたえのあるスープの中に、噛むとドロッと形を崩すようなルバーブ。梅干しのような感触と酸っぱさ、ドライトマトにも通じる味です。

90年代のアイルランド経済成長により労働のためにたくさんの民族が入り込み、ご多分に漏れず都市ダブリンには難民も多くみられました。ルバーブの酸味に合わせ、エスニックなスープに仕上げ、添えたココナッツの玄米おにぎりにはパクチーを。

「エスニック風ルバーブスープ」

1.ニンジン、セロリ、春タマネギ、ルバーブをさいの目に切る。
2.①のニンジン、セロリをボイルする。
2.セミドライトマトを千切りにして①に入れる。(※1)
3.ウコンの粉(ターメリック)やガラムマサラ、なければカレー粉など加え、塩こしょうで味を整える。(※2)
4.①のタマネギ、セロリの葉を入れて煮込み、最後に①のルバーブを入れて火を止める。(※3)

(※1)酸味がルバーブに合う!
(※2)酸っぱいルバーブにエスニック風味が合う!
(※3)ルバーブはセロリ同様に繊維質の多い野菜だが水溶性であるため加熱するとすぐにドロドロになる!土鍋の余熱で溶けるくらいがちょうどいいので、最後に入れる!

おまけ「ココナッツ風味の玄米おにぎり」

1.玄米ごはんを、オリーブオイル、ココナッツダイス、塩で和える。お好みでパクチーを乗せて。

2018年

4月

24日

お茶会と「旅する土鍋」

「半磁土 刷毛目 丸平皿」Cocciorino:タマゴとうさぎ耳のシルバーピック kobayashi chizu作
「半磁土 刷毛目 丸平皿」Cocciorino:タマゴとうさぎ耳のシルバーピック kobayashi chizu作

恐悦至極

お客さまでもありすてきな交流をつむいでいただいている水野佐知子さん。彼女がご亭主をつとめられたお茶会で、ミニミニ土鍋よりさらに小さな特別サイズのチビ土鍋を香合にお見立ていただきました。昨年から香合のご相談にお応えしてつくった作品。お茶会のテーマは「旅」。ご亭主はCocciorinoの「旅する土鍋」を推してくださいました。

床の間にて、香合としてのチビ土鍋は、濱田庄司 巨匠の花入の横に、敬愛する篠田桃紅 画伯の作品「Journey」に見守られ。カラダの中の血液がかゆくなるようなシーンにて、わがチビ土鍋が堂々と佇む姿に感動。

香合に加えて、個展でお選びになった大きな丸平皿(半磁器)も菓子器としてお披露目くださいました。菓子器にのせるお干菓子はなんと、焼き菓子のスペシャリストでもある佐知子さんのメレンゲ。半磁土の平皿裏は、半磁土の魅力を残すべく無釉。触って感じていただきたい作品のひとつなので、お客さまの手に平皿がまわるとは光栄です。

一期一会

「旅する土鍋」プロジェクトは形にとどまらない創造。時と空間を共にして『あなたの前に佇み想う=一期一会』という意味をもっています。茶の湯における千利休の言葉「一期一会」に重ねてくださったことに感謝し、あぁ陶芸道を歩みつづけてきてよかったなと涙が出そうになるほど恐悦至極であります。

この夏もまいります「旅する土鍋」!

2018年

4月

18日

ふつかめのスープ ー春キャベツくるるー

「ロールキャベツとレンズ豆のスープ」Cocciorino土鍋
「ロールキャベツとレンズ豆のスープ」Cocciorino土鍋

ふつかめは春キャベツでくるると

時間がとにかくないない。仕事がノリノリになるころ夕食の支度をしなければならない今日この頃。そんなとき、我が家にはかなりの頻度でレンズ豆が登場します。特に皮つきの有機レンズ豆が好き。

みじん切りタマネギ、ニンジン、セロリをサッと炒め白ワインをざぶぅと加えてぐつぐつ。皮付き有機レンズ豆は煮込んでいるうちに小さな豆から発芽するのです。よく見ていないと気づかない小さな小さな芽。それを楽しんだあと適量の水を加えます。イタリアで買ってくるベジキューブ、カレー粉、月桂樹の葉、塩こしょうを入れてぐつぐつ煮込みます。

つくる量は倍量。なぜならば、翌日アレンジして他のスープに変身させるのが好きだから。野菜だしがふんだんに出ていておいしくなる。今回「ふつかめのスープ」には、鶏ひき肉を春キャベツでくるると巻いたロールキャベツを入れてぐつぐつします。一日目より豪華になるスープなんておめでたいですね。

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2018年

4月

17日

近くの道草よもぎ摘み(後編)ー土鍋という広場ー

よもぎおこわ /Cocciorino ミニミニ土鍋
よもぎおこわ /Cocciorino ミニミニ土鍋

土鍋という『場所』

いつもは玄米食ですが、香りや色を楽しみたいときは白米を炊飯したりリゾットにしたり。今回のよもぎごはんは「もち米8:白米2」。玄米をはじめ、もち米も秋田の生産者さんから無農薬(減農薬)米を定期便で送ってもらっていますが、この甘さとよもぎの苦みこそ、体験と記憶。そしていつの日か既視感となり。(※文末の余談もご参照あれ!)

前回の「薬膳茶話と土のうつわ」でも書いたように、旨味や苦みも、手でつくった器の素材を介在して、土にしみこむ体験を伝えたい。おいしく炊ける炊飯器や技術を配したプロダクト品としての鍋はたくさんありますが、鍋で炊いたごはんがおいしい理由は、『技術』の競争や『見た目』のオシャレさの自慢でなくて、中にいれる食材が、居心地よく最後まで土と共存できる『場所』であり、これこそ真意のデザインだと思うのです。食材とのコミュニケーションや対話があって、なにかを発見したり解決してくれる『場所』。「コッチョリーノの旅する土鍋」が提唱する『広場』ではないかと。

この夏も「旅する土鍋」は海を越えて活動する予定です。みなさまと各地でお会いできる日を楽しみにしながら、目下オーダーいただいている作品を納めること、イタリアでの作品展の制作、そして秋の個展の準備などに翻弄されながらも、『広場』のことについては毎日あたまの片隅で想像をふくらませる日々を送っています。

(※余談)よもぎ(伊:アッセンツィオ/聖人の名)は、イタリアの田舎に行くと道端に生えており、90年代ミラノの友人に天ぷらで振る舞ったことを思い出しました。日本同様に薬草として、あるいは魔除けの草とされていたそうで。19世紀頃の欧州には、日本のよもぎとは異種である「ニガヨモギ」というよもぎ入りの治療薬(アブサン)というものがあって、後にあやしいお酒として数々のアーティストをダメにしていったらしい(-_-;)

写真のよもぎごはん 恒例なんちゃってレシピ

1. よもぎの若芽を摘んでせいろで3分ほど蒸す。(少し萎れる程度で葉の原形は残る程度)
2. 炊きたてのごはんに①を和え、白ごまと塩を少々。土鍋の蓋をしめて1時間ほど放置。

1時間ほど経って土鍋のふたを開けると、それはそれは美しいよもぎ色と春の香りに部屋中が染まります。(よもぎを米と一緒に炊きこむとアクが出て発色に劣るのでこの方法を取っています)


※前編では「よもぎペーストのパスタ」をご紹介しています。
「近くの道草よもぎ摘み」(前編)

2018年

4月

17日

せいろで蒸そう!カジキマグロの野草巻き

カジキマグロの野草巻き(せいろ蒸し)/長手皿Cocciorino
カジキマグロの野草巻き(せいろ蒸し)/長手皿Cocciorino

その野草の名はイタドリ(別名スイバ)

またまた小川のおいしい野草料理のご紹介。4月の声をきくとイタドリ(別名スイバ)が土から顔を出す。1ヶ月ほどで勢力をあらわにし川の水を覆い隠すほどの成長をみせる彼らは、山菜ではなく、いわゆる生命力の強い雑草なのでご存知なかたも多いでしょう。どんな野草もそうであるように春の土から顔を出すころは初々しい柔らかさがあるのに、人間も植物も自身のために光をあび出したらたちまちお硬くなってしまうのかしら。

茎は水分たっぷりで、その味はうひょっと酸っぱくて、ルバーブに似た味。成長するに従いたくましく太くなり食用にはごめんという味になるから、茎も葉も若いものがいい。葉は天ぷらにするのも良いし、写真のように朴葉(ほおば)のように魚や肉を巻いて調理するのも美味。

せいろで蒸すカジキマグロ野草巻き / 土鍋Cocciorino
せいろで蒸すカジキマグロ野草巻き / 土鍋Cocciorino

Cocciorinoの土鍋は蒸し料理にも便利。
土鍋半分まで水を入れせいろを乗せるだけ。
食卓にそのまま運ぶこともできます。

友と足をはこんだフレンチレストラン「シェ・オリビエ」でいただいた「桜鯛のオゼイユ巻」。フランス人のマダムにたずねたところ「オゼイユはハーブとしてフランスでもよく使いますよ」と教えてくださり、それがイタドリ(スイバ)であることを知る。葉の形など同種同族でも多種あるようで。今回は、オシャレさにはかけ離れるけれど近所の小川の野草イタドリ(スイバ)で再現。

使ったお魚も、近所のスーパーで手に入ったお手頃価格な「カジキマグロ」。レストランでいただいた逸品はポワレ(蒸し焼き)かな?それを我流アジアンな感じで、いつもの「土鍋+せいろ」でヘルシーに蒸してみました。ソースも濃厚な野菜仕立てのバターソースでなく、家にあった野菜(ニンジンとカブ)の豆乳ソースにアレンジして。

わずかな時間でつくる日常の飾り気ない食事が好きで日々満足しているし、もっといえば雑多で庶民的な食文化も好き。しかしながら、時おり洗練された味や盛りつけを楽しむことは、美術館やギャラリーでの作品鑑賞のようなもので、Cocciorinoの普段使いの器の制作に刺激を与え、普段の簡単な料理のヒントになるのです。

「カジキマグロのイタドリ巻せいろ蒸し」うつわ職人のなんちゃってレシピ!

1.カジキマグロに塩をふり白葡萄酒に浸す。

2.イタドリの葉でくるっと巻き、せいろに並べ蒸す。

<野菜ソースのつくりかた>
カブとニンジンをサッと蒸し、豆乳、オリーブオイル、塩こしょうを入れフードプロセッサーでソースに仕立てる。濃くはオリーブオイルの量で、隠し味に白ビネガーを入れて調整する。


2018年

4月

16日

きゅうりの桜えびスープ

きゅうりスープ/ Cocciorinoのミニミニ土鍋
きゅうりスープ/ Cocciorinoのミニミニ土鍋

「きゅうりのスープ」を堂々と抱える修繕されたミニミニ土鍋。火にかけることは未踏ですが、見事に一滴もしみ出ることなく良いシゴトをしてくれました。

金継ぎの器は命を吹き返しました。
「生きててよかった」という声はまぼろしでしょうか。

きゅうりの桜えびスープ

1.桜えびを沸騰した湯に入れて出汁を取る(桜えびはそのまま)。
2.乱切りきゅうりと微量の刻みニンニクをごま油で炒めて焦げ目をつける。
3.①に②を投入し加熱。少量の酒、塩、醤油で味を整える。
4.溶き卵を流し、七味をかけてめしあがれ。

2018年

4月

16日

薬膳茶話と土のうつわ

「菜の花の白和え」Cocciorinoココット
「菜の花の白和え」Cocciorinoココット

春はカラダの血流も心のざわめきも活発にうごく季節。寒さにまけないための冬の防寒着も、溜めこんだ老廃物も、意識して捨てる手伝いをすると気持ちのよい春がくるんだなぁ。atelierハル:G 伊嶋まどかさん(薬膳スタイリスト)の「4月の薬膳茶話」に参加しての実感。

古代中国から発した「五行思想」とは、万物は5つの元素(木・火・土・金・水)からなるという説。自然哲学思想から日々の食事や体調を相関的に考えることは「思想」というより「意識」かな。春の象徴は「木」であり五臓の要素では「肝」。大きく枝や根をのばす春の樹木を想像しながら、内臓の働きや血や体液の潤いを意識する…。このところ春の野草やタケノコを好んで食べまくっていたのは、そこに芽を出す(発陳)から食べるだけでなく、カラダが「解毒」や「排出」を訴える季節だから、あえて昔の人もむさぼり食べていたのかな(解毒反対説など諸説ありますが)。そもそも山菜のえぐみは、虫など外敵から身を守るための防衛手段。少なくとも自然と人間がうまく共存する循環図があったのでしょう。

※あく・えぐみについての質問もしてきましたが、新鮮なものを多く摂らなければ悪いものではないけれど、体質によってアレルギー反応やお腹をこわしたりするかたもいるので、灰汁抜きをすることが無難ということでした。

Cocciorinoのおいしそうなうつわ

さて、今回の座学のあとの試食会にて、いくつかCocciorinoのうつわを使っていただきました。春の土の香りをイメージするような、春のアースカラーが生きるような、素朴なうつわを選んで参りました。Cocciorinoのうつわは、どんなときも、どんなアイテムでも “おいしそう”を目指しています。例えば、時計でも“おいしそうな時計”でありますように!

左上の「タケノコの炒め物」のグラタン皿は、直火で炒め物もできるうつわです。恒例のミニミニ土鍋は、ちょっとお漬物を入れるのにも便利です。そのまま冷蔵庫に入れられます。

座学のあとは、養生にそぐう食材と試食。ご用意くださったのはメニューは以下の通り。

・「タケノコのクコの実赤ワイン炒め」
・「菜の花の白和え(はとむぎ入り)」
・「カブのおつけもの(赤米酒粕漬け)」

薬膳やお野菜にご興味あるかた、atelierハルさんでは定期的に講座を企画していらっしゃるので、ご一緒しましょう!

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2018年

4月

12日

近くの道草よもぎ摘み(前編)

先日の記事「たけのこ丼」からのつづきで、「近くの道草よもぎ摘み(前編)」では「よもぎペースト」のなんちゃってレシピを。後日、後編は「よもぎパウダー」のことを載せますね。

よもぎペーストのペンネ(にんじんソース添え)

よもぎペーストのペンネ/Cocciorino 白い皿
よもぎペーストのペンネ/Cocciorino 白い皿

よもぎのしたごしらえ

摘んできたよもぎをじゃぶじゃぶ何回も水を変えて洗い、我流ですが最後に重曹を入れて1時間くらい水につけてアクを取り、葉もいきいきとよみがえらせます。水を切り葉とやわらかい茎だけを手でぷちぷちちぎり。

ざるにあけて水をきったよもぎはCocciorinoコッチョリーノ土鍋にせいろを乗せて蒸します。雨上がりにニョキッと出た新芽を摘んだので、今回あく抜きは不要。土鍋に入れる水は少量なのですぐに沸騰するし蒸し時間はわずか3〜5分。とても便利。茹でると水っぽくなるのと、絞ると葉っぱがつぶれてしまうので蒸すのが好き。


香りが部屋中にひろがりアロマオイルを焚いたような春の香りに包まれます。

よもぎせいろ蒸し Cocciorino土鍋
よもぎせいろ蒸し Cocciorino土鍋

よもぎペーストなんちゃってレシピ

1.したごしらえしたみじん切りしたよもぎ、オリーブオイル、ニンニク、松の実、塩を入れ、フードプロセッサーでペースト状にする。柔らかさを見てオイルを加える。

※ペーストは濃いめ(硬め)のペーストに仕上げ、パスタ、クロスティーニ、お魚料理などお料理によってオリーブオイルで伸ばして使うのが便利です。

※イタリアのバジルペーストにはパルミジャーノやペコリーノチーズを入れるがよもぎの苦みを活かすため不要。


※時間が許せば「にんじんペースト」(にんじん、豆乳ヨーグルト、オリーブオイル、ビネガー微量、塩こしょう)を添えてどうぞ。味に甘さが加わっておいしい。

「近くの道草よもぎ摘み(後半)」はよもぎご飯です!

2018年

4月

11日

「たけのこドン」-生きとし生けるもの-

近所の小さなおもちゃやさんの店頭に「たけのこ」がならぶと、ああ春がきたなと思います。不思議な光景なのだけれど、まあいいや、おじさんの土地で採ったもの売ってるのね。

それと、少し歩いた小川で摘む野草つみが楽しい季節。若芽のよもぎと、イタドリ(スイバ)をたくさん摘んできました。春の生きとし生けるものたちは、ググググと声をならして金色の光る道に誘います。蝶々がそれを追いかけていましたよ。金継ぎされた土鍋も息を吹き返しました。

「春がきて生きとし生けるものよ」土鍋Cocciorino
「春がきて生きとし生けるものよ」土鍋Cocciorino

冬に入った氷のひびを生きるものとするならば、
春になればそれは金の道となる。

「たけのこ丼(たけのこドン!)」なんちゃってレシピ

①たけのこはあく抜きして、歯ごたえが残るくらいに茹でる。

②オリーブオイルで焦げ目がつくくらい炒める。
③塩で味を整え、若いよもぎの葉をちぎって入れ、かつおぶしをたっぷり入れ少し躍らせる。七味をかけてどうぞ。

※よもぎごはんの上に乗せて「たけのこ丼」にしました
※よもぎごはんのなんちゃってレシピは次回。

2018年

4月

08日

Cocciorinoの金継ぎ(うつわ職人の金継ぎ)

「ごまあざらしのいるところ」蓋物Cocciorino
「ごまあざらしのいるところ」蓋物Cocciorino

温暖化により彼らの足もとがおびやかされている。
北極をまもる境界線というが景色完成。

Facebookの工房ページに公開アルバムをつくりました。うつわ職人としての視点で「Cocciorinoの金継ぎ」と名づけ割れたりかけたりひびが入ったものを生き返らせるプロジェクトです。仕事柄、ひび、われの入った器を多く所有しています。作家によっては失敗作はじめじめと保管せず、スパッと投げて割るという話を聞いたことも多いのではないでしょうか。

金継を学び、「無残」から「情愛」と「景色」が生まれることを知りました。今後は、このリンクで新作にならび、金継の事例をとしてCocciorinoの修復作品もご紹介してゆく予定ですので、ご覧いただけたら幸いです。(Facebookへの登録必要なくご覧いただけるページです)

I learned KINTSUGI(Golden repairing pottery) that in the Japananese art of repairing broken pottery with lacquer dusted or mixed with powdered gold/silver/platinum, a method similar to the Maki-e technique. Thank you.

「パセリは金の影に」豆皿Cocciorino
「パセリは金の影に」豆皿Cocciorino

風がばさばさと時間を持ちさる日々に庭のパセリは金の影を置いてゆきました。

2018年

4月

05日

そらまめがある季節

「そらまめスープ」ミニミニ土鍋Cocciorino
「そらまめスープ」ミニミニ土鍋Cocciorino

たくさんのオーダー制作をいただき感謝にうもれる毎日ですが、制作に追われてしまい追い返せない力量のなさにあきれます。それでも朝は川を走り自然に励まされ、金継ぎで器のお直しがプロとしてできるようにブラッシュアップをかける講座に出かけたり、納品にでむいたり、人に会って心をあそばせたり、映画をみたり本をめくったり。どたばたな日を生きる性格なのだからいいじゃないと、そんな力量でごまかしています。

この1ヶ月、そらまめがとってもおいしいです。「そらまめくんのベッド」という絵本をなんども少年に読んだのはそれほど遠くない記憶なのに、ああもう17~18年経ってしまったのね。その頃から、無駄にかさばるそらまめの皮も愛おしい。冒頭写真のスープも約1か月前に撮影したものですが、なかなかブログ日記の更新もままならず(記事が渋滞)、ようやくそらまめが終わるころに。まだそらまめは市場に出ているので、もう一回くらいスープつくりたいな。

そらまめスープ なんちゃってレシピ

1.土鍋にせいろをかぶせ、そらまめと玉ねぎを蒸す。少し柔くなる程度でOK。
2.フードプロセッサーに①と豆乳を入れポタージュにする。
3.鍋に入れあたためたら塩こしょうナツメグで味を整える。
4.あたたかいスープならそのまま、冷たくいただきた場合は冷蔵庫へ。

この季節たのしみな睡蓮
この季節たのしみな睡蓮

2018年

4月

04日

わたしのかけら

Colmans MUSTARD 2018 tamamiazuma
Colmans MUSTARD 2018 tamamiazuma

イギリスに帰省した青春の親友がお土産にもってきてくれました。親友はこの春から遠方の大学でがんばっています。キッチンに彼が大好物だといっていたこのマスタードやマーマイトのおみやげが鎮座していて、見るたびに「がんばれよ」と思います。

大学の入学式もおわり、我が家もすこしだけ新しい風が吹いています。大学の入学式なんてぜったいに行くもんかと、なんちゃってがつくような母親なのに、なにを根拠に意固地になっていたのでしょうか。とうとう、ついに、ちょっとだけ隠してあるわたしの「かけら」をのぞいてみたくて、出向いてしまいました。校歌なんかより、式典にあふれるサンバのリズムで母校にタイムトリップ。サンバガールズ血湧き肉躍る式典よ、ジャジーな演奏で踊り狂う若人よ。大切なアートという「かけら」が古いカラダに食い込んで満たされました。

わたしの「かけら」どうか、卒業するまでにひとつでも見つけてください。

らくがきごはんシリーズ⇒★

⇒過去のブログ

2018年

4月

03日

*メニュー* マルケをかばんにつめて

前菜
「チャウスコロ」(マルケ州のサラミ)、「フォンテグランネ」(マルケ州のチーズ:羊と牛の乳を混ぜた生乳チーズ)、「オリーヴェ アスコラーネ」(マルケ州アスコリピチェーノ県の大粒オリーブ:3種の肉と香味野菜のミンチを種を抜いたオリーブに詰めてパン粉をつけてフライ)、「クロスティーニ」(お肉と野菜だしのペースト)

スープ
「スクリペッレ ウブッセ」(マルケ州・アブルッツォ州料理:クレープのチキンスープ仕立て ※古代小麦と水だけのクレープにパルミジャーノを挟んでスープに浸す)、
「ズッパ コン チェチ エ ロヴェイヤ」(ヒヨコ豆とマルケに自生しているエンドウ豆のスープ)

 
パスタ・肉料理
「タリアテッレ」(古代小麦で手打ちした平麺をトマトソースで)、「ロレ ディ ポッロ」(鶏肉の太巻き:ハムや野菜、卵焼きを巻いて焼く料理)

ドルチェ・食後酒
「チャンベローネ」(ヴィーノコット風味のチャンベローネにサパという天然ブドウ果汁甘味料をかけて:大きなドーナツ風菓子)、ヴィーノコット」
ブドウの絞り汁を沸騰させてつくるマルケ・アブルッツォのお酒)

2018年

4月

02日

「くまもの展」へ

新国立競技場(模型)
新国立競技場(模型)

物議をかわした新国立競技場。採用された故ザハ・ハディド案がハイコストの問題で白紙となり、A案とよばれた隈研吾の案が採用されたことは周知の事実。前者の2500億円に対して契約金は1500億円といわれています。大量の国産木材を使用して隣接する神宮外苑との調和を意識して「杜のスタジアム」をコンセプトに掲げた作品。同時に、氏は渋谷駅の大開発や品川新駅など、現在進行中の大プロジェクトの模型展示などもありました。

新品川駅(模型)
新品川駅(模型)

氏の建築の賛否ではなく、わたし自身は、日々のものづくりにおいて、素材を強く意識していることから、この展示の「物質にかえる」という視点に興味を持ち足を運びました。建築作品の展示というと、たいがい専門性が高く理解に困難なものが多いなか、当展は模型をはじめ、映像や素材などの展示もあり、素人にも見やすいものになっていました。

主要なマテリアル(竹・木・紙・石・土など)ごとに分類展示してあると同時に、「積む」「粒子化」「包む」「編む」「支えあう」という系統を掛けて表している展示。建築といっても氏の作品は、構造物というよりも、“被せ”“包囲”“包含”あるいは、“建築の外延である系統”という印象を持ちました。

詳細・参考:建築雑誌「THE JAPAN ARCHITECT」spring2018 no..109

1914(大正3年)創建の東京ステーションギャラリーは、第二次世界大戦でドーム屋根と3階が焼けてしまう。2012年に修復を済ませ、当時の構造とレンガ素材を残しつつ、美しい姿で再登場した建物に入ることにも価値がありましょう。

上階から東京駅改札を見下ろせるというお土産つきがなにより嬉しい。

2018年

4月

02日

マルケをかばんに詰めて(後編)

ロベルトさんのかばんから出てきたマルケの伝統料理

僭越ながらひとり細々とつづけているCocciorino「旅する土鍋プロジェクト」と、ロベルト氏の「マルケをかばんに詰めてプロジェクト」の活動が重なり、学びにになり、アイディアとなり、すべての栄養になり、とてもうれしい。氏は、葡萄酒から古代小麦粉などマルケの食材を可能なかぎりカバンにつめて「地中海式食事法」を紹介するために腕によりをかけてマルケ料理をつくってくださった。日本と重なる部分はたくさんあり、氏は「農家のおばあちゃまの味」からの伝承料理の語り部となったり、生産者を紹介して支えたり、現代の食事情においてもやさしく警鐘を鳴らす。古代小麦を使用することで過剰なグルテンを軽減させアレルギーを防ぐ啓蒙をうながしたり。「パスタとパンの国でそれらが食べられなくなってしまったら残念ですから」と、あくまでマジメなのだけれど食いしん坊なロベルト氏のおちゃめさが好い!

当日のメニューは ⇒こちら!

ベルガーレ料理(おばあちゃま料理)

ロベルト氏はマルケの食事を紹介するときに“dieta mediterranea”(地中海式ダイエット)と直訳される言葉を使いますが、このダイエットは現代の「痩身」という意ではなく「生活様式」を意味するギリシア語から「日常の食べ物」と転じた単語。つまりは、氏は、レシピを教えるだけでなく、その背景や食材という伝統を一緒に伝え、人と動植物の関係、さらには人と人とのコミュニティをつくっているのです。

特にマルケの農家のおばあちゃまたちがつくってきた伝統料理「ベルガーレの料理」(農家の女主たちの料理)を伝承すべく紹介しており、日本の地方で受け継がれる「おばあちゃんの知恵料理」といっしょだなと思いました。山野草を摘み、食べるだけでなく治療にも使い、まさしく生活様式を口伝えしてきたのです。日本も、イタリア同様に、長きにわたる農耕と食文化の歴史があります。意識の高い日本の生産者は日々の努力を示しており、わたしたちは自分たちが可能な範囲でそれを知り、応援し、意識してゆくことが必要です。

わたし自身、両親は東京のまんなか出身で家族で休暇に帰る田舎もありませんでした。そして、家族は東京で仕事を持ち学び。このように日本の動力である東京に生きる必要がある者たちも大勢います。東京で生きていくためには完璧なオーガニックライフやスローライフを持ってくることは不可能なので「妥協」という術もひとつの賢さです。しかしながら、その一方でコミュニケーション力を強みに持つ都市です。自然は少ないけれど、市場は豊かです。時に本物に触れ、知識を高め、普段は不可能でもイメージして暮らしてゆく。東京人が未来に進むうえで大切なことだと思っています。そして、減って消えてしまう大切な伝承を、強みであるコミュニケーション力と情報力で温存し、伝えていかなければなりません。

地中海の食事(モレニャーノの食のお祭り)
※マルケ州フェルモ県モレニャーノ

コッチョリーノ(地球のかけら)の「旅する土鍋」今年も!

わたしはそんな理想から「旅する土鍋」プロジェクトを2013年から毎年イタリアで続けています。最初は道もなく、友人たちが手を引いて歩いてくれました。今もそうです。

このプロジェクトは、即効性のある答えや結果を求めているわけでないし、誰かが突出してブレイクすることも望まない。なぜならば、Cocciorino(地球のかけら)は、かけらをいただく分だけ、そこを倍にして埋めたいのです。地球という大きな歴史と広い心を遺すために、かけらという小さな虫けらとして手伝っているだけなのです。

「マルケをかばんに詰めて」のロベルト氏は地元の生産者と密につながり、精神科医であった彼の前職と、薬草や野草の研究を活かした本物の活動です。これからも、このように本物をたくさん「旅する土鍋」に入れて、可能な限りみなさまに紹介したり、私自身や、未来を担う子どもたちのイメージに残せればと思っています。

2018年

4月

01日

マルケをかばんに詰めて(前編)

Cocciorino collabora al successo dell Marche in Valigia!!
Cocciorino collabora al successo dell Marche in Valigia!!

マルケをかばんに詰めて(Le Marche in Valigia)

オリーブオイルソムリエの陽子さんのご紹介で出会ったロベルト・フェレッティさん。去年の夏「旅する土鍋プロジェクト」のために、ロベルトさんが“Cocciorino Work shop”と銘打ってとっても温かいディナーパーティを企画してくれました。

ロベルトさんは、マルケ州のペトリートリという小さな町でラ・シェンテッラという宿を経営しています。広大な丘がみえる自然いっぱいの中にある宿。温暖な気候であるマルケは農作物や野草が豊かです。Cocciorino土鍋とプロジェクトの主旨を説明する時間をたっぷりとってくださり、近くに住む飲食や農園関係者のご友人がたくさん集まってくださいました。“もっとたくさんの友だちが参加したいと言っているけれど今回はこの規模におさえてまた今度ね”なんて嬉しい状況で。
※2018年夏も「旅する土鍋 in マルケ」開催予定!

Sig.Roberto Ferretti è venuto in Giappone per fare i suoi eventi delle "Le Marche in Valigia" a Osaka,Tokyo, Kamakura. Di solito lui fa come questa cosa alla Scentella in marche quando vengono sugli ospiti dall’estero. Anche quando ho visitato là nella scorsa estate, lui e la mia amica Yoko hanno organizzato il piccolo evento per il "Cocciorino in viaggio". Una pentolona di ceramica con cui cuocere i cibi si chiama Cocciorino, faceva dimostrato i piatti giapponesi, invece Roberto ha fatto i piatti marichigiani. Li Abbiamo gustati con i 16 ospiti della Scentella e sugli amici Petritolesi. E così, questa volta l' abbiamo fatto insieme anche in Giappone. Era proprio "Le Marche in Valigia" ed "La Cocciorino in Viaggio"!!!!! Veramente sono felice, mi sembra di sognare. Grazie a tutti, sopratutto Yoko Moriyama e Roberto Ferretti. 

 

ロベルト・フェレッティ氏は大阪、東京、鎌倉での「マルケをかばんに詰めて」イベントのために来日しました。ふだん彼はマルケ州のラ・シェンテッラ(ロベルトさんのB&B)に海外から来るお客さまにこのようなもてなしをします。昨年の夏、わたしがマルケを訪れたときも、友人の陽子さんとロベルトさんは「旅するコッチョリーノ土鍋」のためにちいさなイベントを計画してくれました。コッチョリーノという煮炊きできる陶の大きな土鍋はお客さまにいくつかの日本食をふるまい、ロベルトさんはマルケ料理をつくってくれて、宿のお客さまとロベルトさんのペトリートリの友だちの16人でそれらを味わいました。そうして今回は、日本でも一緒にイベントができるなんて!まさにこれこそ「マルケをかばんに詰めて」と「旅するコッチョリーノ土鍋」!夢をみているように幸せです。ありがとうみなさま。特にこの企画をオーガナイズしてくださった森山陽子さん、そして遠方よりロベルト・フェレッティ氏ありがとうございました。

「旅する土鍋 inマルケ」を開催していただいたLA SENTELLA(ラ・シェンテッラ)

「マルケのかばん」と「旅する土鍋」がジョイント!

さて、そして今回はマルケからロベルトさんが「マルケをかばんに詰めて」というプロジェクトで来日!大阪や静岡をまわり、東京でも南青山のドメニカ・ドーロさんでコラボレーションディナーなどすてきな会の数々を開かれていました。

そして最後のイベントとして、陽子さんのオーガナイズにより「マルケをかばんに詰めて」とCocciorino(コッチョリーノ)の「旅する土鍋」が見事ジョイントされ、七里ヶ浜のすてきなご友人宅で、11名のゲストの方々と実現されたのです。

イタリアという国は、訪問する土地ごとに豊かな食材が迎えてくれ、その土地ごとにそれを誇りとし、大切な文化として育んでいます。日本のような後継者の問題や、農薬などの問題も耳にしますが、スローフードが歴史的に板についている国。実際、彼らが意識を高めはじめると、われわれ日本人よりも食改革が速いように思います。居住していた90年代はスモッグや農薬が大きな問題となっていましたが、この10~20年で現に大きく変わったと感じるからです。

温暖な気候、なだらかに続く丘のマルケ。果物畑、野菜畑、麦畑、そして野草の山々がおだやかな形状で続いている肥沃な土地の自然派生野草や野菜、古代原種の小麦をつかった料理を紹介するロベルトさん。さて、当日のメニューについては、長くなるので後編で書こうと思います。お楽しみに。

2018年

3月

29日

オーダー作品の最終窯あがりました

土鍋/街シリーズ Cocciorino
土鍋/街シリーズ Cocciorino

長らくお待たせいたしました。CROCO ART FACTORYでの個展「DUETTO」で承りましたオーダー作品の最終窯があがりました。追ってギャラリーから(一部作家から)ご連絡いたします。

改めて師匠GUIDO DE ZANとの展示「DUETTO」に応援くださったみなさまにお礼申し上げるとともに、長いこと大きな心で作家を見守ってくださっているギャラリーに感謝いたします。

Cocciorino 我妻珠美

2018年

3月

29日

生まれて老いるのならば-金継ぎの魅力-

これまで金継ぎのご依頼に対して踏みとどまっていた理由。苦楽をともにして生んだ作品の親、それを職業としている者だからこそよくわかる。それなのに、背中を押され入り込んだオープンな部屋には、青い風が入り黄色い鳥が歌う。何も変わらない部屋の影に五感が加わったような喜びが。

2年前より新柄としてアイテム化された「ふたりの顔」シリーズ。金継をしたことで、感情が何倍にも広がりました。

彼女は涙をながすくらい感情豊かになりました。
最初からこのような運命にあったのかと思うと「破損」に「損」はない思えるようにもなりました。宿命なのです。「誕生」と「老い」を知り、それぞれを楽しめる年頃になったのだと思います。

人が生まれて老いるならば、損などありません。なぜならば留まらないのですから、進むのですから。そして人だけでなくモノも、寿命や宿命があり、進むのですから。

2018年

3月

28日

独活(ウド)一度に二品うつわ職人のなんちゃってレシピ

ウドのサラダ/Cocciorinoグラタン皿  ※グラタン皿はどんな料理にも合います
ウドのサラダ/Cocciorinoグラタン皿 ※グラタン皿はどんな料理にも合います

風がないのに動くから「独活」。これを「ウド」と読む。大好きな春の山菜。なんだか就活とか婚活とか、そんな独りで前向きに行う活動かと思ってしまいそうな。

腑に落ちるもうひとつの意味としては「生土」(ウド)で、山菜が芽吹く様子が想像できてすてき。顔を出したばかりの香りよいウドを春の恵みとしていただく一方で、大きくなったら「ウドの大木」という言葉があるように“図体ばかり大きくて役に立たないよ”という否定的な意味合いになるのもおもろいですね。

この時季にたくさんいただいておこう若いウド。来客があったので、ウドのサラダをつくり、家族用の常備菜としてウドの皮のきんぴらを。ゴボウのそれとはまた違うシャキッとした歯ごたえ。若いからこその苦みと芳香もからだじゅうに広がります。

ウドのきんぴら/Cocciori半磁土の片口
ウドのきんぴら/Cocciori半磁土の片口

一度に二品!うつわ職人のなんちゃってレシピ!

「ウドのサラダ」
①ウドの皮を厚めにむき両方とも酢水にさらす。
②本体は拍子切りでヨーグルトマヨネーズ(※1)を和える。
③塩レモンを添えてどうぞ。
※豆乳ヨーグルト+白ビネガー+白味噌++マスタード+塩こしょう

「ウドのきんぴら」
①酢水をよく切った皮は細切りにする。
②オリーブオイルとごま油をたらしたフライパンでひとかけの鷹の爪と炒める。
③醤油、酒、甘酒、ゴマを加え炒め、お好みで七味をふってどうぞ。

2018年

3月

25日

写真展と桜

窯づめの準備は9割できたのに、どうしても乾き切らない作品がひとつあって窯をたくことができません。右往左往しながら窯に入れてしまおうかと強行突破も考えましたが、焦る気持ちをおさえて出かけることにしました。せっかくの春のはじまりですものね。

週に1度はかならず通って定点観測する場所が大騒ぎな季節。まずは心を整えて散歩です。同じ場所がちがう顔にみえるほど華やかです。殺風景な体育館が祝いの場所になったあの感じに似ています。仰げば尊しです。

すっかり日本の春の祝いを堪能したあと、作品は乾いたかなぁと焦りは頭をかすめましたが、友人の展覧会に行くべきだ!そう思い立ち、サンドウィッチと珈琲ではらごしらえを済ませて、ぐんぐんさらに散歩を進めました。90年代フィレンツェで唯一通った語学学校で出会った友人カメラマン。神戸の震災直後に渡伊したというその理由にも当時ノックアウトされた記憶があり、それはそれは互いにタマゴだった。

本当に行ってよかった。エントランスから順にみていって、まだ1/4くらいのところでしょうか。ある写真でふと涙があふれてきました。写真からすぅーっと風が流れてきたからです。テーブルの上のグラスや料理は静かにとまっています。それなのに誰が肩をたたいたの?まったく泣かせるような写真でもかなしいストーリーでもないのに。

彼のスタジオには6年ぶりの再訪だろうか。スタジオをゆずりうけたというおはなしをあの時にうかがったのですが、不思議な時間というのはあるもので、誰かに肩をたたかれたような一瞬があり、そのあと心密かにそのお会いしたかったそのご家族と会うことができました。

ようやく心のなかの焦りが消えました。すてきな作品展でした。

 

そして、被写体である和歌山のレストランVilla AIDAに行ってみたくなりました。

Villa AIDA 中本浩平写真展
2018年3月24日(土)~2018年3月25日(日)
詳細:ナカモトカメラ

2018年

3月

25日

ジノリとポンティと旅人と-金継ぎはじめました-

旅人というと思い出す童話があって、あれはなんという題名だったか。思い当たるキーワードで検索をかけてやっと見つけました。

ずっと幸せでいるのが一番です。
それからわたしたち2人が生きている限り

健康で毎日食べるパンがありますように。

3番目に願うことは、

なにを望んだらいいのかわかりません

「貧乏人と金持ち」 グリム童話

ミラノに住む友人が、リチャード・ジノリの骨董のお皿を見つけてプレゼントしてくれました。建築の父ジオ・ポンティがアートディレクションした作品で、たしか私は彼女に興奮してこのお皿の話をしたような。それとも彼女はなにかから察してくれたのでしょうか。いずれにして包みを開けたとたん大興奮して抱きしめるほど嬉しかったのです。

 
“I Mestieri” Disegno Gio Ponti /Manifattura San Cristoforo, Richard Ginori 1937

リチャード・ジノリは、1735年トスカーナの磁器窯から発祥。磁器の歴史は日本や中国のほうが長く1700年代にようやくジノリがイタリア初の窯をつくり、1861年イタリア王国の誕生以降はどんどん工業化が進んだという。1896年には、ミラノの企業家アウグスト・リチャードに工場(San Cristofono)を譲渡。アールヌーボを経て20世紀前半アールデコの時代には、アートディレクターとしてジオ・ポンティが登場し陶工との共同作業が進められる。

ジオ・ポンティ
イタリア建築界の父。1920-1930年リチャード・ジノリ社のアートディレクターとして活躍。磁器素材を使い「モダンアート」の世界を創造しイタリア古典(ギリシャ、ローマ)のモチーフからインスピレーションを得て独自の「ネオ・クラシック」の作品を生み出した。

金継ぎ後のジノリ・ポンティ・たまぴ共同作品!?
金継ぎ後のジノリ・ポンティ・たまぴ共同作品!?

ミラノの運河沿いの工場 (※写真あり)はどんなだったのだろうとか、ジオポンティがデザインしたものが手元にあると思うとぞくぞくわくわくするのです。

数日間、穴があくほど眺めました。お皿の縁にいい感じのカケ部分があって、その断面もなんどもなんども吸うように見ました。1930年代の素材、当時の電気窯で焼いたものであり、つくる過程が想像できるわけです。素材は密につまった良質な石灰成分ですが焼き温度はそれほど高くなかったのではないかなぁなどと想像をふくらませ。真っ黒になったのはなぜだろう?誰がつかったのかな?なんて考えるのも骨董品の醍醐味です。

思う存分に眺めたあと、カケやヒビをきっかけに破損が進むのをとめる手段を考えました。骨董の味わいを損なわずになんとか維持できないか。そこで、金継ぎをする決心をしたわけです。ときどきお客さまに「金継ぎはやられませんか?」と問われること10年ちょっと。新しい形やデザインを生み出す者としてなかなか修繕という道に踏み込めなかったのですが、このお皿をきっかけに、金継ぎをすることに決めたのです。陶芸職人をつづけるためのもうひとつの道。この皿が私の背中を押してくれたわけです。そこからは早い早い。ずっと調べていた金継ぎ開業講座に行きました。

話しは長くなるので「金継ぎ第一話」はこのへんで。
第二話からは、実際に金継ぎした作品を少しずつ紹介していきます。

2018年

3月

16日

未来のからだを支える

Cocciorino長皿に自然栽培の小麦(または米粉)のパン/パンの説明は文末にリンクあり
Cocciorino長皿に自然栽培の小麦(または米粉)のパン/パンの説明は文末にリンクあり

「未来のからだを支える」

オーガニックライフ・レストランANNIVERSARY GARDEN(※1)で定期的に開催されている「学びのセミナー」に行ってきました。今回は、ミラノで出会った斎田瑞恵ドクターが講師であるということで、まなじりを決して参加。


今回の「幸せな食卓のありかた」というタイトルのセミナー(※2)は、自然栽培野菜や有機栽培野菜、厳選されたお肉やお米などを使った食事を堪能しながら瑞恵さんとの座談会形式の食事会。テーブルをはさんで向かい側の方とお料理をシェアするスタイル。お向かいのすてきな女性はインド哲学や呼吸法の研究者で、ヨーガの先生でもある方で、会話もはずみました。


瑞恵さんは、ミラノの展覧会でミニ土鍋をご家族分ご購入くださったお客さまであり、その後、お仲間の食事会に呼んでくださったり。おはなしがおもしろいし、現役ドクターでありながら3人の子育て奮闘中のママであり、文句なしの才色兼備。

「予防医療」と食事

冷前菜
冷前菜

ご専門である「予防医療」や「プレコンセプションケア」について、中でも力を入れて研究なさっているという「鉄分」のおはなしは興味深く、レストランが用意した鉄と抗酸化作用をテーマにしたお料理の数々といっしょに自然な流れでカラダに入ってゆくという感じでした。

いつの時代も「女性は鉄分!」と言われていますが、貧血症でないわたしは「だいじょうぶ」なんて思っていました。しかしながら鉄分はエイジングケアに勝る栄養素であると目からうろこ。植物性の鉄分は、たんぱく質のチカラを借りて体内に運ばれるということからも、改めて食はバランスだと初心にも戻れました。

もうひとつ興味深いこと。「血液検査ではわからない細胞レベルの貧血がある(潜在性鉄欠乏性)」と瑞恵さん。腸内で吸収された鉄分はカラダの各所に行きわたり、そして貯蔵鉄フェリチンとなる。健康診断など一般的な血液検査ではこのフェリチン値は測らないそうで、要は「隠れ貧血」の可能性も否めないから、特に女性は日ごろから鉄分の摂取に意識を注ぐのが良いでしょうというおはなしだったのです。

(※1)アニバーサリーガーデンは八芳園が運営するオーガニックレストラン。閑静なプラチナ通りを少し歩いたところにある。7大アレルギー(グルテンフリー含)に対応した料理を提供。

(※2)レストランで使われている自然栽培の野菜や食材の提供は 専門店「自然栽培の仲間たち」(自由ヶ丘)。コラボレーション企画のサポートもm。冒頭の写真のパンも両者のコレボレーションでできあがったもの。

2018年

3月

14日

オーダー作品のご納品 順にはじまります

Cocciorinoの土鍋/夜の街
Cocciorinoの土鍋/夜の街

CROCO ART FACTORY個展で承りましたオーダー納品第一弾。制作工程、窯づめの関係などから、アイテムや大きさにより完成の順は不同です。ご了承くださいませ。

順に納品を進めていく体制に入りましたので、とりいそぎご報告いたします。
引き続きどうぞお待ちくださいませ。

2018年

3月

13日

願いをこめて2 -落語「鯛」生き残るには知恵がいる-

ふきのとう/Cocciorino春をつめたミニミニ土鍋
ふきのとう/Cocciorino春をつめたミニミニ土鍋

春のめぐみ

イタリアからのご長女、我が家の青春、卒入学ダブル祝いの夕餉2日目。

納品まぢかな作品準備と昼間は親たちの卒業式の設営準備があったりで、食事の準備は急ぎ足だったけれど。芽吹きの食材にすくわれました。春のめぐみが店頭にたくさん並ぶこの季節はうきうきします。厳しい冬に耐えた山菜、冷たい海を泳いだ魚、彼らから人間はエネルギーをいただきます。春に感謝するとともにエネルギーを交換するのだなあとそれぞれの命を想いながら。交換なのですから、人間は地球環境を守る宿命があるのでしょう。

新しい世界、成人への道にちかづく彼らをただ祝福するのでなく、いろいろなことをたくさん知ってたくましく生きてくださいねとバトンを渡します。

落語「鯛」より “生き残るには知恵がいる”

“生き残るには知恵がいる”こう言ったのは、開店20年前から料亭のいけすで生き延びている真鯛のギンギロさん。新入りのロクに「大志をもて、夢をもて」という。そして「もし捕まったらピクつくな」と。そんな矢先ギンギロさんが大将の網にかかってしまうが、さすがのギンギロさんはまな板の上でピクともせず…。そんな落語「鯛」の一節。

そんなこんなで、ごめんなさいギンギロさんだかロクだがわからないけれど、Cocciorinoのお皿の上には「天然鯛」と出世魚である「天然ぶり」の薄切りを並べ、大きな土鍋には水に昆布を入れ、みんなでしゃぶしゃぶ。タレはポン酢と梅酢と、生姜の甘醤油に、春のセリをぱらぱらと。獲れたてしらすも大根おろしでいただきます。

旬のお野菜は、できるだけ旬を活かしてちゃちゃっと。和えるタレで変化を持たせて。「山ウドのぬた和え」「ふきのとう味噌」「菜の花 豆乳マヨ和え(※文末になんちゃってレシピあり)」。

準備で出かけた先で、友人から小粋なお祝いをいただきました。和菓子屋さんがつくったお赤飯。もちろん自宅でも炊けますが、「もち菓子」に分類されるお赤飯はなんとも格別で大好き。パッケージもおめでたくてすてき。

土鍋でふかして、もちもちふわふわをありがたい気持ちでいただきました。

おまけ!うつわ職人のなんちゃってレシピ

「豆乳マヨ」
①豆乳ヨーグルトに白ビネガー、塩、こしょう、練りがらし、カレー粉を入れてグルグルよく混ぜるだけ。我が家の自家製マヨネーズの出来上がり!

2018年

3月

11日

願いをこめて-大豆づくし鍋と生春巻きー

春を蒔く「生春巻き」/Cocciorino長手皿
春を蒔く「生春巻き」/Cocciorino長手皿

両国に愛され

イタリアから友人のご長女が日本の大学で学ぶために到着されました。生まれたときミラノで抱っこして僭越ながら命名の書をしたためたのがつい先日のことのようです。彼女は父のふるさとであるイタリアに愛され愛し、母のふるさとである日本を誇りに思い、そして愛してこられました。この先、彼女は日本とイタリアの両国に愛される人になるでしょう。

温故知新

温故知新。到着を労い、ふるきを温め、新しい世界にはばたく未来の青春たちと、とても家庭的な夕食会を楽しみました。ボーダーを超えて活躍すること。それは一方的な愛でなく、相思相愛であること。旅人は一方的であることも多いですが、定住となると後者の愛も。

奇しくも、きょうは東日本大震災から7年目。あの日の恐怖と、被写界深度を深くしようとも調整がきかず、どんな未来になってしまうのだろうと不安にあふれた日。ひるがえって、わたしの中の道はきっぱりと一本に見えた日です。数日後には“陶芸家一本で生きてみよう”と。

今朝、青春たちは各自の目的のために我が家の玄関を出て行きました。わたしの被写体でなく、彼らの道なのです。

大豆のように強く栄養いっぱいな人間に

特別な晩餐はおそらくご家族や親友たちと済ませてきたでしょうから、我が家でのちいさなお祝いの夕食は、いつも食べるような家庭的なごはんにしました。春を蒔く(巻く)という意味をこめて、野菜たっぷりの「生春巻」を彼らに巻いてもらいました。もう一品は、我が家の大好物「大豆づくし鍋」。

歴史的には中国より伝来した大豆ですが、ヨーロッパに行くと誇りに思う日本食材は「大豆」です。痩せた小さな土地でも丈夫に育ち、様々な加工品に富む大豆。侍や農民が戦にいくときに、未開の山道を行きゆきて大豆を食べたとも。そんな願をかけて。

大豆のようにコロコロ愛嬌があって、柔軟性ある強さをもつ人になりますように。

陶芸職人のなんちゃってレシピ「大豆づくし鍋」

1. 湯にすりおろし生姜、塩、(あれは桜えびまたは乾燥帆立)を入れる。
2. 白菜を入れ柔らかくなったら6つに切った豆腐を入れ、ひと煮立ち。
3. 白みそを①の出汁お玉2杯くらいで溶いて入れる。
4. 豆乳を①の出汁と同量くらい入れてひと煮立ちで完成。食べる前にお好みで針生姜を。

追記 先週のささやかなお祝い夕食

ちなみにもう一枚も、先週の小さな晩餐会。
学びのために遠方に発つ青春の親友とのささやかなお祝い夕食写真。みんなにすてきな春がきますように。

2018年

3月

08日

春の到来を告げるミモザの思い出

赤かぶのサラダ
赤かぶのサラダ

まさしく三寒四温。一度はあたたかい春が来たのにきょうは冷たい雨がふり庭の白梅は散りペタペタと庭中をコラージュして。花は咲き、次の花が“時季”をずらしまた咲く。卒業に入学、異動に転職、そして継続。花には種があるように人々にも個性があり、人々のゆくえも“時機”をずらしてやってくるのでしょう。

きょうは既知のとおり「国際女性デー」。1904年3月8日ニューヨークの婦人参政権要求デモをきっかけに、ドイツの社会主義者が「女性の政治的自由と平等のために」と記念日を提唱。個人としては鼻をふくらませて腕を振りかざしたいわけでなく。イタリアでは春の到来をつげるミモザを贈ります。ミラノオペラ前で見知らぬ男性に、街角の花屋さんで、サラリとミモザをひと束もらったあのさりげなさが今でも心に残っています。

ミモザに見立てて、ガラス作家 西山雪さんのたんぽぽのガラスボウルに赤カブのサラダを盛りました。お得意の豆乳ヨーグルトドレッシングで和えるやさしいサラダです。うつわ職人の「なんちゃってレシピ」いきますか!

豆乳ヨーグルトドレッシングの赤カブサラダ

マヨネーズのかわりに豆乳ドレッシングをよくつくります。

1.スライスした赤カブ(またはカブ)とカイワレダイコンにヨーグルトドレッシング(※1)を和えるだけ。

※1 豆乳ヨーグルト(またはヨーグルト)にオリーブオイル、白ビネガー、塩こしょうを入れよく撹拌する。
※2 写真にはシトラスチップス(柑橘果物の乾物)を乗せています。


2018年

3月

06日

もやしなスープ

もやしな簡単スープ/Cocciorino土鍋(中サイズ)
もやしな簡単スープ/Cocciorino土鍋(中サイズ)

写真の土鍋(中サイズ)にはお椀3杯くらいのお汁が入ります。深めなタイプなので炊飯はもちろんスープにも便利です。

きょうも工房からなかなか上がれず、遅い時間のクイック夜ごはんになってしまいました。一汁一菜で15分コースの夕食づくりスタート!「もやしなスープ」も土鍋に入れて蓋をしめて食卓へ。たいしたレシピではありませんが、溶き卵がふんわり成功したので、さっそく行きましょう!うつわ職人の「なんちゃってレシピ」。

たまごふんわりもやしなスープ

うつわ職人の「なんちゃってレシピ」分量も時間もありません!

1.沸騰したお湯に干し桜えびを入れもやしを入れる。
2.塩と酒を入れて1分煮て醤油で味を整え入れ火を止める。
3.溶き卵に塩と酢(※)を少々入れ、②のスープにまわし入れ、もう一滴お酢を加えて味をみる。出来上がり!(あれは焼き豚を細切りにしてスープに入れてどうぞ)

※卵液に酢を入れることで酸性でもアルカリ性でもない状態になり、凝固点が低くなる。その時点でタンパク質はランダムに結びつきあい、ふんわりしたタマゴになるとの化学的根拠を狙ってみました。お酢は、ほんのチョロッと入れるだけです。

2018年

3月

05日

野沢菜漬けと玄米に想う

野沢菜漬けと玄米 /Cocciorinoミニミニ土鍋
野沢菜漬けと玄米 /Cocciorinoミニミニ土鍋

小中高と12年あまり長かった自らの部活動生活を終え、近ごろは小学生の蹴球チームのコーチや審判の手伝いをさせてもらっている。今までとは少し違った春。自分のためだけでなく、後輩や地域に貢献する春…。

小学生の合宿引率に行った青春がおみやけに買って来てくれた野沢菜漬け。ミニミニ土鍋に入れて玄米ごはんに添えてみた。玄米がすすむすすむ。おそらく高速道路SAで買って来てくれたのでしょう。いまやどこでも売っているかもしれない野沢菜漬けですが、特別おいしいと感じることがありますよね。

シャキシャキの中にぴりりとする辛さをかみしめながら、成長とは決して親だけのものではありません。生きる社会に恩返しするためのものだとつくづく思いました。

2018年

3月

04日

めがねとめがね

この年齢であればあたりまえのあたりきですが、遠近ともに矯正が必要です。コンタクトレンズに老眼鏡に近視眼鏡の3つでオリジナル身体を矯正しながら生きているわけです。

もともと近視が強いのに、とても早いうちから遠視つまりは老眼になりました。かれこれ18年くらい前のこと。急いでつなぎを脱いで工房から保育園に向かおうしたら、遠くも近くも見えなくて、それが日に日にひどくなり眼科に駆け込んだのを思い出します。「遠視のはじまりです」という診断で「なにか思い当たることはありますか?」と聞かれ仕事のことを話したら「職業病ですね」と言われました。およよ。

老眼鏡はどんどん進みます。めがねを新調ました。おもちゃみたいに安い子ども用のサングラスのレンズフレーム。ちなみに、めがねと帽子は、サイズ的に子ども用が適合することが多くて。しかしながらオトナが使っておかしくないデザインというものはなかなかないもので。まあどちらにしても「ド近眼のド老眼のキッズめがね」ですよ。

2018年

3月

01日

春色鯛ごはんで“ドナピク” !

「鯛めし」Cocciorino旅する大土鍋
「鯛めし」Cocciorino旅する大土鍋

ドナピクしよう!

春になると構想がふくらむ「ドナピク」=「土鍋ピクニック」。


「旅する土鍋」でイタリアをまわっていると、アウトドア(テラスなど)で土鍋料理を食べる機会が多いことからこの発想がじわじわ湧いていました。昼間にかかわらず、夜のパーティや夕食時でも、ほの暗い野外で土鍋のお料理がふるまわれる。あるときは、キャンドルの灯りだけなので撮影すら成功しなかったシーンもありました。すてきな文化だと思います。

土鍋の重さとワレモノであることは難点ですが、身近なお庭や、クルマでの移動であれば可能です。もっと暖かくなったら、どんなお料理を土鍋に入れて「ドナピク」しようかな。

旅する土鍋 @ヴィンチ村
旅する土鍋 @ヴィンチ村

春色鯛ごはん

冒頭の写真は土鍋で炊いた「春色鯛ごはん」。鯛のアラを入手したので、出汁を取るつもりで鯛を入れました。春らしくピンク色に炊いたごはんとほんのりピンク色に染まった鯛。アヤコさんにつくってもらった世界にひとつだけの「旅する土鍋ふろしき」を敷き、庭の梅の枝を添えてみました。大土鍋のごはんにはフィレンツェのアントネッロさんにつくってもらったこれまた世界にひとつのおしゃもじ

最後に、恒例うつわ職人の「なんちゃってレシピ」いきますよー!

1.白米9割、1割に黒米とお好みの雑穀(麦類、あわ、ひえなど)。
2.鯛アラの下ごしらえ(血合いを落としよく洗う⇒湯通し⇒塩を魚の身に揉みこむ)。
3.①と適量の水、②と昆布、生姜薄切り、酒、適量の水(※)を入れ土鍋で炊く。※炊飯時の水分量はそれぞれでお調べ願う!

4.土鍋炊飯は約20分+蒸らしタイム!鯛からの塩気がごはんに移りちょうどよい!黒米入りでピンク色!おこわのようにモチモチに!



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2018年

2月

28日

春のアロマスープ -ぴりりな山椒-

山椒は小粒でもぴりり春菊スープ/Cocciorinoミニミニ土鍋
山椒は小粒でもぴりり春菊スープ/Cocciorinoミニミニ土鍋

スープやお味噌汁はつくりたてが美味しいのはもちろんですが、前夜の残りスープの風合いが魅力的に増すことがあって。翌朝も食べられるようスープやお味噌汁は多めにつくることがあります。残りをミニ土鍋に入れて保存。翌朝は温め直してどうぞ。

写真は、翌朝の春菊と白菜のスープ。前の晩は透明なさっぱり出汁と塩のスープでしたが、翌朝になると春菊からだしが出てお茶を煎じたような色に!ミニ土鍋の蓋を開けると春菊の芳香が。朝の空気に充満する春の香りはいいものです。ご飯をひとくちポンと落としてひと煮立ちで、簡単なお雑炊のできあがり。

春菊と山椒の香を鼻で愛でながら、春のアロマスープを。

薄味でやさしいお味に仕上げたスープには、胡椒をふったり、チーズをおろしたり。そんな中で我が家が最近お気に入りなのが、いただきますの直前に各自でカリカリと小さなミルで擦って入れる山椒の粒。

山椒の木についたフレッシュな実をいただいたこともありますが、現在愛用しているのは山本勝正之助商店(和歌山)の山椒。粒で買って冷蔵保存。石臼で挽いてもらった香りはルームフレグランスにしてもいい!と思ったほど魅力的。そのとき店主に勧められたのが使う度に挽いて使うミニミニミル。

山椒こそ日本のスパイスであり、和風アロマ。鰻の蒲焼のみならず、スープやお味噌汁、いろいろなお料理にピリリとどうぞ。

2018年

2月

26日

お菓子のための板皿とNyancorou

Nyancorou Cocciorino「キャラメルのための板皿」
Nyancorou Cocciorino「キャラメルのための板皿」

流れるベルトコンベアーのような板皿。今回はクッキーを乗せました。何度か登場したかもしれませんが「キャラメルのための板皿」といいます。チョコや、和菓子のような「お菓子のための板皿」。

以前キャラメルを手づくりしたときに、そういえばキャラメルはつくるのに手間がかかるのに、お皿にのせられて「いかがですか」ってされないお菓子だなぁと。ときにはお皿に並べてお茶と一緒に出したらどうかしらと思ってつくったお皿です。

クッキーを整列させるのにもちょうどいい。きょうはNyancorouたちのお皿になりました。写真のショートブレッドNyancorouは週3日しかOPENしないSunday Bake Shopのもの。イギリス仕込みのお菓子やキッシュ。甘さ控えめでおすすめ。訪ねるときはOPENしているか要確認!

2018年

2月

26日

小庭の白梅満開

花の色は 雪にまじりて見えずとも 

香をだに にほえ 人の知るべく
小野篁(おののたかむら)/古今和歌集

先日は朝がた小園に雪がちらついて、梅の香りを詠んだ和歌があったなぁと。三寒四温ではあるものの、このところの東京はぐぐっと春めきました。本日の庭の白梅はほぼ満開です。

2018年

2月

22日

「美しいフィレンツェとトスカーナの小さな街へ」

奥村千穂 著「美しいフィレンツェとトスカーナの小さな街へ」
奥村千穂 著「美しいフィレンツェとトスカーナの小さな街へ」

"石畳がよりいっそう近い"そんなガイドブック

フィレンツェのアパートやB&B、アグリツーリズモの情報を提供し、アシストしてくれるLa Casa Miaを主宰する奥村千穂さん。これまでに数冊の本を出していらっしゃるのですが、きょうは先ほど届いたばかりの最新本「美しいフィレンツェとトスカーナの小さな街へ」(文・写真 奥村千穂/イカロス出版)のご紹介。

ヨーロッパ屈指の観光地フィレンツェ。これまでにもたくさんのガイドブックは出版されているし、この本も一種のガイドブック。ただ、目線が違うのです。歩いて歩いて、晴れ晴れとした声で街の人とおしゃべりして、パクパクとおいしく食べて、ゆきちゃん(ご息女)が小さかった頃はおそらく手をつなぎゆっくりと、時にワンコに会えば石畳にしゃがみ。そんな彼女が書いたガイドブック。

本来は街から郊外までトスカーナを広く深く周知している彼女ですが、この本は決してマニアックなエリアを紹介されているわけではありません。ですが、冒頭でいったとおり目線が違うのです。千穂さんのかわいらしい性格と、濃いけれどダラダラと駄文にならないキュキュッとしまった文字の羅列は、彼女のブログ同様とても読みやすい!

 

職人が集まる小さなトラットリア

Trattoria “il guscio” Firenze /photo tamamiazuma

テラコッタ工房はもう今はない
テラコッタ工房はもう今はない

千穂さんも本の中でご紹介されているトラットリア「イル・グッショ」。当時わたしが作品をつくらせてもらっていた陶彫刻工房の近くで、本の中で、千穂さんはこのトラットリアに“”職人が集まる小さなトラットリア”と見出しをつけています。去年の夏、うだるような酷暑のなか、ふたりでこのエリアにあった工房を探し歩き、もう干上がる!というところで入った千穂さんお薦めのトラットリアでした。左からふたりでシェアした「ズッキーニの花のフライ」、千穂さんが食べた「ローストビーフ」、わたしが食べた「スズキの熟成カルパッチョ」(たしか…)です。とってもおいしかったし、この数時間後すぐに重い重い土鍋入りの荷物で移動も元気にできたのでした。

胃袋にもセンスあり!

かつてわたしがフィレンツェに住んだ頃は、生の情報を入手(伝える)する「手立て」がなく、ケータイはしかりPCを持っている人もおらず、電話でさえ、街角の公衆電話や電話センターにかけに行っていました。街の情報は、ノートとペンを持ってとにかく歩き、街の人と話していろいろなことを教えてもらうしかなく。写メなんかもないし、情報を記録する「手立て」もなくて、とっても重い一眼レフを持って歩いたものでした。

千穂さんの本の内容は、まさに足で歩いた目線の情報であり、コツコツと積み上げた情報です。胃袋のセンスもバツグンな千穂さんの「おいしい紹介」や美学・美術史を学んだ彼女の「芸術紹介」は特筆すべき読みどころ。ぜひぜひご一読あれ。

Trattoria “il guscio” Firenze /photo tamamiazuma
Trattoria “il guscio” Firenze /photo tamamiazuma

2018年

2月

22日

春のホタルイカ

「ホタルイカのジェノベーゼ」Cocciorinoの白いうつわ

春がやってきて食べたい野草や野菜はもちろんたくさんあるけれど、鮮魚においてはホタルイカがそのひとつ。産卵のために深海から上がってくるホタルイカは必死の旅において任務を果たしたのかどうか。彼ら彼女らの旅を想像したりして、春がきたのねありがとうと感謝しながら、いろいろな春を想うのです。

ジェノベーセ(バジルペースト)をあえたスパゲッティが中途半端な量で残っていたので、ホタルイカと春タマネギとコリアンダー(パクチー)で春をお迎えにいきました。カリッと焼きそばのように炒めたらジェノバ湾から富山湾に旅した気分になりおいしかったです。

ホタルイカのジェノベーゼ

うつわ職人の「 なんちゃってレシピ」
※残り物の冷えたジェノベーゼスパゲッティでもおいしくできる!


①刻みニンニク、ショウガ、コリアンダーの根っこをオリーブオイルで炒め、ホタルイカも追加して炒め醤油をたらす。
②①にジェノベーゼスパゲッティを加えて炒める。
③②にコリアンダーを加え、味が足りないようであれば塩胡椒。

2018年

2月

20日

ナッツバターのポタージュパスタ

ナッツバターのポタージュパスタ /Cocciorino白いうつわ
ナッツバターのポタージュパスタ /Cocciorino白いうつわ

ここ数年で市場にぐっと見かけるようになった「ナッツバター」。ピーナッツバターでもバターナッツでもありません。当初友人からもらった時はおばけカボチャ!と驚いたものです。サイズが大きいのに安価だし、カボチャより包丁が入れやすく種も少なく(今回つかったものはタネなし)廃棄率がかなり低いのも良い。今回使ったのは、毎月野菜を届けてもらう山梨の「畑山農場」の無農薬野菜に入っていたもの。

ちなみに、下の写真はリグーリア海に面したイタリアの小さな町の市場(2017.8撮影)。ここでも大きなバターナッツが売られていました。黒板には「産直!自然農法 オーガニック!」、白いボードには「すべて無農薬!」と書いてあって、お兄さんが一所懸命説明していますね。

甘く味も濃厚なのでポタージュスープにすることが多く、カットして焼くなどのシンプルな食べ方も美味しい。さて、今夜はポタージュの半分をパスタソースに仕立ててみました。パスタに和えても負けないコクとあせない色が食欲を促進させました。主張が強い「ナッツバター」を引き立たせるためにCoccironoの白い器に。では、いってみましょう!恒例の分量も分数もない「なんちゃってレシピ!」

「バターナッツのポタージュパスタ」なんちゃってレシピ

①タマネギみじん切り。
②バターナッツはキューブカット。
③②をボイル、時間差で①も追加してボイル。ゆで汁は捨てないで。
④①は全量、②は2/3量、ゆで汁少々、豆乳少々、オリーブオイル、塩こしょう、カレー粉少々をミキサーにかけポタージュに。(ゆで汁や豆乳でスープにするかパスタソースにするか加減する)
⑤④のソースに②残り1/3を足して茹でたパスタに和える。胡椒をたっぷりかけてどうぞ。

2018年

2月

18日

まるい地球の上に住む人間たちの中で

「ある休日の電車のなかの風景」ラクガキより2018217
「ある休日の電車のなかの風景」ラクガキより2018217

金銀メダルのアイススケーターたちを見てリアルな感情がよみがえりました。喜びや悔しさは、本人だけでなく、周りの人にもこそっと伝導しギュッとコブシを握らせているというお話。こっそりとエネルギーをもらっているのです。わたしだけのものではないと思えば、喜びはテングにならずに、悔しさはラクになることもあるのかもしれません。

遠いむかし高校のクラスメイトにメダリストがいました。
当時教室で血が出るかと思うほど手をたたいて応援したことを思い出しました。まるい地球の上に住む人間たちの中で「世界一番」になれるんだ!と己の青春期に電気がびりびり走りました。夢という「つぼみ」が開いた瞬間をみたあの時から、わたしは何かをがんばれた。まちがえなくがんばれたのです。とにかく「ありがとう」と思いながら、電車のなかでスケッチブックに描きました。

※ごはんじゃないけれど #記録的らくがきごはん

2018年

2月

16日

ものがたりの器 -無花果のガトーヴォヤージュ-

デュヌ・ラルテ無花果たっぷりシナモンケーキをCocciorino板皿にのせて
デュヌ・ラルテ無花果たっぷりシナモンケーキをCocciorino板皿にのせて

板皿は何枚あっても便利なアイテムです。丸も四角も、どんな形でも我が家では大活躍。「渋めの和皿=お刺身」というイメージが強いようで、全面絵柄のポップな板皿を目の前にして“どんなふうに使ったらいいでしょうか?とお客さまにたずねられることも多いのです。鮮やかな色やポップな絵柄だからと壁に飾るだけに留まらず、ぜひ実用の器としてもお使いください。ピザやケーキ、チーズもお気楽に。ナイフの刃を立てなければ軽くカットもできて便利です。食べていくうちに板皿の絵柄が判ってゆくという“ものがたりのような器”です。

(写真:板皿「森のものがたり」/木のナイフ ファンタレニャーメ

ミラノCASONAのジャム
ミラノCASONAのジャム

冒頭のケーキはデュヌ・ラルテの「165℃ ~分単位で5°下げる」という名のガトーヴォヤージュ。パンもケーキも興味深い名前がついていて、対面式カウンターで購入するとき「165℃のケーキください」と、思わずほほえんでしまう効果があるなと。しっとりケーキに無花果の酸味とシナモンの香り、そしてプチプチ食感がたまりません。珈琲や紅茶だけでなく、緑茶にも合うお味でした。
※デュヌ・ラルテのパンやお菓子はネットショップでも購入可能。⇒d’une rarete Online

 


無花果とローズマリーの組み合わせが大好きなので、「ものがたりの板皿」上のケーキには大雪かぶっても元気に乗り越えた庭のローズマリを添えました。ちなみに上の写真のジャムはミラノの教会で買ったCASONAのジャム。エコや難民問題に取り組む若い活動団体。廃棄される果物や野菜を使ったジャムの値段は購入者が決めるというシステムで、瓶もリユース品なのでサイズも形もみんな違う。無花果とローズマリーの組み合わせは文句なしに美味しかったです。

2018年

2月

15日

スープ先輩の新刊!

「にらとザーサイと焼きお揚げのスープ」ミニミニ土鍋
「にらとザーサイと焼きお揚げのスープ」ミニミニ土鍋

スープ作家の有賀薫さんのことを私は勝手に“スープ先輩”と呼んでいます。

ほぼ毎日どこかにスープが登場するといっても過言でない我が家。うぶうぶベビ少年時代から好きなものはなんですか?の問いに「おみしょしりゅ」と答えていた青春。なにをかくそうお酒をこよなく愛する者として、汁物を敬遠していた時期もありましたが、伊在住時代に目にした「離乳食」や「パッパ」というパン粥をつくるようになってから「食べるスープ」を含む許容範囲が広がりました。(今回の有賀さんの本にも「食べるスープ」期待できますよ!)

“レシピや料理教室はまにあってます”?

毎日せっせと料理をつくる者として、わりと料理を得意とする者にとって、最初はレシピは要らぬ、そんな感覚をもっていましたが、数年前にある参加型の料理教室に行って意識は変わりました。「知っていることでも人の手や発想を知る」ことは応用と発展につながるのです。既によくつくる料理でもレシピを見ると基本に一度たちかえり、さらなる発展につながる。

 

有賀薫さんの新刊「帰り遅いけどこんなスープなら作れそう 1、2人分からすぐ作れる毎日レシピ」をタイトルから「初心者用」とあなどるなかれ。1、2人分から「単身者用」と看過するなかれ。あしがためこそ毎日のスープなのです。ぜひぜひ!

Cocciorinoミニミニ土鍋
Cocciorinoミニミニ土鍋

冒頭の写真は、新刊から「にらとザーサイと焼きお揚げのスープ」。過日、有賀薫さんのワークショップでレシピ拝借。昨今の野菜高騰期にニラなら安い!と飛びついてすぐにつくりました。実はレシピを一歩アレンジして、あとから温め直しできるよう一人用の土鍋に盛りつけました。(直火、レンジ、オーブン可能)

有賀さんの許可のもと写真掲載します。
新刊発売は2/16!(一部、都内書店にてひらづみ販売開始)


2018年

2月

14日

新柄しのぎカップ -チョコレートマーブル-

新柄しのぎカップ ―チョコレートマーブルー
新柄しのぎカップ ―チョコレートマーブルー

しのぎカップの新しい柄はチョコレートマーブル先日の記事で水野佐知子さんのグラーノラをご紹介したときに撮影したものです。コーヒーをそそげばブラックでもほんのり甘いかおりがしそうな、ヨーグルトをたべればチョコレートソースをかけたような、クッキーを盛り付ければチョコチップをスプレッドしたような。もしや、先日、記事にしたためた「墨と金 狩野派」の作品鑑賞に感化されたかも?

現在、年末に開催された個展のオーダー制作をせっせと行っています。オーダー品をつくりながら新作のアイディアを練ったりします。オーダーは「できるだけ同じような」が求められるためアイディアよりも寸法や色をなぞらえるという意味で緊張感があります。アドリブが利かないため、オーダーひとつに対して複数つくることも多く、オーダーはご理解と方法をいつも考えさせられます。

そんな中で出てきた新柄のカップ。Cocciorinoのモットーは、設立以来ずっと言いつづけている「おいしそうな器」です。これから次の展覧会までにおいしそうな新柄を増やす予定です。由来については、また別の機会にご説明できれば。

個展のオーダー作品は、もう少々おまちくださいませ!丁寧におつくりします。

and

HAPPY VALENTINE ♡
for you

2018年

2月

13日

お祝いのぞうり

お祝いのぞうりと何でも知っている陶のサル
お祝いのぞうりと何でも知っている陶のサル

過日、山の手銀座とよばれた下町に、母と青春を誘ってぞうりを新調しに出かけました。卒入学の祝いの場もこれが最後かな。あともう一回卒業の場があるかないかは、今はまったく考えていません。もうここからは青春の道ですから。

仕事でキチキチの毎日。わたしは元気よ!と言いながらも父を亡くしてしょぼんとしている母になかなか会いに行けず。おいしいランチでも一緒に食べられればくらいの気持ちで、特に深い意図はなかったけれど、このショッピングが小さな思い出の一品になればいいなあ。

履物専門店に入ると、奥から背筋ぴしゃんで粋な旦那が挨拶に出てくる。ほら「いらっしゃいまし」と言ったような気がする。江戸っ子の祖父母が話していたような、そんな耳心地のよい言葉。

本体(天と巻)、鼻緒、前坪の色の組み合わせに悩むこと数十分。母の着物をいつも着るのですが、それらはすべて伯母が仕立てたもの。あれやこれや複数の着物をふたりで思い出しながら、母は全体像である着物の色と「鼻緒」「巻」の組み合わせについて、青春は横顔である「巻き」の厚さ(足の負担軽減)について語り、わたしはポイントになる「前坪」の色に夢中になる。

本革エナメルの輝きは、女の子なら憧れやなつかしさでいっぱいな素材でありましょう。うれしくて箱から取り出して時々眺めていると、新しいピカピカのぞうりには新しい未来が写りこんでいるように見えました。何でも知っている陶サルは言いました“お祝いのぞうりになりますように”と。

2018年

2月

12日

2月の鑑賞イベントあれこれ#1

「アウトドア般若心経」みうらじゅん
「アウトドア般若心経」みうらじゅん

『MJ's FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE1958』 川崎市民ミュージアム

最初にひとこと。
ああ、これは久しぶりに心底おもしろかった。

どんなに馬鹿げたことでも「トコトン」というものはひれ伏せて感服!天才である。このような感度のおもしろいは、本当はマジメな人しかできない。やっぱり天才。知力が後味に残るような。進まない制作をあきらめて観に行ってよかった。

紙媒体のガロもびっくりハウスも本当におもしろかった。同じブームでもあの頃はどこか違った。世の中の流れは、SNSの濁流と清流がいそがしく交わりながら。“ブームを巻き起こそう!”と、整然とガサツがぶつかってガチガチいっている毎日。前者のブームは、他人を巻き込まず「マイブーム」といいながら自分を信じることだったのかなと。“誰にも頼まれることない「ない」仕事をつづけ現在に至っている”と飄々と言えるみうら氏の、“天才スケッチブック”と名付けるじゅん氏の、とにかく「マイブーム」。収集と継続はチカラなり。それに加え“発表壁”というのは、作家の天然に湧き出る泉。泥にまみれコツコツと孤独に日々制作していますが、そのかわりたくさん笑えるモノや場所に会い、ナマの現場で意見して発表することは「マイ」を発見するのではないかな。

過日、もうひとりの天才、南方熊楠のコレクションと研究を観てきたばかりだが、ふと思う。みうらじゅん氏は現代の熊楠ではないかと。受験した大学3つとも同じでなつかしい受験票にもジ~ン。同美大の大先輩とにもかくにも還暦おめでとうございます。

展示は、第一会場・第二会場と膨大な数の作品&コレクションあり。時間に余裕を持って行かれるのがオススメ。それと企画展示室1/映像などもゆっくり座ってご覧あれ。あんなにゲラゲラ美術館で笑ったこと、かつてあったかしらと。

2018年

2月

12日

春をちゃちゃっと *ウド ホタルイカ 春タマネギ*

帰宅が遅かったので春をちゃちゃっと。ウドとホタルイカは白みそ仕立ての酢みそ和え。残り半分のウドは辛子豆乳マヨネーズでレタスとざくっと和えてサラダに。春のタマネギのお味噌汁にサバをじゅうじゅう焼いて。玄米の香りとぴったりです。

なんちゃってレシピ(ツイッター以下の文字数限定ですよ!)

①ウドは皮むいて拍子切り。湯が沸騰したら大さじ2の酢を入れてひと煮立ち。
②①の湯を切り冷水にさらし大さじ1の酢をもみこんでもうひと洗い。
③水をギュッとしぼったら、酢みそ(白みそ2:酢:1甘酒:1×必要量)を和える。
※甘酒なければみりんや甜菜糖などの糖分少々

2018年

2月

11日

小庭の梅が咲くころ

東京。昨日の雨があがりと梅のつぼみが開きはじめた朝。18年前に誕生記念樹としてお役所からの贈り物。追い抜き追い越され梅の木は青春より大きくなりました。空高く夢と現実を指差しているかのように。

誕生を記念して植えた樹ですが、花が咲くたびに3.11のあの日を思い出します。ちいさな我が家の庭で。春がきました東京に。

2018年

2月

08日

新作とグラノーラの贈り物

グラノーラのある朝食
グラノーラのある朝食

写真左下から時計まわり:Cocciorinoミニコップ、Mari Takumaピッチャー、無印良品ショットグラス、Cocciorino豆皿

うれしいうれしい贈り物がCocciorinoの器をお使いいただいているお客さまsachiさんから届きました。お手製のグラノーラ2種類です。ラべリングもすてき。去年は2回の個展に足を運んでくださりお話しさせていただきました。落ち着いた佇まいのすてきな女性で、テーブルコーディネイトをはじめ、すてきな朝食やおやつフォトの数々はインスタグラムでも大人気。

柿のおはなしでも書きましたが、毎朝ヨーグルトを食べています。イタリアでもどこでもおいしいヨーグルトとシリアルを探すのが好き。特にここ数年はギリシアヨーグルトか豆乳ヨーグルト派。(ギリシアヨーグルトのおいしいのが日本に入っていないのが残念)

せっかくですから、数日前に窯から出てきたばかりの新柄Cocciorinoしのぎカップを用意しました。新しいカップに入れたヨーグルトにグラノーラをパラパラしてひとくち。カリッと最高なベイクド加減!芳ばしくて甘さ控えめ!逆に少し塩味だったりしておいしいのです。豊富なシリアルやナッツ、そしてドライフルーツ。こんなにたくさんの種類が入っているのかと関心。しかも2種類とも内容物とお味が違うのです。食欲そそるカラーリングでカンペキです。栄養たっぷり感謝です。

グラノーラ入り豆乳ヨーグルト/新作Cocciorinoしのぎカップ
グラノーラ入り豆乳ヨーグルト/新作Cocciorinoしのぎカップ

新作の景色もなかなかいいぞ!次回の制作アイテムにこの新柄を入れること決めました。このように次の新作は、わたしがおいしいものをいただいて決まったりするのです。あしからず。

2018年

2月

07日

おさがりのスープジャー

サーモススープジャーと玄米おにぎり
サーモススープジャーと玄米おにぎり

青春の高校生活も残りわずかとなりました。3学期から授業はありません。有志で講座を設けて学んでいる程度で、自分でおにぎりを結んで持って行ったり、親の出番であったお弁当頻度はかなり減りました。冬は特に頻度高く活躍したスープジャーも今や置き去りで、冷えたステンレスのかたまりはそこに佇んでいます。

これは幼小中高15年のあいだ毎日(部活もあり土日もかなり高い確率で)つくったお弁当の終焉を暗示しています。お弁当がなければお湯を沸かすくらいで終わってしまったかもしれない朝の生活。お弁当がなければ炊飯の心配はなかったかもしれないし、おかずになる食材あるかなと冷蔵庫をのぞかなかったかもしれません。暗黙の了解でお弁当づくりは家族で分担してうまくいきました。そんなことは、もし機会があったらいずれ思い出として書こうと思います。

おかげで、スープジャーのおさがりは、私が週1回通う学校のランチに持って行けます。寒い陶芸工房にスープを入れて置いておくこともできます。こんなしあわせを味わっていたのかぁと思った記憶を「記録的らくがきごはん」にしたためます。お弁当というものは双方にとって一生の思い出です。

2018年

2月

06日

鬼はそと福はうち「大豆づくし豆乳スープ」」

Cocciorino土鍋で大豆づくし「豆乳スープ」
Cocciorino土鍋で大豆づくし「豆乳スープ」

節分の日は朝はやくから忙しく、鬼を外にやることさえ忘れていました。大豆はもとより大豆製品は大好きなので、かわりに大豆づくしの「豆乳スープ」でも。写真は鍋焼きうどんより少し小さめCocciorinoサイズです。吹きこぼれて茶色くなっているのは、美味しく育っている証拠です。土鍋はあなた色においしく育ててくださいね。


この時季であれば、牡蠣鍋(または牡蠣のうしお汁)の残り汁をベースに使うと絶品です。今回の大豆づくりは、豆乳、豆腐、味噌。大豆は低脂質で良質な植物性たんぱく質が摂れ、免疫力を高め体力をアップが期待できます。風邪をひかないよう温かいスープをいただきましょう!

恒例のいきますよ!「うつわ職人のなんちゃってレシピ」です。別名#140文字レシピ(ツイッターとおなじ文字数)!

①前夜の牡蠣鍋(または牡蠣のうしお汁)の残り汁(具なし)に白菜を入れる。
②①に白味噌を溶きあくをとる。
③豆腐と小口切りネギと生姜(針またはおろし)を入れてひと煮立ち。
④豆乳を入れ沸騰する手前で火を止め完成!

※①の残り汁がなくても充分おいしいです!ボナペティート!

2018年

2月

04日

柿とゴルゴンゾーラのパスタ

Cocciorinoのグラタン皿
Cocciorinoのグラタン皿

去秋、里山を通る機会があったのですが、柿の実が鈴なりで、うひょうひょとなったことを思い出しました。都会のスーパーでも柿が豊富に売られており。柿はもともと好きな果物でしたが、あらためて今年はなんて柿がおいしいのだろうと思い、毎朝お気に入りの豆乳ヨーグルトに柿を入れて食べていました。

「柿の実の多い年は寒気はげしい」ということわざがあるようですが、本当にこの冬は東京にも大雪が降り、何とも冬らしい寒さの毎日です。

だいぶ前になりますがフィレンツェ在住時代、トスカーナのレストランでドルチェ欄にあった「CAKO FRESCO(生の柿)」を頼んだことがあります。日本でも食べられるので、もちろんこれは興味と経験でオーダー。じゅくじゅくに熟した柿が、ちょっと小さすぎないか?というサイズの無味乾燥なお皿にのせられてスプーンと登場。ほじくって食べるわけですが、そこから会話は弾み、これでリゾットやペンネのソースを作ったら絶品だぜとシェフは言いました。その後、数年たって「柿とモッツァレッラのピッツァ」に出会い、とうとうあるレストランで「柿とゴルゴンゾーラのペンネ」に出会いました。「洋梨とゴルゴンゾーラのリゾット(またはペンネ)」はご存知のかたも多いでしょう。それと似たような感覚です。

柿の季節は最終段階。いやもう終わったかな?の季節に、じゅくじゅくに熟した柿で「柿とゴルゴンゾーラのペンネ」をつくりました。恒例の「なんちゃってレシピ」参ります。分量も調理時間もなしですよ、相変わらずのうつわ職人であり、お料理に関しては素人ですから(笑)。

「柿とゴルゴンゾーラのペンネ」Cocciorino水玉グラタン皿
「柿とゴルゴンゾーラのペンネ」Cocciorino水玉グラタン皿

●柿とゴルゴンゾーラのペンネ

①タマネギみじんぎりをオリーブオイルで炒める。
②熟れた柿の実をスプーンで救いだす。
③①と②をフードプロセッサーにかけ、塩こしょうで味を整える。
④茹でたペンネに③を和えて味を整える。
⑤②とは別にみじんぎりにした柿とぽろぽろにしたゴルゴンゾーラを散らす。できあがり!

2018年

2月

03日

記録的らくがきごはん

むかしイタリア在住時代(前期フィレンツェ時代)は絵日記をつけていました。うれしいことに「あるかたにイラストもっと見たいです」とリクエストメッセージいただいたので、今年は調子にのって少しずつ掲載します。

エビチリと中華粥ランチ
エビチリと中華粥ランチ

学校の部会を終えてようやく食べられたお昼は中華料理屋さんで。点心とおかゆとエビチリと。「激辛もできますよん」と耳元でささやいたおねえさんのアドリブっぷりが最高で、たいそう気に入ったお店なので記録的らくがきを。

 

中華家庭料理 墨花居 

2018年

2月

03日

1月の鑑賞イベントあれこれ #3

#1, #2 より続きです。
1月に鑑賞したものの中から、記録に留めるべくイベントや鑑賞したものをまとめます。

●「谷川俊太郎 展」東京オペラシティギャラリ

最初の空間では、何度も音読した「ことばあそびうた」など名作からいくつかの詩がポップアップされる。小山田圭吾(コーネリアス)の音楽とインターフェイスデザイナー中村勇吾(Tha Its.)の映像で心臓の鼓動のようなリズムと一緒に詩が現れる演出。親として「かっぱかっぱらった」を毎日くり返し読んだころの感情や「ビリー・ザ・キッド」を読んで死と生をくちびるで感じた多感な自身の青春時代。時代が両方から湧き上がりぐぐっときた展でした。

 

ふたつめの会場には詩の柱が塔のようにそびえたつ。おおお!と驚くべき偉人や作家たちとの書簡には感動。書簡の文面と送り主を照らし合わせ、だいぶ長い時間読んでいました。(写真左)
また柱には、マジックでラフに書かれたメモ切れのようなものが貼ってあり、これは谷川氏がレセプション前日に会場で即効で書いたものだそうで、こういう素朴なのだけれどスパイスの効いた作品と展示手法はさすがだと感服。

 

 
「言葉に揉まれながら暮らしてきましたから(谷川俊太郎 掲載詩より)」(写真左)
「自分には飽きる 他人のほうが面白い(即効で書かれた氏のテキストより)」(写真中央)

●デビッドリンチ「版画展」8/ ART GALLERY/Tomio Koyama Gallery

 

版画展は映画のあとに観ることをおすすめしますが、時間と場所の関係により先に鑑賞しました。1991年東高美術館でのデビッドリンチ展のキュレータの一員に8/ARTの小山氏もいらっしゃったわけで、当時の作品から受けた衝撃という記憶がジェットコースターのごとく版画を観ながらぐるぐる回り。

91年の展覧会でリンチ本人に会い握手をしてもらったこと。そしてサイン本を思い出し、なつかしくページをめくりました。当時のチケットもはさんでありました。その後、2012年ラフォーレ原宿ミュージアムでの展示も良かったけれど、わたしにとってはあの25年以上前のデビッドリンチ展で人生に良い意味でのひびが入ったといっても過言ではないでしょう。

●デビッドリンチ「アートライフ」アップリンク渋谷

“わたしの席”と呼ぶイスが空いていたら観にいく。誰にも言っていないけれど自分自身で静かな決め事がある映画館での上映。ここで上映してくれるなんてなんと嬉しい!

リンチ幼少時代の家族との思い出から、高校時代から美大時代のアトリエや作品のこと。思う以上に裕福で幸せな幼少期を過ごしてきた彼の心は青年期に爆発、いやラフレシアのように不気味だけれど美しい花を咲かせたのではと感じました。

絵やインスタレーションから80年代の映像作品「アルファベット」「グランマザー」や「イレイザーヘッド」まで彼の想念を解説。「母はわたしにぬりえを与えなかった」「父には家庭を持つこと子育てすることはお前には向いていないと言われた」など、リンチの親には期待と迷いがあったにちがいない。(※ぬりえに興味がなかった我が子にはも買ったことはありませんが決して期待ではなく節約とズボラからです)

リンチの美大時代からの暴走により、両親の期待は「失望したわ」という母のため息あたりから離れてゆく。わたし自身が美大時代に暴走したことから、親の気持ちよりリンチの気持ちがわかるようなドキュメンタリーでした。そんなことからなのかな、途中で不意打ちの感涙などもあり、もはや再見したい作品。

※日本語バージョンPVは派手なディレイと音量に嫌気がさしたのであえて伊語字幕バージョンで。

2018年

2月

02日

1月の鑑賞イベントあれこれ #2

#1より続きです。
1月に鑑賞したものの中から、記録に留めるべくイベントや鑑賞したものをまとめます。

(写真)Ecru+HM開催 展示案内をトリミング撮影
(写真)Ecru+HM開催 展示案内をトリミング撮影

●「ジョリー・ジョンソン ユニークを繕う 展」Ecru+HM
最初に彼女の作品に出会って身に着けはじめたのは10年前くらいのことだろうか。初日に行けなかったのは残念だが、今回はユニークなショールを新調しました。近年フェルト作家さんは多くなったものの彼女の技術とセンスは圧巻。ファンなのですこしずつ身に着けられるよう自らの創作も日々がんばろうと思えるのです。⇒JOY RAE TAXTILES

改めて感心したのは、彼女の研究結果により、以下の伝説を覆したというお話。カシミヤと言われてきた正倉院の敷物「花せん」(毛氈)の文様部分は、研究の結果、実は羊毛圧縮(摩擦)を加えた伝統的手法フェルトであると発表したとのこと。

「薬膳スープと中華饅頭をたのしむ会」 LAB&Kitchen

スープの先輩と勝手に呼んでいる有賀薫さんの薬膳スープのイベントに参加。まずはベースとなる中華出汁の説明と味比べ。肉のスープの中でも豚鶏ミックス「マオ湯」の比較。そこに豚足や豚骨、鶏のガラを加えて煮出した「白湯」と、肉だけの「清湯」の味の違いをお味見したり。

 

最初にスパークリングワインをいただきながら塩味なしの「マオ湯」のお味見に没頭し。そうしているうちに、ごま油でしょうがを炒めるたまらない香りがキッチンに充満し、「麻油鶏(マーヨージー)」という鶏としょうがのスープが完成。料理は好きでいろいろチャレンジするほう。既に存じている料理でも、改めてお手間を拝見させていただいたり、人とあれこれ会話したりしながらレシピを鑑賞するのは面白い。アート鑑賞的に楽しむのも乙。レシピを文字で見るのはネットワールドで可能な時代。コンロの前まで行って汁の状態や焦がし具合を眼でみることは記憶により残る。今後いちいちレシピを引っ張り出してこなくても感覚で覚えていられるのです。

そんなこんなしているうちに、はなうた食堂の伊藤尚美さんがつくる中華万頭が蒸籠から登場。カラダがほかほかに喜んでいます。

2杯目の白ワインをいただいている頃には、生薬とよばれる乾燥植物を使ったスープが完成。冷え込む1℃の東京中心地を歩くのも気持ちがよく「ストール一枚」か「薬膳スープ一杯か」というくらい完全にカラダは芯まで温まったのでした。

「帰り遅いけどこんなスープならつくれそう」(文響社)2月16日発売。以前スープラボで出会った編集者 野本有莉さんと有賀薫さんの興味深い一冊。https://www.amazon.co.jp/dp/4866510498/

●「墨と金 狩野派の絵画 展」根津美術館

狩野派とは、室町時代中期(15世紀)から江戸時代末期(19世紀)まで、約400年にわたって活動した親・兄弟など血縁関係を主軸とした画家集団。一方の琳派は芸術家の個人的な傾倒により断続的に伝わった同傾向の表現方法を用いる流派。

狩野派は、学んで代々子孫に伝えるという意味で「学画」を重要視したとのことで、オリジナリティこそ欠けるけれど同品質のクオリティを長きにわたって保ち、時の権力者とも結びつくことができたのだそうです。対する言葉として「質画」(天才)を持てば、存続の危機におちいるという考えは“伝統”という意味でとても興味深く“つたえること”の重要さを想いながら鑑賞しました。現代は、天才を崇め、人より勝ったものをつくる者を勝者とするばかりに、伝統を守る職人が減ってきているのかもしれません。芸術を失わないための「智」を垣間見るような満足感ある展でした。

それでも兄弟間においては優劣というか、光と影はあったようで…。お気に入りは、狩野尚信の「
瀟湘八景図巻」。余白の美あふれる水墨画は、次男ゆえの悠々とした作風とも語られているそうです。兄の探幽の作品は有名ですが、弟は若くして亡くなった上に、納得いかないと作品を捨てるタイプだったそうで、つたえる=受け継ぐ人が少なかったようですが、息子の常信は、父ゆずりの大らかな作品を書き写していたようです。

 

最後に、写真は根津美術館の庭園です。この日は、突然空が暗くなり、あられがコロコロと降ってきたりの天候。その前の週にたんと積もった雪が墨絵のような世界をつくり、池は凍り、時がとまったような風情がありました。花が咲きほこる庭園ももちろん良いですが、色の少ない墨絵のような冬の庭園美術館もおすすめです。

2018年

2月

01日

1月の鑑賞イベントあれこれ#1

一年中、制作するか展覧会に立っているか、ときにイタリアに旅してるかのどれかなのですが、アイディアでおなかがすくので、大量のインプットも必要です。先月1月はウェイティングいただいていた打ち合わせつづきで、外に出ることが多かったので、できるだけすきまの時間に「インプット」で空腹やノドの乾きを満たしました。1月に鑑賞したものの中から、記録に留めるべくイベントや鑑賞したものをまとめます。

●「にっぽんの暮らし展」代官山 T-SITE GARDEN GALLERY
 

偶然にも昨年も通りがかりで入り、今年も偶然この展に出会いました。しかも、昨年高島屋で展覧会をしたときに隣のブースでお知り合いになったマルナオさんと、お茶のカネジュウ農園さんがいらしゃってびっくり談笑。新作の「カネ十アールグレイ(ベルガモット入り)」を購入。Cocciorinoのポットで数煎淹れてもおいしいお茶です。

●「武蔵野美術大学 卒業・修了展」

 

初心忘るべからず。母校ムサビへ。あらためて校舎や設備の秀逸っぷりに関心。生活の経験を重ねたほうが磨かれる分野と、より新しい発想が光る学科の差があるのだなあと改めて感じながら鑑賞。創設以来、2019年度より初の新学部が誕生する母校にあらためて関心を向けて行きたい。

●「南方熊楠ー100年早かった智の人ー 展」 国立科学博物館

 

森羅万象を探求した「研究者」としての熊楠から、長年かけて多くの書き写しをし、実際に自然のなかを調査をし、採取し、資料としてコレクションしてきた彼は、100年後に生きるわたしたちへの「情報提供者」。神社合祀反対運動においては、自然保護運動の先駆者であると断言できるでしょう。

熊楠は、学問の方法論を展開するために学僧 土宜法竜と文通(書簡)をするなかで、思考の方法論ともいえるのだろうかキーワードを絵図にしたものがあります。この「南方マンダラ」というフレームワークというか言葉のマッピングにあらためて興味を動かされました。自宅に戻り、家人が持っていた「南方マンダラ(初版)」と「南方民俗学(初版)」を本棚からひっぱりだしてきて再読中。

●「日々の毎日展」ひびのさなこ×児玉伸一展
ひびのさんのハンコが好きで、COCCIORINO土鍋のハンコをオーダーしたいので初日いそいそうかがいました。まずは会場で販売していたオリジナルハンコのもろもろを入手(写真左)。ああやって使おう!こうやって使おう!とイメージして選んだハンコはちょっとマニアックなセレクトだったかな。

毎日のハンコとイラストと言葉は、ひびのさんと児玉さんのかけあいのような面白さ。児玉さんの「おにぎり」イラスト作品も思わずゲット(写真右)。児玉さんのサイン「Tama」とわたくしのサインがまるきり同じで、恐れ入りながらも字体や画風も近いので、おもわず自分でもハッ!とします。

2018年

1月

29日

高島屋オーダー作品の最終納品を済ませました

cocciorino土鍋でパエリア
cocciorino土鍋でパエリア

本日、高島屋オーダー作品の最終納品を済ませました。

途中もうひとつの個展をはさんでのオーダー制作となり、最終納品のお客さまには大変ながらくお待たせいたしました。魂はこんこんと注ぎました。納得のいかない作品はつくり直しをして、最終納品までお待ちいただきました。毎度こんな制作スタイルですが、みなさまご了承くださり大変ありがたく思っています。

さて、次は横浜元町での個展オーダーに入ります。おまけといってはなんですが、恒例の「なんちゃってレシピ」をひとつ掲載しておきます。料理のプロではありませんので、あくまでも私流。写真の「coccorino土鍋でパエリア」の材料ご紹介のようなものです。あいかわらず調理量や時間の提示はございません。あしからず。でもね、簡単なわりに本当においしいです。土鍋の底力を感じる一品です。

なんちゃってレシピ!

【材料】

洗わない米
魚介(海老や貝、イカや白身魚など自由)
たまねぎ、にんにく
ホールトマト(今の季節はトマト湯むきより美味しいと思うので)
パプリカ、サフラン、コンソメ
塩こしょう
白ワイン、水
オリーブオイル

【なんちゃってつくりかた】

①オリーブオイルにニンニクみじんぎりを入れ、
みじんぎりたまねぎを透明になるまで炒め、
米も加えて炒める。
トマトホールをくずしながら入れて軽く塩こしょう。

②海老は小麦粉で汚れをおとし、塩をもんでおいて置く。

③鍋にあさりを入れ、あさりと同量の白ワインをそそぎ、
コンソメとサフランひとつまみを入れて
貝が開くまで待つ。水も同量くらい加える。


④土鍋に①を入れ、③のスープだけを注ぎ、
その上に下ごしらえした海老や貝を乗せ、
さらにお好みでパプリカなどの野菜を散らす。

⑤鍋を中火にかけて蓋をあけながら米を炊きこむ。
くつくついったら弱火にして20分。
最後はカラッとスープがなくなるまで炊き上げる。
(鍋底が黒くなるほどの焦げ付きには注意!)
カリッと度が少ない場合は200℃のオーブンで10分。


⑥できあがり!

2018年

1月

26日

テルりんがようやく雪から顔を出しテル

テルりん(陶の鈴)
テルりん(陶の鈴)

月曜日の大雪で20cmは積もったでしょうか。庭の階段やら必要な部分と、マンションの玄関先、駐車場の出入り口は、休校になった青春が強い労働力になり雪かきをしてくれましたが、芝生や植物が茂る草庭の雪は自然放置を決めていました。ようやく4日目で庭のテルりんが顔を出しました。陶の鈴です。⇒テルりんのこと1 テルりんのこと2 テルりんのこと3

庭の梅の木も、沈丁花も、大雪のなかでも花のつぼみをしっかりつけています。春は負けません。

2018年

1月

22日

大雪の日の納品

サルの雪かき「なんでも知っている陶サル」
サルの雪かき「なんでも知っている陶サル」

天気予報は朝から今年初の積雪アナウンスを度々くりかえしていました。

 

予報より早くずんずん積もってきて、これはやまないぞという勢いでどんどん真っ白になってきました。午後からのアポを済ませたら、そのあと納品を予定していましたが、それでは電車がとまってしまうのではないかと思いアポをキャンセルして急いで納品先の新宿へ。大土鍋を複数個と小さい器もいくつか詰めたキャリーが積雪のためもう引けません。駅まで18歳の青春に抱えてもらいました。けっきょく全て持ち切れず、翌日に半分を納品することにして。

帰りの新宿駅は帰路をいそぐ人々であふれており、入場規制がしかれていました。ちょっとカフェでも入って時間でもつぶすかという事態ではなく、キャリーを抱えておじゃまな職人はじっと満員でおしつぶされそうな新宿駅で待機していましたとさ。

2018年

1月

01日

水も凍るような工房にて2018年スタート

flower vase : GUIDO DE ZAN / small vase of dogcat : TAMAMI AZUMA
flower vase : GUIDO DE ZAN / small vase of dogcat : TAMAMI AZUMA

写真の花瓶はミラノの師匠グイド・デ・ザン作。イタリアでの陶芸修行を終え帰国する際、グイドが贈ってくれた作品で、わたしにとって永遠の宝物です。大きな2つの花瓶をかかえ飛行機に乗ったことを今でも思い出します。

年末は毎年恒例、学生時代からの旧友たちとドロンするまで飲み食べしました。

大みそかも三が日も平常とおり水道水も凍るような寒さのなかでロクロをひいてすごしましたが、いつもより早い時間に工房をあがり、毎晩シャンパンかワインで乾杯していました。つまりはノンベエ職人。ふだん夕食後も工房に入るのを三が日だけはやめて、映画をたくさんみたり、楽しみにしているウィーンフィルのニューイヤーコンサートを堪能したりたくさんのインプットを楽しみました。思えば、父が旅立ってから、おせちも鏡もちもないお正月を決めて3回目。日本の伝統とは、見える形だけでなく、忘れがちな「見えない心」をつたえつことことこそ大切に。

昨年もたくさんのかたと器を介してお会いすることが叶いました。今年もまた新作とともにたくさんのかたがっとお会いできますように。

2017年

12月

24日

師匠GUIDO DE ZAN

Stampa2017 /GUIDO DE ZAN
Stampa2017 /GUIDO DE ZAN

いよいよ最終日。ここまでたどり着きました。
みなさまのおかげです。冒頭に書きたいことは毎日同じ。ありがとうございます。

今回は初の試みで、師匠GUIDO DE ZANの作品を海を越えてミラノからセレクトして参りました。師匠のことについては、こんな最終日にさらっと書けますまい。友人、家族にならぶほどの、わたくしというニンゲンを形成するのに欠かせない師匠が登場するなんて思ってもいませんでした。

ひとことでいえば、師匠からは技術でなく芸術家としての生き方の一例を学びました。いやまだまだ学んでいます。彼こそ昨日の記事にかいた「気負わない、競わない人」なのです。彼の真っ白、あるいは真っ黒な作品の中にはたくさんのメッセージが含まれているのだけれど。見える人だけに見えるものなのかもしれなくて。

小学生のころ、母といっしょに夜の横断歩道をわたるとき、わたしは空に走るトナカイをみました。母にそれを感動の声でつげると「あなたにだけ見えるのよ」と言いました。きょうは、そろそろ忙しそうなトナカイが見えるかもしれません。

 

BUON NATALE!(よいクリスマスを)

土鍋「アニマルの森で」
土鍋「アニマルの森で」

2017年

12月

23日

気負わず、競わず。

土鍋「水面にうつる街」
土鍋「水面にうつる街」

たくさんのお客さまのご来廊ありがとうございます。毎日同じことを冒頭に書ける喜びをインターネットという形で発信している失礼をお許しください。

毎回の展覧会でお守りのようにポケットにしまって持ち歩く言葉がいくつかあります。何度もこのことを書いたかもしれませんが、喜びに満ち溢れているときこと緒をしめる気持ちにおいて何度でも書きましょう。

「注ぐうつわ」カフェよいしょ!
「注ぐうつわ」カフェよいしょ!

もう10年以上経つあの晩、絞り出すような声でどうしても伝えたいと電話をくれました。「毎日は自分のことだけではないから、特に子育て中は気負わず作品をためなさい」と。作品はおかげさまで気持ちよく出尽くして貯まりませんが、この意識こそ。あの時の彼女の年齢に近づき、しみじみ宝物を見つめます。彼女の最期の言葉でここまでやってこられたのかもしれません。気負わずに。

自由がきかないことも、ひとりで子育てせざるを得ないことも、介護に疲弊することも、喜びや悲しみや、自分の生活スタイル、まわりの家族の生活スタイルは変わるのだとしみじみ。

 

今回の新作、上の写真の「よいしょシリーズ」は、世界中にあふれた身近なものを、大きなことでなくてもよくて、そこにある小さなものごとを、よいしょっと持ち上げるその気力を表したくてつくりました。

展覧会、あと2日。どうぞよろしくお願いいたします。

2017年

12月

22日

冬の到来で想うー山茶花ー

タマゴ皿と山茶花
タマゴ皿と山茶花

本格的な冬が到来。鼻の先が寒い朝がやってきました。タマゴ皿に乗せた練り切り菓子は「山茶花」。18歳の青春に頼んで和菓子屋さんで見立ててきてもらいました。ファッションをセレクトするのと同じように、好きな色やうつくしいものに心を寄せる楽しさを。器もそんな気持ちで選んでいただけるととてもうれしいです。

いよいよEXHIBIYION DUETTOは後半戦にさしかかりました。絶え間のないたくさんのお客さまのご来廊ありがとうございます。これまでも数年間ずっときゅうきゅうな日々を送っておりましたが、2017年度下半期は、9月イタリア帰国後3か月のあいだに2つの大きな展覧会の機会をいただきました。合計700点以上の作品をつくったことは少し狂っていたかと思うくらいで、これを満足に思ってはいけないと反省しています。しかしながらそのおかげで何倍もの人に会えて、何倍もの作品をつくり、何倍もの学びを得たと本気に思っております。

芸術で生きていくのは楽しさの反面、険しい山とたちむかうような困難があります。作家の利益とは、人とお会いする数であると心から再確認する日々。勝負でない制作と競争でない価格設定。これらは自分の主義と生きる糧でもありますが、なによりも見えない後継者たちへのオマージュだと思っています。

本日もみなさまもご来廊おまちしております。

2017年

12月

21日

百聞は相見にしかず

たった4日間でどれだけの方々にお会いしただろう。というより、どれだけの心臓が重なって動いているのを感じただろう。

SNS時代「百聞は一見にしかず」の「見る」は叶うようになりました。会って作品を手に取っていただくことこと「百聞は相見にしかず」は作者にとっての緊張感でありどれだけの学びとなることでしょう。心から感謝してもしきれません。

昨日もたくさんのお客さまでした。ゆっくりお話しできなかたったかたとは、またの機会にお話しできますよう末永くどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

2017年

12月

19日

注ぐうつわ

定休日をはさみ3日もたくさんのお客さまでギャラリーはにぎやかでした。ご説明やお話しがなかなかできなかったお客さまにはお詫び申し上げるとともに、いつかまたお会いできるような作品をつくりつづけることしかできないと心する日々であります。本当にありがとうございます。

テーマを変えて数年おきにつくっている半磁土の「注ぐうつわ」ですが、今回は「よいしょシリーズ」。定番の夜の街シリーズは赤、黒、ピーコックの3色展開です。

今回もキレよく仕上がりました。お醤油のほか、お酢、クリーム、中国茶など、和洋中折衷でお使いくださいませ「よいしょシリーズ」は一点ものです。おかげさまで残りわずかになりましたが、まだまだ愛らしい子たちがおりますので、どうぞ観にいらしてください。

注ぐ器(しょうゆさし)/おむすびよいしょ!
注ぐ器(しょうゆさし)/おむすびよいしょ!

2017年

12月

18日

人と人がつながる場所

土鍋/水鏡 
土鍋/水鏡 

「水鏡」

景色も時間も出会いも
倍になる場所がきっとある

前回の展示を10月初旬に終え、2ヶ月ちょっとで全ての作品をつくり卸しました。前回のオーダーも大切に制作したいので、週ごとに気持ちを分けオーダーと新作を交互に取り組むというスケジュールを組んで。⇒高島屋オーダー作品について

人生には大切なものがひしめきあう時機があるのだと思います。今年の初夢は大きな大きな虹をジェットコースターのように滑ったりまわったりする夢でした。ある時は真っ白いネズミがかわいい姿で立っている夢でした。なんとなく自分自身だけが見えない先を見ていたのかもしれません。

「絶えることないお客さま」で熱気ムンムンな展示スペースにて、長い時間ご接客待ちに「耐えてくださるお客さま」に深く感謝申し上げます。涙が出るような出会いや舞い踊る再会やおなかが痛くなるほどの笑い。モノづくりとその発表の意義と、さらには生命のチカラを実感する毎日です。

初日はオープンから作品をお選びくださるお客さまでいっぱいになりました。本当はもっとひとつひつとつご説明をしたかったのですが、上手にやりくりできなかったかもしれません。日々、制作は得意でも、何十年やってもご接客はまだまだです。

当ホームページを世界の全国各地から見てくださったり、facebookやTwitterやInstagramをチェックしてくださっている方がいらっしゃることをここ数年で知りました。海外から来て下さった方、新幹線で遠方よりこの展のためにきてくださった方々も数名いらっしゃいました。オーダー作品をお待たせしているのに新作も選んでくださったお客さま。唯一のお休みをとってきてくださった方、お具合が思わしくないのに元気を出してきてくださった方、ご家族が心配であるなか急ぎ足でどうしてもと来てくださった方、もう何十年もあちこちの展につきあってくれる旧友などなど、唯一の月曜定休日は、やることが目の前に山積みであるなか、思い出してはジーンときています。

まだお会いできない方々で、きっと拙いこのブログを読んでくださっている方々もいらっしゃるのでしょう。せめても、この文章に私らしい想いを込めて。お会いできるように不思議なチカラがカラクリをくるっと回してくれると思っています。

みなさま、本当にありがとうございます。
明日から6日間、クリスマスイヴまでの横浜元町でお待ちしております。

2017年

12月

15日

オーダー作品について

もってのほかとミニ土鍋
もってのほかとミニ土鍋

「もってのほか」食べてはいけないのか?と思わせるような名前の菊。“思っていたよりずっとおいしいからもってのほか”なんていう由来。その通り、本当においしいし、なにより香りがとてもよく、おひたしにサラダに、ステキな食材です。

先日は、白菜に「もってのほか」を和えただけの和風サラダにしました。天然のお花の香りが白菜のみずみずしさに加わって、いくらでも白菜をバリバリ食べられる簡単メニューです。

なんちゃってテキトウレシピ
「もってのほか白菜サラダ」

①塩もみした白菜をザクザク食べやすい大きさにカット。
②お酢とごま油と足りなければ塩を足して味を調節。
③菊「もってのほか」の花びらを冷水につけキュッと絞る。
④②に③を加えてできあがり!

最後に、オーダー品についてのお知らせです。

新宿高島屋での展覧会(10月3日終了)でうけたまわりましたオーダー制作も、制作期間を基本3か月いただいて、明日からの個展制作と同時に進めています。

 

オーダー品は一度の制作&焼成で成功しない場合や、また、お受けした順でなく、アイテムごとに制作を進行する場合があります。年内に間に合うもの、あるいは年明けになるものと両方ありますことご了承いただけたらと思います(高島屋さんからご連絡が入ります)。また16日からの個展にも似たようなアイテムが登場する場合もありますが、全く同じものはありません。重ねてご理解いただけますようお願いいたします。


個展時にいただくオーダーで手一杯になってしまうので、お問い合わせからのオーダーをストップしておりご迷惑おかけしております。高島屋さんでのオーダーにつづき、16日からの横浜元町での展覧会でも、来春(4月頃 納品)のオーダーをうけたまわります。限定アイテム、限定数がございます。お早目にお尋ねくださいませ。

EXHIBITION "DUETTO"
TAMAMI AZUMA and special guest GUIDO DE ZAN

Dec.16(Sat.)-24(Sun.) ,2017 
11:00-19:00
Close on Mon. 

*Reception on 16(Sat.) 
18:00-20:00
.
.
昨年度ミラノでの師弟2人展につづき、今年度は横浜で。
クロコアートファクトリーさんのはからいで、
師匠グイド・デ・ザンの作品と我妻珠美の作品が並びます。

この夏、彼の分身である作品(陶、版画など)を

ミラノでセレクトして参りました。

残念ながらグイドは飛んできませんが、

貴重な作品をご高覧いただけたら幸いです。


La prima mostra "GUIDO DE ZAN e TAMAMI AZUMA" è stata realizzata a Milano nel 2016, e cosi la seconda volta sarà fatta dalla Galleria CROCO ART FACTORY a Yokohama nel 2017. Questa volta mancherà Guido, ma avevo scelto le sue ceramiche e stampe nel suo laboratorio a Milano. Venite pure a vederle. 


GUIDO DE ZAN(グイド・デ・ザン)
http://www.guidodezan.it/
www.instagram.com/guidodezan_

COCCIORINO(コッチョリーノ・我妻珠美)
https://www.tamamiazuma.com/
www.instagram.com/tamamiazuma

2017年

12月

13日

よいしょ、よいしょと可能にするだけ

注ぐうつわ/半磁土
注ぐうつわ/半磁土

「よいしょシリーズ」

つくづくこの職人仕事は忍耐であると思いますが、

不可能であると微かにでも思っては前に進めません。

不可能という終止符は憔悴という涙を流すだけ。

困難のなかでも、とにかく笑う。

わらってわらって、よいしょよいしょと可能にするだけ。

うれしいことに土鍋のリクエストもたくさんいただいておりますので、恒例の土鍋やポットの新作も出品いたします。それに加えて、今回は師匠グイドの作品に合わせ、ちょっとサイズ小さめな半磁土の作品も並べます。テーマを変えて数年おきにつくっている半磁土の「注ぐうつわ」ですが、今回のテーマは『よいしょシリーズ』

めったに肖像写真は載せないほうですが、たまに掲載してきた写真は頭の上になにか乗せている(土鍋など)ものが多いことにお気づきですか?今回の「注ぐうつわ」は、ご好評いただいている街シリーズの他、『よいしょ!』と頭の上に乗せているミクロマンたちが登場します。

ミクロの世界の成形、色つけ、焼成と、制作工程において高リスクであり、もちろん一点モノです。今回の展覧会に並べられる数はほんの少しですが、ぜひ小さな世界を見にいらしてください。

EXHIBITION "DUETTO"
TAMAMI AZUMA and special guest GUIDO DE ZAN

Dec.16(Sat.)-24(Sun.) ,2017 
11:00-19:00
Close on Mon. 

*Reception on 16(Sat.) 
18:00-20:00
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昨年度ミラノでの師弟2人展につづき、今年度は横浜で。
クロコアートファクトリーさんのはからいで、
師匠グイド・デ・ザンの作品と我妻珠美の作品が並びます。

この夏、彼の分身である作品(陶、版画など)をミラノでセレクトして参りました。

残念ながらグイドは飛んできませんが、貴重な作品をご高覧いただけたら幸いです。


La prima mostra "GUIDO DE ZAN e TAMAMI AZUMA" è stata realizzata a Milano nel 2016, e cosi la seconda volta sarà fatta dalla Galleria CROCO ART FACTORY a Yokohama nel 2017. Questa volta mancherà Guido, ma avevo scelto le sue ceramiche e stampe nel suo laboratorio a Milano. Venite pure a vederle. 


GUIDO DE ZAN(グイド・デ・ザン)
http://www.guidodezan.it/
www.instagram.com/guidodezan_

COCCIORINO(コッチョリーノ・我妻珠美)
https://www.tamamiazuma.com/
www.instagram.com/tamamiazuma

2017年

12月

10日

半磁土のうつわ

しょうゆさし Tamami Azuma Cocciorino/アニマル GUIDO DE ZAN
しょうゆさし Tamami Azuma Cocciorino/アニマル GUIDO DE ZAN

今週末からの展覧会には、「小さな注ぐうつわ」など半磁土の作品もひさしぶりに登場します。

師匠GUIDOは主に半磁器と同素材の grès(グレス)を使っています。学生時代から愛用していた半磁土を使っている作家さんを追い求めているうちに、ひょんなことからグイドに出会いました。もう25年も前のことですが「いい工房があるよ」と、ミラノで自転車を貸してくれた友人への感謝を忘れまい。ガタガタと体に響く石畳の震動とともに。
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GUIDO DE ZAN produce le sculture e i oggetti d’uso con grès e porcellana. Questa volta anch'io presenterò i oggetti di semi-porcellana. Infatti quando stavo cercando ceramista che usa porcellana, un amico mi ha presentato Guido a Milano circa 25 anni fa, non me lo dimentico mai.
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MINI-POT for SoySauce & vinegar with peperoncino Calabrese Tamami Azuma

ANIMAL Guido De Zan

EXHIBITION "DUETTO"
TAMAMI AZUMA and special guest GUIDO DE ZAN

Dec.16(Sat.)-24(Sun.) ,2017 
11:00-19:00
Close on Mon. 
月曜定休日

*Reception on 16(Sat.) 
18:00-20:00

※基本的に毎日在廊しておりますので、
お気軽にお声かけくださいませ。

2017年

11月

30日

ごはんつくれるよカードと土鍋があれば

家族全員が食いしん坊で、たべる、つくるどちらも好きですが、どうにもこうにも時間がない。わが家は「できる人」あるいは「得意な人」がそれぞれの家事をしますが、ここ最近みんな各々追込みのときで、だれも「夕ごはんつくれるよカード」持っている人がいませんでした。キリキリ舞いで、夕食のしたくもハラヒラでした。

そんなとき、ギリギリの「買いものいくよカード」と「つくれるよカード」切ってくれた青春18がシチューをつくりました。シチューといっても市販のルー使用ですが、お肉はやわらかい鶏モモ肉がいいとかブロッコリーを入れるとか、彼なりのこだわりで。野菜を煮すぎたのか、入れ時にはこだわっていなかったのか、ほどんどの野菜はとけて形がなくなっていました。シチューが少し緑がかっていたのでなに?と思えば、ブロッコリーは芯までほどんととけて粒つぶがほどよく充満。料理がルーティンになり、おざなりになると固まった発想に留まりがち。ブロッコリーが溶けてルーに混ざり合うおいしさをひょんなことから知りました。

写真の1~2人用の使い勝手のよい土鍋は、次回の展覧会にも並ぶ予定です。
以下、展覧会のおしらせです。どうぞお気軽におこしくださいませ。

「DUETTO」
Tamami Azuma & special guest Guido De Zan

 

2017.12.16-24
11:00-19:00 (mon.close)
CROCO ART FACTORY(横浜元町)

90年代、Guido De Zan(グイド・デ・ザン)の工房で制作していたご縁から、2013年からは毎年一定期間、師匠のアトリエに居候してリバイバル弟子生活を楽しんだり、師匠と2人展をさせてもらったりしています。

来年はグイド・デ・ザンの工房40周年という記念すべき年。今回はギャラリーのオーナーのご厚意で、ミラノでセレクトしてきた師匠作品も一緒に展示する運びとなりました。Cocciorinoの新作と師匠の作品がいっしょに並ぶスペシャルな展覧会になると思います。追って詳細を投稿してゆく次第です。どうぞよろしくお願いいたします。

2017年

11月

19日

ミニ土鍋で味わう旬のめぐみ

最近なによりうれしいのが、みなさま自由に土鍋やミニ土鍋の使い方をイメージして、わくわくして使ってくださっていることです。

土鍋を紹介している中で増えてきた質問が「IHは使えますか」。5年前くらいからちらほら聴こえはじめ、いまや3倍くらいに増えたこの質問。炊飯やグツグツ煮込むなど使えないシーンはもちろんあるけれど、ミニ土鍋は不可能な悔しさより、可能な喜びをご提案しつづけます。現在も12月個展の土鍋と、10月展覧会でいただいたオーダー土鍋をつくっています!せっせせっせ。

ひさしぶりに恒例の「なんちゃってレシピ」を2つまとめて。どちらもミニ土鍋でのご提案。こんなになんちゃってなのにツイッターなどでお問い合わせいただいたり、ご好評いただきありがとうございます。いや、ほぼ材料だけの記述なのでレシピではなく本当は「なんちゃって材料」ですね。

カキ鍋ヨーグルトパフェ

カキ鍋ヨーグルトパフェ/Cocciorinoのミニミニ土鍋
カキ鍋ヨーグルトパフェ/Cocciorinoのミニミニ土鍋

今年は柿が豊作なんだそうです。柿とヨーグルトの組み合わせが大好きで、この季節はほぼ毎朝食べている「カキ鍋ヨーグルトパフェ」。『カキ鍋』といっても牡蠣でなく柿。どちらも旬ですね。バナナのヌルッでもリンゴのシャリッでもなく、柿のホクッという食感も乙。柿のファジーな甘さがヨーグルトに伝わっておいしいのです。

なんちゃって材料「カキ鍋ヨーグルトパフェ」

ひとくち大にカットした柿
ひとくち大にカットしたバナナ
豆乳ヨーグルト(普通のヨーグルトでもちろん良い)
チアシードやドライフルーツ(1時間くらい前にヨーグルトに浸しておく)
シリアル

カボチャの鍋スープ

年中店頭にならぶ野菜のひとつですが、ハロウィンあたりに俄然やる気を見せているように見えるカボチャ!近年は、メキシコ産など輸入物の方が勢力的に販売されていますが、国産の旬は11月の冬至のころまでということです。⇒(参考:情報サイト野菜ナビ)

カボチャスープはたっぷり大鍋でつくり、召し上がる際にミニ土鍋を使うご提案です。和食のお吸い物椀のようなポジションですね。あまったスープをミニ土鍋にうつして冷蔵庫に入れて保存するのにも便利。小さい土鍋が冷蔵庫にちんまり鎮座する姿はかわいいです。ちなみに、カボチャのスープに豆乳ヨーグルトをポトンと食べる直前に落とすのが好きなんです。お試しあれ!

なんちゃって材料「カボチャの鍋スープ」

①薄切りカボチャを茹でる
②ミキサーに①と茹で汁を少し入れてガーッとする
③鍋に戻して温めながら塩で味を整える(甘さ不足の際は甘酒を入れる)
④炒ったドライカボチャの種少々、パウダーにしたなつめ少々、豆乳ヨーグルトひとスプーンを準備
⑤ミニ土鍋にスープを入れ召し上がる前に④を好みでパラパラドボン

ギャラリーのオーナーと相談しながら、ミラノの師匠GUIDO DE ZANの作品をセレクトして参りました。

tamamiazumaの新作と師匠の作品がいっしょに並ぶスペシャルな展覧会になると思います。詳細は後日。どうぞお楽しみに。

2017年

11月

11日

おしらせふたつ 「旅する土鍋本は来春」 +「個展は年末」

二兎を追うもの一兎も得ず

「旅する土鍋の本」についての経過とお知らせ。
当初は、旅から帰ったらすぐ9月開催の展覧会でお披露目しようなんて思っていましたが、時間的な問題においてとうていムリでした。次に、展覧会で本を楽しみにいらしてくださったお客さまには“12月に予定している個展には完成させる!”なんて申しておりましたが…。

今回の冊子も、前回の土鍋本を手がけてくださったデザイナーさんにお願いしており、既に数回の打ち合わせを重ねて身がためをしております。わたしの身勝手なのですが、制作に精一杯で原稿を書く時間がなかなかつくれないのと、つくるならば前回の本よりも中身を充実させてものをつくろうじゃないか!というわけで、完成を来春あたりに少し延期させようと思います。前回よりページ数も多めに、イタリア土鍋の取材だけでなく、旅日記のようなものや、レシピ、人とのかかわりなども加えながら、ページづくりを進めております。

なんせ自費出版ですから、発売経路もわくわくと夢見がちに。ブックカフェなどをまわろうかなと。取り扱ってくださるような先がありましたら、ぜひともお声かけくださいませ。いやいや、まずは完成させて売り込みにいかなくてはですね。

欲張りすぎると、あっというまに楽しいことが終わってしまいそうだし、ひとつひとつ大切にしたいと思っています。二兎追うもの一兎も得ずなんてことにならぬよう「ウサギさん」を一匹ずつかわいがろうと思います。お楽しみにお待ちくだされば幸いです。

次回 12月の個展のおしらせ


2017.12.16-24
CROCO ART FACTORY(横浜元町)

ギャラリーのオーナーと相談しながら、

ミラノの師匠GUIDO DE ZANの作品を

セレクトして参りました。

 

tamamiazumaの新作と師匠の作品がいっしょに並ぶ
スペシャルな展覧会になると思います。


詳細は後日。こちらもどうぞお楽しみに。

2017年

11月

07日

「着想は眠らない」-リバイバル生き返り-

「第5回着想は眠らない展2017」テーマ:オト 終了いたしました。

「駄作ださくダサク!」と嘆いている作品でも、距離や時間を置くと「いまじゃつくれない」というようなレアという価値となる場合もある。経歴の魅力とは、自慢という靴や傲慢というコートを着飾るのではなく、作品をあらゆる角度から細部から全体像を見ることができる眼を養うことなのではないでしょうか。

庭に放置された15年前の作品
庭に放置された15年前の作品

15年ほど前から数年間、フラワーアーティストの友人のアイディアでつくりはじめた作品。当時はたくさんつくったので、ひびが入ったものなど、当時失敗だと思った作品もそのぶんいっぱいありました。箱に入れて保管してあったものもありましたが、その他は庭にコロコロ転がして放置したり。草刈り機にやられたり、土や雨に風化されて脆くなって崩れたり、いったい何個くらい放置したのか忘れてしまいました。

しかし、いま分かること。この磁土はいまや入手不可。このように美しい土が見つからないのです。ある意味、駄作であっても希少価値。そして、子どもが2才か3才だった頃、ばったばたで展覧会やオーダーをこなしつつ、このような遊び心ある作品は、子どもの目線でつくれたという当時の精魂入り。

 A.箱の中で保管されていた作品          B.庭に放置されていた作品

駄作だと思ってしまいこんでいた作品をリバイバル(re-vival 再び生きる)させるのには、ちょっと不思議な勇気がいりました。探れば誰にもあると思うポケットの底の角にたまった小さな自尊心、権利、価値というゴミ。ポケットを裏返して、あれを人前で捨てるのですよ。自尊心なんかないと思ってた。でも知らない間に溜まったりするものなのですね。PCの不要データが知らぬ間に溜まってるあれに似てる。

15年を経たいま、再び生き返った作品たちは、蓼科の森に放つことで、文字通り生き生きしていました。これぞ、公募展の名前「着想は眠らない」が自分の腑に落ち、体内に満ち溢れた瞬間でした。そんな有意義な公募展を開催してくださるギャラリー忘我亭さま、そして作家を「チョイス」というハートで応援してくださっている作家応援者さまに深く感謝いたします。

もうおひとり。「作品は出し尽くすのではなく、つくり溜めること」と永遠の旅に出る前に「どうしてもひとこと伝えたくて」と電話をくだっさった女流作家さんへのオマージュ。

最終日までへっちゃらな顔で生き返った作品
最終日までへっちゃらな顔で生き返った作品

2017年

10月

31日

ハロウィーン -霊界とこの世とが交差する時-

ミニミニ土鍋「かぼちゃのスープ」
ミニミニ土鍋「かぼちゃのスープ」

仮装はしかりハロウィーンイベントを楽しむことは残念ながらありませんが、ハロウィーンといえば、不思議な感覚を持ったアイルランドの旅を思い出さずにはいられません。アイルランド人の友人が車であちこちに連れて行ってくれましたが、ところどころで不思議な鳥肌が立ったり、ふと目の前や吹く風のなかに何かがいる錯覚、いや幻覚のようなものを覚えたのです。アイルランドの旅話はまた機会があれば。


その後、そんな私を納得させてくれたのが、これから紹介する映画と鑑賞会で拝聴したトークショーです。幸いにも監督からのリクエストでトークショーの音声を文字に起こして原稿を提供するという機会に恵まれました。

Soul Odyssey -ユーラシアを探して 監督 渡辺真也

渡辺真也監督自身が、ユーラシア大陸に位置する13ヶ国(ドイツ - ポーランド - ウクライナ - グルジア - アゼルバイジャン - カザフスタン - ウズベキスタン - キルギス - ロシア - モンゴル - 中国 - 韓国 - 日本)を陸路で横断する様子を記録した映画です。⇒公式ホームページ

監督は、芸術家ヨーゼフ・ボイスとナム・ジュン・パイクの研究者でもあります。生涯にわたり「ユーラシア」と呼ばれるコラボレーションを行った2人を研究されていた監督は、ボイスとパイクに関係の深い土地をも巡ります。分断されたヨーロッパとアジアをひとつの大陸文化『ユーラシア』として統一しようと試みた芸術家たちの夢をなぞらえ、監督は旅をする。

仏教「十二縁起」の輪廻転生する魂(Soul)と、西洋の神話学者ジョーセフ・キャンベルが唱えた「英雄の旅」12章の旅(Odyssey)の概念に重ね合わせる形で、この映画も同じく12章から成っています。鍵となる「白鳥伝説」も見逃せません。英雄の旅は私たちの生涯となり、私たちの生涯は、終わりの無い転生の旅となると監督は唱えます。

モンゴルのウランバートルでシャーマンを通じて恩人である故マルケル監督との交信を試みる様子は、まさに本日のブログのタイトル「霊界とこの世とか交差する時」あり、忘れられないワンシーンです。

映画『Soul Odyssey – ユーラシアを探して』日本プレミア上映後トーク 鶴岡真弓さん

2017年01月に行った鶴岡真弓さんを招いてのトークを、僭越ながらわたくしが書き起こしたものがWEBページにアップされました。⇒http://www.shinyawatanabe.net/soulodyssey/ja/premiere-talk2.html#talk6

ケルト芸術文化研究家である鶴岡真弓さんは、ハロウィーン(サウィン/万霊節)は「生と死の間の壁が取り払われて死者が一年に一度蘇り、供養され、生と死が交流する日」という話をされています。そして「その混沌のエネルギーによって、それまでの365日の古い時間が反転し、新しいものに再生し、夜が明けて正月(11月1日)を迎える」と説明してくださっています。

今年の1月にこのトークを拝聴し、その後、音声を文字に起こしたのですが、そのときに今年のハロウィーンにはいつも以上に目をつむり混沌のエネルギーを感じようと思っていたのです。さて、そんな夜がやってきます。記念すべき日に、このすてきな映画をご紹介できて心がスーッとしました。今夜は霊界のみんなとこの世のわたしたちで「かぼちゃのスープ」を食べようと思います。

各地で上映会が行われているようですし、DVDの発売もされています。どうぞ機会がありましたら、ぜひご覧ください。

2017年

10月

30日

見てもらいたいもの見たいもの

今朝は台風一過の秋晴れ。しかしながら自慢できる「日本の四季」が薄れてきたような気がします。ようやく春と秋の良さがわかってきたというのに、こう雨つづきでは秋が見えないし感じられない。

こんなにも、ろくろでひいた作品が乾きにくいことがかつてあったでしょうか。職業にも響くこの気候。陶芸には悩ましいけれど漆芸には適するのかもしれず一長一短であるものの。きっと農作物を育てているかたや、他にも多くのかたたちが異様な雨つづきに泣いているでしょう。つくり手にはみんなに見てもらいたいものがあるというのに。

我が家に迎えた marini*monteany さんの作品(絵画編)と我が家に住む誤解されやすいくま(ほぼ日)
我が家に迎えた marini*monteany さんの作品(絵画編)と我が家に住む誤解されやすいくま(ほぼ日)

楽しみにしていた展覧会marini*monteanyさんの”museum"へ。会場に入ると壁いっぱいに原画や版画やポスターが貼りつくされていて圧巻。(November.7まで)

現在かつてないタイトなスケジュール。夢にうなされるくらい間に合わないと日々焦り、かなり厳しい体制で自己の殻にひきこもり制作している現在のわたしに「がんばりすぎです」「少し休みなさい」は、仕事として果たすまではどうしても無理なのです。そんなとき、marini*monteanyさんの100点の壁の作品は「見てもらいたいたいからこそ、ぼくらもがんばっていますからね」「見てもらいたいものがあるからこそ、嘘はつきませんよ」という力強いメッセージをくれました。ぶるぶるするくらい励まされ、泣き出しそうになるくらい嬉しかった。それは確実に彼らの姿勢。絵本やオリジナル雑貨も大人気な彼らではあるけれど(そういう私もファンであるけれど)、壁の100点は「まずはわたしたちを見て」と言っていたのです。

我が家のmarini*monteanyさんのクッションコレクション(雑貨編)
我が家のmarini*monteanyさんのクッションコレクション(雑貨編)

「見てもらいたいもの」をブレずに懸命に提示する。クライアントやお客様が求めるものと少し違っていても、自分に後悔がないように私自身もそれに徹してきたので、ああこれで良かったんだとさらなる決意も生まれました。それと、ここのところ目にする展覧会で気になっていたことが一気に解消されました。グッズがメインワールドになってきて、本来の原画より華やかに人を集めているのを見ると、天邪鬼なのでしょう、どうしても遠のいてしまう…。

なにを見てもらいたいのか。
そして、わたしはなにを見たいのか。

台風一過の賢さを忘れたような唐突な晴れ空にちょっと苛立つのは、きっと、今年の秋はなにを見てもらいたいのか分からなさすぎるから。そんなに急な晴れ空で人を喜ばせなくてもいいのだからね。本来のやさしい日本の四季を戻してくださいな。

marini*monteanyさんとの出会いは、名古屋の保育園のシゴトにさかのぼります。

marini*monteany彼らが園内のあちこちに描く絵や園のマスコットオブジェ、そこに天井からぶらさがるモビールや壁の陶かざりのCocciorinonoアートワーク。「子どもに見せたいもの」という強い願いは、両者に強く共通する思いだったのでしょう。

(2012レイモンド保育園/コーディネータ:平井亙)

2017年

10月

22日

テルりんのこと

Un piccolino sta giocando le mie campanelline!
(ウン ピッコリーノ スタ ジョカンド コン レ ミエ カンパネッリーネ!)

ちびっこくんが私のちいさな鈴で遊んでいます!

とっても嬉しい「冬鈴」ワンショットを友人からいただきました。彼女の愛息ピッコリーノが遊んでくれています。ありがとうございます。きっとふりむいたらお顔は「笑っテル」ね。
 
15年前にフラワーアーティスト迫田 憲祐さんとのアイディアからうまれた「テルりん」という作品。「笑っテル」「愛しテル」「泣いテル」を代わりに伝えてくれるゲンキ玉。「〇〇テル+鈴(りん)」で「テルりん」という名でした。15年を経たいま【冬鈴】というグループ再結成で!陽の目をあびています。
 
良質な半磁土が確保できていた時代で、良き風合いの作品に仕上がっていましたが、この数年、このレベルの土が見つからず、テルりんづくりは封印されています。乱暴にいい加減に地球に暮らしていると、地球はどんどん削られて、とけていってしまうかもしれません。コッチョリーノには地球のかけらという意を重ねていますが、粘土こそ地球のかけら。「冬鈴」の声、諸行無常の響きあり。

「第5回着想は眠らない展2017」に参加します。

テーマ:オト

2017年10月13日~11月5日(金土日・祝 開催)
Gallery 忘我亭 open 11:00 -17:00

長野県の蓼科にある作家の器で創作フレンチがたのしめるオーベルジュギャラリー。
週末公開のギャラリーには数十名の作家作品が並びます。

※在廊の予定はありません

2017年

10月

14日

着想は眠らない展 2

聴こえるかしら?ちいさなちいさな鈴の声。

先日、2記事に渡って吊り下げ型の「冬鈴」のご紹介をしましたが、今回は据え置き型「冬鈴2」。自分でコロコロ鳴らすタイプです。据え置き型は、時をさがのぼり15年ほど前の作品。フラワーアーティスト迫田 憲祐氏とのコラボレーション作品。お祝いの鉢植えの花に添えたり、植物のあいだに埋もれさせたりしてお花屋さんで展開していました。お花屋さんは九州に移転してしまい残念ながらプロジェクトも休止。そんなことから、オマージュ作品として今回の出展にふみきりました。

決して派手な音がする鈴ではありません。カラカラコロコロくらい静かに鳴く鈴。よく耳をすませば彼らの言葉が聞こえてくるかもしれません。「冬の支度をしてくださいな」「雪がふるまえに実をかくしてくださいな」と。せめても森の動物たちに話しかけてくれればいいなと願い…。

うちの庭にも万年放置してある作品もあります。彼らには苔が生していたり、あまりにも土色になり、芝生を刈る植木屋さんにやられちゃったり。今回も、撮影のため少しのあいだ庭に放置していたら、すぐに鈴の声を聴いた小さな生き物がやってきました。小さな小さな尺とり虫です。作家冥利にかなうしあわせなとき。これこそ、自然が生み出すアートのひとコマなのでしょう。

「冬鈴2」と鈴の声を聴いてやってきた尺とり虫
「冬鈴2」と鈴の声を聴いてやってきた尺とり虫

2017年

10月

13日

着想は眠らない展

「つみきの街」2013年出展作品
「つみきの街」2013年出展作品
第一回出展2013の作品が思い出記事のような形でSNSにあがってきました。陶のつみきで街をつくり規定された額縁に入れた作品。以後、毎年出展させていただいている公募展イベント。そのあいだには、賞をいただいてギャラリーで「おめんちゃん」という特別展をさせていただいた経緯もあり、感慨深い公募展。
 
本日より第五回「着想は眠らない展2017」(公募展)スタート。蓼科の森のギャラリー&オーベルジュ 忘我亭にて。作品は雨に濡れて歌うのをやめ静かにだんまりを決めているかな。それも頑固でよろしい。
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イベント詳細 →★https://www.facebook.com/events/1465475613529068??ti=ia

2017年

10月

11日

イタリア人のターボエンジンはすごい

ミラノの夏2017
ミラノの夏2017

百貨店の展覧会後、18年ぶりに高熱を出し何もできない状態を数日過ごしていました。病院知らずの元気者のスケジュール計算がたちまち狂いました。

「ムリしすぎ」「がんばりすぎ」「飛ばしすぎ」
この言葉は真摯に耳に入れ受け止め、浴びる洗礼として受けてきましたが。「ものをつくる」「売る」「つづける」ということを仕事にすると、例の3つの洗礼なんか浴びては弾くくらいのオイリーなヤツにならないと。今回は、ちょっとかさついた。

モノは完成してもひとりでは動かない。こちらが飛ばさないとモノに加速なんてつかずすぐ止まってしまう。休もう!ゆっくりいこう!と言葉にするイタリア人をみていても、実は休んだぶん、ゆっくりしたぶん顔を赤らめて、つまりはムリをして最後がんばってターボをかけて飛ばす。なにを言われても弾かせる「オイリー」体質、とにかく「スタミナ」があるのです。自身もスタミナは誰よりもあると自負していましたが、明らかに今回はスタミナ切れだ。スタミナの借金をしてきたにちがいない。

12月に迫る個展の制作を、数の多さや、新しさの多さで見せるのはやめよう。数でなくひとつにすべてをつぎ込むくらいの真剣勝負。10日ほど制作日をロスして焦りに満ちていますが、イタリア人のようなスタミナで挽回する所存。百貨店でいただいたオーダーは回想などメランコリックなことを拭い取り迷いなくまっすぐぶれずにいこうと思います。

そしてもうひとつ。「土鍋と旅」の本。12月におひろめできると展覧会やここでも宣言したけれど、デザイナーのSさんにも今後相談してみよう。発行日を伸ばすとか、展覧会とは独立させて、ポップアップショップのようなお披露目会などもデザイナーさんと話しています。

関係者のみなさま、ご迷惑をおかけいたします。
そいうことで、まだ本調子ではないですが、今からイタリア人のごとく「ムリして」「がんばって」「飛ばす」この3つでターボエンジンを始動させようと思います。

2017年

10月

10日

公募展に参加します

スポ根だけが「根性」でなくて。
歯を食いしばって頑固に耐えるアレじゃなくて。

「根性」の本意とは、「ある機会に応じて伸ばせる根っこみたいな素質をもってるか」。陶芸家という立場の作品展でなく、生きとし生けるものとして、自分に隠されたものを見つけるために、さまざまな作家に刺激を受けるのもよし、そんな楽しみを含むアートイベント。

継続の根性っていう「根っこ」が磨ける魅力的な場ということもあって、年に数ヵ所ギャラリーや街が運営するアートイベントに参加させていただいています。この公募展もそのひとつ。そして、ギャラリーや街がイベントを「継続させる」というエネルギーは並大抵のものではないということを、アートには漲る循環機能が必要であることを想います。

どんなイベントも、5回を越えると見えてくる自分の本性も楽しみたいですね。

冬鈴
冬鈴

出展作品:冬鈴(据え置き型・吊るし型)
立冬に白息カラン鈴の風。

夏の涼を呼ぶだけが風鈴ではありません。立冬までに吹く風の音を聴いて冬支度をしましょう。白い息の音、氷の粒を準備している音、どんな冬の音が聴こえますか?

まずは吊るし型の「冬鈴」をご紹介。次回は据え置き型をご紹介する予定です。
「着想は眠らない2」
「着想は眠らない1」

「第5回着想は眠らない展2017」に参加します。

テーマ:オト

2017年10月13日~11月5日(金土日・祝 開催)
Gallery 忘我亭 open 11:00 -17:00

長野県の蓼科にある作家の器で創作フレンチがたのしめるオーベルジュギャラリー。
週末公開のギャラリーには数十名の作家作品が並びます。

※在廊の予定はありません

2017年

10月

05日

「土鍋と旅」書き下ろし

リグーリア湾の街CHIAVARIの市場
リグーリア湾の街CHIAVARIの市場

今回の展覧会で「旅する土鍋本がほしいです」と声をかけてくださったかたが数名いらっしゃって、ああ今回まにあわず失礼いたしましたとお詫びしました。さっそく今日から、工房しごとの前、早朝に時間をつくって書きおろしをようやくスタートさせました。メインは2017年の旅を記事ですが、この3年の土鍋の旅も印象深かったものは入れて行こうかと思っています。

本の構成をしてくださるデザイナーさんに早く記事と写真を差し出さないと完成しないぞ!と、さしせまる次の個展制作と、今回いただいたオーダー制作とのはざまで、あいかわらず緊張の糸はゆるめられない状態。とにかく何千枚も写真があるので、まずは写真選びから。



◎次回の展示は、蓼科の「ギャラリー忘我亭」の公募展に作品を1点出します。
◎その後、12月半ばに横浜元町で、新作を含む作品展(個展)があります。

どうぞよろしくお見守りくださいませ。

2017年

10月

03日

-食を楽しむ展- 終了いたしました

土鍋でパン ボローニャ2017
土鍋でパン ボローニャ2017

分身が離れるときのインパクトと感謝

新宿高島屋での展示、無事に終了。毎回たくさんのお客さまが会いにきてくださり、毎回あふれでる感動を覚えます。今回も、とぎれることなく大勢のお客様にご来店いただき、ありがとうございました。本日のみ強制休養日とさせていただき、明日からオーダー品と、次回個展のための制作に突入いたします。

 

制作に注ぐエネルギーを100とすると、販売のそれは10〜100倍。なぜなら作家から分身が離れるときのインパクトは強烈だから。窯から出て展示する段階で、もはや客観的な視点で作品をみることができエネルギーも半分以下になり一見平穏ですが、しかし作品には隕石のようなエネルギーが宿っているわけで。

展示風景/新宿高島屋「ギャラリー暮らしの工芸」にて
展示風景/新宿高島屋「ギャラリー暮らしの工芸」にて

風に耳をすます

こちらの不定期なHPのブログ更新を読んでくださっている方、インスタグラムFBツイッターなどの情報を追って読んでくださっている方、その数の多さにいつも感謝してもしきれないほど。知人、友人にも大そう筆不精(連絡不精)であるのに長年応援してくださり…。お仕事でお休みが取れなかったり、ご家族のご都合でお出かけできない方の前で、こんな好き勝手に大土鍋を持ってとびまわる姿や青い空や海を他愛なくお見せするなんて、これでいいのだろうか?と、ふと考えたりするのですが。しかしながら、展示会場で直接みなさまとお会いするたびに“ブレずに進みなさい”という声や背中を押されるような追い風を心が感じるのです。

指をピッとひとなめし空に立て、追い風が吹く限り、風を切って走って行こうと思います。もしも向かい風を感じたとき加速や減速を調整するために、ひそやかにブレーキが劣化しないよう磨いてくれている家族や親友がいることにも感謝しています。

たくさんのお客さまと、風の調整をしてくれている親友や家族に感謝して。姿がみえなくとも見守ってくれている人の風の声にみみをすませながら。ありがとうございました。

2017年

10月

03日

最終日 -見えない道を歩くとき-

本日最終日17:00まで

本日とうとう最終日を迎えます。百貨店での展示は10:00スタート20:00または20:30クローズと長丁場の毎日でした。乾燥した現場で、ありがたくも絶え間なくお客さまにお会いしていたので、とうとう声は全くでない朝を迎えました。健康でタフな反面、ノドだけは弱いようです。まだまだ自己管理が足りないなあと反省する最終日。

人の道にはきらびやかな毎日ばかりでなく、悲しみに暮れる日や、塞がれた道に困ったり、立ちはだかる壁があったり。ひとつの作品と向き合う時間はかなり長いです。向き合いながらいろいろなことを想います。特に、作品に線刻を入れるとき、わたし自身の、この作品の道を想います。見えない道をあるくとき、先を往く人の足あとは見えないけれど、大切なだれかが必ず灯りを照らしてくれて先に進めるのだと。そして、わたしたちが残す足あとも、きっと誰かのためになりますように。

コッチョリーノの土鍋は、自然と人が集まる広場をイメージしています。そして、線刻の一部には「足あと」と「根っこ」を意味する模様を刻んでいます。

どこかに残してきた「足あと」とこれから歩く道。そして自由に伸びる「根っこ」を器に刻むことで大切な想いを広く伝えていけたらと思っています。(土鍋ガイドブックより)

うつわ展―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木.日 10:00-20:00
最終日 10:00-17:00
新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/…/shinju…/topics/syousai.html…

2017年

10月

02日

お茶にドルチェに、そして花。

展覧会は残すところ2日となりました。
この週末も、「はじめまして」のお客さま、「とってもお久しぶり」のお客さま、「いつもありがとうございます」のお客さまにお会いすることができました。おひとりさまずつゆっくりご説明したいところが、接客が重なったりで、ままならず申し訳ないです。

そして、とうとう声がかれてしまい、歌いすぎたカナリアか、はたまた渋いバーのママのような声になってしまいました。今朝起きて自身の無声に驚きいそいでロイヤルゼリー入りのはちみつをたっぷりなめ、COCCIORINOのココットでほうじ茶を飲み、いただいたナポリのお菓子SFOGLIATELLA(スフォリアテッラ)を食べました。いただいたお花もココットに乾山を入れてプチアレンジ。

ココット
ココット

上の写真は「カネ十農園」さんのほうじ茶。百貨店の展示スペースでの飲食は無論できないので、絶え間なくご説明をしていると異様にノドが枯れるのですが、すぐとなりのブースでカネ十さんが展開販売なさっており試飲の冷茶を接客待ちのお客さまやわたしたちに持ってきてくださるのです。もうもう命の水という感じでカラダに沁みています。ビタミンCもたっぷり、緑茶の渋みで口内もさっぱり、助かっています。カフェイン抜きの柚子煎茶もおいしかった!今後は煎茶GINというアルコール入り煎茶を出されるようです。⇒カネ十農園さんクラウドファンディグ

Pasticceria MazzeiにてFrancescoさんと 2017.8
Pasticceria MazzeiにてFrancescoさんと 2017.8

 

写真のナポリ菓子「SFOGLIATELLA(スフォリアテッラ)」は、たまたまこの夏訪れたサレルノで誕生した焼き菓子。ナポリ出身のフランチェスコさんが営む店「MAZZAI」(カラブリアにあるお店)でつくりたてのそれをいただいたのですが、貝殻の形をした何層もあるパイはカリカリと中のリコッタチーズやアーモンドクリームやチョコと絶妙なバランス。今回は、ちょうど同時期に開催されている伊勢丹のイタリア展で、知人が買ってきてくださったものをいただきました。

さて、日伊の味をたのしむ朝食をたっぷりとり、本日も元気にいってまいります!が、しかし、声が出ないのであまりしゃべれないかもしれませんが、どうぞお許しくださいませ。

残すところあと2日。どうぞお気づかいなく、お気軽にお立ち寄りくださいませ!

 

うつわ展―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木.日 10:00-20:00
最終日 10:00-17:00
新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/…/shinju…/topics/syousai.html…

2017年

10月

01日

展覧会のタイトル「食を楽しむ」に想う

10月になりました。朝晩の風はすっかり秋のにおいがします。

今回の展覧会のタイトルは「食を楽しむ」。おかげさまで、月末と週末が重なった昨日も、たくさんのお客さまがいらしてくださいました。手をとり目に涙をいっぱいにして喜んでくださるお客さまや、ずっとSNSという媒体で作品をおいかけてくださっていたお客さま、会いたいのだけれどなかなか会えなかった友人、そして、百貨店にお買い物にいらして偶然COCCIORINOの作品に出会われたお客さまなどなど。回想するだけでまた目頭があつくなり、そんな中、どうしてあんなふうに、みなさまと楽しい会話ができるのだろうと考える。

器というものは不思議なおしゃべりを引き出すコビトなんじゃないかと思うのです。器の前で、みなさんが、おいしい料理やお酒のはなしが花を咲かせる。食いしん坊なコビトは、ちいさくて見えないけれど、きっと器の中にいるのです。

 

ココット
ココット

ちなみに、長らく定番品となっている写真の「ココット」は、オーブン料理にも使える上、冷凍庫に入れてキンキンに冷やしてアイスクリームを食べたり。もちろん小鉢としてお惣菜を入れたり、おそばやお素麺を食べてもよし、これからの季節のお鍋料理の取り小鉢としても使えます。そして意外にも、お茶のコップとしても口当たりがなんとも言えない心地よさ。

ココットひとつで、こんなにおいしい話ができるのです。

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/sp/shinjuku/topics/syousai.html?id=93441
 

2017年

9月

30日

折り返しの週末

ココット
ココット

新宿高島屋の展示、いよいよ百貨店が華やぐ週末の朝。初日から絶え間なくお客さまに来店いただき、貴重なお時間をつかって作品をお選びいただいており、感謝申し上げます。

COCCIORINOの作品は、コップ、お茶碗など、ひとつのアイテムにたくさんのカラーがお選びいただけるので、みなさまを混乱させ悩ませるわけです。いやいや、沈むような混乱ではありません。みなさま笑顔で悩まれているお姿は、子どものような笑顔。目移りするようなお菓子をみるようなやさしい目、夢にあふれた目。そんなお姿を見ることこそ、作家冥利に尽きるのだと思います。

スープカップ
スープカップ

わたしが何時間も見つめた土。窯に入るときは「ここからは自立いたします」というようなまなざしを飛ばします。そして作品は、ケロッとした顔で窯から出てきます。今度はお客さまを見つめる眼を持って生まれてくるのだと思います。そんな作品は、展覧会会場で、すてきなお客さまを見つけてまなざしを飛ばします。お客様がふり返るときは、ビビビッとそのまなざしが届いたときだと思います。

展覧会会場に毎日立つ。なにをかくそう体力的にはハードでありますが、そんな「みえない交信」というチカラが見られるのは、展覧会でこそ。これがネットショップを開設しない理由のひとつなのかもしれません。お客さまにはご不便をおかけしますが、可能なかぎり、展覧会会場での出会いをしばしお楽しみくださいませ。

取り急ぎ、たくさんのお客さまへのお礼まで。

そして、遠方またはご多忙ゆえにご来店できないお客さまへのお詫びまで。

https://www.takashimaya.co.jp/sp/shinjuku/topics/syousai.html?id=93441

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

▼新宿タカシマヤ ウイクリーニュース参照
https://www.takashimaya.co.jp/sp/shinjuku/topics/syousai.html?id=93441
 

ご購入いただいたお客さまに、写真の「土鍋ガイドブック2017リニュアル版」をおつけいたします。豆本的なかわいらしさ。なお、イタリアで撮りためた「土鍋と旅(仮名)」は、年末完成の予定です。

2017年

9月

27日

初日を迎えます

土鍋ガイドブック(2017リニュアル版)
土鍋ガイドブック(2017リニュアル版)

昨晩、百貨店内に閉店をしらせる音楽が流れるのを半分聞きながら、また半分は展示作業に夢中になりながら遅くまで作業をした。陶芸道とは「苦楽」の一言に尽きるのではないか。追いつめて作陶して窯をたき、たきあがった作品を猛烈なエネルギーで梱包し、すぐさま現地で梱包をとく。エネルギーの往来だ。これ、正直なことをいうと、本当に辛い、これでもかというくらい辛いのだけれど、それがやめられない面白味につながるようで。陶芸道とは。

苦労は花になり実になる。だから面白いし、ずっとずっとそう信じて道を歩いているのだが。みなさまにお見せする作品は、百貨店のギャラリーにて「すまし顔」になり、いま蕾をつけ始めたようだ。

百貨店での展覧会なので、展示即売のスタイルを取っております。受注についても、展覧会のみの受付とさせていただいております。どうぞこの機会におでかけくださいませ。

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

ご購入いただいたお客さまに、写真の「土鍋ガイドブック2017リニュアル版」をおつけいたします。豆本的なかわいらしさ。なお、イタリアで撮りためた「土鍋と旅(仮名)」は、年末完成の予定です。

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2017年

9月

23日

高島屋での二人展はじまります

EXHIBITION INFORMATION #1

お知らせがすっかり遅くなりご迷惑をおかけしております。

9月27日(水曜日)から10月3日(火曜日)まで、下記の通り展示会をいたします。
どうぞお気軽に、お立ち寄りくださいませ。毎日の在廊を予定しておりますので、ぜひお声かけていただければと思います。

7・8月とイタリアを一緒にまわった「旅する土鍋」(実物)の展示も致します。一部の作品(限定数あり)ではありますが、この機会に大小さまざまな土鍋の受注をうけたまわります。なお展示ギャラリーにおいて即売いたしますので、欠品が発生することもございます。ご了承くださいませ。

五十嵐貴子・我妻珠美 うつわ展
―食を楽しむ―

2017年9月27日(水)~10月3日(火)
月~木 10:00-20:00
金・土 10:00-20:30
最終日 10:00-17:00

新宿高島屋10階 ギャラリー暮らしの工芸

Cocciorino ミニミニ土鍋
Cocciorino ミニミニ土鍋

展覧会のたびにミニ土鍋をコレクションしてくださるお客さまが増えてきたことに感謝し、ミニ土鍋も多数そろえてお待ちしております。赤ちゃんやご高齢者のかたへのやさしいお食事を作るのにも便利なサイズです。



写真は、ミラノ在住のお料理家の入交啓子さん宅にて撮影。離乳食のレシピ開発の試作日にお邪魔してミニミニ土鍋の使い方を拝見させていただき、おいしい離乳食も試食させていただきました。(写真のミニ土鍋すべて啓子さんの所有物)

These pots avable for baby food prepairing.
Food by Keiko Irimajiri (Cooking expert)

 

※次回の個展(および受注)は12月横浜元町CROCO ART FACTORYさんを予定しております。

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2017年

9月

01日

「旅する土鍋プロジェクト2017」終了

旅する大土鍋 lungomare di Schiavonea in Calavria Ago.2017
旅する大土鍋 lungomare di Schiavonea in Calavria Ago.2017

ていねいに歩こう

幸いながら2013年より毎年ひとりこつこつ活動を進めている「旅する土鍋プロジェクト2017」を終え、1ヶ月半弱のイタリア滞在から昨晩帰国した。いつも2ヶ月ちょっと滞在するので今回は大変短く感じたのと、今年は移動の旅が多かったので自己の力量(言語力や体力やほんの少しの知力)が試された試練の旅だった。

今年もありがとうございました。みなさんの協力があってこそ、試練が感動的で楽しい旅に変わったのが事実で。一歩一歩ていねいに歩いた。
体力や瞬発力は確実に落ちているので、過信せず、今まで以上に慎重にていねいに動きミスを防ぐよう心がけたが、今なら語れるミスもいろいろと。幸いなことに盗難や大きな紛失は今まで何十年とないが、今回は老眼鏡を2つ、どうでもいいヘアピンを1つ落とした。それだけ。

その代わりに、ちいさなちいさな足あとをたくさん残した。

作品に刻印する「根っこ」と「足あと」

作品に刻む「足あと」(左)と「根っこ」(右)
作品に刻む「足あと」(左)と「根っこ」(右)

人生を2回くりかえすことや、自身が2人になること…。人は輪廻をくりかえすのだからきっと叶うだろうが、記憶は1回と1人。それならば今ふたつの道を、逸れながら戻りながら歩く。肉体も魂も離脱しては剥がれカラダは引きちぎれそうになるけれど、それが作品に刻印する「根っこ」の気持ちであり残すべき「足あと」だと思っている。

おしらせ

滞在中は、あいかわらずなかなかブログ更新ができなかった上、これらの旅を綴る第二弾「旅する土鍋小冊子」の制作はまったく進まずだった。各地に身を移動させるだけで精一杯だったし、写真や必要単語を確実に残そうと欲張らず暮らした。次なる小冊子の本格的なご紹介は12月を予定している。監修は、前回同様、坂元夏樹さんにお願いしており、彼は着々とロゴデザインやレイアウトなど考えてくださっている。

また9月末からは新宿高島屋で2人展を予定しており、サンプル程度に少しでも写真などお見せできたらいいなと考えている。展覧会の詳細はまた後日。

取り急ぎ帰国のご報告まで。

2017年

8月

05日

今年も、あなたがいてわたしがいる、そして土鍋がいる

ミラノの師匠宅を拠点に土鍋と旅しているが、暑さはマックス、時の速さは光陰のごとしマッハ。リグーリア海、ローマ、一度ミラノに戻って荷物の中身を変えて、今度はフィレンツェを軸にヴィンチ、ヴァーリアをまわっている。

日に日に腕には筋肉がつき、足には青あざができ、お腹には良質な脂肪が蓄えられる。そんな旅。100キロの荷物はベースキャンプとさせていただいているミラノの師匠宅に一度置き、大きなタネから小さなタネまで蒔き歩いているのでどんどん減っているが、まだ30キロだか35キロある大土鍋入りの荷物はとにかくひとり移動には足かせ。わかってはいるが仕方ない。陶芸家はとにかく何をしても重いのだ。

アントネッラさんのビオたまごの美味しさに感動!
アントネッラさんのビオたまごの美味しさに感動!

たましいの分かち合い

今年も「旅する土鍋プロジェクト」をはじめ、会いたい友人を訪ねる旅に際しては、例年以上にたくさんの方々にお世話になっている。わたしは東京で、果たしてこのような愛にあふれたおもてなしが果たしてできるだろうか。仕事おわりの足で街を案内してくれたり、貴重な仕事の休日に、朝から最高においしいお茶を、そしてレストランでは味わえないような落ち着いた夕食とお酒でもてなすことができるだろうか。お客さまが眠るお布団さえ与えられるだろうか手狭な東京。

そんな慈愛とたましいの分かち合いをこの国では深く感じ、目をつむればつむるほど、ありがとう、グラッツィエ、サンキュー、言葉にこめられるたましいの量にはリミットがあることを知る。

実を寄せていただくみなさまと、そして、出発前、プロジェクトに際して応援の手をさしのべてくださった日本の友人にも深く感謝している。トップ写真の土鍋の下に敷いたふろしきは、i-craftのアヤコさんがオリジナルデザインでつくってくださったもの。⇒「旅する土鍋のためのふろしき」

袋にとじこめた小さな恩おくり2017版

そして、こちらは「旅する土鍋のためのPartⅡ」-たび袋-。
去年の -たい袋-(たい焼きイラスト)につづく第二弾。土鍋プロジェクトにご協力いただいたかたへの小さな小さな袋に込めた恩おくり。イラストレータさんMICANOさんが一枚一枚筆をとり、袋に直筆に描いてくださった作品。

以前、大土鍋のための木のスプーン(木のおしゃもじ)をつくってくださったアントネッロ&千穂さんのお宅には、スズメがアントネッロのおしゃもじを持っている絵を描き加えてくれている。なんとも、オリジナルでわたしも大感激だった。今年も彼らには大変お世話になっている。この小さな小さな恩おくりがイタリアのみなさまに、そして日本のみなさまに、その喜びと輝きをどうやって恩おくりしようか旅のあいだ、ずっとずっと考える。

恩をおくりおくられ、そうやって地球はまわるのだろう。MICANOさんの「土鍋プロジェクト」に関する作品はもう一点。また後日ご紹介させていただくことにして。

心からみなさまに感謝。

2017年

7月

25日

イルポのいる風景

瞬く間の風景

ミラノに到着して、はや2週間。
このあいだに、ギャラリーさまにご納品すべく師匠グイド・デ・ザンの作品をセレクトし梱包をいっしょにした。そのあとは、ご注文いただいた作品の引き渡し。それら大切なことをまず済ませて、そのあと居候している師匠宅から2時間半ほどのリグーリアの海で体を休ませた。

20年前からの伊友人に誘われて、彼女が住むローマにも行ってきた。突然のスケジュールにブログの更新も進まない。明日から本格的な「旅する土鍋プロジェクト」がはじまる前に、一筆執らねば。

イルポのいる風景

渡伊する機会を与えてくださっている人がたくさんいて、噛みしめれば噛みしめるほど嬉しくて涙が出てくる。「旅する土鍋」プロジェクトは自主的に行うもののお招き(勝手に訪問ともいえる)がなければ成立しない。このほか、資金面で隠れたスポンサー的なお客様がいるから来伊できるし、身を寄せ第二の我が家のように迎えてくれる師匠やエアポートまで送迎してくれたり夕食に招いてくれたりする古くからの友がいる。拠点とするミラノはまさしく「第二の故郷」なのだ。目を瞑ればすぐに20年前までの在伊を思い出す。このあいだには、それぞれが色々なことを経験し、遠い「空の旅」に出た者やペットもいる。

 

滞在の折りに作品をご注文くださるお客様がいることに感謝。それはそれは深く。今回もミラノについて早々にご注文品のいくつかを無事ミラノで完了した。昨年2016年師匠と2人展を行った際にいただいたご注文。「待ちますから来年いらしてください」と言ってくださり、本音をいうと、これがなければ、色々と困難である「旅する土鍋」プロジェクトも諦めていたかもしれない。


写真は、「旅する土鍋」と同じ一番大きなサイズ。去年サイズを間違えて持ってきたので、おわびに彼女の愛犬のイルポをおつくりして蓋につけましょうという話をしたのが去年の9月。1年間おまたせしてようやくご納品。イルポにそっくり!と喜んでいただき、安堵をこえてなんだかとても大切な運命を甘受したかのごとく涙が出てきた。

あきらめず、かみしめればそこに

そして、おまけな話だが、ご納品の日に彼女がしていた指輪を見て驚いた。師匠Guido De Zanの古くからの友人作家Natsuko Toyofukuさんの作品だったのだ。まさに2日前に彼女の工房を訪ねたばかりだったし、弟子として工房にいたとき、師匠は彼女とコラボ作品をつくったりしていたので、そのフォルムに気づいた。指輪の持ち主、つまり土鍋の所有者さまは、プレゼントでいただいたということで作者不明のまま…しかしながら20年経って判明した作家名。そして小さな世界から時が解かれ出会うということを思い知る。

なんでもあきらめられない。つまりは「あきらめたくない」。
「あきらめ/諦」という漢字は、本来「つまびらかにする」「明らかにする」を意味する。わたしの在伊も、プロジェクトも、つまびらかにするまでは諦めない。機会を与えてくれている人がたくさんいるということは、こうやって明らかにして、大切な記憶として残してゆきたい(写真上「白い土鍋」:今回この土鍋ですてきなランチをいただいた。料理家Keikoさんに感謝。追って記事にしてご紹介したいと思う)



明日から、とうとう「旅する土鍋vol.2」プロジェクトが本格的にスタートする。朝早いイタリア新幹線(Freccia Rossa)に乗ってヴィンチ村に行き、トスカーナ2か所、ボローニャ、そしてマルケ、カラブリアを訪ねる予定。

ちなみに、今回のvol.2として予定している
冊子のグラフィックデザインは前回同様に坂元夏樹さん。出発前に打ち合わせをしてある。さて、これからは記事をどんどん書いて彼に送らねば!

2017年

7月

23日

旅する土鍋2017 プロローグ

春雨サラダ insalata di vermicelli
春雨サラダ insalata di vermicelli

到着して早くも4日目。
土鍋の旅がはじまる前にやるべきことがたくさんあるので、ミラノを拠点にしてよかった。

 
ミラノの街はこの時期まったく不思議な状態で、ドゥオーモなど観光名所は人でいっぱいだが、10分、15分も歩けば、ああ夏休みはじまってるなぁと感じる静かな夏の住宅地に入る。店も「じゃあね!夏季休暇をいただきます!」的なことが扉に書いてあったりなかったり。人が去ったその期間を狙って「秋オープン!」と告知し改装や移転する残念な閉まり方も多い。さて、そんなわけで、この時期の週末はとても静かだ。すでに長い休みに入った家族もいる。

 

そんな日曜日。師匠の友だちが5人来ることになった。わたしが帰ってきたので会いに来てくれるのだ。うれしいなぁ。暑いので料理をする気にも、熱い料理を食べる気にもならない。火を使わない料理でいこう。「おおげさな料理はしないよ、いいね」と、人をお招きするときに師匠が口癖のように言うセリフ。これは夏だけでなく冬であっても。元弟子できたえられたのは工房仕事だけでない。食事会や展覧会のパーティが多い国だからこそ、ある意味きたえられた手順は今も忘れていないわけで。

さて、加熱しない料理。この国であれば、喜ぶべきハムやチーズが美味しくて手頃なので、それを並べれば充分だ。日本食だって美味しい明太子と大根おろしがあれば、それを出せば嬉しいおつまみになるし、何よりお刺身を並べれば、いやいやお豆腐を切って薬味を加えたものなら最高な夏の一品になる。多くの店が閉まっている日曜日、材料がないのだからさて。

毎度日本から当座つかいそうな材料を持参する。日本食が恋しくなるということはないけれど、食に関する土鍋の仕事をしていると、どうしても気の利いた日本食をつくる機会が増える。もちろんミラノなら今やたくさんのアジアン食材屋さんがあるけれど、このように急な来客や日曜日ということに備えなければならない。

そこで今回は「春雨サラダ」。

タマゴを薄く焼いて、おみやげにあげた木屋の型ぬきで飾りにする。師匠の器に入れれば、いつもの「なんちゃってごはん」が異国の光にて豪華になるのね。

2017年

7月

18日

うまく共存したいのに

まずは下の動画をご覧くだされ。わが家の庭のサツキの木の中に巣をつくられたアシナガバチ。おいしそうな虫肉団子をじょうずにこねて、巣の中の幼虫に、一部屋ずつ分け与えている献身な姿にがんばれ!と言ってしまうだろう。…が、しかし悲劇はいかに。

出発前の貴重な時間。焚いた窯が冷める間をつかって諸々の買い出しに出かけた。我が家は大きなハブステーションから数十分の私鉄沿線上にある。ラッシュで有名な沿線。毎日のように人身事故が発生しているが、これはどういう時代を示唆するのだろうか。電車に缶詰めになりながら、おかしな状況に慣れてしまっている人間たちについて考えながら帰宅した。



夕食の支度を家族で分担し、わたしは夜になっても30℃を切らない庭の植物を心配し、暑さでぐったりした植物に水をあげようと、暗がりのベランダでサンダルを履いた。チクッと、いやビリビリーッと激痛が。大声を上げて飛び上がりサンダルを吹っ飛ばして家の中に入った。気が遠のくような激痛。久しぶりに痛みに泣いた。なぜか瞬間的に「ヒアリ?」と脳裏をよぎったが、すぐにああ洗脳されているニュースにと撤回。

 

 

左足おやゆびの付け。とにかく絞って毒を出した。みるみるうち腫れ、針で刺したあともどこだか分かってきた。「ハチだ!」そうだ、我が家に同居なさっているアシナガバチさんだ。ヒアリをすぐに疑ったくせに、身近な危険がすぐに出てこなかったのは、信じていたから彼らを。去年も一昨年も、駆除してしまい、なんだかやるせない気分になっていたので、今年こそうまく共存しようと誓ったのに。なぜアシナガバチ母さんとその娘たちよ。

アシナガバチさんの過去記事「ワンオペアシナガバチ母さん」

あまりの激痛に少し眠り、腫れがひどくなったので夜間救急病院に行った。1時間半経過したがアレルギー症状などは出ていないので大丈夫。抗ヒスタミン剤とアレルギー剤が処方され、ここ10年以上病院に行っていなかった私の記録は同志アシナガバチの裏切りにより崩された。そして、出発前の1時間でも狂わせることができない仕事プログラムは大幅に狂った。いまだにスーツケース3つの支度は手つかず。出発できるのか。

 


家族は静かにわたしをたしなめた。「虫たちの命はちょっとかわいそうでやりきれないけど、もうあそこまで育ったのだからいいでしょ彼らの人生におわりがきても」と。


なぜうまく共存できないのか?なぜうまく列車が走らないのか?それは過密な都会の環境が原因なのだろうと思った。でも東京は大好きだ。なぜなら共存しようとする互いのエネルギーで熱いからだ。


(追記)今朝、明るくなってからベランダを見たら、わたしを刺しただろうアシナガバチさん(娘/働き蜂)がスリッパの横でコロンと前足を組んで命を終えていた。

2017年

7月

14日

旅する土鍋のための-「ふろしき」part 1

旅する土鍋のためのふろしき
旅する土鍋のためのふろしき

「旅する土鍋プロジェクト」出発まで1週間を切ったが、まだ窯たきや制作に追われ工房にしがみついている。あともう一回窯を焚かなければならない。


暑く狭く汚い工房で疲労と睡魔にまみれ落ちる涙は、苦ではなく創造につながるのねと己を鼓舞する。すべてに感謝しながら。「旅する土鍋プロジェクト」への応援はさまざまな形でいただいている。プロジェクト資金調達は、みなさまが作品に注いでくださった大切なお代。新しいこと、より新鮮な仕事に向かえるのは、お客さま、友人、チャンスをくださるギャラリーという「ご縁」、そして黙って見守る家族のおかげだと心から想っている。少額、いやお金だけでなく、小さな経験を、こつこつためて創造のチカラにする。

30年作陶したってまだまだひよっこ、いやいや一生ひよこなんだろうと思う、ぴよぴよ。

ふろしきに込められた縁(えにし)

旅する土鍋のためのふろしき
旅する土鍋のためのふろしき

出発にあたり「旅する土鍋」のために応援くださる作品を紹介しよう。ひとつめのご紹介は「旅する土鍋のためのふろしき」。
 
デザインはi-craft/Aya工房のAyaさん。彼女が「旅する土鍋」のためのふろしきをデザインして贈ってくれた。彼女には今月1歳になったばかりの愛らしいベビーがいる。最も大変な時期のなかで彼女が注いでくれたアイディアと費やした時間と、そして作品にも表れている「まごころ」が嬉しかった。涙がでたもの。

Ayaさんのふろしきコンセプトは「縁(えにし)」。
“ふろしきの絵柄にはちょっとしたストーリーをこめていますがタマさんのご想像にお任せします”と、感情をふるわせるニクイメモも同封されていた。飛行機に列車、スプーンにお箸、空想上のアニマルかな?それに、もうひとつのプロジェクト「たねさん」「土鍋」。ネームも入っている!そして「ふろしきといったら唐草模様!」をもじるようにモダンなプランツ模様は、イタリアの自然と東京の庭の草木を想像させる。色だって、昔のふろしきによくあった深緑色。獅子舞をも想像させるようなあの色にはレトロ感もあって『にほんの炊事』を彷彿させる。


現在Ayaさんのi-craft/デザイン工房は「育児休暇中」で、ぼちぼち再開を試みていらっしゃるところ。今後はベビー関係のあれこれも登場するのでは?という新世界にも期待したいところ。18年前の自分を重ね、新しいことに向かっている彼女のエネルギーをかみしめ、大きな感謝を込めて。ふろしきに包んで「旅する土鍋」いってまいります。

※実はAyaさん「行くぜっ!解凍少女」の育児マンガでブレイク中のいぬはらアヤコさん!実に楽しいマンガなのでこちらもぜひ!

次回の「旅する土鍋のための〇〇」予告

Tシャツと帆布バッグが登場!
出発前に記事が書けるのか、はたまた到着後の投稿になるのか?

WHO'S?

 

   who is tamamiazuma?

 

DONABE project?

土鍋プロジェクトとは?

 


うつわとは話題いっぱいの「ちいさな広場」。

「ちいさな広場」=「DONABE」を抱えて旅をしています。

時間さえあれば佇んでいたイタリアのピアッツァ(広場)。耳をすませばたくさんの言葉が飛び交い、見知らぬ人が微笑みかけあい、みんなの想いやエネルギーが集結する場所。土鍋を囲むとPIAZZA(広場)にいるような気持ちになり、話題は広がり心も満たします。そんなわけで土鍋と旅に出るのです。

WHAT'S NEW?

*Facebook(工房)*

Tam Cocciorino

 

*Facebook(個人)*

TamamiAzuma

EXHIBITION/EVENT

今後の予定

<予定されている個展>
2018年秋 Ecru+HM
2019年春 新宿高島屋
2019年冬 CROCO ART FACTORY
<その他>
2018年春「旅する土鍋本」POP UP 
某レストラン新メニューお披露目など

終了したイベント/展示

終了いたしました

DUETTO
Tamami Azuma and Special guest GUIDO DE ZAN

CROCO ART FACTORY(横浜元町)
2017.12.16 - 12.24

クリスマスにむけてミラノでセレクトしてきた師匠GUIDO DE ZANの作品とtamamiazumaの作品がいっしょに並びます。

2人展

終了いたしました

2017.9.27水-10.3火
新宿高島屋 10F

ギャラリー暮らしの工芸

※詳細はブログ内にて

「イタリア旅する土鍋vol.4」 (プロジェクト取材)

終了いたしました
イタリアを大きな土鍋を周る旅
カラブリア、マルケ、トスカーナ、ボローニャ、ミラノなど 2017.7月-9月
※「土鍋と旅」(仮)冊子発行予定

イベント「交差展 vol.10」

終了いたしました
2017.3.5 sun.-3.12 sun. 横浜元町
主催CROCO ART FACTORY

※我妻珠美 作品展示先
ジュエリーショップ「CHARMY」

個展 「我妻珠美 展」

終了しました
12月3日から11日まで、銀座一丁目のギャラリーEcru+HMにて開催いたします。


詳細についてはHP内ブログをご覧ください。みなさまのご来廊を心よりお待ち申し上げます。

グループ展  CHIRISTMAS

終了しました
CAFE&SPACE PushPull クリスマス展に参加します。
http://cspp.web.fc2.com/

公募展「着想は眠らない」

終了しました
公募展
#第4回着想は眠らない展   
出展作品「すみっこのひみつ」(版画/陶)
Gallery Bougatei 

プロジェクト「旅する土鍋vol.3」

帰国しました
イタリアを大きな土鍋を周る旅
トスカーナ、ボローニャ、ミラノなど
2016.8月-10月 冊子制作予定

ミラノ2人展「Ceramica」        Guido de Zan / Tamami Azuma

終了しました
#EXHIBITION

2016.09.29木 - 10.01土 *15:00-20:00
Studio Guido De Zan via F.Brioschi 26
+83 3476846842 info@guidodezan.it
.
#RECEPTION
2016/09/29木 *18:00-21:00

個展 「Cocciorino工房より」

終了しました
夏の土鍋使いをご紹介いたします。フィレンツェ田舎暮らしを楽しむ木工職人アントネッロの木のスプーンも。


2016.05.21(SAT)-06.05(SUN)
11:00-19:00 ※木曜定休
Galleria Tokino Shizuku
〒231-0861
東京都世田谷区南烏山3-11-29
ラルゴ芦花公園405
TEL 03-3307-8224

個展 「天空の灯り」

終了しました
2016.04.16(SAT)-24(SUN)
11:00-19:00 ※月曜定休
CROCO ART FACTORY
〒231-0861
横浜市中区元町1-71 メゾン元町 2F
TEL 045-664-4078
⇒MAP